北京=倉重奈苗
2015年12月30日23時51分
中国山東省平邑県の石膏(せっこう)鉱山で25日に起きた崩落事故で、地元当局は30日、坑内に閉じ込められていた作業員8人の生存を確認した。当局の救援チームが赤外線カメラで手を振っている様子を確認し、食料や照明を与えた。命に別条はないという。国営新華社通信などが伝えた。
発生当時に現場で作業をしていたのは29人。これまでに11人が救出され、1人が死亡、17人が坑内に閉じ込められていた。残る9人の状況は明らかになっていない。
事故を受け、同鉱山を経営していた「玉栄商貿有限会社」の会長が27日、救出作業中に坑内にできた水たまりに飛び込んで自殺。さらに同県を管轄する臨沂市共産党委員会は29日、事故の責任を問い、県トップの党委書記ら幹部4人を解任したと明らかにした。(北京=倉重奈苗)
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!