桂文枝の演芸図鑑「ゼンジー北京、三遊亭王楽、草笛光子」 2015.12.30


おはようございます。
司会の桂文枝でございます。
この番組は毎回面白い川柳を紹介さして頂いておりますが今回はですね…私がよく行く喫茶店でもカウンターの所で本当にご高齢の女性の皆さんやかましいやかましい。
もう音楽はあまり聞こえないほどでございましてね。
え〜その店ではそのご高齢のモーニングサービスを食べに来る女性の事をモーニング娘と呼んでおる訳でございます。
結構でございますね。
口が達者なんも。
それでは今日の演芸でございます。
出演者はゼンジー北京さんと落語三遊亭王楽さんです。
どうぞ。

(拍手)いや〜どうもいらっしゃい。
あの〜私の手品気楽に見てよ。
みんな手品始まるとどうしても目つき変わんの。
ね!手品だまされてなんぼ。
もう気楽に見てちょうだい。
じゃあぼつぼつだましにかかろうな。
まずちょぼっとねレベル高いのやるよ。
ちょっとレベル高いの。
こういうのが出てきた。
前扉が1つで扉を開けるとねウサギさん。
黒のウサギさんね。
裏にも扉がある。
中何にもないよ。
ね。
これ使ってぼつぼつといくぞ。
あんまりシ〜ンとなるなよ。
え〜黒の…。
これ扉閉まってねちょっと私お尻に通ってゴソゴソやるぞ。
おまじないかける。
さあ今あったウサギさん。
これ瞬間に白のウサギ。
手品不思議よ〜。
ねえ。
感心されたん初めてな。
さあこれまたちょっとお尻通っておまじないかける!元の黒へ返るという。
こういうね…え?何か今日雰囲気悪いなおい。
皆さん半分軽蔑の笑いがあったがなぜ黒が白に変わったか分かる人お客さんいらっしゃる?分かる?おかあさん分かる?「ひっくり返した?」。
おかあさんこちらが黒でこちら白か?そらあ手品ばかにし過ぎあんた。
じゃあ次いくぞ。
(笑い)裏見たいか?見せようか?裏はお尻や。
そらあ前もあったらお尻もあるぞ。
な。
手品そこまでばかにするなよ。
(拍手)今度はねそこに男性の方…若いの。
おにいさん。
ね。
ちょっと立ってくれるか?ちょっとこちらの方へ来てくれるかな?すまんな舞台の上で一緒に手品やろう。
ね。
どうぞ皆さん大きな拍手で迎えてあげて下さい。
はいこちらの方へ。
え〜どうもようこそ。
ねえ。
さてあなた手品好きか?好きです。
あ〜好きか。
自分でやんの?やります。
やんのか?えれぇやつ上げたな。
おい。
私負けそう。
もうちょっとこちら。
あの〜まあせっかく上がってもらったからお土産にね手品1つ覚えて帰ろう。
私こちらのヒモ用意した。
1本ヒモ持って。
さあそのヒモまずね両端しっかり持ってはい端と端持って。
こんな事できるかな?両方の手をしっかり握ったまま手を離さないで真ん中に1つ結び目を作れ。
これ手離したら誰でもできるよね?離さないで両方握ったままで真ん中1つ結び目を作る。
今一生懸命やってる。
難しい!よしじゃあ私1回見本見せよう。
ちょぼっとだけね納得してきた。
これねちょっとヒモの回し方ね手の前で1回2回通して上から下へ放ると真ん中にこれ出来る。
これ。
(観客)え〜!全然見てないあんた。
よろしい!もう今日はこれサービス。
今日はもうしっかりお土産に覚えて帰ってもらう。
私と同じようにやってね。
まず両端しっかり持ってねこのまままず右手に持ってるヒモ左腕手前から掛けてはいずっと引っ張ってずっと引っ張る。
輪を作る。
輪が出来たね。
この大きな輪手前から向こう入れてちょうだい。
そう!今度向こうから2本の間こん中に返ってこの中2本の間。
そうそう。
そのまま引っ張る。
同じ形。
これでいい。
上に上げて。
上から下へ抜くとちゃんと出来る。
そう。
鮮やかに出来て…ないぞおい!
(笑い)だんだんと私こうなってきたねはい。
じゃあもう今日は懇切丁寧に教えよう。
いいか?よく見て。
まず右手で左腕手前から掛けて回す。
輪が出来た。
こちらから手前入って2本の間返る。
はい引っ張る。
ここまでお分かりかな?はい両方手伝おう。
手そのままスッと抜こう。
スッと手抜く。
それでいい。
ほれ。
出来てんのほれ。
ね。
別に難しくない。
簡単なの覚えればね。
もう分かったな?もう一回1人でやれ。
はい今のとおりよ。
難しくないんだ簡単だ覚えればすぐできんのよ。
ね。
はい両端持ってねゆっくり落ち着いてよ。
いいか?はい。
手前から…そう掛けて回して大きな輪に入って向こう側に…そのまま引っ張る。
上から下へそのままポッと抜くだけで鮮やかにそう…出来て…ないぞ!
(笑い)こらあ今晩徹夜になりそう。
じゃこれ私2本ともお土産にあげるからねまたおうちでゆっくりと悩んでちょうだい。
はいどうもご協力ありがとう。
どうぞ皆さん大きな拍手を…。
はいどうもありがとう。
あっ…あんまり悩み過ぎるなよ。
はい。
…という事で私の手品終わる。
どうもありがとう。
(拍手)
(拍手)え〜どうもありがとうございます。
え〜こんな朝早くからお越し下さいまして心より御礼を申し上げます。
落語の方に出てまいります人物というのは大抵決まっておりまして八っつぁん熊さん横町のご隠居さんってんですが。
まあどういう訳ですかこの話の方に出てくるご隠居というのは大抵この横町に住んでおりましてあんまりバス通りに住むご隠居ってこういうのは出てこない。
まあこういう所へ我々同様ボ〜ッとした連中が訪れる。
そうなると話の幕開きでございまして「うんちは〜!ご隠居さんいますか?」。
「はいはい。
おお何だい八っつぁんじゃないか。
まあまあおあがり」。
「ああごちそうさまです」。
「何だい?その『ごちそうさま』ってえのは」。
「え?だって『マンマおあがり』って」。
「いやマンマおあがりじゃない。
『まあまあおあがり』とそう言ったんだ。
でどっか行ってきたのかい?」。
「え?あっしですか?実はね床屋行ってきたんす床屋」。
「ああ床屋。
若い人たちの集まり場所だ。
何か面白い事でもあったのかい?」。
「え?床屋で?ハハッ。
いや実はねみんな集まったんすけどご隠居さんの噂が出ました」。
「はあはあ私の噂。
まあ噂なんて字は口偏に尊ぶと書くがあまり尊ぶような事は聞かない。
お前さん方のこったから私の悪口だろう」。
「ええそうです」。
「何だい『そうです』ってのは。
何てそう言ったんだい?」。
「『あの横町にお住まいになっていらっしゃるご隠居様というお方は』」。
「あんまり悪口に聞こえないね」。
「ええ。
これはあっしが気ぃ遣って編集したんです」。
「編集はしなくていいよ。
本当は何て言った?」。
「横町にとぐろ巻いてるあのいけ好かないスケベじじいが」。
「随分ひどい言い方だね。
それから?」。
「毎日毎日いい着物着てうめぇもん食って仕事も何にもしねえで暮らしが成り立ってんだから事によるとあのご隠居さんは…じゃねえかってみんなそう言ってます」。
「よく分からないな。
もういっぺん言いな」。
「ですからね毎日毎日いい着物着てうめぇもん食って仕事も何にもしねえで暮らしが成り立ってんだから事によるとあのご隠居さんは…じゃねえかってあなたはばかな評判だ」。
「おしまいんとこが分からない。
はっきり言いなはっきり」。
「『はっきり言って』…ふ〜ん泥棒じゃねえかって」。
「ばかな事言うんじゃないよ。
お前さん始終うちに遊びに来てんだからそのぐらいの事は分かりそうなもんじゃないか。
それを黙って聞いてたのかい?それが本当の友達かい?」。
「ええ友達ですからね『冗談じゃねえや!』たんか切りました」。
「あ〜やっぱり持つべきものは友だ。
で何と言ってくれた?」。
「『冗談じゃねえや!横町のご隠居が泥棒なんぞするか!』」。
「そうだそうだ」。
「『5年前にやめた』」。
「何だよ」。
「それだけじゃねえぞ。
あの人はもう何でもものを知っている。
生き字引だって褒める野郎もいました」。
「上げたり下げたりだな。
まあ私もお前さん方より長く生きてる分世の中の事はちょっとは知ってるつもりだ」。
「そう!そうだそうだ!そこを見込んでねご隠居さんに伺いたい事があるんすよ。
さっき行った床屋のおやじはね掛け軸が好きなんすよ。
いろんな掛け軸を取っ替え引っ替え取っ替え引っ替え掛けるんすけども今日は珍しく鳥のつるの絵が掛かったんすよ。
それ見たら半公の野郎がね『おい見ろよ』。
『え?』。
『こらあつるだ。
いいよなあ。
このつるってえのはおめえたちは知らねえだろうけどもな日本の代表的な鳥だぜ』ってこう言うから集まった野郎で『ああそうか。
半公おめえは偉えじゃねえか。
じゃおめえに聞かしてもらうがなどういう訳でこのつるが日本の代表的な鳥なんだ?』ってみんなでもってつっついたんすよ。
そしたら野郎困りやがってね『ええっと…うんと…それは…ほんでもってえ〜今日は気分が悪いから帰る』って帰っちゃったんすよ。
だから分かんなくなっちゃった。
しょうがねえからまあご隠居さんに聞こうじゃねえかってんでまあこうやって来たんすけどもね。
つるは日本の代表的な鳥なんですか?」。
「ほうほう。
それ誰が言った?半ちゃんが?ほう〜たまにはまともな事を言う。
間違いないよ」。
「えっ間違えねえんすか?」。
「ああつるは日本の代表的な鳥だ」。
「何で?」。
「『何で』って日本古来の鳥だよ。
姿形も美しいじゃないか。
それにねつるには人間のまねのできない事が一つだけある」。
「あっ分かった!あの片足でもって立って寝る事」。
「いやそんなんじゃないよ。
雄と雌が一緒になる事をつがいと言うだろ?雄は生涯浮気をしないで雌を死ぬまでかわいがるというなあ」。
「はあ〜!人間と違いますね」。
「人間なんてもんじゃない。
堅いもんだよ」。
「はあなるほどねえ」。
「堅い鳥だよ」。
「あっご隠居さん食った事あるんすか?」。
「いやいや。
食べてかたいんじゃない。
身持ちの堅い鳥だな」。
「はあそうすか。
でもあれ首が長すぎませんか?」。
「あの首の長いところが姿形の美しい証拠だ」。
「だけどねえあれはちょいと長すぎだと思うよ。
あれだとあの〜冬場襟巻きするのに大変でしょうね」。
「つるが襟巻きなんぞするかい。
あれはお前首が長…。
そうだ。
お前さんに言ってなかった。
あれは昔はつるとは言わなかったんだよ」。
「嘘ですよ。
あっしガキの時分から『つるつる』ってそう聞いてますよ」。
「お前さんの子どもの時分じゃない。
昔々以前だ」。
「ほう〜。
以前はあれ何てそう言ったんですか?」。
「首長鳥」。
「え?」。
「首長鳥」。
「ほうほう。
首が長えから首長鳥。
安直だね。
それがどうしてつるなんて縮まっちゃったんすか?」。
「これはお前さんだけに教えてあげよう。
昔々の話だ。
白髪の老人が浜辺へ立ってはるか向こうの沖合を眺めていると唐土の方から…あっお前さん唐土は知ってるね?」。
「ええ。
あっしはうでるよりも焼いて食った方が好きなんすよ。
香ばしいから」。
「いやいやトウモロコシじゃない。
私の言ってんのは今の中国昔は唐土とそう言ったんだ。
白髪の老人が浜辺へ立ってはるか向こうの沖合を眺めていると唐土の方からつがいの首長鳥が飛んできた。
雄と雌だよ。
見てると雄がツ〜ッと飛んできて浜辺の松の枝にポイととまった。
後から雌がル〜ッと飛んできたからあっこれはつるだなとそうなった」。
「パードン?今何か言いましたか?いやあ…あっしは…そうじゃねえんすよ。
あの…どういう訳で首長鳥がつるって名前になったか…」。
「だからもういっぺんしか言わないよ。
昔々白髪の老人が浜辺へ立ってはるか向こうの沖合を眺めていると唐土の方からつがいの首長鳥が飛んできた。
雄と雌。
見てると雄がツ〜ッと飛んできて浜辺の松の枝にポイととまった。
後から雌がル〜ッと飛んできたから…つるだろ?」。
「それ本当の話ですか?いや…えっ嘘!?いや…ほかの連中誰も知りませんよそんな事!うわ〜いい事聞いちゃったな。
早速誰かに話してこよう」。
「おお今お茶が入ったから…。
えっ?誰かにしゃべる?そんな事話すんじゃないよ」。
「ありがてえ。
さようなら。
ハハッありがてえありがてえ。
え〜っと誰にしゃべろうかな。
そうだ!桶屋の辰んべえ。
あの野郎はねいつも『教える教える』なんてんで高慢な面してるからたまにはこっちからいい事教えてやろうじゃねえかな。
ハハッあんなとこでもって仕事してやらあ。
辰っちゃん精が出るね!」。
「ほらおいでなすった。
え〜暇な野郎が。
俺はおめえと違って忙しいんだ。
え?よそ行って遊んでこい」。
「あのさ桶こしらえてんでしょ?たが詰めてんだ?そのまんまでいいからちょっと聞いてくれる?あのさつる知ってるでしょ?つる」。
「始まりやがった。
え?知ってるに決まってんだろ。
お前そんな事言ったらかわいそうじゃねえか。
分かってんだあの子の気持ちは。
八百屋のおつるちゃんだろ?あれ俺にほれてんだよ」。
「いやいやそうじゃなくて人間じゃなくて鳥のつる」。
「ああ鳥のつるか。
どうかしたのか?」。
「あれね昔は首長鳥ってそう言ったんだって。
でどういう訳でその首長鳥がつるんなったかって辰っちゃんお前聞きたいでしょ?」。
「聞きたくない」。
(笑い)「忙しいからよそ行ってしゃべってこい」。
「お前そういう言い方ないと思うよ。
せっかくこうやって仕入れてきたんだからたまには教えさせてくれたっていいじゃねえかよ。
頼むから」。
「何だい?『頼むから』って」。
「じゃ…じゃあいいよ。
もういい。
そのまんまで。
あのね勝手にもうこっちからしゃべっちゃうから。
あのね昔々白髪の老人が浜辺へ立ってはるか向こうの沖合眺めてるとねモノホシの方からね…」。
(どよめき)「洗濯もん干す所か?」。
「いやそうじゃないの。
今の中国を昔はモノホシってそう言ったんだって」。
「それ事によると唐土じゃねえのか?」。
「ハハッそのコシそのコシ」。
「何だい『そのコシ』ってのは」。
「白髪の老人が浜辺へ立ってはるか向こうの沖合眺めてるとその唐土って所からつがいの首長鳥が飛んできたの。
ね!見てると雄がツ〜ル〜っと飛んできて浜辺の松の枝にポイととまったんだって。
で後から雌が…ん?」。
(笑い)「え…?え…?あ!あ…辰っちゃんこっから何か取った?」。
「いや別に取りゃしないよ。
何だ?」。
「あのねもういっぺんやらせて。
白髪の老人が浜辺へ立ってはるか向こうの沖合を眺めてるとその唐土って所からつがいの首長鳥が飛んできたの。
雄と雌。
見てると雄がツ〜ル〜っと飛んできて浜辺の松の枝にポイととまってで後から雌が…」。
「辰っちゃん」。
「何だ?」。
「さようなら」。
「何だ帰っちゃうのかよ」。
「あれおかしいな?もういっぺんご隠居さんに聞いてみよう。
ご隠居さん!」。
「おお八っつぁん何か忘れもんかい?」。
「いやそうじゃねえんすよあの首長鳥あれどういう訳でつるんなるんでしたっけ?」。
「それお前さんどっか行ってやってきたのかい?じゃあもういっぺんしか言わないよ。
昔々白髪の老人が浜辺へ立ってはるか向こうの沖合を眺めていると唐土の方からつがいの首長鳥が飛んできた。
雄と雌。
見てると雄がツ〜ッと飛んできて浜辺の松の枝にポイととまった。
後から雌がル〜ッ…」。
「そこ!そこ!その…分けるんですか。
ああ分かりました。
さようなら。
辰っちゃん」。
「また来たよ。
何だい?」。
「あのさあの首長鳥どういう訳でつるんなるかって辰っちゃんお前聞きたいでしょ?」。
「俺あんまり知りたくねえんだよ。
お前は首長鳥愛してるんだな。
何だ?」。
「あのね白髪の老人が浜辺へ立ってはるか向こうの沖合眺めてたの。
ね。
見てると雄がツ〜ッ!ハッハッハッ…!ここ!ここんところをさっき間違えちゃったの。
ね。
見てると雄がツ〜ッと飛んできて浜辺の松の枝にルッてとまったんだって。
で後から雌が…え〜っ!?辰っちゃん…どういう訳で首長鳥がつるんなったかお前聞きてえだろ?」。
「な…泣いてんじゃねえか。
大丈夫か?」。
「白髪の老人が浜辺へ立ってはるか向こうの沖合眺めてると唐土の方からつがいの首長鳥が飛んできたんだよ。
見てると雄がツ〜ッと飛んできて浜辺の松の枝にルッてとまったんだよ。
で後から雌が…後から雌が…雌…め…め…雌…」。
「何だ引きつってんじゃねえかよ!一体何つって飛んできたんだよ?」。
「だからね黙って飛んできた」。
(拍手)今朝のお客様です。
日本のミュージカルの草分け的な存在草分けといえば草笛光子様でございます。
どうぞ。
お入り下さいませ。
ごめんください。
どうも。
まあ。
今日はお忙しい中おいで頂きまして朝早くに。
おはようございます。
おはようございます。
よろしくどうぞ。
きれいなおぐしの…。
あっ…。
お色でございますね。
いえいえいえもう…。
ええ。
もう何にもしておりません。
ああそうですか。
ええ。
頭変えられましたね?アハハッ!「アハハッ」てどうして?あのこれはですね実はあの〜「真田丸」という来年の「大河」もやっておられるんですか?はい。
もう撮っております。
どんなお役でございますか?私ですか?え〜ですから幸村のおばあさんですね。
はあ〜。
おばば。
真田幸村の。
真田幸村は大阪ではもう大変な人気でございましてね。
そのおばばをやられるというのは大変大阪でも人気になると思うんですけども。
私の頭ですけども同じ真田幸村の…まあ「真田丸」というドラマの中でなんと千利休を仰せつかりましてですね。
大変ですね。
かぁ〜。
まあ。
出番はそんなにないと思うんですけども秀吉の亡くなる10年ほど前にもう亡くなりますので。
でもやっぱり大きな名前の役ですから。
これはやっぱりいろいろ大変ですかね?役作りはどういうふうになさるんですか?いつも。
役作りってそういう大きな役…例えばボンと頂いたとしますね。
まあ多少はその方の事を調べますね。
例えば「エリザベス女王をやれ」とか言われると。
あちらのね…やっぱ難しいですけども。
あとは自分の中でそれをどう探し出すかって。
自分の中にないものをなんとかこう繕って繕って繕ってなんとかこうしようとは一生懸命しますけど。
真田幸村のおばあさんいうのは歴史上にあんまり出てこないじゃないですか。
どうやってこうやっていうの。
そうらしいんです。
それはどういうふうにして作り上げるんですか?三谷幸喜さんから作家の…いつもねメールを頂くんです。
お仕事の時は必ず。
そうですか。
「この役はこうこうこういうこうこうこういう役ですからこういうふうに演じて下さい」。
まめな方ですね。
はい。
細かく多く。
あんまり多いんでねちょっとブワ〜となっちゃった。
例えばどういうふうに書いてあるんですか?う〜ん…おとりは。
おとり?いわばジュウセキであると。
重い石であるから。
だけど…。
真田一家にとっては。
そうです。
あの〜ね。
私の息子え〜真田…。
昌幸。
昌幸。
大変です。
名前覚えるの。
名前覚えるの大変です。
はい。
この人誰だっけなっていうのがなかなか出てきません。
その母ですからやっぱりあの〜ある器でないとと思うのがやっぱりすごく重くのしかかってますね。
それで三谷幸喜さんが「なるべく草笛さんのまんまでやって下さい」っておっしゃった…書いて下さったんですよねメールに。
っていうのは史実に私の役があんまり書けてないからどういう人かっていうの。
だから…。
女の人はあんまりね出てこないですから歴史にはね。
だから「あなたをイメージして書きますから何も考えないで演じてみたらどうですか?」って。
はめて書いて下さる。
だから私は逆に「何も考えないで演じるくらい難しい事はありません」って送ったの。
なるほど。
ハハハ。
ほなどう返ってきました?それっきりだ…ハハハ!ハハハ!いやお忙しいですからね。
あの方はね。
でもそうやってヒントを下さるのでやっぱりヒントを頂く事はうれしいですよ。
まあでも三谷幸喜さんといえば草笛さんからすると随分お若い方ですけども。
あの方のお母様が私と同い年なんですって。
はあ〜。
そういうのをしょっちゅう聞くといかがなもんですかね?自分も年取ったなと思いなるんかどうなんですか?それはしかたがない…。
時々思っちゃうと…「あらそんなに若い方と一緒にこんな仕事本当私…できないの当たり前だわね」なんて自分の事フニャフニャっとこうなるんですけどもそこを頑張って「そうはいかねえぞ」とこうなんなきゃ。
それが大事ですね。
始まりはSKDという所ですよね?始まりは…この世界ですね。
でやっぱり宝塚もそうですけど歌踊りお芝居どれが一番お得意だったんですか?別に私得意…これがあるからって入った訳じゃないんですよ。
ただ…「受けて受けて」って友達に…。
誰かに言われたんですか?言われたんです。
誰に?終戦後にうちに2世帯ばかり…ちょっと広いうちだったもんですからお貸ししてたんですね。
そこのお嬢さんが「どうしても」って言うから。
私知らなかったんですよ。
そういう所があるっていうのが。
知らなかった。
「何をすんの?」っつったら「歌ったり踊ったり芝居…」「そんなところ…」。
「いや受けて受けて」って言われてもうしょうがない。
何点っていう点数がもしも私に世の中の先生が私を点数つけたら何点つけて下さるのかまあそれぐらい楽しみだなと思って受けたの。
テレビのれい明期っていうか始まりの頃まああの〜「光子の窓」いうのはあれは生だったんですか?うんそう。
全部生で。
生だったら大変だったんでしょうね。
歌と…時間内に収めなきゃ…。
でもだから歌は先撮ります。
踊りも振り付けときます。
こうやってカメラがポ〜ンポ〜ンポ〜ンってありますよね。
そうすると何小節はここで誰が踊る。
何小節こっちって全部小節が5〜6小節ずつ分かれてるんですよ。
だから5小節こっちやったら6小節こっちであっちで4小節っていうのはタッタッタッといかなきゃなんない。
そのころ何が楽しかったんですか?別に私…「何が」ってう〜ん…今でもだから生は好きですね。
ワクワクするんですよ。
生だと?今流れてるっていうのが。
あっ。
それで録画して見れば別でええけども生ですと自分の見なくて済みますからね。
そうそう。
見ないで。
もう潔く。
潔くできますもんね。
多少間違えようが何かやろうがそういう組でした。
「光子の窓」は。
何かちょっとまああんまり事件は起きませんでしたけどどっか何か粗相した事あってもあってもみんなカラッと「お疲れさま」っつったら全部。
「あの時はあそこはね」って事は言わない。
言わない?やっぱりSKDで鍛えておられたからそういうのは難なくこなせられたんでしょうけどもそれにしてもミュージカルを踊ったり歌ったりお元気ですけども何かやっておられるんですか?お元気のもと。
お元気っていうか…なるべく体を動かすようにしてます。
新聞読む時も読みながら動かすとかじゃなくて…。
ええ。
時々やります。
新聞目の前置いて脚をこうやってこうやって開脚しながら新聞読んでたりね。
それできませんでなかなか。
開脚しながら新聞読むいうのは。
開脚しながらね新聞読みながら眼鏡かけてこうやってこうやってここまで。
で今度こっちのページでこう…。
時々やります。
ああそうですか。
じゃないと時間がもったいないから。
何かあの〜2020年ですか?オリンピックは。
はい。
オリンピックは見たいですね。
いかがですか?駆けたいの。
え?これ持って駆けたいの。
走りたい?いいですね。
それもうおっしゃってます?誰かに。
え?誰かがおっしゃってます?言いました。
横浜の市長に自分で電話して。
「こんにちは。
草笛です」って。
自分で電話したんですか?そう。
そうですよ。
それで「横浜に聖火通りますか?」って。
「まだ分かんないのよどうなるか」。
「もしも通ったら私横浜生まれだし横浜代表として86歳になりますから86歳の老女優は走りたい」っつったら「あっいいわね。
絶対そうしますから。
でもまだ決まってないけど」って言うからもしも横浜通んなかったら駄目かもしれない。
いやいや。
あれはあの〜ず〜っとあそこから来てもしもアテネから来てもしも長崎かどっかへ着いてず〜っと来て大阪通るんだったら大阪は僕が走るように市長に…。
私が大阪で走って聖火をつなぎますから。
あと「草笛さんにこれを渡して下さい」って言って。
できたら横浜まで走ります。
あなた?はい。
おはようございます。
司会の桂文枝でございます。
2015/12/30(水) 04:00〜04:30
NHK総合1・神戸
桂文枝の演芸図鑑「ゼンジー北京、三遊亭王楽、草笛光子」[字][再]

落語家・桂文枝が、演芸界のよりすぐりの至芸をナビゲートする。演芸は、ゼンジー北京のマジック、三遊亭王楽の落語「つる」。対談のゲストは草笛光子

詳細情報
番組内容
落語家・桂文枝が、演芸界のよりすぐりの至芸をナビゲートする。演芸は、ゼンジー北京のマジック、三遊亭王楽の落語「つる」。対談のゲストは草笛光子。
出演者
【出演】ゼンジー北京,三遊亭王楽,草笛光子,【ナビゲーター】桂文枝

ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
劇場/公演 – 落語・演芸
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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