日本と韓国の間で最大の懸案だった慰安婦問題で両国政府が昨日合意したことについて様々な反応が出ているが、韓国国内でも、評価が分かれている韓国の大手新聞は、日本側が責任を痛感と表現したことに慰安婦問題解決の接点を見つけたなどと、おおむね、肯定的な見出しをつけて伝えている。
「東亜日報」は法的責任を明確にしないまま終わらせたと指摘した上で、慰安婦が亡くなる前に合意を引き出させる現実的な限界もあったとの見解も示している。
一方、「ハンギョレ新聞」は歴史的事実を特定の政府が最終的、不可逆的解決と宣言したことは将来の負担となると批判している。
一方で、合意を全部無視すると不快感をあらわにする元慰安婦もいた。
また、日本大使館前の少女像を設置した支援団体は屈辱的な外交談合だと猛反発していて、像の撤去にも応じない構え。
こうした中、韓国の外務省は今日午後、元慰安婦が共同生活を送る施設に事務次官を派遣し、合意の内容を直接説明することにしている。
一方、アメリカのケリー国務長官は２８日、声明を発表し、合意が傷を癒やすのを促進し、アメリカにとって最も重要な２つの同盟国の関係改善につながると信じるとして、歓迎の意向を表明した。
さらに国際社会にこの合意を支持するように訴えると呼びかけた。
国務省の高官も、ＴＰＰ合意に並ぶ戦略的な成果だとして歴史的な意義を強調した。
また、台湾総統府は２８日、日本政府の行動を評価するとの報道官談話を発表。
台湾の慰安婦問題でも日本側の謝罪や賠償を改めて求めていく考えを示した。
一方、岸田外務大臣は今日午前、安倍総理の滞在先のホテルを訪ね、今回の成果を報告した。
安倍総理は岸田大臣に対してご苦労さまでしたとねぎらいの言葉をかけたとのこと。
製薬メーカーの化血研が長年にわたって国の承認とは異なる方法で血液製剤やワクチンを製造していた問題で、厚生労働省が化血研への業務停止命令の期間を過去最長の１１０日間とする方針を固めたことがわかった。
この問題は、熊本市にある化血研が４０年前から国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造し、さらに隠ぺいするため虚偽の製造記録を作成していたもの。
厚労省は年明けにも化血研に対し、医薬品医療機器法に基づき業務停止命令を出す方針だが、業務停止の期間について、過去最長の１１０日間とする方針を固めたことが関係者への取材でわかった。
製薬企業への業務停止命令でこれまでで最も長かったのは抗ガン剤との併用で死者が相次いだ抗ウイルス剤ソリブジンの問題で１９９４年に当時の日本商事が受けた１０５日間。
厚労省は、化血研が長期間にわたり組織的な隠ぺいを行うなど、制度の根幹を揺るがす悪質な行為だとして過去最長の停止処分とすることが適当と判断した。
この期間、化血研は医薬品の製造や出荷などができなくなる。
年末を迎え、羽田空港を出発する国内線は帰省ラッシュのピークを迎えている。
羽田空港の出発ロビーは、大きな荷物を持った人々で混雑し、カウンターには朝から行列ができていた。
日本航空、全日空ともに年末年始の予約数はほぼ前年並みで日本航空は中国・四国・九州方面が全日空は北海道・関西方面が好調だとのこと。
年始のピークは、１月３日の見込み今年３月に開業した北陸新幹線でも帰省ラッシュが本格化し、終着のＪＲ金沢駅は午前中から混雑している。
ＪＲによると、東京方面からの速達型のかがやき号は臨時列車を含む１８本のうち、１３本で指定席が満席になり帰省客は東京と金沢を２時間半で結ぶ速さに改めて感じ入っていた。
北陸方面への入り込みのピークは明日、Ｕターンのピークは来月３日が見込まれている。
イラク軍は、過激派組織イスラム国が５月から支配下に置いていた中部ラマディを完全に解放したと発表した。
イラク軍の報道官は２８日、ラマディは完全に解放され政府庁舎にイラク国旗が掲げられたと発表した。
イラクのテレビ局は、政府庁舎の前で国旗を持ち、勝利を祝うイラク軍兵士の様子を放送している。
しかし、市内にはまだイスラム国の戦闘員が潜んでいる可能性があるほか建物や道路に爆発物が仕掛けられており、イラク軍による掃討作戦が続けられるとのこと。
イラク政府は今後、第２の都市モスルの解放を目指すとしている。
一方、このラマディ奪還についてアメリカのカーター国防長官は、野蛮なイスラム国の打破とイラクの領域主権の保全に向け、重要な一歩であると評価した。
その上で、ラマディの平和を保ち、イスラム国が戻るのを防ぐことが重要だとしてイラク政府にラマディ防衛に努めるよう求めている。
栃木市役所に年末ジャンボ宝くじ２０００枚が落とし物として届けられた。
袋には、豪雨災害の被災者のためにお使いくださいと書かれていたとのこと。
昨日正午頃、栃木市役所の窓口に駐車場のエレベーターの中で拾ったと６０歳くらいの女性が紙袋を届けた。
市役所の職員や警察が中身を確認したところ、６０万円相当の宝くじ２０００枚が入っていた。
宝くじは１等前後賞合わせて１０億円が当たる年末ジャンボ宝くじだった。
袋には、宝くじが当たりましたら豪雨災害の被災者にお使いくださいと書かれていて中には市長などにあてた手紙も入っていたとのこと。
警察によると、届け出た女性は連絡先などを残しておらず宝くじは拾得物として扱われ、５カ月以内にこの女性や持ち主が現れなければ、県に移管されるとのこと。
「復興への日々」。
被災地では間もなく５回目の正月を迎えようとしているが、企業のサポートで被災者の支援活動が継続できている団体がある一方で、寄付金の減少で活動を休止したＮＰＯも出始めるなど、明暗が分かれている。
宮城県南三陸町の仮設住宅に届けられた弁当。
町内で飲食店を営む内海明美さんが高齢者支援の一環で販売している。
弁当の代金として利用者から内海さんに渡されたのが、あったか切符。
この切符は愛知県の企業が２０１３年から町内の高齢被災者に配っているもので社員が積み立てた寄付金で運用されている。
震災から年月が経過し企業による支援の多くが終わる中、この企業では、支援を継続する方針復興は住民の手で成し遂げたいと考える内海さんも今はまだ企業の支援が必要と言う。
一方、ヘリコプターによる患者搬送などで被災地の医療を支援しようと２０１３年から気仙沼市で活動していたＮＰＯ。
年月の経過とともに、収入の柱だった寄付金が減り、運休に追い込まれた。
急患搬送を依頼した医師は被災地医療の改善のためにもＮＰＯが安定して活動できる仕組みをと訴える。
震災の風化が懸念される中、被災地で活動する側も、活動を支援する側も、今できることは何か、真剣に模索する時期を迎えている。
千葉県君津市で祖父母を殺害したと自首した１７歳の少年が逮捕された事件で少年が、犯行後は自宅に帰り、テレビやビデオを見ていたなどと供述していることが新たにわかった。
この事件は今月２６日、君津市で高校２年生の少年がおじいちゃんとおばあちゃんを殺したと自首し、供述どおり、祖父母の遺体が見つかったもの。
警察は祖母を殺害した疑いで少年を逮捕し、昨日、送検した。
少年が犯行に及んだのは今月２３日の早朝と見られているが、自首するまでの３日間について、祖父母の家に行ってすぐに殺害した後、自宅に帰り、テレビやビデオを見ていたという趣旨の供述をしていることがその後の警察への取材で新たにわかった。
また少年は、祖母、祖父の順に殺したと犯行時の状況も供述し始めているとのこと。
少年がナイフを事前に購入したと供述していることもわかっていて、警察は計画的な犯行の可能性もあると見て調べている。
秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまが２１歳の誕生日を迎え、天皇・皇后両陛下に挨拶をされました。
２１歳の誕生日を迎えた佳子さまは今日午前、両陛下への挨拶のため、皇居御所を訪れ、沿道からの祝福に笑顔で応えられました。
ちょうど１年前の今日、成年皇族になられた佳子さま。
今年の元日、緊張した面持ちで臨まれた新年祝賀の儀が成年皇族として初めての公務となりました。
４月にはＩＣＵ＝国際基督教大学に入学し、学業の面でも新たなスタートを切られました。
その後、初めての宮中晩さん会やお一人での初めての地方公務など成年皇族として新たな経験を積み重ねられてきた佳子さま。
今年９月に開かれた高校生の手話パフォーマンス甲子園では初めて手話を使って挨拶し、出場者にエールを送られました。
今月２３日の天皇誕生日では姉の眞子さまとともに各国の大使らとにこやかに交流されました。
２１歳となった佳子さまは今後、大阪府門真市の集合住宅の一室で頭蓋骨などが見つかり、この部屋に住む２９歳の女が逮捕された。
警察によると、今日未明、大阪府門真市のマンションの一室で、性別不明の頭蓋骨や肉片が見つかり、警察はこの部屋に住む２９歳の自称・イラストレーターの森島輝美容疑者を死体損壊などの疑いで逮捕した。
警察の取り調べに対し森島容疑者は私の部屋に頭蓋骨などがありますが、今は話したくないと供述しているとのこと。
森島容疑者の知人で２５歳の女性が今月２５日から連絡がとれなくなっていて、警察は、遺体がこの女性と見て調べている。
続いてはお正月の準備。
威勢のいい声が響くのは、魚のアメ横とも呼ばれる新潟県長岡市、寺泊魚の市場通り。
年末年始用の日本海の幸を求めて朝から県外客で混雑している。
今日と明日はカニがたっぷり入った名物の番屋汁も無料で振る舞われ、買い物客が冷えた体を温めていた。
先週、兵庫県神河町で空き家の庭に置かれていたビニール袋の中から見つかった人の骨は、司法解剖の結果５０代から７０代の男性のものであることがわかりました。
今月２５日、神河町寺前の空き家で掃除に来た家の所有者の息子が庭の石の下から２つのビニール袋を見つけ、中には人の骨が入っていました。
警察が司法解剖した結果、骨は５０代から７０代の男性の手足や頭部のものと分かりましたが、死亡した時期や原因は不明だということです。
警察によりますと息子らが３年前に空き家を訪れた際に袋があったかどうかは分からないということですがこの家に３０年ほど前まで住んでいた所有者の男性の行方がわかっていないということです。
警察は、骨が男性のものである可能性もあるとみて、捜査しています。
生命保険業界２位の日本生命が８位の三井生命を今日付けで子会社化しました。
日本生命は、第一生命を抜いて再び業界トップに立ちます。
日本生命によりますと、今月２１日までに行われた株式の公開買い付けで三井生命の株９６．３４パーセントを取得したということです。
買収金額は、約３２００億円だということです。
少子高齢化で国内人口が減少し保険の需要も多様化しているため両社の販売ツールを生かして営業強化を図るのが狙いです。
国内の生命保険会社による大規模な業界再編は１１年ぶりです。
日本生命は昨年度、保険料収入で戦後、初めて第一生命に奪われた業界首位の座を奪い返すことになります。
関西国際空港では年末年始を海外で過ごそうという人たちの出国ラッシュがピークを迎えています。
関空の出国ロビーは朝から多くの旅行者で賑わっています。
きょう一日で２万７７００人が出国する予定で先週の日曜日に続き、ピークです。
渡航先の人気はナンバーワンが８年連続・韓国で、中国、台湾と続きます。
年末年始の国際線の出国者数は４１万３４００人で過去最高になる見込みですが、先月、パリで起きたテロの影響などを受けてヨーロッパ方面は前の年より２割以上落ち込んでいます。
帰国のピークは１月３日の予定です。
兵庫県香美町の柴山港では冬の味覚「ズワイガニ」の今年最後のセリが行われました。
午前３時過ぎ年内最後の漁を終えた漁船が帰港します。
オスガニおよそ５００匹が水揚げされ早速、セリが行われました。
山陰屈指の水揚げ量を誇る柴山港ですが漁獲量は去年と比べ２割ほど少なく価格は３割から４割ほど高いということで最高値は２万２２００円となりました。
漁協は年明け５日から再開される漁に漁獲量の増加を期待したいと話しています。
2015/12/29(火) 11:30〜11:55
ＭＢＳ毎日放送
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