旧日本軍の従軍慰安婦問題で、28日の日韓合意に反発している韓国の元慰安婦支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」は30日、ソウルの日本大使館前に建てたものと同種の少女像の設置を韓国内外に広げる運動を展開すると宣言した。
日本は大使館前の少女像の撤去を求めており、韓国側が応じるかどうかは韓国が設立する財団への10億円の拠出を含めた合意の履行に影響する見通し。挺対協は撤去に応じない考えも鮮明にしており、撤去が実現しないまま別の場所で像が設置され続ければ、日本政府は態度を硬化させそうだ。
韓国の尹炳世外相は30日、合意に絡み「誤解を招きかねない日本の言行」の自制を望むと韓国記者団に話した。日本で像の撤去を資金拠出の前提にするよう求める声が出ているとの報道を念頭に置いたものとみられる。(共同)