バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「サイバスロン&パラリンピック」 2015.12.27


みんなのためのバリアフリーバラエティー…さあ今日のテーマはずばり「スポーツ」でございます。
ご覧下さい。
いつもの格好ではございません。
ちょっと立ってよ。
これが本来の瞳ちゃんの姿でございます。
あなた何する人ですか?私は走る人です。
今日はなんとそんな瞳ちゃんの話もするんですね。
(瞳)私の企画もあるので是非楽しみにして待ってて下さい。
さあそんな訳で本日のゲストご紹介しましょう。
千葉真子さんで〜す!
(拍手)あっかわいい!ちばちゃんはみんなからちばちゃんといわれてますけれどもなんと96年のアトランタ・オリンピックでは女子1万メートルで入賞されたんですけどもマラソンでもご活躍されてるという事で今日はアスリート代表でねお話をお伺いしようと思いますが。
千葉さん東京オリンピックパラリンピックがもうすぐですよ!いやもう私ね招致活動からず〜っと携わってきてますから。
先日大会のエンブレム決まったじゃないですか。
どんどんいろんなもん決まっていきます。
いや〜もういよいよだなと興奮してます!さあそんな訳でご覧のメンバーでお送りする今日の「バリバラ」でございますが瞳ちゃん最初のコーナーいきましょう。
はい。
今障害者スポーツの世界に新しい大会が生まれようとしてるんです。
史上初のサイボーグ・アスリートによる競技大会サイバスロンです。
知ってますか?サイバスロン。
この番組で以前やってるんですよね?はいはいはいそうなんです。
まずは一体どんな大会なのかこちらのVTRをご覧下さい。
これすごい!
来年10月サイバスロンが開催される。
最新のテクノロジーを駆使した義手や義足を身につけ身体を強化した障害者アスリートたちの国際選手権だ
脳の指令を伝える事で意のままに操る事を可能とした最先端の義手。
力強いモーターが組み込まれコンピューターで姿勢を制御する近未来の義足。
坂道を物ともしないパワフルな車イス
最新のテクノロジーで強化された下半身まひのアスリート。
立ち上がり自由に歩き自転車をこぐ。
2016年スイス・チューリヒ。
世界中から未来のマシンが集結する
カミングスーンみたいな感じでしょ?見ました?今のVTR。
かっこいい!かっこよかった!さあ瞳ちゃんこの大会はいつあるんですか?来年10月に開催予定なんですけれども実はリハーサルが7月にスイスで行われたんです。
え?そこに…。
そこに日本からは電気通信大学の粕谷昌宏さんが参加されました。
粕谷さんよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
どうでしたか?印象は。
かなり世界各国から本当にいろんな最新技術を使った義手とか義足とかあと車イスとかいろんなのを使った人たちが本当に一堂に集結してしかもその会場の中をそういう人たちがもう当たり前のように歩いてるっていうのがすごい印象的でしたね。
粕谷さんはどういう…部門で参加されたんですか?部門としてはメインで参加したのが義手。
手をなくした方のための機械の義手手ですね。
でまあいろんな事をやるという競技で参加しました。
さあその様子を「バリバラ」取材班がスイスに渡り取材してきました。
ご覧下さい。
サイバスロンの舞台となる…来年大会が開かれる予定のスイス・アリーナでリハーサルが行われた。
集まったのは15か国から30チーム。
日本からも2チームが参加した。
はい右行きます。
科学技術の進化はどこまで人間の可能性を広げるのか世界のメディアが関心を寄せている。
中でも注目を集めたのが進化を遂げた近未来の義手。
複雑な形のもの割れやすい皿も器用につかむ。
重い荷物の上げ下ろしも楽々だ。
開発したのはスウェーデンのチーム。
トラックドライバーのマグナスさんはふだんからこの義手をつけて生活している。
義手と上腕の接続部は金属で出来ている。
一体どういう仕組みで動いているのだろうか。
私たちが腕を動かそうとする時脳から神経を経由して腕の筋肉へと電気信号が発せられます。
スウェーデンチームはその電気信号を接続部の金属につながったセンサーで感知し義手へ伝える仕組みを開発しました。
つまりものをつかもうと頭で考えればその指令を感知して義手が動いてくれるのです
しかもこの義手は腕にしっかりと接続固定された事で安定した使用が可能だ。
長く使い慣れてくれば力を加減して重たいものや壊れやすいものも持つ事ができるようになる。
2年前からこの義手を使っているマグナスさん。
車の整備もガソリンの注入も自分で行う。
スウェーデンではマグナスさんのほかにも50人がこの仕組みの義手を使って日常生活を送っている。
一方義手に本物の手のような感覚を持たせようと研究を進めるチームもある。
スイスの名門連邦工科大学ローザンヌ校を訪ねた。
スイスチームの義手は指で触ったものの感触が分かる。
目隠しをした人に義手をつけていろいろなものを持ってもらった。
その仕組みを見てみよう。
スイスチームの秘密はこの指にあります。
義手がものに触れるとその刺激を感知し脳へと伝えるのです。
人間の体とつなぐのは義手から伸びた電極。
これを腕の神経につなぐ事で義手の指で感知した刺激を電気信号として腕の神経から脳へと伝える事ができます
あたかも義手に神経が通っているかのように感覚を得る事ができるのです
指の感覚を得る事で壊れやすいものなど力の調節が必要なものもうまく持てるようになった。
歯磨きのチューブ。
中身を押し出す事なく持つ事が可能だ。
スイスチームでは今後硬さだけでなく温度や手触りなども感じられる義手の開発を目指している。
世界の技術者がしのぎを削る義手の開発。
本当の腕のように柔軟な動きを追求しているのが日本の粕谷さんたちのチームだ。
複雑に曲がった金属の棒に義手がつかんだ輪をくぐらせていく。
粕谷さんが目指すのは関節の一つ一つを思いどおりに動かす事ができる義手。
全ての指の関節を自在に動かす事ができれば複雑な動きを実現する事ができる。
ジャンケンくらいはお手の物。
粕谷さんたちの義手は特別な手術も必要としない。
センサーを体に貼るだけで手や腕を動かそうとする際の複雑な筋肉の動きを読み取る事ができるのだ。
腕を切断した人につけてもらった。
お〜。
全部の指が動いてんのって欠損して以来なので変な感じがしますね。
昔のイメージっていうかなくなる前みたいな感じがしますやっぱり。
私たちが手を動かそうとする時いくつかの筋肉が同時に働いています。
その際に流れる電気信号のパターンは手の動きによって微妙に異なっています
日本チームの義手は腕に3つのセンサーを貼りこの電気信号の違いを捉えます。
手や指をどう動かしたいのか複雑な動きを感知し義手へと伝える事が可能となりました
粕谷さんたちは近い将来文字を書いたり料理を作ったりできるより実用的な義手を目指していきたいと考えている。
夢のような話で。
そうそうそう。
これね各国の技術が合わさったらどんだけのすごいものができるんだっていう。
もう本当に各国のチームが…自分の技術を見せる事はもちろんなんですけどそれどうなってんのって本当に活発な議論が行われてて。
同じ一つの競技っていうものに向かってみんなが何か一緒になって高め合っていこうみたいなそういう場になってるのが僕はすごいうれしかったですね。
VTRの中では義手を中心に取材されてましたけどもほかにも何か印象に残ったものとかあるんですか?はい。
6種目実はあったんですけどVTRがありますのでそちらをご覧下さい。
こちらが車イスで実はこの車イス…体重移動でこんな感じで前に体を傾けたりすると移動できると。
これ何?体重移動だけ?
(粕谷)はい。
どうやら最高時速40キロぐらい出る。
え!?40も出んの?お〜段差!段差も越えれんの!?これ!
(粕谷)段差も確か8センチとか越えられるらしいです。
8センチって結構な段差だと思うので。
でこちらが足が動かない方のエクソスケルトンという外骨格と呼ばれるものですね。
でモーターとかバネが足の隣についてるこの装置の所にたくさんついていてこれで動かなくなった足を動かしたり力を補助したりして歩くと。
はあはあはあ。
これを装着される方っていうのはふだん歩けない?
(粕谷)そうですね。
はい。
足はあるんですけれども自分の意思では動かせないというところになりますね。
玉木さんどう見てました?まあいやチョイスするメニューが増えるというのはええけどこうなるべきやっていうのは違う。
違う。
さあ今日はですね義手を持ってきて頂いてるので。
おっこのスタジオに!千葉さんに実際体験して頂きたいと思います。
粕谷さんお願いします。
はい。
お願いしま〜す!私義手って体験できるんですか?手があるんですけど。
大丈夫なんです。
ちょっとこれから筋肉を探りますね。
はい。
筋肉…筋肉あります。
ちょっとグッと握って下さい。
握った時に力こぶというか出来ると思うんですけどそれの一番膨らんだ所に貼ればいいという。
次じゃあグッと握って下さい。
おっグーなった。
(粕谷)力を抜いてみて下さい。
もう一回グーしてみて下さい。
こういう事か!動いてる!えっ?これ私が動かせたから…?つまり一人一人のパーソナルなデータを入れんねんこれで。
すごいな〜。
粕谷さんこれ水の入ったペットボトルぐらいのものであれば持ち上げる事?持てます。
結構重いですよこれ。
じゃあこれでグッと握って頂いて。
うっ!お〜!
(一同)お〜すごい!握ってるよ。
全然振っても取れない。
(拍手)すごいな。
千葉さんあなたがやってるんですよ。
ずばりこの競技大会が開催される事については?サイバスロンが結構僕は注目してるところで今までやっぱり…戦争をやる事でその戦争に絶対に勝たなくてはいけないのでそこで技術が発展する。
そしてその技術が人の生活を助けるために下りてくるっていうんですけど順番としてどうなんだろうというところもありますし。
そこがかなり世界がすごい期待しているところっていう事で。
次いってみよう!さあいよいよ来年に迫ってまいりましたリオデジャネイロでのオリンピックパラリンピックでございますけれどもパラリンピックといえば「バリバラ」MCの大西瞳ちゃん。
見て下さい今日のこの格好。
気合い入ってますね。
(拍手)この格好でいつも練習してたりするの?そうなんですよ。
これ実際義足はどうなってるんですか?今ちょうどつけてるのが走る用の義足なんですけど上から力を乗せるとしなっていてこの反動を利用して走っていくんです。
ははあ〜あなた100メートルの記録持ってるんでしょ?そうなんですよ。
私は義足の…これは絶対出てほしいよね。
ただ…さあそこで「バリバラ」は大西瞳を応援するためその走りを科学的に検証します。
どうぞ。
毎日仕事が終わったあと練習に励んでいる。
目標は来年開かれるパラリンピック。
大西さんにとっては悲願の挑戦だ。
これは3年前の…陸上女子の選抜枠は11人。
大西さんはあと1人のところで代表に入れなかった。
しかしここ最近の大西さんはスランプから抜け出せずに苦しんでいる。
これは7月に開かれた大会の映像。
国内の大会でこれまで大西さんは負けた事がない。
いかにいいタイムを出せるかが勝負のはずだった。
ところがゴール前隣を走る高校生の前川楓さんに抜かれまさかの敗北を喫してしまう。
タイムも自己ベストに遠く及ばなかった。
このままでは大西さんのパラリンピック出場は夢に終わってしまう。
「バリバラ」では大西さんの走りを徹底分析。
スランプ脱出のヒントを探る事にした。
向かったのは…これでやるんですよね?はい。
最新の計測機器を用いて大西さんの走りを詳細に調べる事にした。
分析してくれるのは…義足をつけた右足ともう片方の足。
それぞれどれぐらいの力で地面を蹴っているのか計測してみた。
これが大西さんの走りを測定した結果です。
両方の足の力が交互にグラフに表れています。
山が低いつまり蹴る力が弱いのが義足をつけた右足。
左が150kgの力で地面を蹴っているのに対し義足をつけた右足は8割程度の力しか出せていません。
地面を蹴る強さはそのまま走りに表れています。
大西さんは左足に比べ義足で地面を蹴った時の歩幅ストライドがおよそ20センチ短くなっていました
比較するためにパラリンピックのトップアスリートの走りを見てみましょう。
ロンドンパラリンピックの代表山本篤さん
山本さんは大西さんとは逆に義足の方がより大きなストライドで走っています
義足側はそんなに大きな力が出せてないみたいなので。
義足をうまく使うためにはどうすればいいのか。
山本篤さんにアドバイスを求める事にした。
山本さんは膝上切断の男子100メートル日本記録保持者だ。
山本さんが指摘したのは義足を使いこなすために筋力を高める必要性だ。
義足を使いこなすためには体幹を鍛える必要がある。
山本さんのアドバイスを受けトレーニング方法にも工夫を加えた。
そして2週間後。
迎えたのは10月の世界大会への参加が懸かる重要な試合。
違うクラスの選手も一緒に走る試合。
同じクラスでは前回敗れた前川楓選手が隣のレーンを走る。
セット。
(スタートの合図の音)自己ベストの更新とはならなかったがようやく長いスランプを抜けたようだ。
さあ千葉さんどうでした?山本さんと同じように。
これは体幹だなと思いました。
さっきね支度をされてる時に…調子いい時って浮き出てくるんですよね。
腹筋されてましたけれどももっといろんな種目の腹筋なんかを組み合わせていくともっともっと体が変わってくるんですよ。
すごい!何かもうパラリンピックに目指して千葉さんにトレーナーになってほしいですね。
今私すごくスランプで正直焦ってるんですよ。
もうこの時期あと1年しかないじゃないですか。
そういう時にどう乗り越えられてきたのかなっていうのを教えて頂きたいんですけど。
ライバルの彼女に抜かれてからの走りが崩れていたんですよね。
メンタルの部分も「私何か一応日本記録保持者なんです」じゃなくて「日本記録保持者よ!かかってきなさい!」っていう…。
抜かれてからも崩れない事は特に世界に行ってからが重要ですよね。
自分より強い人がたくさんいる訳だからもう最後のパラリンピック懸けてるんでしょ?ここに。
(瞳)はい懸けてます!だから監督とかコーチとかもう厚かましく「もう最後なんです」って熱意を見せればみんな絶対応援してくれると思うんで。
私もオリンピックで補欠選手になってすごい悔しい思いした事があるからもう絶対出てほしいんですよ!頑張って!ありがとうございます!これや!このパッションや!そうパッション!厚かましく!さすがやなやっぱりな。
思わず立ってしまうっていうね。
じゃあちゃんと視聴者の皆さんにも最後熱い思いを。
はい。
もうシックスパック作って絶対にリオに行くんで応援して下さい!お願いします!2015/12/27(日) 19:00〜19:30
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「サイバスロン&パラリンピック」[解][字]

今回のテーマは「スポーツ」。来年のパラリンピックを目指す、大西瞳さんの走りを科学的に分析。最先端の義手や義足が世界中から集う大会「サイバスロン」の動向も紹介。

詳細情報
番組内容
今回のテーマは「スポーツ」、人間の可能性を追求する二つの大会に挑む人々に焦点を当てる。MC大西瞳さんが目指すのは、来年のパラリンピック出場。番組では大西さんの走りを科学的に検証、さらなるステップアップを応援する。さらに、来年初めて開催される大会「サイバスロン」も紹介。ロボット技術が組み込まれ“思い通りに”操ることができる義手や義足など、最先端テクノロジーが競いあうサイバスロンのリハーサルに潜入。
出演者
【出演】マラソンランナー…千葉真子,大橋グレース,【コメンテーター】玉木幸則,【司会】山本シュウ,【リポーター】大西瞳,【語り】神戸浩,伊藤愛子

ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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