NHKみんなの手話「第1課〜第12課のおさらい」 2015.12.27


皆さ〜んこんにちは。
三宅健です。
番組が始まって3か月がたちましたが手話の学習頑張っていますか?皆さ〜んこんにちは。
善岡修です。
これまで第1課から第12課までいろいろ学んできましたね。
今日はこれまで学習してきた事のおさらいです。
善岡さん番組が始まって視聴者の方からたくさんのお便りが届いているんです。
その中の一つをご紹介します。
40代女性から頂きました。
う〜んそうか。
うれしいお便りですね。
本当にそうですよね〜。
文法が難しいと思うかもしれませんが一つ一つ覚えていきましょう!では早速おさらいしていきます。
第1課ではあいさつの表現を学びましたね。
キーフレーズはこちらでした。
「はじめて」「会う」で「はじめまして」。
次の「PT1」は「自分」すなわち一人称への指さしで「私」という意味でしたね。
「名前」。
そのあとに自分の名前を表現します。
私の名前は「善」と「岡」を続けて「善岡」と表現します。
では今度は第2課第3課を振り返ります。
「5」ではなく親指を伸ばし「5」。
そして…「2」を折り曲げて「20」。
「22」は「20」と「2」を続けて表現します。
「1」をはね上げて「百」。
もう一度「百」。
「1」を上下にふって「千」。
数字の表現覚えましたか?
キーフレーズはこちら
両手をこのように動かします。
「夜」。
人さし指を手首にあてます。
「時間」。
実際に腕時計がなくてもかまいません。
「時間」。
「7」。
数字の「7」。
ここでは「7」と表す前に「時間」と表現しているので合わせて「7時」という意味になります。
「時間」と「7」で「7時」。
日本語とは語順が逆になるので注意しましょう。
「から」。
片手をこのように動かします。
「3時間」。
数字の「3」を手首の上でまわします。
数字はよく使う表現なのでしっかり覚えたいですよね。
そうですね。
次は「はい」「いいえ」で答えられる疑問文Yes−No疑問について振り返ります。
キーフレーズはこちら
Yes−No疑問の表現のポイントは2つ
解説していきます。
「PT2」。
これは相手つまり二人称への指さしの事で「あなた」という意味です。
家の屋根を作りペンを走らせます。
「宿題」。
手のひらに人さし指をつけて前に出します。
「提出」。
両手をすぼめて下げます。
「終わる」。
ですが「終わる」という手話は動詞と結び付いて「何々し終わった」という完了の意味を表します。
これは相手への指さしですがここにあるのはYes−No疑問の表情がついているという記号です。
キーフレーズはこちら
この場合も表現のポイントは同じです
解説していきます。
「男」。
これは三人称なので自分の体の前でも相手の方でもなく斜め上辺りに表します。
「車」。
ハンドルを握って運転している様子です。
「持つ」。
手を握りながら少し上げます。
最後に「PT3」。
車を持っているのは彼ですよね。
だから最初に「彼」と表した場所を指します。
Yes−No疑問という言葉に思わず文法アレルギーが出ちゃいましたけど疑問文を作る時には尋ねる表情をつける事がポイントでしたよね?そうですね。
そしてもう一つ疑問文を学びました。
次は「はい」「いいえ」で答えられない疑問文Wh疑問について振り返ります。
キーフレーズはこちら
表現のポイントは「誰?」のような疑問詞が文末につく事。
そして同時にWh疑問の表情がつく事です。
解説します。
「PTおにぎり」。
おにぎりのある場所を指さして「このおにぎり」という意味になります。
「握る」。
おにぎりを握っている様子です。
最後に「誰?」。
ここで疑問詞の「誰?」が出てきましたね。
キーフレーズはこちら
ここでも表現のポイントは同じです。
「どちら?」という疑問詞が文末につく事。
そして同時にWh疑問の表情がつく事でした
解説します。
親指と人さし指でほおをつまむしぐさをします。
「もし」。
両手をこのように合わせ屋根の形を表します。
「家」。
先ほどの「家」の手話をこのように寝かせた状態から立てます。
「建てる」。
手のひらにもう片方の親指をつけて伸ばした人さし指を前方にまわして「場合」。
これは「何々の時」「何々の場合」という意味です。
小指を口にあてたあと手のひらをこのように動かします。
「海」。
手のひらを下に向け山の形を描いて「山」。
ここで気を付けてほしいのは「海」と「山」を表す位置です。
このように左右に分けて表現しましょう。
「どちら」。
両手の人さし指を上に向けこのように交互に上下に動かします。
この記号はWh疑問の表情の事でしたね。
Wh疑問の表情をつけて「どちら?」。
これは相手への指さし。
「あなたはどう思う?」という意味です。
Wh疑問の回では「誰?」「どこ?」「どちら?」「なぜ?」を学びました。
こうした疑問詞は文末にきましたね。
そうそう善岡さんYes−No疑問の表情とWh疑問の表情全く違ってましたよね。
第8課ではこれらの表情を使い分けて意味の違いを表しました。
VTRをどうぞ。
「山田」という表現を例に3つの表情を比べてみましょう
これは…2つ目は…。
これは相手に「山田さんですか?」と尋ねる時の表現です。
3つ目は…。
これは「山田さんはどこですか?」とか「山田さんは誰ですか?」という疑問文になるんです。
覚えておいて下さいね。
表情の違いで意味が異なる事を知っていると読み取り力が更にアップしますね。
アップ!?読み取り力アップ!いい事言いますね。
では次の第9課と第10課では否定の表現を学びました。
1つ目のキーフレーズはこちら
解説していきます。
伸ばした2本指の下で軽く曲げた2本指をこのように動かします。
「電車」。
両手を胸の前でヒラヒラさせます。
「ない」。
この時首も軽く左右にふります。
2つ目のキーフレーズはこちら
次は自分の意思で拒否をする場合に使う「ない」。
これは片手を左右に動かします。
この時首も軽く左右にふりましょう。
1つ目のキーフレーズはこちら
解説します。
「女性」。
「女性」。
「告白」。
先ほど「女性」と表現した位置に向けて動かします。
「だめだった」。
すぼめた両手を開きながら上げます。
これは完了の意味を含んだ否定文を作る事ができます。
2つ目のキーフレーズはこちら
解説します。
「告白」。
先ほど勉強しました。
「難しい」。
ほおをつねります。
「難しい」は動詞と結び付いて「〜出来ない」という不可能の表現になります。
否定にもいろいろな表現がありましたね。
首ふりがポイントでした。
では今から問題を出します。
こちらを手話で表現してみて下さい。
はいやってみます。
よかったですね。
「食べたことがない」。
頭の中で「今まで食べたかな?いや全然ないな」という事がはっきり表現できていました。
つまりこれはカレーを一度も食べた事がないという表現でしっかりできていました。
では次の問題です。
どうぞ。
分かりました。
やってみます。
う〜んいいですね。
「さあカレーをどうぞ」とした時に今は自分の意思で断る表情がよく出ていました。
では次の第11課と12課では指さしについて学びました。
キーフレーズはこちら
解説します。
自分を指さして「私」という意味です。
「私」。
小指を立てて「女性」。
スキットの中では話し手であるAさんの右側の空間で表現しています。
Aさんの好きな女性がそこにいるイメージです。
「私」に続けて「女性」。
先ほど説明したAさんが好きな女性の事を表す指さし。
これが代名詞として使われる指さしです。
このあとの会話でAさんがこの空間を指さすと「Aさんの好きな女性」という意味になります。
親指と人さし指を閉じながらあごから下げます。
「好き」。
キーフレーズはこちら
解説します。
自分を指さして「私」。
人さし指と中指でひし形を描きます。
「北海道」。
北海道の形ですね。
そして自分の目の前に日本地図を想定して右上に「北海道」を表しこの位置に登録します。
両手の人さし指と中指をひねりながら上下に離します。
「沖縄」。
先ほどと同じく日本地図を想定して沖縄のある左下で表現します。
そしてこの位置に登録します。
「北海道」を登録した右上を指します。
ここを指す事で「北海道」の意味になります。
「沖縄」は?そうですね。
左下を指します。
この指さしで「沖縄」の意味になります。
下向きの人さし指を前方に動かします。
「行く」。
両手を閉じながら下ろします。
「終わる」。
文末には…「行ったのは私」という意味の指さしです。
手話ではこの場にいない人やものでも指さしで表現できるんですよね?また空間に名詞を登録しておけばあとはそこを指すだけでその名詞を表現できます。
では三宅さん今から問題を出しますよ。
あなたはビールとジュースどちらが飲みたい?そうだな〜。
僕はジュースが飲みたいです。
いいですね〜。
善岡さんこうして振り返ってみると本当にいろんな事を学んできましたね。
そうですね。
これからレベルアップしてビシバシやりますよ!お手柔らかにお願いします。
お手柔らかに?はい。
分かりました。
任せといて!テレビの前の皆さんこれからの学習でも更に楽しく分かりやすく手話の魅力をご紹介していきたいと思います。
今学んでいる事はいつかきっと力になりますからね。
三宅さんもね。
はい頑張ります。
では今日はこの辺で。
また来週お会いしましょう。
(2人)さようなら〜。
2015/12/27(日) 19:30〜19:55
NHKEテレ1大阪
NHKみんなの手話「第1課〜第12課のおさらい」[字]

ろう者が使う自然な手話を学ぶ、初心者向けの番組です。講師の善岡修さん、ナビゲーターの三宅健さんと一緒に楽しく学びましょう。今回は1課から12課のおさらいです。

詳細情報
番組内容
今回は、第1課から第12課までの学習を振り返ります。「あいさつに使う表現」「数字の表し方」「手話の助数詞表現」「Yes−No疑問の表現」「Wh疑問の表現」「非手指動作を使ったYes−No疑問とWh疑問」「否定の表現」「代名詞としての指さしの使い方」「指示登録と指さし」などを学んできました。これらの学習内容を、各課のキーフレーズと講師の善岡修さんの解説を交えて、復習していきます。
出演者
【講師】善岡修,【出演】三宅健,【語り】佐田明,大野エリ

ジャンル :
福祉 – 手話
趣味/教育 – 会話・語学
趣味/教育 – 生涯教育・資格

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サンプリングレート : 48kHz

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