2015年12月29日

平成27年度科学研究費助成事業の配分結果の電子データが公開されていたので、昨年分に引き続き、今年の科研費の配分結果を見てみたい。

なお、科研費を知らない人のために説明しておくと、科研費とは文科省及び日本学術振興会が主導している競争的資金である。国内の研究機関に所属する研究者が研究費を得ようとするならば、真っ先に候補に上がる仕組みであり、科研費申請後ピアレビュー審査を経て配分が決定される。科研費以外にも研究費を得る手段は複数あり、科研費が全てではないが、科研費を得ている研究機関はその分野を主導する研究を行っている公算が大きい。

平成27年度9月現在で新規応募総数は106,878件、新規採択件数は29,989件で、新規採択率は28.1%となっている。おおよそ3割の申請に科研費が拠出されていることになる。新規採択分の配分額(直接額)は673億円、新規採択分と継続分を合わせると1,671億円となり、前年同期より57億円減少している(3.3%減)。間接経費を加えた総額は2,154億円となる。

次のVIZは新規採択分と継続分を合わせた直接経費の配分結果を示したものである。色は前年比を表しており、青が前年比増、赤が前年比減を表わす。科研費は多い順に医歯薬学、高額、数物系科学に拠出されている。





昨年に比べて増加したのは右下端の観光学、さらにプラズマ科学、こども学となっている。一方で総合生物や生物学における減少が目立つ。とはいえ大規模プロジェクトの当落で金額は増減するため、長期的な傾向を見る必要がある。



次は細目別採択件数上位10機関(過去5年の新規採択の累計数)を視覚化したものである。右上のドロップダウンボックスから興味のある研究分野を選択してみて欲しい。テキスト入力による検索も可能だ。

本Vizは当該分野において研究を主導している研究機関を知る目安になる。ただし、掲載されるのは研究代表者の所属する研究機関のみであり、科研費以外にも研究費を得る手段は複数あることから、ここに掲載されないから素晴らしい研究がなされていないというわけでは決してないことを強調しておく。





次に上記を研究機関別に逆検索できるようにしたものが次のVizである。上部のプルダウンメニューから興味のある研究機関を調べてみてほしい。やはりテキスト入力による検索もできる。各細目で3位以内に入っているものについては赤く表示している。各研究機関の研究特色が現れていて面白いはずだ。





昨年の結果については次のエントリにあるので合わせて参照願いたい。

関連エントリ



lunarmodule7 at 18:00│Comments(1)TrackBack(0)││科学 | 視覚化

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この記事へのコメント

1. Posted by pxp   2015年12月29日 20:15
データを並べてるだけでこれを元に何を言いたいのか見えてこないですね

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