ジュリアス・ベア、約660億円支払いで決着へ-米脱税ほう助調査
2015/12/30 19:13 JST
(ブルームバーグ):ウェルスマネジメントでスイス3位、ジュリアス・ベア・グループは米国人顧客の脱税をほう助したとして米当局から調査を受けている問題で、約5億4700万ドル(約660億円)を支払って決着する方向で米司法省と基本合意したことを明らかにした。同様の問題を抱えるスイスの金融機関にも解決の道を開くものだ。
ジュリアス・ベアが30日、基本合意について発表文を出した。この問題の決着に備えて6月に3億5000万ドルを引き当てたが、これに1億9700万ドルを上積みする。4年に及ぶ米当局の調査を決着させる最終合意は来年1-3月と見込む。
追加引当金は2015年通期決算で計上すると、ジュリアス・ベアは発表した。これを含めても同年の純損益は黒字の見込みで、自己資本は引き続き「十分」という。国際決済銀行(BIS)基準の自己資本比率は10月31日時点で18.6%と説明した。
原題:Julius Baer Says It Will Pay $547 Million to End U.S. Tax Probe(抜粋)
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更新日時: 2015/12/30 19:13 JSTニュース一覧
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