ちびまる子ちゃん〜ありがとう!アニメ25周年&映画公開記念さくらももこ原… 2015.12.27


(まる子)さあみんな集まって!『ちびまる子ちゃん』が始まるよ!さて今日はジャジャーン!いつも見てくれて本当にありがとう。
みんなのおかげで25周年を迎えられました。
そしてことしはまる子が映画になったんだよ。
今日はそのお祝いに『映画ちびまる子ちゃんイタリアから来た少年』の中でいろんな国から清水にやって来る楽しいお友達が遊びに来てくれたんだ。
みんなにも紹介するね。
まずはハワイからやって来た食いしん坊な男の子ネプ。
(ネプ)アロハ〜。
日本のおいしい物をたくさん食べます。
ネプの食べっぷりにはあたしゃホントに驚いたよ。
まさかあの小杉と張り合えるなんてさ。
2人ともおいしそうに食べるんだよね。

(シン)ワーハッハッハッ…。
この笑い声はインドからやって来たシンだね。
(シン)ワーハッハッハッ。
ナマステ。
ちょっと不思議なところがあるんだよね。
あのハマジもたじたじなんだ。
お次はカワイイ女の子シンニーちゃん!
(シンニー)ネイホウ。
みんなと仲良くなれるととってもうれしいな。
シンニーちゃんは優しい女の子って感じであたしも最初はシンニーちゃんにうちに来てほしかったんだよね。

(笛の音)んっ?この笛の音は。
(ジュリア)オラ。
さあみんな一緒に楽しく踊りましょう!ブラジルからやって来たジュリアはサンバが大好きでとっても明るい女の子。
野口さんも一緒に踊ってノリノリだね!そしてあたしのうちにやって来たのがイタリアから来たアンドレア。
(アンドレア)ボンジョルノ。
僕はアンドレアです。
「僕はまる子が好きです」なんていきなり言うからびっくりしちゃったよ。
でもそれにはとっても大事な訳があったんだよね。
こんな楽しいみんながやって来る映画の特別なお知らせもあるよ。
それから今日のお話はまる子とお父さんの愉快で楽しい「まる子、おフロで歌を歌う」そしてもう一つはまる子がたまちゃんと初めてケンカしちゃった「たまちゃん、大好き」をお届けするよ。
あたしにとって本当に大切なお話なんだ。
それにオープニングの『おどるポンポコリン』も今日かぎりのスペシャル版!大原櫻子ちゃんが歌ってトータス松本さんがコーラスで特別参加の映画バージョン。
映画のいろんなシーンと一緒にお届けするよ。
映画の歌といえばウルフルズの皆さんの歌う『おーい!!』もとっても元気で楽しい曲なんだ。
思わず「おーい!!」って叫びたくなるよ。
そしてそして番組の最後にはとっておきのプレゼントも用意しているから見逃さないでね。
さてそれじゃあ超超盛りだくさんの1時間スペシャル。
せ〜の!
(一同)始まるよ!
(天地)・「ひとりじゃないって」ハァー。
天地真理って奇麗だね。
(さきこ)ホント。
シンデレラみたいだよね。
うん。
この人はおとぎの国から来た人だよ。
(ウサギたち)《真理ちゃん真理ちゃん》
(ヒロシ)お〜いまる子。
風呂だ風呂。
一緒に入るぞ〜!
おとぎの国とは無縁の男登場である
何だい真理ちゃんを見てるのか。
(しゃっくり)そうだよ。
だからお風呂もうちょっと待ってよ。
真理ちゃんと比べるとお前きたねえな。
鼻の下鼻くそ付いてるぞ。
あっ…。
うるさいな。
ほっといてよ。
あっち行ってよもう!さあ風呂だ風呂だ。
お母さんパンツ出しといて!よいしょっと。
ちょっと熱いね。
このぐらいでちょうどいいんだ。
あ〜。
いいねお風呂は。
うちの中にこんな天国があるなんてな。
(ヒロシ・まる子)極楽極楽。
アハハハ…。
・「窓を開ければ港が見える」・「メリケン波止場の灯が見える」お父さん。
そんなだみ声じゃ駄目だよ。
もっと裏声じゃなくっちゃ。
おうそうだな。
じゃあもう一回やり直しだ。
(せきばらい)・「窓を開ければ」
(ヒロシ・まる子)・「港が見える」・「メリケン波止場の灯が見える」ねえメリケン波止場って何?メリケン粉作ってるの?バカ。
外国の船が着く港のことだ。
・へえそうなんだ。

(ヒロシ)そうなんだよ。
・物知りだねお父さん。

(ヒロシ・まる子)ハハハ…。
フゥー。
熱くなってきた。
もう出よう。
おいおいおい待てよ。
熱いよ。
出たいよ。
熱くない熱くない。
ハハハ…。
ハハハ…。
目が回ってきたよ。
ハハハ…。
おもしれえじゃねえか。
面白いもんか
(すみれ)いつまで入ってるの?さっさと出てちょうだい。
は〜い…。
翌日
昨日はお父さんとお風呂に入ってのぼせちゃったよ。
(たまえ)大変だね。
気を付けないと鼻血出ちゃうよ。
目も回るし。
もう目なんかぐるぐるに回っちゃってさ訳分かんなくなっちゃったよ。
一緒に入っていたのがおじいちゃんじゃなくて本当によかったねと思うたまちゃんであった
(みぎわ)さくらさん。
あなた小学3年生にもなってまだお父さんとお風呂に入ってらっしゃるの?そうだよ。
1人で入るより面白いもん。
私もお父さんとよく入っているよ。
あなたたち恥ずかしくないのかしらね。
女としての自覚が足りないようね。
へえ〜。
みぎわさんは女としての自覚っていうのが足りてるんだ。
偉いね。
(みぎわ・たまえ)うっ…。
偉いとかそういう問題ではないと思うたまちゃんであった
今日もお父さんとお風呂に入る約束してるんだ。
またのぼせないようにね。
色々と心配なたまちゃんであった
ただいま!
(友蔵)まる子や。
ちょっとこっちへおいで。
何?
(友蔵)ほれ!まる子の好きなレコード買ってきたぞ。
あっ殿さまキングスの『なみだの操』!ちょっとかけてみよう。
わ〜楽しみだね。
(・『なみだの操』)
(友蔵・まる子)あっ!
(・『なみだの操』)・「今さら他人にささげられないわ」違うよおじいちゃん。
もっとにやにやしながら歌わなきゃ。
・「あなたのために守り通した女の操」
(友蔵)《うっうまい!》・「あなたの決してお邪魔はしないから」
(友蔵)《乗り移っておる殿さまキングスがまる子に乗り移っておる!》ハァ…。
どうだった?感動じゃ!おじいちゃん泣かないでよ。
泣かしておくれ。
感動したんじゃ。
(ヒロシ)へえ〜。
まる子。
殿さまキングスの歌そんなにうまいのか。
任してよ!うまいなんてもんじゃないわい!まる子は天才じゃ!殿さまキングスの物まねの天才じゃ!
大したことない天才である
(一同)うっ…。
わしは感動して泣いちゃったぞ。
あっ…。
思い出してまた涙が。
(一同)うっ…。

(ヒロシ)おいまる子。
風呂に入るぞ。
はいよ。
お父さんに『なみだの操』教えてくれよ。
うんいいよ。
(ヒロシ)・「あなたの別にお邪魔はしないから」違うよ。
「決してお邪魔はしないから」だってば。
はいもう一回。
・「あなたのために守り続けた…」「守り通した」でしょ。
もう。
うっ…。
はいもう一回。
・「あなたのために…」あと1回歌ったら今日のレッスン終わりにしてあげましょう。
・「あなたのために…」あっ鼻血!お父さん。
しっかりしてよ。
(友蔵)《ヒロシ。
さすがわしの子じゃ》《よく似てきおったわい》《ハハハッ。
ヒロシに乾杯》
翌日
えっ!?まるちゃんのお父さんついに鼻血を出したの?うん。
頭もぽわ〜んとしちゃってね。
鼻血出てるのにへらへらしてたよ。
かなり悪いよそれ。
別に悪くないよ。
おじいちゃんはいつもそんな感じだもん。
健康だよ。
ふ〜ん。
ならいいけど…。
本当はいいはずないと思うたまちゃんであった
(ハマジ)・「あなたのために守り通した女の操」
(まる子・たまえ)あっ!ハマジ。
もっとにやにやしながら歌わなきゃ駄目だよ。
何だよ。
お前やってみろよ。
(ブー太郎)自信ありそうだなブー。
(せきばらい)・「あなたのために守り通した女の操」うわっすげえ!
(ブー太郎)そっくりだブー。
(永沢)僕もやってみたいな。
(3人)あっ!《この前火事になって以来笑ったことなかった永沢君の顔にかすかな微笑みが》
(ハマジ)《逃してはいけない》
(ブー太郎)《絶やしてはいけない》《彼の微笑みを》ぜひ聞かせてよ。
永沢君の『なみだの操』俺も聞きたいな。
やってくれよ。
(ブー太郎)ブー!ウフッ。
・「あなたのために守り通した女の操」・「今さら他人にささげられないわ」
(3人)《すごい…》終わったよ。
どうだった?僕の歌。
すごいよ!完璧だよ永沢君。
すげえ!
(ブー太郎)天才だブー!やればできるじゃない!そうさ。
火事のことはもう忘れろよ!ガッツだブー!
(永沢)《みんな…》
(3人)・「じょうねつの〜アタック〜レシーブ〜」さあ理科室まで走ろう!
(一同)ハハハ…。
《私たちは忘れない》《殿さまキングスの歌が1人の少年に希望を与えたことを》
(ヒロシ)そうか。
永沢君そんなにうまかったか。
うん。
いつもの永沢君とは別人みたいだったよ。
(永沢)《フフッ》それじゃあ俺も永沢君を目指して頑張るぞ。
昨日の続き教えてくれ。
え〜また『なみだの操』歌うの?今日は真理ちゃんの歌にしようよ。
駄目だ。
『なみだの操』だ。
町内会の集まりのときに歌うんだから。
もう。
じゃあ早く覚えてよ。
・「あなたのために」ちょっと声大き過ぎだよ。
細かいこと気にするな。
お前も大きい声で歌え。
よく響いて気持ちいいぞ。
ハハハ…。
そうだね。
お風呂は響くからいつもよりうまく歌える気がするね。
(まる子・ヒロシ)ハハハ…。
・「あなたのために守り通した女の操」・「今さら他人に」《何か本当のステージにいるみたい》《ここが風呂場なんて思えないよ》《ねえお父さん》・
(まる子・ヒロシ)・「あなたの決してお邪魔は」
(たまえ)《えっ…まるちゃんお父さんとお風呂で歌ってる》《あんな大声で》《だから毎日のぼせてたんだ》
(まる子・ヒロシ)・「お別れするより死にたいわ」・「女だから」
(観客)《アンコール!アンコール!》・
(すみれ)いつまで入ってんの!早く出なさい!
(たまえ)《おばさんも大変だな…》
翌日
いや〜昨日お風呂でのぼせちゃってさ。
そりゃあんなに大声で歌ってたらのぼせるよ。
えっ何でお風呂で歌ってるの知ってんの?昨日ピアノ帰りにまるちゃんちの前通ったら聞こえてきたもん。
《あっ…外にも聞こえてたなんてみっともない》どっどのくらいの大きさで聞こえてた?えっどのくらいの大きさかって言われても…。
「あ〜」このくらい?もうちょっと大きかったかな。
もっとおっきいの?アハハ。
そっかそっか。
《あ〜どうしよう!もう町内中に聞こえちゃってるよ》おい丸尾。
学級委員なら割れた花瓶片付けろよ。
(丸尾)えっ!?ズバリそれは花係の役目でしょう!
(たまえ)あっ今の丸尾君の声くらいの大きさだったよ昨日のまるちゃんたち。
えっ!?《丸尾君の絶叫って廊下の端から端まで聞こえてるじゃん》《ってことはうちの風呂場から半径50m以内の民家全てに…》《ヒロシのだみ声と私のアホ声が…》《あ〜!せめて真理ちゃんの爽やかな歌にしときゃよかった》おう宿題見せてくれ。
(山田)アハハハ。
やってないよ。
(ハマジ)あっ…。
まるちゃん元気出してよ。
近所の人だって家の中にいるんだしそんなに聞こえてないよ。
そうかな?気にすることないよ。
私はたまたままるちゃんちの前を歩いてたから聞こえたんだよ。
それもそうだね。
家の中にいるとよその家の声なんてあんまり聞こえないもんだよね。
うんうん。
自分で自分を安心させようとしているまる子であった
じゃあね。
バイバーイ。
《あ〜あ。
今日はお父さんにもちょっと注意しとこう》《調子に乗ってもっと大声で歌ったら困るからね》《あっ裏のおうちのおばちゃんだ》こんにちは。
(高丸)あらまるちゃん。
こんにちは。
まるちゃん。
いつもお父さんとお風呂で歌歌ってるでしょ?えっ…。
楽しそうね。
《やっぱり聞こえてたんだ》おっおばちゃんは何の歌が好きですか?今度それお風呂で歌います。
あらまどうしましょう。
フフフッ。
そんじゃあ『ちゃっきりぶし』でもリクエストしようかな。
『ちゃっきりぶし』ですね。
はい。
今夜お父さんと歌います。
楽しみにしてるわよ。
じゃあね。
一見平静を装うまる子であったが内心はパニックであった
《うわ〜どうしようどうしよう!》《今夜もまた大声で歌わなければ》《バカバカバカ!何で口から出任せで安請け合いしたんだ!》現在公開中の『映画ちびまる子ちゃんイタリアから来た少年』はいろんな国からとっても個性的なお友達がやって来るお話なんだ。
もちろんそんなお友達を演じるみんなもとっても個性的ですてきなんだよ。
アンドレア役の中川大志さん。
シン役の劇団ひとりさん。
ネプ役のパパイヤ鈴木さん。
ジュリア役の渡辺直美さん。
シンニー役のローラさん。
いや〜会場のみんなもまる子と一緒に盛り上がってくれてあたしゃすっごくうれしいよ!フフッ。
みんな笑ってる。
あ〜泣いてるね。
(女性)『ちびまる子ちゃん』でこんなに泣けるとは思わなかったのでホントびっくりしてるしとても感動しました。
アンドレアがカッコ良かったです。
櫻子ちゃんの歌が流れたときがグッときました。
うれしいな。
みんな楽しんでくれてるみたい。
まさか『ちびまる子ちゃん』でこんなに感動するとは思わなかったぐらいホントに感動して。
ことしの冬は映画館でまる泣き。
みんな見に来てね!この後はさくらももこ原作の名エピソードを紹介するよ。
映画と同じくらい笑いあり涙ありで引き続き『ちびまる子ちゃん』スペシャル楽しんでね!次はさくらももこ原作回名エピソード傑作選だよ。
みんなの好きなお話もあるかな?そうそう。
おじいちゃんの年金でおすしを食べに行ったんだよね。
締めさばなんかはどうじゃ?んっ?締めさば。
(友蔵)《伊勢エビは高いんじゃよ》《普通じゃ考えられんくらい。
普通っていっても高いんじゃ》あ〜あ。
おじいちゃんったらすっかり気が動転しちゃってるね。
このときはおじいちゃんが無理していたなんてあたしは分からなかったからどんどん高いおすしを頼んじゃってさ。
ハァ…。
われながらバカなことしちゃったよ。
花輪君の頼んだキャビアのおすし。
とってもおいしそうだよね。
あたしがこれも食べてみたいなんて言っちゃったばっかりに取り返しのつかないことになっちゃったんだ。
キャビアの載ってるやつも入ってるからね。
(友蔵)《キャッキャビア!?載せるのかい?すしに》いや〜。
しかしおじいちゃんってばこんなに汗かいちゃってもう見てらんないね。
結局高いおすしを食べ過ぎて年金が足りなくなっちゃったから買ってくれたばかりのローラースルーゴーゴーをおもちゃ屋に返すことになっちゃったんだ。
トホホ〜。
でもこの話には続きがあってね…。
あたしゃおすし屋での一件の後もどうしてもローラースルーゴーゴーのことが諦められなくてね。
ハマジに30円払って貸してもらったんだ。
でも山田と2人で一緒に乗れって言われたからさあ大変。
勢い余ってハマジのローラースルーゴーゴーを壊しちゃったんだ。
いくら何でもこれは勢い余り過ぎだろ
俺のローラースルーゴーゴーが…。
せっかくおじいちゃんがローラースルーゴーゴーを買ってくれたっていうのにそれを持ってハマジのうちまで弁償しに行ったんだよ。
ハァ…。
弁償しなきゃなんないよ〜!でもその日一番大変な目に遭ったのは私でも山田でもなくハマジだったね。
(ハマジ)《山田のやつ俺が金取って貸したこと母ちゃんにバラしたりしねえだろうな…》あっそうだ。
おばさん。
浜崎君がローラースルーゴーゴーを30円で貸してくれたよ。
100円のところをまけてくれたんだ。
いい人だね。
アハハハ…。
あ〜!
ここまで全員が損をすることはなかなかないだろう
母の日になけなしのお金をかき集めてプレゼントを買いに行ったんだ。
奇麗なハンカチを買ってメッセージカードにお母さんの絵も描いたんだ。
お母さんが喜ぶといいなってずっと考えてプレゼントを渡すのを楽しみに待っていたんだ。
よ〜し頑張ろう!ん〜。
どれどれ?うん!上出来上出来!お姉ちゃんと一緒に張り切ってごちそう作ったりしてさ。
結構てきぱき動いてるでしょ?あたしだってやるときはやるんだよ。
どう?出来栄えは。
結構立派だと思わない?でもお母さんが喜ぶと思ってプレゼントしたハンカチが実はお母さんが持っている物と同じ物だったんだ。
(すみれ)こっこら。
お姉ちゃん何言ってんの。
いいのよ。
(さきこ)あっ…。
おんなじ…。
まる子…。
何さこんなもん!もう持ってんならちっともうれしくないじゃん!まる子のなんかうれしくないじゃん!こんなもん!
(すみれ)まる子!・
(すみれ)まる子。
(泣き声)はいこれお母さんのハンカチまる子にあげる。
えっ?だってお母さんにはまる子のくれたハンカチがあるもの。
お母さん…。
お母さん!あらあら。
《お母さんのくれたハンカチは薄いお化粧のにおい》《お母さんのにおい》《ちょいとすみれさん》《何よ》《あ〜ん》
(まる子・すみれ)《フフフ…》《お母さんのにおい》最後はちょっとじ〜んとするお話だったね。
この後の「たまちゃん、大好き」も心が温かくなるいい話なんだ。
それじゃあ最後まで楽しんでね。
(たまえ)まるちゃん!遊ぼう。
たまちゃん!待ってたよ。
さあ早く上がってよ。
お邪魔します。
外は寒いね。
家の中で遊ぼうね。
あら。
たまちゃんこんにちは。
おばさんこんにちは。
後でおやつ持っていくわよ。
うんおいしいの持ってきてね。
寒いからこたつで遊ぼっか。
うん。
そうしようそうしよう。
あっおじいちゃん。
おやたまちゃんも一緒かね。
いらっしゃい。
何して遊ぼうか。
ん〜。
にらめっこなんかどうじゃ?にらめっこ。
おじいちゃん。
1人でやったら?うっ…。
(友蔵)《勝つ自信あったのに…》《あっぷっぷ〜》そうだ!タイムカプセル作ろうよ。
たまちゃんと私の。
私20年後のたまちゃんに手紙書くよ。
じゃあ私も20年後のまるちゃんに書くよ。
(友蔵)20年後…。
(まる子・たまえ)んっ?わしはどうなってるんじゃろう…。
だっ大丈夫。
おじいちゃん20年たっても元気だよ。
ねえ。
そうだよ。
20年たったらわしは96歳。
きっと…。
9…96歳なんて若いよ。
まだ生きてるよ…。
20年後のたまちゃんに何て書こうかな。
フフフ…。
どうしようかな。
大人になったまるちゃんへ。
《20年後か。
たまちゃんどうなってるだろう》
(たまえ)《まるちゃ〜ん!》《きっと優しい女の人だろうな》《私はどうなってるんだろう》《まさかハマジとめおと漫才やってるんじゃないでしょうね》
(ハマジ)《アホ!》
(まる子)《何さ!》《すっとこどっこい》
(観客の笑い声)できた!私も!これをこの瓶の中に入れて神社の木の下に埋めよう。
うん。
楽しみだね。
フッ。
今日はもう遅いからあしたこの瓶を埋めに行こう。
うん。
神社に埋めに行こうね。
楽しみだね。
バイバイ。
あした2時に神社でね。
うん。
あした2時ね。
バイバーイ。
お母さん。
さっきねたまちゃんとタイムカプセル作ったんだよ。
あらま。
楽しみなこと。
よかったね。
あした一緒に神社に埋めに行くんだ。
20年後に掘り出すんだよ。
お母さんはもうおばあちゃんかもね。
そうね。
次の日の2時
あ〜寒い。
早くたまちゃん来ないかな?20年後にまたたまちゃんとこの木の下に来るんだ。
《一日中待ってたのにたまちゃんは来なかった》《たまちゃん何で来なかったのかな?》《きっと忘れちゃったんだまる子とのタイムカプセルの約束》《楽しみにしてたのに》《今日はタイムカプセル1日目の大切な日だったのに》《たまちゃん》《たまちゃん…》《たまちゃんのバカ…》《バカ。
バカバカ…》《たまちゃん。
20年後のあたしにいったい何て手紙書いてあるんだろう》
(たまえ)「20年後のまるちゃんへ」「これからもずっとずっとなかよくして下さい。
たまえより」《こんなこと書いてあっても今日来なかったら意味がないよ》えい!ただいま。
まる子。
遅かったね。
寒かったでしょ?ほらほっぺが赤いわよ。
さあご飯にしましょう。
《お母さん。
あのね今日はさみしいことがあったよ》《言わないけど》《たまちゃん…》
(たまえ)まるちゃん。
昨日行けなくてごめんね。
急に留守番することになって…。
留守番?《たまちゃん。
留守番でタイムカプセルのことなんて忘れちゃったんだ》《あたしずっとずっと待ってたのに…》《寒かったけど楽しみにしてずっとずっと待ってたのに!》あたし3時間も待ってたんだよ。
留守番なんて鍵掛けてくればよかったのに!まるちゃんごめんね。
今日あの瓶埋めに行こう。
もう遅いよ!昨日捨てちゃった。
えっ!?何でそんなことしたの?ひどい!たまちゃんが来なかったら意味がなかったんだよ!だって…。
あたし当番だから。
(たまえ)《だって留守番…》《お母さんすぐ帰ってくるって言ったから待ってたのになかなか帰ってこなかったんだよ》
(チャイム)あっとし子ちゃん。
一緒に帰ろう。
(とし子)うん。
《フンだ》ねえねえハマジ。
んっ?一緒に帰ろう。
えっやだよ。
いいじゃん。
一緒に帰ろうよ。
さみしいんだよ。
何だよ。
気持ち悪いな。
穂波と帰りゃいいだろ。
いつも一緒に帰ってるじゃねえか。
うっ…。
《だって今日は一緒に帰らないんだもん》・
(冬田)さくらさん。
んっ?
(冬田)私と一緒に帰ろう。
《ゲッ。
冬田さん…》《やだな。
1人で帰った方がましだよ》あっ!冬田さん。
こんな所にスミレが咲いてるよ。
見て〜。
カワイイね。
エイザンスミレっていうんだよこれ。
ふ〜ん。
ねえもう行こうよ。
あっ…。
《たまちゃんだったらもっと喜んでくれるのに》
(たまえ)《カワイイね》《こんなに寒いのに頑張って咲いたんだね》・
(冬田)さくらさん。
んっ?私へんなカオシール集めてるんだけど友情の印に1枚あげる。
《別にいいよ》ただいま。
あっまる子。
ちょっと来て。
何か用?あら元気ないわね。
何かあったの?別に。
何もないよ。
ちょっとお鍋見ててくれる?お母さんお洗濯物入れてくるから。
うんいいよ。
お鍋ふいてきたら火止めてね。
は〜い。
《たまちゃん…》《このままもうずっと仲直りできないかも》《あたしタイムカプセル捨てちゃったし》《何でそんなことしたの?ひどい!》《あんなに大好きな友達だったのに》
(たまえ)《まるちゃ〜ん。
一緒に帰ろうよ》《タイムカプセルなんて作らなきゃよかった》《あんなものなくたって10年も20年も仲良くしてられたのに》《もうたまちゃん許してくれないよ》まる子や。
一緒にテレビを見よう。
今お母さんに頼まれてお鍋の火見てるから後でね。
鍋の火なんて消しちゃって一緒にテレビ見ようよ。
大人のくせに無責任なこと勧めないでよ。
困った人だね。
はいはい。
あっち行ってて。
後で行くから。
ん〜。
しょうがないおじいちゃんだね。
あたしはお母さんに頼まれてるのに。
あっ…。
《たまちゃんも留守番頼まれて一生懸命してたんだ》《ごめんね。
留守番しなきゃならなくて》《ごめんね》《あんなに謝ってたのに》《たまちゃん。
あたしがどんな失敗しても笑って許してくれたのに》《ごめんね》《いいよいいよ気にしないで》《あたし何で許してあげられなかったんだろ》《ごめんね。
たまちゃん》《さっきからずっとたまちゃんのことばっかり考えてるよ》《たまちゃんがいなくなったらあたし。
あたし…》
一方たまちゃんは

(ドアの閉まる音)・
(たまえの母)たまえ。
(たまえの母)ピアノの時間よ。
寒いからコート着てきなさい。
(たまえ)うん。
じゃあいってきます。
(たまえの母)いってらっしゃい。
(たまえ)う〜…。
う〜寒い。
(たまえ)《まるちゃん》《こんな寒い中3時間も待っててくれたんだね》《たまちゃんまだかな》
(たまえ)《楽しみに待ってたんだね》《そりゃ怒るよね》《行かなかったら頭にくるよ》《何で来なかったの!》
(たまえ)まるちゃん…。
(たまえ)《留守番なんて家に鍵掛けてすぐまるちゃんの所に行けばよかった》《何て謝ったらまるちゃん許してくれるんだろう》《ごめんね。
本当にごめん…》お母さん。
ちょっと出掛けてくるよ。
夕飯までに帰ってらっしゃいよ。
もう遅いんだから。
《まだあの瓶あるかな?》《あの瓶見つけてたまちゃんに謝ろう》確かこの辺の土手に捨てたはず。
どこだどこだ?瓶…。
《ない。
瓶がないよ》《ないよ〜》あっ。
(たまえ)《あれ?まるちゃん?》まるちゃん!んっ?たまちゃん…。
まるちゃん…ごめんね。
私私…。
たまちゃん!まるちゃん。
あたし…あたしあの瓶見つけて…。
たまちゃんにごめんね言おうって。
でも瓶見つからなくて…。
ううん。
私こそごめんね。
またタイムカプセル作ろう。
うんうん。
(まる子・たまえ)フフフ…。

(友蔵)まる子。
んっ?タイムマシンの調子はどうじゃ?タイムマシンじゃないよ。
タイムカプセルだよ。
《私は20年後のたまちゃんに…》《…と書きました》《そのころたまちゃんも》ヘヘヘッ。
(まる子・たまえ)できた!この辺に埋めよう。
(たまえ)うん。
《2人ともおんなじことが書いてあるって分かるのはまだまだ先の20年後です》楽しみだね。
うん。
(たまえ・まる子)フフフ…。
「たまちゃん、大好き」とってもすてきなお話だったね。
(ネプ・シン)うんうん。
(アンドレア)まる子とたまちゃんはとても仲良しなんですね。
うん。
大切な友達なんだ。
もちろんみんなもだよ。
テレビの前のみんなも友達ですね。
うん!きっともう友達だよ。
ねえみんな。
これからもずっとずっと友達だよね?ごめんおじいちゃん。
今日のデパートの予定はなしにして。
今のあたしにはやらなきゃならないことがあるんだ。
そうぷりっぷりのぎゅっぎゅっを思う存分食べ尽くすんだよ。
次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
お楽しみにね。
2015/12/27(日) 18:00〜19:00
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん〜ありがとう!アニメ25周年&映画公開記念さくらももこ原…[字][多][デ]

アニメ25周年を記念してさくらももこ原作の中でも人気の2作をお届け!更に歴代の名エピソード&お宝映像も!12月23日公開映画の特別ゲストも出演するよ!!

詳細情報
正式タイトル
ちびまる子ちゃん〜ありがとう!アニメ25周年&映画公開記念さくらももこ原作1時間SP〜
番組内容
 今回のスペシャルではさくらももこ原作の中で、年の瀬に笑って泣けて心温まる2エピソードをお届けする。それ以外にも歴代名エピソードをお宝映像とともに振り返るコーナーや、映画とのコラボ企画もあり、みどころ満載。

「まる子、おフロで歌を歌う」
 ある日まる子が学校から帰ると、友蔵がまる子の好きな殿さまキングスの「なみだの操」という曲のレコードを買ってきてくれていた。早速レコードをかけその歌声にすっかり
番組内容2
聞きほれてしまう2人。ほうきをマイクにし、なりきって熱唱するまる子の姿を見て、友蔵は「まる子は殿さまキングスのモノマネの天才じゃ!」と感動する。その晩、まる子は一緒にお風呂に入ったヒロシに「なみだの操」の歌い方を教えこむ。ヒロシは何度もお風呂で歌っているうちにのぼせて鼻血を出してしまい…。

「たまちゃん、大好き」
 まる子はたまちゃんと、20年後のお互いに向けた手紙を入れてタイムカプセルを
番組内容3
作ることにする。2人は20年後を思い浮かべて手紙を書き、明日神社の木の下にビンを埋めようと約束する。翌日、木枯らしが吹く寒空のなか約束の午後2時からたまちゃんを待ち続けるまる子。しかし結局たまちゃんは現れず、大切な一日を忘れられたんだと落ち込んだまる子は、手紙を入れたビンを土手から放り投げてしまう。次の日学校で、「お母さんに留守番を頼まれた」と謝るたまちゃんに対して、まる子が返した言葉は…。
出演者
(声の出演)
まる子: TARAKO 
お父さん: 屋良有作 
お母さん: 一龍斎貞友 
おじいちゃん: 島田敏 
おばあちゃん: 佐々木優子 
お姉ちゃん: 水谷優子 
アンドレア: 中川大志 
シン: 劇団ひとり 
ネプ: パパイヤ鈴木 
ジュリア: 渡辺直美 
シンニー: ローラ 

スタッフ
【原作】
さくらももこ 

【脚本・制作協力】
多田弘子(さくらプロダクション) 

【プロデューサー】
狩野雄太(フジテレビ) 
田中伸明(日本アニメーション) 

【アシスタントプロデューサー】
山本乗碩(日本アニメーション) 

【監督】
高木淳(日本アニメーション) 

【制作】
フジテレビ 
日本アニメーション

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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