<韓日慰安婦交渉妥結>慰安婦被害者の説得に行った外交次官

<韓日慰安婦交渉妥結>慰安婦被害者の説得に行った外交次官

2015年12月30日13時41分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「ゾウの足だけを見るのではなく、全体の姿がどうかを見て意味を評価してほしい…」。

  29日午後、京畿道広州(クァンジュ)「ナヌムの家」を訪れた趙兌烈(チョ・テヨル)外交部第2次官は約1時間の面談後、席を立ちながら慰安婦被害者にこのような言葉を残した。「100%満足でなくても、日本政府と日本最高指導者から公式謝罪を受け、政府の責任認定を受けたのが今回の合意の意味だということをもう一度申し上げたい」と述べながらだ。

  韓国と日本が28日に発表した合意文は、両国の外交的負担を減らすために「あいまい」に処理した部分が多い。「道義的」という修飾語も、「法的」という修飾語も除外し、日本政府が責任を明確に認めたのかという点から論議を呼んでいる。

  こうした批判の中、29日午後、林聖男第1次官と趙兌烈第2次官はそれぞれソウル麻浦(マポ)の挺身隊対策協「憩いの場」と「ナヌムの家」を訪れた。慰安婦被害者に会って交渉の経過と意味を説明し、意見を聞くという趣旨だった。2カ所では「韓国政府が被害者を売り飛ばしたのと同じだ」(李玉善さん、ナヌムの家)、「私たちに一言もなく政府同士がひそひそと妥結した」(金福童、挺身隊対策協憩いの場)などの激しい反応が出てきた。

  しかし趙兌烈次官は「合意の内容をよく見てほしい。日本の外相が公開席上で日本政府が被害者に及ぼした傷と名誉毀損に対して政府として責任を痛感すると述べたが、これは我々の国民と国際社会の前で公式に責任を謝罪する立場を表明したもの」と話した。

  林次官は「日本政府は責任認定を一度もしなかったが、昨日初めて認め、安倍首相も内閣総理大臣としておわびと反省を表明すると述べた。日本政府の責任認定と政府首脳の反省、後続措置が含まれた」としながらも「これが終わりではないと考える。今日はもっと叱ってほしい」と言って頭を下げた。

  趙兌烈次官も「慰安婦被害者の言葉を最大限に反映する方向で日本と後続協議をし、内部の対策を議論する」と述べた後、「ナヌムの家」を離れた。
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