世界の村で発見!こんなところに日本人 2時間SPテロとの戦い!涙の南米父子が 2015.12.29


ヒマラヤ山脈のふもと
その奥地に暮らす日本人女性に会うため過酷な道なき道を14時間
さらに雨にぬれる険しい山道を4時間
おっ…痛ぇ…
この過酷な日本人探しに挑んだのが今回のスタジオゲストあれはいまだ誰も抜いていませんそれはそれですごいですよ
実はその道中カメラが回っていないところで名高が発した感動の名言があるという
ちょっとしんどい顔されたマネージャーさんに名高さんが「いや仕事ってのはこういうもんなんだよ」って言って歩いていったっていうその後ろ姿を見ながらスタッフがウルウルしたってそうですか
(せいじ)ほんとに名高さんがそんだけ頑張らはったから俺がちょっとしんどそうな顔すると
さぁ今回は…
どんな日本人探しの旅が待っているのか?
まずは…
日本からミャンマーへはミャンマー連邦共和国は中国・ラオス・タイ・バングラデシュ・インドと隣接している国です6000万の人々が暮らしておりその7割がビルマ族仏教文化が育んだ数々の古代遺跡や豊かな自然にあふれ観光地としても今後発展するといわれています今回日本人がいるのはピィという町だということです
夜9時半ヤンゴン国際空港に到着したのは…
なんかね
初めての日本人探しの旅女優
整備のため飛行機の出発が遅れ夜の到着に
想定外のスタートしかたないので
700万人が暮らすミャンマー最大の都市
ミャンマーは1948年イギリスから独立
その後社会主義政策を経て軍事政権が成立
2011年アウンサンスーチー氏の活動もあり民主政権へと移行
国は大きく様変わりした
朝9時
(国生)すごい活気がある
気分を新たにヤンゴンの街へ繰り出した国生
すると…
東京では見かけたことないが確かに看板は「TOKYODONUTS」
ヤンゴンの街を歩いているとなぜか日本の名前を使ったお店があちこちに
実はミャンマー大の親日国
来日したことのある人が日本のものをすばらしいと思いこうした名前を付けているとか
でそのお味のほうはどうなんでしょうか?
(国生)かわいいの意外にすごいかわいかったハートフルな感じほら全然食べれます
軽い朝食を済ませたところで日本人探しかと思いきや…
へぇ〜
米粉を薄く伸ばして焼いたトシェというシンプルなおやつ
スパイスの入ったココナツミルクを付けて食べる
じゃあそろそろ…
あっ!これはウワサに聞くもしかして…
南国のベタなフルーツ・ドリアンも…
ベタ〜なリアクションをしながらパクリ!
あっ!
ミャンマーの味は十分分かったでしょうからいよいよ本題へ
今回日本人がいるのは今いるヤンゴンから北西へ300kmほど行ったピィという町
日本人がいるところまではその人が通ったであろう道を聞き込みし現地の交通手段を使って行く
さてピィまでの行き方は?
ミャンマーでは1877年に鉄道が開通
しかし経済的な理由で整備もままならず速度も遅く遅延も多い
というわけでここは素直にバスを選択
教えてもらったバスターミナルへ歩いていると…
さぁ何でしょうねぇぷにゅぷにゅしてますけど
で座ってみて…
えっ?なんで?
まさか…
買っちゃったよ…
この先邪魔になりそうな気もしますが…
わが道を行く国生新たなお供を従えバス乗り場へ
このバスで7時間やったら全然ええほうやんな大体さ私初めてお邪魔するのにさ
日本を出てから24時間半午後1時
ヤンゴンを出発したバスは走り始めて1時間
車窓にはキラキラ緑輝く田園風景が
車内では国生隣に座った女の子と女子トーク
わぁ!
(国生)ベリーハンサムじゃん
ここで色んな経験をしてきた国生からアドバイスが
その後もバスは快調に走り続け国生はいつしか夢の中
初めての日本人探しかなりお疲れのようです
いつの間にか日も暮れ始め…
田園風景も姿を消した
この闇の向こうに一体どんな日本人がいるのだろうか?
出発から7時間バスは予定どおり目的地に到着
ミャンマー南東部エーヤワディー川に面したピィ
人口は50万
町の歴史は古く紀元前200年から1100年もの間ミャンマーの礎となったピュー王国の都として栄えた
仏教伝来を解明する貴重な仏塔や城郭の文化的価値が評価され2014年ミャンマー初の世界文化遺産に登録された
ヤンゴンで買ったいすはこんな姿で出発!
早速日本人について聞き込みを開始
(国生)地図描いて
いまいちよく分からないので地図を描いてもらうと…
今いる場所からすぐ先の角を右に曲がりまっすぐ行くと川に突き当たる
そこを右に曲がったところに日本人がいるらしい
日本人の居場所をついに突き止めた
地図どおりに歩いていくと…
(国生)川川!
ここを右に曲がれば日本人はもうすぐだ
目の前の大河にすっかり気を取られていると…
そこには漢字で「横浜」と書かれた看板が
もしかしてここに日本人が?
どうやらレストランのようだが…
あの…
レストランで先生?一体何をしている方なのか
日本出発から49時間
探し求める日本人がいたのは一軒のレストラン
レストランで先生?一体何をしている方なのか
ミャンマー遺跡の町
じゃあお言葉に甘えて…
上村さんはこの日本食レストラン・横浜のオーナー
日本の味をミャンマーの人に知ってもらおうと2年前にオープンした
一番人気は「カツ丼」なんだとか
そのほかにも「鶏鍋」など日本食のメニューは50種類も
そんなレストランの2階
この1LDKの部屋に現在一人暮らしだというが…
上村さんはどんな人生を歩みいつこの地へやって来たのだろうか?
6歳からずっと横浜で育った上村さん
1966年22歳の時地元の大手スーパーに就職
衣料品部門に配属され充実した毎日を送っていたある日仕事で知り合った人から突然独立の誘いが
すご〜い
上村さん41歳の時だった
仕事で覚えたノウハウを生かし小さなブティックをオープン
まもなくバブルの時代が到来売り上げも絶好調!
お店も5店舗にまで増えたしかしそれもつかの間…
バブル崩壊とともに客足も遠のきお店は一気に経営不振に
そんなやさき追い打ちをかけるように…
突然のことだった
医師から告げられたのは
告知からわずか3か月帰らぬ人となった
22年連れ添った最愛の妻
5店舗あった店もすべて失った
その後ふらりと旅で訪れたのがここピィの町だった
2007年62歳でこの町にやって来た上村さん
生活は年金でなんとかなる
3年だけのんびりしようと思っていたしかし…
すでに8年そこにはどんな人生ドラマが?
奥さんに先立たれ62歳の時一人でミャンマーへ
3年間だけ年金でのんびりしようと思っていた
それがすでに8年ここで暮らしている
この町で知り合った友達からの頼み
特に何をしようという予定もない
ならばと個人的に
ホテルのレストランや生徒の家どこへでも出向いた
ボランティア活動の…
その理由の1つにはミャンマーの経済事情もある
人々の平均月収は1万円ほど
にもかかわらずスーパーに並ぶティッシュは90円
洗剤は120円
生活は決して楽ではない
そんな人たちからお金なんて取れない
無料で始めた日本語教室も気付けば7年半
みんなが彼のことを先生というのはそのためだ
最初は3人だった生徒も今や30人を超えた
上村さんの教え子にはヤンゴンの一流企業で通訳をしたり日本に留学している人たちも
最愛の妻を失った孤独店を失った挫折
心にぽっかりと開いてしまった大きな穴をこのピィの町がいつしか埋めてくれたのかもしれない
この地に来て8年70歳の今何を思う?
上村先生ありがとうございます気をつけて帰ってくださいねこちらで頑張られるんですよねはい頑張りますもう少しねお世話になりましたはいさよなら
上村さんにとってここミャンマー・ピィは…
先生バイバイ
(スタジオ内拍手)やっぱりねこれから高齢者がいっぱい増えていく中でね世界のこういうところでしかも役に立つ人生っていうのは僕はこれはひとつ大きなヒントだなとあんなたくさんの生徒たちが子どものように慕ってるっていうのはこれはすごい財産ですよねみんながちゃんと勉強できるようにっていって先生がお付けになっててそういうところが先生がすばらしいっていって皆さん慕ってくださるんだと思います
続いては…
日本からペルーの首都・リマまではアメリカ・ロサンゼルスを経由して26時間
正午空の玄関口・ホルヘチャベス国際空港に御年63この男が…
2回目ですけれどもいや〜1回目の時もしんでぇなと…今回ほんとしんどかったね
(スタジオ内笑い)
南米・ペルー
古代遺跡・マチュピチュやナスカの地上絵など歴史ロマンあふれる世界遺産で有名だが目的はあくまで日本人
モトを待ち受けるのは…
ペルーを貫くアンデス山脈
標高4,000mを超える極限の世界
高山病の一種だろうな
ついには果てしなく続く大平原
その先にいる日本人とは一体?
さぁゲストは前田さんとDAIGOでございますが前田さんは海外とかっていうのは行かれたりするんですか?行くことは行くんですけれども…
(前田)日本に帰りたくなるDAIGOはどうなんですか?海外っていうのは大体僕が行く場合ってえっ?えっ?SGT?
(スタジオ内笑い)「仕事」のほうが早ぇじゃねぇか
話をペルーの日本人探しに戻しましょう向かうのは?
とにかくまずは情報収集
ワチャック村は知らないようなのでとりあえずワンカヨ市の情報を聞く
日本人がいるワチャック村があるワンカヨ市はペルー中部の町
今いるリマから直線距離で350kmほど
東京から名古屋くらいのものだが…
ペルーは南北に標高6000m級の山々が連なるアンデス山脈が走っている
日本人がいるワンカヨ市があるのはその山間
今いるリマは標高200m
ここからバスに乗って富士山より高い4,000m級の山を越えて行かなければならないという
日本では決して経験できない未知なる世界
聞けばワンカヨ行きのバスは市街地から出ているということなのでまずは路線バスに乗ってターミナルへ
なんとか座れたが車内は満席
スーツケースを置くのは自然とひざの上
先が思いやられる
夜の移動は危険ということもあり明朝のバスに乗ることに
…でここでモトへぇ〜
「ティモリーナ」どんな薬か分からないが効くというなら手に入れておきたい
タクシーで街の中心へ行ってみることに
走り始めて10分ほどで…
首都
南米有数の世界都市で人口は870万
16世紀から300年ほど続いたスペイン統治のため街にはヨーロッパ様式の建造物が今もなおそこかしこに
特にその面影を色濃く残す旧市街は世界文化遺産に登録
地元の人に薬局の場所を教えてもらい向かっていると…
何やら怪しい建物が…
吸い込まれるように中へ…
狭い通路の両脇にはお店が所狭しと並んでいる
へぇ〜
そうここにはさまざまなおまじないや魔よけのできるお店が集まっている
ペルーでは受験や恋愛などの節目ごとに願かけする人が多いのだとか
これは実に
だがこのおじさんよく見ると少し
で親近感が湧いたのか…
吸い寄せられるように奥へ…
旅の安全を祈願して…
ペルー
仕上げにはなぜか菊の花を使っておまじない
イテイテイテイテ…
およそ5分で終了
お値段は780円
きっといいことあるはずだ!
…と思いきや
モトを待っていたのは…
日本人までの遥かな道のりだった
さらに!
せいじはインド洋・絶海の孤島へ!
目指すは年に一度の大絶景!
生命の神秘が今夜!
ペルー・リマ明日の移動に備えて
薬局の人も太鼓判
小さなボトルが出てきた
においを嗅いでみると…
あら〜?
主な成分はアルコール
樹木のエキスなども入っておりいわば気付け薬のようなものだという
無事「ティモリーナ」を手にし
日本人探し2日目
あぁ着いた着いた
ワンカヨへ向け8時間のバス移動が始まる
日本を出て45時間半ワンカヨへ向け出発
バスに乗り込むと早速…
こめかみに塗り込むのが地元流
おじさんどうしの触れ合い
隣の人と仲よくなり緊張もちょっとほぐれた頃
バスはリマの市街地を抜け峻険なアンデスの山並みが目の前に
岩がむき出しの切り立った崖と崖の間を縫いながら…山道を登り続けていく
ただひたすら…
すげぇ…
間近に迫る空そして覆いかぶさる岩肌に圧倒されながら走り続けるバス
やがて富士山頂の高さを超え雪化粧の岩山が…
さらに1時間
4500mを超え
空気も極端に薄くなり…
結局
人生で初めて体感する高所やはりきつい
高山病のような症状に苦しむモトを乗せバスは奥地へと進んでいく
まだ見ぬ日本人もこの険しい道程をたどったのだろうか…
バスは次第にアンデスを下っていき…
そして予定より1時間ほど早い午後3時
日本人のいる町・ワンカヨに
標高3,270m
富士山の8合目よりも高いところにある
この町のワチャックという村に日本人がいる…
言われたところに行ってみるとバスというよりもワゴン車がいっぱい
これはラッキー!すぐに…ワチャック村行きのバスを発見
だが街をしばらく走っていると…
側道にそれて砂利道に突入
5〜6分で再び舗装された道に出たが相変わらずのガタゴト道
ただ救いは澄み切った青空のもとに広がるアンデスの大自然
日本出発から55時間ついに…
アンデス山脈の山間標高3300mにあるワンカヨ市・ワチャック村
僅か1,200人ほどが暮らしそのほとんどが農業や牧畜を営んでいる
あぁどうも…
このあとモト冬樹は半世紀以上も前にペルーへ渡りかの地に多大な功績を残した偉大な日本人に出会う!
…っていう方がペルーにおられるということをわれわれはやっぱ知ってなダメですね
その人はこのワチャック村のどこに…
やはり小さな村すぐに知っている人が!
だが観測所とは一体…
とにかくそこまでの地図を描いてもらう
今いるのがここ
町の中央にある公園を通りすぎて右に曲がりあとはひたすらその道をまっすぐ行けば観測所があるという
地図を頼りにいざ観測所へ!
足取りも軽やか!
地図のとおり公園の角を右折するとそこにはまっすぐの一本道が
あとはこの一本道を15分進むだけ!
だが歩き始めて5分ほどで…
道路沿いに建ち並んでいた家がみるみる少なくなり…視線の先には観測所はおろか建物1つない大平原が
30分歩いても何も見当たらず…
しかも…
強風が容赦なくモト冬樹の歩みを邪魔する
口からこぼれ落ちる皮肉と文句
ゴールの見えない大平原へ向かいとにかく足を動かし続ける
そして
ようやく日本人がいるという観測所に
警備員さんに事情を説明し中へ入れてもらう
日本出発から56時間半
ついに探し求めた日本人がすぐそこに…
(モト冬樹)はいここで待ってんの?
ペルー
事務所のようだが…お邪魔して話を伺う
モトが訪ねたのはペルー国立ワンカヨ観測所
国内最古で1922年に設立された
石塚さんは3年前からこちらの所長を務めており15人の職員を束ねている
またみずからも天文学者として日々研究を行っているという
その内容について話を聞いてみるとある場所へ
電波望遠鏡とは宇宙を見る究極の目ともいわれる非常に高性能な望遠鏡
これを使って石塚さんが研究していることとは…
星の誕生のメカニズム
宇宙空間を漂う小さな小さな物質が重力により互いに引き寄せられ長い年月をかけ1つの巨大な塊を構成
星はこうして誕生する
その際それぞれの物質から大量の電波が放出
宇宙空間を駆け抜け地球にもやって来る
それらを電波望遠鏡の巨大なパラボラアンテナがキャッチ!
電気信号に変換し目に見える形にすることで電波を発した物質の正体を明らかにできるのだという
これらを調べることで太陽系誕生のメカニズムその謎を解明するそれが石塚さん長年の夢
現在石塚さんは観測所の敷地内にある官舎で単身赴任中
自宅はリマにあり奥様とは離れ離れ…
観測所の仕事は朝7時〜午後3時まで
帰宅後はすぐ食事の支度そして掃除や洗濯など家事全般をこなし夜10時には就寝する毎日だという
それにしてもこんな田舎町に単身赴任で星の研究
なぜそこまでして?
1960年ワチャック村で日本人の両親のもと生まれた石塚さん
育ったのはペルー
しかし本格的に天文学を学んだのは…日本の東京大学の大学院
世界トップレベルの環境
そのまま日本で研究を続けるという選択肢もあったが石塚さんは3年後あっさりペルーへ帰国
それは父の背中を追いかけたいそんな思いがあったから
実は石塚さんの
かつて半世紀以上も前に日本から海を渡りペルーへ
ここワンカヨ観測所の所長を務めたこともあり「ペルー天文学の父」とまで呼ばれる伝説的な人物なのだという
なじみのない遠い異国の地で…
それも今から半世紀以上も前に
石塚さんの父・睦さんとはどんな方なのか…
このあとモト冬樹は一人の日本人天文学者その知られざる偉大な足跡に出会う
へぇ〜!すごいですね今回これ2段積みですよ最近
翌朝石塚ホセさんのご両親が暮らすリマのご自宅へ
日本から遠く離れたこの地で半世紀以上
一体どんな人生を歩んでこられたのだろうか
(ホセ)父ですどうもはじめまして・どうも
そして妻・彩子さん82歳
お話を伺おうとすると…
(モト冬樹)いやいやとんでもございません
気圧が低い高地・アンデスでの作業を長年続けていたせいなのか数年前から耳を悪くされている
これまで主に太陽コロナという太陽の一番外側にある大気層のようなもの
それが発する電磁波が地球に及ぼす影響について研究してきた
最初ボート!?それでその中で
1930年中国の湖北省で生を受けた睦さん
中学・高校時代を兵庫県・芦屋で過ごし1949年京都大学に入学
宇宙物理学を学び始める
そして知人の紹介で知り合った彩子さんと大学院に進学した頃恋愛結婚長男も誕生した
学生と父親の2足のわらじを履いた睦さん
そんな折突然転機が訪れる
当時日本で最も天体観測に適した場所といわれていた飛騨山脈の乗鞍岳
そこに東京大学は太陽コロナ観測所を構え成果を挙げていた
一方京都大学は自前の太陽コロナ観測所を持っていない状況
その遅れを取り戻そうとより良い環境を求め海外に候補を絞ったという
目を付けたのは当時留学生を通じて交流のあった南米・ペルー
そして睦さんに白羽の矢が立つのだが…
その理由が驚きで…
ハハハッ!すげぇな…
京都大学と自国の天文学発展を望むペルー政府の共同プロジェクトに抜擢された睦さんは1957年海を渡り未知の国・ペルーへ
長い航海の末降り立ったペルー
そこは当時
ペルーでの作業は想像をはるかに超える困難の連続だった
文字どおりゼロからのスタート
観測に必要な条件それは適度に雨が降り標高が高く澄んだ空が見えること
しかし過酷なアンデスでそんな場所はなかなか見つからず結局…
場所探しに8年
そして資金集めと建設に13年を費やしたという
1978年20年以上もの歳月をかけてようやく完成した観測所
そこは昨日モトがいたワチャック村から西へ70キロの場所
標高4,600mコスモス観測所と名付けられた
27歳で海を渡り時間と情熱を注ぎ込んだ一人の男の結晶だった
睦さんは所長に迎えられこの国に残ることに
すべてが順風満帆にいくはずだった
しかし…
観測所を占拠したのは反政府勢力
彼らは天体観測で用いられている赤外線感知装置を武器に転用しようと当時所長であった睦さんに対してその装置を差し出すよう要求してきたのだ
睦さんは身の危険を感じながらも赤外線装置を持ち出し退避
観測所の解放を訴え続けたしかし…
膠着状態の末最終的にテロリストがとった行動は…
ゴーッ…
(モト冬樹)20年かかって作った観測所を爆破したってことですもんね
要求に従わなかった睦さんへの見せしめだったのか…
1988年10月
悲願の末完成した観測所は一瞬で崩壊した
痛ましい姿は今もその地に
そして睦さんは命を狙われ一家は身を隠す生活を余儀なくされた
でもすいませんそんなつらかったら
(モト冬樹)すごいなぁはぁ〜
その夢に向け睦さんは再び1歩ずつ歩み始める
ペルー天文学発展のため
必要なくなった部品でもかまわない
不要になったらペルーのために譲ってもらえないか
リマから260km程南東にある町・イカ
そこにかつて睦さんが天文学について指導したイカ大学がある
この大学で現在天文学を教える教員はかつて睦さんの指導を受けた者も多い
睦さんの情熱は今この国の若者たちに受け継がれている
また2008年ペルーでは初の本格的なプラネタリウムがリマ郊外に完成
これも睦さんが支援を呼びかけてできたもの
入り口にはその栄誉をたたえ「MUTSUMIISHITSUKA」の名が刻まれている
半世紀以上南米・ペルーの天文学の発展に貢献してきた睦さん
いつしか彼は「ペルー天文学の父」と呼ばれるようになった
そんな夫をそばで支え続けた妻の想いとは…
日本から海を渡り遠く離れた異国へやって来て58年
睦さんは今何を思うのか…
(モト冬樹)そりゃそうですねどういう…?
半世紀以上前天文学とは無縁の地に降り立ちいかなる苦難にも屈することなく闘い続けてきた一人の日本人
意地とプライドその魂は今…
どうもいろいろありがとうございました遅くまでほんとに貴重なお話をほんとにありがとうございました頑張ってくださいね皆さんほんとにペルーのためにほんと頑張ってください失礼します
南米・ペルーそこにあったのは…
あのコスモスをもう一度そう願いこの地に人々の心に
(スタジオ内拍手)すてきでしょ?あの人誇りに思わなきゃいけないですね改めて1つの夢を追い続けるそれを息子に託すこのすばらしさってねDAIGOいかがですか?…っていうのはほんとによかったしいろいろ僕も今日はないったんアルファベット置いとこうただただほんとにすばらしかったですね
続いては…
以前この企画でケニアに飛んだせいじ
目的はヌーの川渡りを撮影すること
そして見事広大なケニアの大自然で5万頭ものヌーの大群が川を渡る映像の撮影に成功した
そんなせいじがなんか行ったんでしょ?行ったよそりゃ
日本から飛行機でシンガポールそしてオーストラリアのパースを経由し20時間半
オーストラリア本土の北西・インド洋に浮かぶクリスマス島
正午島唯一の空港に到着
小っちゃいなぁ
オレンジの相棒と共にせいじ上陸
うんうんあっ!
こちらがカニの大移動の様子
ふだんは森に生息するこのアカガニは雨季の頃産卵のため砂浜へと大移動を始める
その数実に
今回の目的は日本人ではなくカニ
えっ!?
大移動の様子は有名だが産卵の映像は皆さんあまり見たことがないはず
なんでもアカガニははさみを振り上げまるで踊るように海へと卵を放つという
しかもその時メスが無数に集まることで浜辺が真っ赤に染まるというのだ
年に一度クリスマス島でしか見られない自然の神秘
その瞬間をとらえるのがせいじの今回のミッション
産卵は月の満ち欠けと関係が深く干満の差が少ない小潮の日の早朝行われるという
そして年に一度浜が真っ赤に埋め尽くされるのは12月17日からなんだとか
せいじのスケジュールと照らし合わせてみると…
そうせいじの滞在予定は12月16日までの4日間
産卵予定日に1日足りないのだ
つまり産卵が見られる可能性は極めて低いが…
でもスタッフにはせいじの奇跡を信じる根拠があった
かつてガーナの田舎道で冗談を言っていたらその直後…
牛が突然現れ冗談が現実に
今回もきっとカニの産卵を1日早めてくれるにちがいない
スタッフはせいじに賭けてみたのだ
無数のアカガニが浜辺を真っ赤に染めて踊る産卵が見たい!
今回やって来たクリスマス島の大きさは川崎市とほぼ同じ
1643年12月25日に東インド会社が到着したことでこの名が付けられた
火山活動で海底が隆起してできた島で周囲は高さ20mの崖で囲まれている
長く人を寄せつけなかったため独自の進化を遂げた生き物が生息しインド洋のガラパゴスとも呼ばれている
まずスタッフはカニの生態に詳しいガイドのリサさんにコンタクトを取り現在のカニの様子について聞いてみた
通常森に生息しているアカガニだが卵からかえったばかりの子ガニは海水がないと生きられない
そこで…1年に一度産卵のために浜辺へと移動
オスがメスを巣穴へ呼び込み交尾を始めそれが終わるとオスは森へ帰りメスは浜辺近くの巣穴で産卵の瞬間が来るまでじっと待つのだが過去の統計からそれが予測日より早くなることはまずないという
果たしてせいじは奇跡を起こしてくれるのか?
このあとせいじガニ登場!?一体何が?
産卵の時期森から海へ大移動するアカガニ
そこでせいじとスタッフはまず森へ向かいカニがどんな道のりを経て海へ移動するのか実際に歩いて体験してみることに
さらに…
あぁ〜
カニの気持ちをより理解してもらおうとせいじの全身を赤で統一!
今回歩くのは島の西部にある森から浜辺までのおよそ1km半
いよいよアカガニが住む森の中へ
あっ!
土の中にアカガ二が!
アカガ二は森の土を掘って巣穴にし木の葉や実を食べて生活している
歩いてみて初めて分かる障害物の多さ
さらに海までは200mもの高低差がある
中には道程が10kmを超えるカニもおり1週間もかけて海まで移動するという
さらにそこにはいくつもの危険が潜んでいる
これはクレイジーアント
アカガ二と縄張り争いをする天敵のアリだ
島にはこのアリが160億匹もいるという
森を抜けても油断はできない
カニに迫る次なる危険は…
ここを乗り越えなければ海にはたどり着けない
多くのカニがここで命を落としてしまうという
まさに
そこで島民は少しでもカニを守るため移動がピークになると道路を閉鎖
自分たちの生活よりもカニの保護を優先するという
閉鎖ができない幹線道路にはこんなものが…
15年ほど前に作られたカニ専用の歩道橋
ベニヤ板の表面にコンクリートを塗りカニの足が引っかかりやすくなるよう工夫がなされている
ほかにも道路の下にはカニ専用の地下道も
これほんまディレクターとちゃうねんもう腹立つねんそれが逆に傷つくみたいな
最後の難関はさんごの岩場
無数の凹凸がある急斜面
ここを抜ければ海はもうすぐ
森から1時間半
せいじガニようやく浜辺へ到着
しかしそこにはやはりカニの姿は見当たらない
卵を抱えたメスガニは日中はこういった巣穴などに潜み早朝4時頃卵を海に放つため出てくるのだという
カニの苦労を身をもって体感したせいじ
結局カニの気持ちは分からないまま
せいじガニは森へと帰っていった
日は改まり14日帰国するまであと3日
その日の午後
リサさんが産卵期にカニが最も集まるというビーチへ案内してくれた
この砂浜が無数のメスガニで埋め尽くされ毎年真っ赤に染まるという
するとそこへ!
たっぷりの卵を抱えたメスガニが1匹歩いてきた
残された朝は明日と明後日チャンスは2回
果たしてせいじはこんな光景を見ることができるのだろうか?
早朝3時半
産卵予測日は2日先だが万が一のこともあるかとビーチへ行ってみることに
やはりカニは数匹いるだけ大産卵の気配はない
コイツ行ったらもうやるわ
などと言っていると…
卵を抱えた1匹のメスガニが海のほうへ歩き始めた
まさか産卵が始まるのか?
とその時!
確かにカニがはさみを振り上げまるで踊っているように見える
戻ってきたカニのおなかを見てみると…
卵がなくなっている
あれが産卵だったのか?
カニの産卵らしき光景を目にしてせいじ大興奮
ババッ!ババババババッババッ…
しかしあくまで今回の目的は1匹だけじゃなく…
浜が赤く染まる瞬間をとらえることなのだ
残されたチャンスは一度だけ
奇跡を信じせいじとスタッフも静かにその時を待つ
そしていよいよ最後の朝が
再び浜辺へ
昨日と何も変わらない静かな海岸…
やはりせいじといえど大自然の営みを変えることはできないのか…
そしてそのまま浜辺のほうへ近づくと…
昨日と全然違うやん
そこには足の踏み場もないほどのカニたちが
うわ〜!
なんと予測日より1日早くカニが集まっていたのだ
どこからともなく突如として…
前日までとはまるで違う光景がそこに…
このあとせいじが起こした奇跡うわ〜!うわ〜!
クリスマス島最後の日
せいじの目の前に一面を覆い尽くす
その声が聞こえたのかカニたちが一斉に波打ち際へ
ビーチを真っ赤に染めながら産卵を開始
これぞまさに神秘の絶景!
これがアカガ二の産卵の様子
あたかもはさみを振り上げ踊っているかのよう
おなかから流れ出る黒いものが卵
1匹のメスが放つ卵は10万
その大量の卵によってこの時季の海は濁り1ヵ月後海が澄み渡った頃子ガニが島へ戻ってくるという
年に一度この島でしか起きない奇跡の瞬間を目の当たりにしたせいじは…
なぜこんな男に神は微笑んだのか?
持ってる男・千原せいじ
次はどんな奇跡を見せてくれるのか?
(スタジオ内拍手)すごいやろお前やったなぁたぶんそんなん言うやろな思てパスポート持ってきてる見したるわパースに16日に入ってるからほら「AUSTRALIAPERTHAIRPORT」あっ16!…っていうか何や?これ2015/12/29(火) 06:00〜08:00
ABCテレビ1
世界の村で発見!こんなところに日本人 2時間SP[再][字]テロとの戦い!涙の南米父子が

絶海の孤島クリスマス島…奇跡の絶景!数千万匹のアカガニ大産卵にせいじ大興奮!?南米ペルー・アンデスの山間…テロ組織との戦い…苦節60年…親子二代の壮大な人生ドラマ!

詳細情報
◇みどころ
世界には「一体なぜこんなところに?」と首を傾げたくなるような場所に住む日本人が多数いる。旅人となった芸能人が、自力で世界のへき地にいる日本人に会いに行き、そこにあるたった一つの人生ドラマをひもとく。
◇出演者
【司会】千原ジュニア
【旅人】千原せいじ、国生さゆり、モト冬樹
【パネラー】森泉、前田美波里、DAIGO、名高達男
【データマン】大野拓朗
◇番組内容1
約60年前、南米ペルーに渡った日本人がいた。待っていたのは厳しい大自然、そしてテロ組織との戦い。標高4600メートル、峻険なアンデスの山間で、ペルーの天文学のためにその身を捧げた85歳の日本人と、その想いを引き継いだ親子二代の壮大な人生ドラマが!
◇番組内容2
東南アジア・ミャンマーのかつて栄華を誇った古代王国、その世界遺産の町にいる日本人とは!?最愛の妻の死、そしてバブル崩壊で全てを失い、62歳でなぜこの地に辿り着いたのか!?
◇番組内容3
インド洋に浮かぶクリスマス島。島中を埋め尽くす「アカガニの大移動」で有名な場所。しかしその大移動をも陵駕する奇跡の絶景があった。それはアカガニの大産卵!1年にたった一度、浜辺を真っ赤に染めたメスがハサミを振り上げ踊るように海へと卵を放つというが…せいじは果たして?
◇おしらせ
☆『お願い!せいじおじさん』は
 番組HP
 http://asahi.co.jp/konnatokoroni/

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:46473(0xB589)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: