17歳の女子高生が安全なはずの自宅で何者かに殺された
白昼堂々犯行に及んだ男は現場に多くの証拠を残した
だがいまだ未解決。
そこで…
謎多き事件を…
衝撃の新事実が
被害者の…
わずか20分で5歳の女の子が森に消えた
周りにはおよそ60名もいた衆人環視の中いったいなぜ?
幼女失踪のミステリーに迫った
そして…
30年前の人間の死臭を嗅ぎ分けるという
その痕跡がついに浮かび上がった
(生瀬)現在日本全国に未解決事件が何件あるのか皆さんはご存じでしょうか?実はこれだけあるんです。
被害者の方たちには愛する家族がいました。
その家族たちはいったい何があったのか真実を知りたいと願っています。
このまま事件を風化させるわけにはいきません。
そこで…。
われわれは新たな視点から事件の真相に迫るため世界最強の捜査機関FBIや失踪事件のエキスパート集団FINDMEのノウハウを結集。
優れたプロファイリングで新たな犯人像に迫ります。
最初の未解決事件は安全なはずの自宅で命を奪われた女子高生。
謎に満ちた事件をプロファイリングします。
・
(歌声)
これはある高校の文化祭の映像
勉強とアルバイトの両立に励むどこにでもいる女子高生だった
だが彼女は最も安全なはずの場所で命を奪われてしまう
聡美さんは自宅で首や胸などを10カ所以上刺され殺害されたのだ
この事件で犯人の足跡や指紋目撃者による似顔絵など多くの重要証拠が残された
しかし事件は発生から11年。
今も未解決のまま
これだけの証拠がありながら…
不可解な未解決事件を最強FBIが完全プロファイリング
謎多き事件に迫る
凄惨な事件の舞台は広島市の西隣廿日市市
(聡美)じゃあまたあしたね。
バイバイ。
この日聡美さんは試験のため普段より3時間ほど早く下校していた
(聡美)ただいま。
(2人)おかえり。
両親は仕事に出ていて自宅には祖母と小学生の妹だけ
聡美さんは夕方5時からのアルバイトに備えいったん離れにある自分の部屋に向かった
自宅は母屋と離れに分かれていて離れの1階は物置。
そして2階が聡美さんの部屋だった
午後3時すぎ
・
(悲鳴)
(妹)おばあちゃん。
離れから悲鳴が聞こえた直後祖母と妹は離れに駆け付けた
そして玄関を開けたそのとき…
(妹)お姉ちゃん?
目に飛び込んできたのは血だらけで倒れている聡美さんと刃物を持つ男
2人に気付いた男は刃物を振りかざし襲い掛かってきたのだ
祖母を10カ所以上刺し男は逃走した
深い傷を負いながらも祖母は母屋に戻り警察に通報
その直後意識を失う
妹は自宅から50mほど離れた園芸店へと飛び込み「刺された。
お姉ちゃんが刺された」と何度も繰り返したという
聡美さんと祖母
2人とも10カ所以上刺された極めて残忍な犯行
祖母は幸いにも一命を取り留めた
だが逃走した男が道路がある右に向かったのか畑がある左に向かったのか…
だが男は現場に様々な手掛かりを残していた
一つ目は靴跡。
履いていた靴が特定された
スニーカーでメーカーも判明しそのサイズは26〜27cmと詳細だった
さらに指紋も現場から採取された
そして…
これが証言を基に作られた男の似顔絵
そして一番の特徴は細く鋭い目
スニーカー。
指紋。
そしてニキビ痕の顔
男の逮捕につながる重要証拠が警察の手の中にあった
事件は早期解決が予想された
だがこれだけの証拠が残りながらも男の逮捕には至らなかった
この憎き犯人によって白昼堂々聡美さんの未来と家族の生活は奪われた
事件の記憶をたどるだけで身を切るようなつらい思いが蘇る
いつしか家族ですら事件のことを話すことは一切なくなったという
だが発生から11年
300万円の懸賞金を懸けたが有力情報はなく事件は風化しようとしている
謎を解く鍵は離れの2階
聡美さんの部屋だったことを知る者は多くなかった
にもかかわらず犯人は祖母と妹がいる母屋ではなく最初から聡美さんがいる離れに侵入した
やはり目的は聡美さんだったのか?
そこでおよそ4万人の関係者に事情を聴いたものの聡美さんに恨みを持つ人物は捜査線上に上がらなかった
数々の手掛かりを残しながら未解決のまま11年もの時が過ぎたこの事件に最強FBIが立ち向かう
自宅で殺害された被害者。
祖母と妹はすぐ目の前で犯人と遭遇し一生忘れ得ぬその特徴を目に焼き付けました。
これが17歳の少女の命を奪った犯人です。
われわれは新たな犯人像に迫るべく元FBI行動心理分析室。
通称BAUに捜査を依頼。
謎に満ちた未解決事件をプロファイリングしました。
いったい犯人は何者で今どこに潜んでいるのか?
残忍な殺人事件を解決すべくスタッフはジョージメイソン大学で犯罪学を教えている元FBI捜査官の元を訪れた
(スタッフ)ナイストゥミートユー。
(英語の会話)
テレビドラマにも登場するBAU
BAUとは犯人像を分析するプロファイリングチームのことである
だがそもそもプロファイリングとはいったい何なのか?
オトゥール氏がBAUに在籍した14年間の間にプロファイリングした事件はアメリカを震撼させた大事件が並ぶ
最も有名なのは…
犯人はおよそ20年間にわたりアメリカやカナダで女性を殺し続けた
オトゥール氏たちは犯人の行動分析を重ね2001年残虐な殺人犯ゲイリー・リッジウェイの逮捕に至った
この男が109人もの女性を殺した犯人だ
今も彼女の分析能力は高く評価され全米で犯罪分析を行っている
そんな彼女に北口聡美さん殺害事件のプロファイリングを依頼したのだ
すると…
オトゥール氏はわれわれに…
何とオトゥール氏は事件を解決するため大学の専門スタッフを集めBAUチームを結成したという
英知を集結し事件の真相に迫る
早速メンバーを紹介するというオトゥール氏
スタッフはメンバーの待つ研究室に案内された
まず紹介されたのはBAUの同僚
その現役時代には…
トレーラーハウスの中に拷問室を造り60人以上の女性を暴行虐殺した…
猟奇性の高い事件のプロファイリングを得意とした人物である
ニア氏は…
通常の捜査ではなぜ犯罪が起きたのかという犯罪学の観点から捜査を行う
一方被害者学とは被害者の性格や生活環境からなぜ犯罪に巻き込まれたのかを読み解くものである
ニア氏はこの被害者学の権威でもあるのだ
さらに大学の科学学部からも各分野の精鋭たちが顔を揃えた
北口聡美さん殺害事件解決のためのBAUチームがついに始動した
早速スタッフが事件の概要を記した資料を渡す
真剣な表情で資料に目を通すBAUメンバーたち
そこはもはや本物のBAUの作戦室同様張り詰めた緊張感に満ちていた
だが数分後
口を開いたオトゥール氏から飛び出したのは厳しい一言だった
プロファイリングするには日本で再捜査が必要だというオトゥール氏
こうしてトム・ニア氏自らが日本に行きさらなる情報収集をすることになった
ついに最強FBIの捜査が始まった
ニア氏は早速広島に向かった
すでにニア氏は米国内で事前に事件資料に目を通し概要は熟知している
プロファイラーにとって何よりも重要なのは事件現場だとニア氏は言う
捜査初日はなぜ犯罪が起こったのかという犯罪学的アプローチで捜査を進める
事件が起こった聡美さんの自宅周辺に到着
ニア氏の要請で少し離れた場所から歩いて近づく
BAUでは直接事件現場には入らず必ず徒歩で近づくのだという
徒歩だからこそ目に入るものがあるからだ
ニア氏は聡美さんの自宅前にある駐車場のことが気に掛かるようだ
(女性)3時ぐらいは今とおんなじような状態?
(男性)おんなじ状態。
この前3時すぎに来たけどこの前来たときは1台も止まってなかった。
洗濯物があれば犯人を隠す死角ができ姿を目撃されるリスクが減るという
これは…
洗濯物が干してあり確かに現場検証する警察官の姿を隠しているのが分かる
ニア氏はこれまでの経験から犯人が事前に聡美さん宅を下見していたと見立てた
そして近所での聞き込み中有力情報が
(女性)3時5分…。
(男性)3時5分に出たの?
(女性)ここ出た。
(ニア)サンキューベリーマッチ。
(女性)ホントにありがとうございました。
果たしてこの聞き込みがどんな成果をもたらしたのか?
だがここで疑問が浮かぶ
計画的だったのならばなぜ指紋や靴跡など犯人の手掛かりとなるような証拠を残したのだろうか?
つまり犯人は聡美さん宅に侵入するまで確定的な殺意は持っていなかったことになる
このプロファイリングをより正確なものにするためニア氏は日本警察の捜査手法を理解したいと言いだした
そこで番組は急きょ経験豊富な日本の警察官に協力を要請
快諾を得た
(男性)坂本さん。
元FBI捜査官のトム・ニアさんです。
元滋賀県警のミスター坂本。
(ニア)ベリーナイストゥミートユー。
地元広島のテレビ局の依頼で聡美さんの事件を何度も調査している
日米の元捜査官による捜査会議が始まった
聡美さん殺害事件の犯人を追い詰める
真犯人の輪郭が見え始めてきた
真犯人に迫るべくアメリカと日本の元捜査官による捜査会議が始まった
早速2人は不審な男の目撃現場に向かった
(坂本)倉庫の角の奥に入ったところに止めてあったと。
(ニア)OK。
(英語の会話)
不審者が目撃された場所は自宅からおよそ150m離れた地点
捜査初日。
犯罪学の視点から多くの情報を収集できた
被害者学とはニア氏が最も得意とする捜査方法の一つだ
被害者学での捜査は「なぜ被害に遭ったのか?」ということに注目し被害者の性格や生活環境から事件を読み解くものである
ここから…
まずは家族への事情聴取。
応じるのは父だけ
(男性)北口さん。
元連邦捜査局の特別捜査官の…。
今も事件が起きた家で暮らす北口さん一家
事件を間近で目撃した…
(忠)そう。
何回かな?
(忠)ですから…。
娘の異性関係を全否定した父
だがトムは事の本質を逃さなかった
ごく普通の女子高生だった聡美さん
ニア氏がいう3つ目の顔が犯人へとつながる鍵となる
誰も知らない秘密の顔が聡美さんにあったのだろうか?
新たな犯人像に迫るためBAUプロファイラーが重視したのは意外にも…。
ニア氏は言いました。
人には3つの顔があると。
誰もが知っている顔。
家族が知っている顔。
そして誰も知らない顔。
この第3の顔こそが真犯人に迫る上で極めて重要だというのです。
そしてついに聡美さんの家族さえ知らない顔をニア氏は突き止めたのです。
今回事情聴取に応じてくれたのは聡美さんの…
両親すら知らない聡美さんのもう一つの顔にニア氏が迫る
(ニア)ハイ。
ナイストゥミートユー。
(女性)お会いできてうれしいです。
(女性)聡美さん。
じゃあボーイフレンドとかはいなかった?
これまで多くの重要証言を引き出してきたニア氏
そしてついに…
ニア氏の指示でスタッフは退出することに
この後聡美さんの知られざる秘密の顔が明らかになる
聡美さんに3つ目の顔が存在した
果たして聡美さんの知られざる顔とは?
犯人につながるかもしれない衝撃的な事実が浮かび上がる
明らかになった聡美さんの第3の顔
それは17歳の少女の秘め事
特別な男の存在が見えた瞬間だった
当時警察もその男の情報を把握し捜査したが…
しかし聡美さんの両親や親友でさえ知らないさらなる秘密の顔があるのかもしれない
そしてその顔を知る人物こそ事件解決の鍵を握っているのだ
その人物とは離れの2階に最初に侵入したことからそこに聡美さんの部屋があることを知っている人物
さらに犯人の足跡が2階にあったにもかかわらず争った跡がないことから聡美さんの顔見知りの人物
ニア氏がプロファイリングした犯人像
さらに精度を上げるべく…
日本での調査活動を終えたニア氏はオトゥール氏率いるBAUチームが待つアメリカに戻った
ニア氏から調査報告を受けるのはBAUの最強プロファイラーたち
彼らが総力を結集し犯人像をあぶり出す
BAUの経験と現場の状況からこの犯人は聡美さんが試験でいつもより早く帰宅していることを知り自宅の離れに住んでいることを知っていた人物
さらに聡美さんに何らかの理由で強烈な殺意を持っている人物という結論に達した
そしてついにこれまでの犯人像を覆すプロファイリング結果が
北口聡美さんを殺害した男の根底を覆す新たな犯人像が浮かび上がった
祖母や妹の証言では犯人の年齢は二十歳ぐらい
しかしBAUチームは同年代の可能性を指摘
そして二十歳と17歳
この3歳の差が与える印象の違いが事件の解決に影響したという
そこで11年前に作成された犯人の似顔絵に経年変化を加えることに
犯人の今現在の顔をリアルに描いていくという
事件発生から11年。
新たな犯人像を公開する
これが聡美さん殺害事件の犯人だ
聡美さんと同年代
耳と鼻の形は年齢を重ねても変わらない
憎き犯人逮捕と事件早期解決を願う
続いては香川県坂出市の女児行方不明事件
決して他人事ではない
それは神隠しなのか?
多くの人がいる中…
これは失踪直前の映像
タケノコ掘りに参加していた有紀ちゃんの姿が記録されている
そして有紀ちゃんの最後の声が…
(男性)軍手ってねこれ。
現場には他にもたくさん子供はいた
それなのになぜ有紀ちゃんだけがいなくなってしまったのか?
周りに人がいる中でいったいどうやって有紀ちゃんは消えてしまったのか?
有紀ちゃんはこの場所にいた
午前11時ごろ。
現場には職員を含めおよそ60人の参加者が集合した
このイベントは毎年行われていた恒例行事
家族連れや知人同士での参加者もいたがほとんどがお互いを知らなかったという
午前中は職員の案内で植物や虫の観察
そして午後1時ごろ。
タケノコ掘りが始まった
有紀ちゃんはお母さんと2人で遊歩道を進みタケノコを探しに向かう
そして数十分後…
(有紀)あった!
(母)ああ。
有紀。
あったね。
あるポイントでその日4本目のタケノコを有紀ちゃんが発見した
有紀ちゃんがタケノコを発見したのはこの辺り
広場からおよそ1〜2分の遊歩道沿いでタケノコを見つけた
そして午後1時40分ごろ
お母さんにそう言い残し有紀ちゃんは遊歩道の先へ歩いていった
そして午後2時ごろ
母は有紀ちゃんがいつまでも帰ってこないことに不安がよぎった
(母)有紀?有紀?
だが辺りを見回しても有紀ちゃんの姿は見当たらない
しかしそう遠くへは行っていないはず
そう考えた母は近くにいた家族連れに声を掛け有紀ちゃんを一緒に捜してほしいと頼んだ
だが…
(一同)有紀!有紀ちゃん!
行方不明を聞き付けた他の参加者たちも声を上げて捜したが見つからない
(男性)有紀ちゃん!
そしてその日の夕方から警察と消防の捜索が
警察犬も導入されたが足取りを追えなかった
延べ3,000人を導入し半年後にはすぐそばの池の水まで抜いて捜したが手掛かり一つ見つけることはできなかった
そんな中この行方不明事件では有紀ちゃんに関する2つの目撃情報と謎の男の存在が明らかになっている
まず1つ目の目撃情報がこちら
ベンチの前で女子中学生が有紀ちゃんに声を掛けられたという
時間は分からないがおそらく母親の元を離れたすぐ後と思われる
そして2つ目の目撃情報がこちら
屋根の付いたベンチで男性が携帯電話で電話をしているときだった
(男性)はい。
失礼します。
木の奥にピンク色の帽子が動くのを目撃したという
このとき男性は携帯電話の時計は午後1時48分だったと証言している
そして気になるのがあまりにも不可解な謎の男の存在である
その男は竹やぶの奥から大きなリュックを背負って突如現れたという
有紀ちゃん失踪と何か関係があるのか?
この後行方不明者捜索組織FINDMEが緊急来日
アメリカからやって来た特殊捜索犬が有紀ちゃんの手掛かりに迫る
行方不明現場の竹やぶから謎の男が現れた
大きなリュックを背負った40代くらいの男だという
(女性)ここにタケノコありますよ。
女性がそう声を掛けたのだがその声を無視
遊歩道を突っ切り真っすぐ進んだという
時間は定かではないが有紀ちゃんが歩いていった方向に竹やぶを突っ切って進んでいったと思われる
だがその後およそ60人もの参加者がいたにもかかわらず誰一人として謎の男を目撃していない
有紀ちゃんの足取りがつかめないままあれからもう10年という月日が流れた
元気に生きていればことし有紀ちゃんは15歳になっている
森の中で迷子になったのか?それとも誘拐か?
10年たった今もその謎は解明されていない
当時5歳だった大西有紀ちゃん。
タケノコ掘りの楽しい思い出は悪夢へと変わってしまったんです。
このタケノコ掘りが行われた山の中の広場は大人なら歩いてたった5分で1周できるところでした。
しかも有紀ちゃんがお母さんの元を離れた時間には周りにこんなに人がいたのです。
この状況下で誰にも気付かれず有紀ちゃんはいったいどうやっていなくなってしまったのか?不可解な未解決事件の捜査に当たるのは失踪事件のスペシャリスト集団FINDME。
謎の失踪の全容解明に挑みます。
この謎多き行方不明事件を解決すべくスタッフは新たな捜査官の元を訪れた
実はスナイダー氏はアメリカの元DEA司法省麻薬取締局特別捜査官だった
そんな彼が退職後立ち上げたのは全米の行方不明者を捜索するボランティア組織FINDMEである
実は俳優のブルース・ウィリスもFINDMEの活動に賛同している
ではFINDMEはどのようにして行方不明者を捜し出すのか?
まずスナイダー氏がプロファイラーたちに行方不明者の情報をメールで一斉配信する
その情報を基に…
その結果を再びスナイダー氏の元へ返信するという仕組みである
何とFINDMEに協力するプロファイラーの人数は100人
その経歴も様々だ
元捜査関係者や心理学者をはじめ特殊部隊経験者さらにはサイキックまでいるという
しかもメンバーは全員無償のボランティア
最も驚くべきはプロファイリング結果がもたらしたその解決率
何とFINDMEは依頼されたおよそ半数を解決しているのだという
そんなFINDMEが解決した事件
コロラド州に住む少年がこつぜんと姿を消した
このニュースは全米を駆け巡り警察ボランティアのおよそ300人が捜索
しかし…
母親がいちるの望みを託したのがFINDMEだった
悲痛な母親の叫びに応えたい
スナイダー氏は100人のプロファイラーたちにディラン君の情報を送った
そして数日後
プロファイラーたちからプロファイリングの結果が送られてきた
全てのプロファイリング結果に目を通すスナイダー氏
すると…
3人のプロファイラーが出したディラン君の居場所が同じ場所を示していることに気が付いたのだ
スナイダー氏は…
そしてついに…
しかもプロファイラーの一人が示したのはディラン君からわずか90mの場所だった
ディラン君を発見したのはK−9と呼ばれる特殊な訓練を受けた捜索犬
FINDMEでは行方不明者の捜索に必ずこのK−9と呼ばれる捜索犬を参加させているという
人間のごくわずかな体液と死臭だけを嗅ぎ取ることができるよう訓練されているK−9
その優れた嗅覚は土中なら5mの深さ30年前の人間のにおいまでも探知できるという
そして何とその訓練には医療機関から提供された実際の人間の遺体を使用しているという
1年間でおよそ800時間の訓練を受ける警察犬に対してK−9は何と2,000時間もの訓練を受けているというのだ
K−9のチームリーダークリスティ・スミスさんはその能力についてこう語る
警察からもその卓越した能力を買われ頻繁に捜査協力の要請を受けているというK−9
果たしてFINDMEのプロファイリングとK−9の捜索で有紀ちゃんを発見することはできるのだろうか?
スタッフは早速大西有紀ちゃんの資料を渡した
スナイダー氏はこの事件をどう見るのか?
そう告げるとスナイダー氏はパソコンに向かい早速FINDMEのプロファイラーたちに有紀ちゃん行方不明事件の資料を送り始めた
ついに大西有紀ちゃんを発見すべくFINDMEの捜査が開始された
数日後香川県高松空港へ降り立ったスナイダー氏
早速大西有紀ちゃんの行方不明現場へ向かった
今回スナイダー氏はプロファイラーのペギーも同行させている
果たしてスナイダー氏はプロファイリングでどんな答えを導きだすのか?
まずは有紀ちゃんがいなくなった現場の状況確認を行う
ここであらためて行方不明現場付近の位置関係を説明しよう
現在スナイダー氏がいる場所が画面下の駐車場
そこから北へ進むと有紀ちゃんが消えた竹林の入り口が見えてくる
さらに北へ進むと広場が
そしてその先が有紀ちゃんがいなくなってしまった竹林である
その竹林にある遊歩道は1周5分もあればじゅうぶん歩ける距離
範囲は狭い
いよいよ謎の行方不明現場へ
そもそもこの案件は日本の警察は事件として取り扱っていない
ただの行方不明とされるこの案件をアメリカの最強捜査官はどう見立てるのか?
ここは有紀ちゃんが母親と最後に別れた場所
(有紀)もう1本見つけてくる。
この現場で何を感じるのか?
スナイダー氏は疑問を抱いた
これだけ小道がはっきりと分かるのに森の奥へ入りこみ母親の元へ戻れなくなることはないのではないだろうか?
続いて2つの目撃証言についてスナイダー氏に聞いてみることに
最初の目撃証言はこちらのベンチの前
この場所で女子中学生が有紀ちゃんに声を掛けられたという
2つ目の目撃証言はこちらのあずまや
ここでは男性が木の奥にピンクの帽子が動くのを見たという証言がある
この2つの目撃証言から何が考えられるだろうか?
プロファイリングにおいてあまり目撃証言は当てにならないという
ではリュックを背負った謎の男の存在はどうなのか?
あの日40代くらいの男が森の奥からリュックを背負って突如現れた
われわれはこの男がリュックに有紀ちゃんを入れて連れ去ったのではないかと疑った
そこであらかじめ疑問を検証したVTRをスナイダー氏に見てもらうことに
まずは有紀ちゃんと同じ身長同じ重さの人形を用意
リュックは市販されている大きめのリュックを用意した
ちなみにこの検証は周囲には誰もいないという想定の下に行ったものである
検証スタート
有紀ちゃんと同じ身長同じ重さの人形はどれくらいの時間があればリュックに入れることができるのか?
少してこずりはするが意外と簡単に入ってしまう
もし有紀ちゃんが抵抗できない状態であったとすれば可能性は捨てきれない
背負うまでの時間わずか1分8秒
さらにリュックを背負って歩いてみたがそれほど不自然さもなく近くを通ってもまさか人間がリュックの中に入っているとはおそらく誰も思わない
スナイダー氏の見解は…
謎の男が誘拐した可能性は低いという
では…
午後1時40分ごろ
有紀ちゃんは母親の元を離れそのおよそ20分後に母親は有紀ちゃんが見当たらないことに気付いた
(母)有紀?
そこで20分間で5歳の子供がどれくらい歩けるのかを検証してみた
(スタッフ)スタート。
少女には自由に歩いてもらう
われわれは後ろをただついていく
分かれ道で不安になりスタッフがついてくることを確認する行為もあったが歩き続けた
(スタッフ)はい。
ストップ。
20分間でおよそ700m
かなり遠くまで歩ける
迷子の可能性もスナイダー氏は低いという
ではいったい何が起きたというのか?
すると今度は…
すでにこの事件の筋書きが見えてきたのか?
するとスナイダー氏はあるポイントで足を止めた
この場所に何があるというのか?
われわれには何も思い当たらない
この場所は死角になると指摘した
さらに…
スナイダー氏の言うとおりこの死角となり得る場所から竹やぶに入りこみ5mほど進むと池のほとりにたどりつく
池に沿って歩いていけば人に見られることなく駐車場まで行けないこともない
その何かとは?
スナイダー氏は現場で得た情報をFINDMEのプロファイラーへ一斉送信した
翌朝行方不明の核心に迫るべくFINDMEのプロファイラーとSkypeを通じて事件の合同プロファイリングを行う
今回スナイダー氏に協力してくれるプロファイラーは類似事件を多く扱ってきたX
海外の事件を得意とするY
そして犯罪心理学からひもとくZ
この後有紀ちゃんの衝撃的な結末が浮かび上がる
3人とも誘拐説が濃厚だと推測した
プロファイリングをまとめると一つの仮説ストーリーが浮かび上がる
誰もが知り得ることができたゴールデンウイークのタケノコ掘りのイベント
お互い知らない者同士が集まる
組織犯罪グループはそこを狙う
当日誘拐できそうな子供にターゲットを絞る
それがたまたま有紀ちゃんだった
怪しまれぬよう女性が近づき有紀ちゃんに声を掛け連れ去る
そして車のトランクに入れた
暴行目的の誘拐か?それとも人身売買のための誘拐か?
しかし日本において人身売買ということは考えられるのだろうか?
スナイダー氏が興味深いことを話してくれた
さらに衝撃的な事実が明かされる
そしてこの後特殊捜索犬がアメリカから緊急来日
日本において人身売買ということは考えられるのだろうか?
アメリカ国務省が発表している人身売買に関する報告書によると日本は先進国の中でも人身取引が横行している国の一つとして断定されている
それは2013年
アメリカのクリーブランドで発覚した誘拐監禁事件
2002年から2004年にかけて行方不明になった3人の女の子が10年間もの間犯人の家の地下室に監禁されていた
逮捕されたカストロ容疑者は女の子たちを捜すボランティアにも参加していたという
信じられないような事件が世界のどこかで毎日のように起きている
日本も決してその例外ではないとスナイダー氏は語った
翌朝もスナイダー氏はFINDMEのプロファイラーたちと2時間にわたり合同プロファイリングを行った
そしてプロファイリングはいよいよ最終段階へ
この後の捜査方針はスナイダー氏が決定する
果たしてどんな決断を下すのか?
ではもう一つのやるべきこととは?
範囲を広げたこのエリアに捜索犬K−9を投入し有紀ちゃんの手掛かりを見つけだす
その日の夜有紀ちゃんのお母さんがスナイダー氏にお願いがあるとホテルを訪ねてきた
いよいよ捜索犬K−9が初来日する
大西有紀ちゃんが行方不明になったのは今から10年前。
しかし驚くべき嗅覚と特殊な訓練によってわずかな痕跡も見逃さない捜索犬がいます。
その名も…。
精密なレーダーのような探知能力が及ぶのは何と土中5m。
半径数十mという。
こんなに広大な範囲をカバーできるんです。
しかもおよそ30年前のにおいも嗅ぎ分けることができるのでたとえ10年前の事件でもその痕跡さえあれば見逃さないというのです。
スナイダー氏がK−9を連れて関西国際空港へ降り立った
今回有紀ちゃん捜索のために来日したのは捜索犬をハンドリングするハンドラー6人とK−9が5頭。
初来日である
有紀ちゃんを発見すべく香川県へと向かった
彼らは今まで行方不明者の捜索で遺体を何体も発見してきた
こちらが今回のK−9チームのメンバー
チームの指揮を執るのはクリスティ
捜索本部を有紀ちゃん行方不明現場のあずまやに設置し捜索の拠点にする
この拠点のパソコンには捜索の情報が集まってくる
K−9にはそれぞれGPSを装着
どこを捜索しているのかが瞬時に分かるシステムになっているのだ
ハンドラーたちも自分の位置を確認するためにGPSを常に持ち歩く
まずは有紀ちゃんがいなくなった現場付近を3班に分かれて徹底的に捜索を行う
このエリアでK−9が反応を示す可能性は高くはないがいないことを証明する重要な作業だ
まずは行方不明現場付近の捜索
人間のわずかな体液と死臭を探知するよう特殊な訓練を受けているK−9
日本の警察犬のように…
ハンドラーはK−9の後を追いにおいを探知するかどうかその動きを監視する
一つの班が小道を少し外れた場所で不自然な場所を発見した
何かを隠したかのように草が積み上げられたように見える
この中にいったい何があるのか?
捜索中草で覆われた不自然なポイントを発見
何かが隠されているのだろうか?
その後3時間にわたり有紀ちゃん行方不明現場付近の捜索を行ったがK−9が反応することはなかった
だがこれで100%このエリアには有紀ちゃんがいないと判断できる
そこで捜索エリアを拡大
行方不明現場北側の森と池の反対側まで広げる
そして捜索から1時間後森の北側でK−9が反応を示した
北側の森を奥へ進むとそこは上り坂になっておりその先は逆に山を下る地形となっていた
その斜面を下っているときのことだった
K−9が足を止めた
ハンドラーの元へ戻るK−9
われわれには判断できないが今のがにおいを探知した際の行動なのだという
だがK−9は掘った穴には興味をまったく示さなくなった
いったいどういうことなのか?
この場所を念のためマークしその先の斜面を下りてみることに
だが…
われわれがいる場所でも実はかなりの急斜面
まずは2人だけでその先へ向かい捜索ができるかどうか写真を撮ってくるという
およそ30分後2人が戻ってきた
屈強な彼らでもかなり体力を消耗しているようだ
しかしK−9を連れてここを下るのはあまりにも危険だという
捜索には急斜面が立ちはだかる
だが有紀ちゃんの捜索を諦めるわけにはいかない
この場所に…
急斜面の下の池までつながる小川は行方不明現場の池から流れていることが判明
K−9が反応した急斜面の下にある池を目指す
遊歩道から外れたこの場所には人が立ち入ることはほとんどない
山の途中に本部を設置
スナイダー氏の指示の下K−9は急斜面の下へと進む
すると…
・おはようございます。
有紀ちゃんのご両親が現場へ駆け付けた
何の手掛かりもないまま10年
今回K−9にいちるの望みを懸けているのだ
そこは道なき道
これでも比較的安全なルートだ
目的とする池に向かうには今のところここしか見当たらない
歩くこと40分
目的地である急斜面の下の池に到着した
K−9は水中にあるものでも探知できる
だが何もないようだ
この後予想外の展開が待ち受けていた
有紀ちゃんの手掛かりを求め捜索隊は山の奥を進んだ
小さな小川でも大雨などで何度も増水していれば骨は流されるという
手掛かりはこの先にあるのか?
たどりついたのは行方不明となった現場のはるか北
この先はさすがに進むことはできない
だが今日はここまで一度も反応しなかったK−9
そこで別のK−9を投入
昨日キアヒが反応したポイントへ向かい歩かせてみることに
すると…
突然走りだした
2頭のK−9が同じ場所で反応した
(女性)とにかく人間の何かです。
人間の何か
K−9は人間の体液と死臭に反応する
有紀ちゃんのお母さんはただ足早にその現場へと向かった
そのころ有紀ちゃんのお父さんに捜索場所を説明すると意外な真実が判明した
(スタッフ)行ってないですよね。
きっとね。
(スタッフ)ちょうど中腹みたいな段々なとこは行ってない?
行方不明当時実はこの急斜面だけは捜索隊も下りていないのだという
下の池では反応がなかった
つまりこの急斜面の中腹からにおいが発生していることになる
だがいったいどうすれば?
お互いをロープで結びK−9をサポートしながら下りていく
最後の望みをK−9に託す
いったい何が見つかるのだろうか?
急斜面に足を取られ思うように前へ進めない
もはや歩くことですらも難しい
すると…
斜面の中腹でK−9が足を止めた
無数に落ちている木の枝
これら全てを一つずつ確認することは確かに難しい
(英語)
そのとき誰もが言葉を失っていた
この場所で5歳のときにタケノコを探しに行った有紀ちゃん
あれからもう10年という長い年月が過ぎてしまったのだ
その目は優しくほほ笑んでいた
今回の捜索では見つけることができなかったスナイダー氏
(母)ありがとうございました。
今後も捜査の協力をしたいと両親に伝えた
大西有紀ちゃん。
ことし15歳である
2015/12/29(火) 13:55〜15:50
関西テレビ1
最強FBI緊急捜査SP日本未解決事件完全プロファイル[再][字]【未解決事件を暴け!】
未解決事件を暴け!最強FBI緊急捜査!5歳女児失踪事件!神隠しに潜む組織犯罪の影▽白昼の一家殺傷事件!17歳の少女の裏の顔と多すぎた痕跡とは 生瀬勝久ほか
詳細情報
番組内容
今回、最強FBI捜査官が挑むのは2つの事件。
1つ目の事件が起こったのは、平成16年10月。広島県廿日市市の自宅で高校2年生の女子高校生が刃物で刺され殺害されるという事件が起こった。悲鳴を聞きつけ駆けつけた祖母や妹にも犯人は襲いかかり逃走したのだ。現場には靴跡や指紋などが残され、なによりも犯人を祖母らが見ている。
「若いニキビの男…」精密なモンタージュ写真も公開され、
番組内容2
犯人逮捕は時間の問題とされていた。しかし、事件発生から10年、いまだ事件は未解決。解決を願う父親の元を訪れたのは元FBIの特別捜査官。元特別捜査官は被害者周辺を徹底的に洗い出し、犯人特定のヒントとなる、被害者の父さえも知らなかった娘の素顔をつかむ。また、番組で結成された特別チームが現地アメリカで最先端技術を使い「若いニキビの男」の現在の顔を作成。特徴のある顔…これが事件をひも解くカギとなるのか…。
番組内容3
もう1つの事件が起こったのは、平成17年4月。香川県坂出市の竹林で家族と竹の子掘り大会に来ていた5歳の女の子の姿が大勢の人たちの前で突然、消えてしまった。10年たった今も、行方が分からず、家族は毎年、情報を呼びかけるチラシを配る。少女失踪に立ち向かったのは3000人以上もの犯人を取り調べてきた捜査官。彼は、アメリカから5頭の捜索犬を呼び寄せることを決断し、捜査に臨む!
出演者
【ナレーター】
生瀬勝久
ジャンル :
バラエティ – その他
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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