真相報道 バンキシャ!ニッポン人は頑張ったスペシャル 第2部 2015.12.27


皆さん、改めましてこんばんは。
真相報道バンキシャ!です。
ニッポン人は頑張ったスペシャル第2部であります。
ご意見番は引き続き、宮本亜門さんと宮本エリアナさんです。
どうぞよろしくお願いします。
そしてここからは、ラグビー日本代表、歴史的勝利のキーマン、田中史朗さんにお越しいただきました!
よろしくお願いします。
お忙しい中、ありがとうございます。
ありがとうございます。
きのうはトップリーグの年内最終戦でありました。
もうワールドカップ以降、大人気ですね。
本当にありがたいですね。
やっぱ、肌で感じますか?
すごく感じます。
そうですか。
そして、こちらの試合にも大勢のファンが詰めかけました。
現役引退を表明した澤穂希選手のラストマッチがきょう、先ほど行われました。
ぜひ、同じアスリートとして、澤選手にひと言頂けますか?
もう少し頑張ってもらいたいんですけど、これからもいろんな方を指導して、サッカー人気を盛り上げてほしいですね。
それでは澤選手、最終戦の皇后杯決勝です。
見せてくれました。
きょう、等々力競技場。
横断幕、作ってますね。
ありがとう、澤穂希と書いてあります。
女子サッカーをけん引し続けてきた、澤穂希選手の現役ラストマッチ。
最後の雄姿を見届けようと、会場には2万人を超えるファンが詰めかけた。
さらに、夫、辻上裕章氏の姿も。
先発出場した背番号8、澤選手。
大きな声を出して、チームを鼓舞。
ピッチを駆け回り、相手の攻撃を食い止める。
前半は0対0のまま終了。
そして後半。
チームメートも最後の試合に花を添えようと、コーナーキックの場面では、澤選手にボールを集める。
すると、0対0のまま迎えた後半33分。
コーナーキック。
この場面、川澄選手からのボールは、澤選手へ。
現役最後の試合で見事、ゴールを決めた。
そして。
皇后杯優勝、有終の美を飾った。
終了後、澤選手の周りにチームメートが駆け寄り、4度、宙を舞った。
もうとにかく、現役最後の試合で、こういう形で得点もできて、最後、有終の美を飾れたっていうのは、本当に素直にうれしいです。
最高のサッカー人生を終えたかなという感じです。
心と体をゆっくり休ませてから、次の道をゆっくり考えていきたいなと思ってます。
自分にしかできないこととかもあると思うので、
本日行われました、澤穂希選手の現役最後の試合の様子、ご覧いただきました。
澤選手は引退の理由を、心と体が一致してトップレベルで戦うことが難しくなってきたと感じたというふうに語っているわけなんですが、田中さん、まだまだね、引退、ちょっともったいない気もするんですが、いかがお感じになりますか?
そうですね。
やっぱり、まだまだ、さっきのプレーも見てると、まだまだ日本に大切な人だなっていうのを感じますね。
先ほど、会見でも、心と体をまずゆっくり休めたいという部分で、やっぱり心の問題っていうのは、あるんでしょうかね。
そうですね。
やっぱりずっとやってると疲れてくるもんなので、ゆっくり休んで、もしかしたらもう一回、カムバックしてくれはるかもしれないので、期待したいですね。
亜門さん、どうご覧になりますか?
澤さんって、本当に聡明でポジティブな方だから、今後の女子サッカーに対しても、すっごい何が起こるか、むしろ期待したいところですよね。
そうですよね。
続いては夏目さん?
こちらは世界で200万人が体験した大ヒットコンテンツ、チームラボのお絵かき水族館です。
この水槽には、ことしニュースの主役になった人たちが登場します。
田中さん、この方どなたか分かりますか?髪の毛の色がちょっとこれは派手になってますが。
この足に持ってるもの、なんだか分かります?
本?本を持ってますね、これ。
又吉さん?
そうです!又吉直樹さんです。
お笑い芸人さんとして初めて、芥川賞を受賞しました。
それではエリアナさん、次はこの方、どなたでしょう?
えー?
なんか裸っぽいですね。
指さしてますね。
ギャグが一躍有名になりましたが?
そうですよね、今、ど忘れしてます、私。
安心してください。
ああ、そうだ。
安心してください、はいてますよ。
はいてますよ、の方ですね。
とにかく明るい安村さんです。
そして、亜門さん、この方はどなたでしょう?
え?その変な帽子かぶってる人?
亜門さん、変ではないです。
変じゃない、帽子が変。
首にぶらさげてますよ、なんか。
これ、歪まないで見れないんですか?すみません。
…でおなじみとなりましたね、首にメダルを掲げてらっしゃいます。
首にメダルのようなものが。
そうなんですか。
ノーベル賞を受賞した、大村智さんでした。
似てます?
似てません、ごめんなさい。
はい。
そこはあまり言わないでください。
失礼しました。
子どもたちが塗ってくれました。
一生懸命、いいですね。
すてきです。
さらにですね、ことしは最先端のあるものが世間をにぎわせた一年でした。
ことし4月、総理官邸で、墜落した小型無人航空機ドローンが見つかりました。
火曜日にはイタリアで行われたアルペンスキーワールドカップでも。
そして、日本各地でもドローンが墜落、社会問題に。
一方で、ドローンを役立てようという動きも広がっています。
バンキシャは、人が乗って空を飛ぶことができる新たな乗り物を取材しました。
今、スタートしました。
この日、特設会場で開催されていたのは、日本初のドローンレースでありました。
操縦する人は皆さん、大きめのゴーグルをつけておりますね。
スター・ウォーズとか、ああいう世界です。
そのへんが魅力だと思うんですよ。
実は、このドローンにはカメラがつけられ、ゴーグルへと映像が送られてくるんです。
バンキシャもかけさせていただくと。
あっ、かなりきれいに見えますね。
まるでドローンに乗り込んだかのような世界が広がり、自由自在に操縦できます。
最高時速は実に100キロにも達し、木と木の間もすいすい。
ドローンの性能は、ここまでハイレベルになっているのです。
ドローンの進化で、花火の中など今まで見ることができなかった世界の撮影が可能に。
さらにバンキシャでも、見たことのない影像を撮影するために、ドローンを活用。
その撮影機能は、意外な場所で生かされておりました。
ことしのワールドカップで、歴史的快挙を成し遂げた、ラグビー日本代表。
その合宿でも、ドローンが活躍しておりました。
スクラムが力を分散させず、同じ方向に押せているかを高い位置からチェック。
そのかいあって、スクラムは大きな大きな日本代表の武器となりました。
ほかにもドローンの活用法で今、注目されているのが、物を運ぶという能力。
ネット通販大手、アマゾンは、ドローンを使った宅配の構想を公開。
ドローンは近い将来、物流革命の主役になると期待されております。
そうした中、日本政府は今月、千葉市を国家戦略特区に指定。
宅配ドローンの実証実験を行うと発表しました。
一方こちら、スイスでは、3機のドローンが、複雑な動きでロープを絡ませ、何かを作っておりますね。
プログラムされた作業を連携して行い、器用にロープを編んでおります。
出来上がったのはつり橋。
橋が流されたときなど、災害救助での活用を目指しております。
さらに、災害現場で画期的な使い方を目指す日本人がいるとのうわさを聞き、バンキシャは、伊豆大島の活火山、三原山へ。
そこで研究をしていたのは、東北大学と民間企業で作るグループ。
それじゃ、始めます。
ドローンが空高く舞い上がります。
今、ドローンからロボットがつり下ろされています。
遠隔操作で動きだした、このロボット。
内蔵されたカメラの映像をパソコンへと送り、その周辺の状況を知らせます。
同じようにドローンで運ばれてきた別のロボットは、地表に落ちた石を採取し、持ち帰ります。
これは、火山の噴火直後を想定した実験です。
噴石や火山灰を採取し、性質などを分析することで、土石流の発生予測をするのが目的だということです。
人が入れない所にカメラを持ち込む、または機器を持ち込むというのは、非常にハードルが下がったと。
ドローンにより、危険なエリアでの観測が可能となりました。
さらに、高性能な測量も。
GPSを使い正確に飛行して、2秒に1枚、高画質の写真を撮影。
その写真を持ち帰り、解析することで、精度の高いこうした3Dデータを作ることが可能となりました。
実際に噴火したら、火山灰が降り積もった山を、再びドローンで撮影。
噴火前のデータと比較をすることで、火山灰の状況が分かり、将来的には、いつ、どのエリアで土石流が起きるのか、予測をすることが可能になるそうです。
ロボットなり、ドローンなり、そういうものが、とにかく人の役に立つ、ちゃんと人の役に立つっていうのが、私の夢です。
ドローンを使った研究チームは、災害から人を守るため、活火山で頑張っておりました。
さらにさらに、このあとは日本初の大実験、
全国ドローンファンの皆さん、長らくお待たせいたしました。
ついにそのときを迎えました。
私は茨城県の古河市に来ております。
そもそもドローンというのは、無人の航空機を指すんですが、このたび、このドローンの形をしたものの上に、人が立って宙にふわりと浮いて、なおかつ進むことができるというタイプのものが作られました。
その日本国内初フライトのもようをご覧になっていただきたいというふうに考えております。
今回、こちら、古河市の全面協力を得まして、中央運動公園の温水プールからお届けしたいというふうに考えております。
さあそして今回、乗っていただきますのは、開発者でもあります、カナダのモントリオールにございますね、オムニ・ホバーボード社CEOのアレクサンダーさんです、どうぞこちらへ!いよいよそのときを迎えますが、今のお気持ち。
ありがとうございます、今のお気持ちをお聞かせください。
ずばり、自信はありますか?早速、準備に入っていただきたいと思いますね。
こちらがその、アレックスが開発したホバーボードでありますね。
長さが185センチ、この幅が85センチ。
おっ、そして今、彼が持っているのがコントローラーです。
ニッパーを使ってますね。
手作り感満載であります。
それではホバーボード日本初フライト、いよいよです!さあ、今8つのローターが動きだしました。
ものすごい音がして、浮いた!浮きました、浮きました!ものすごい風です。
今そして、浮きました。
ホバーボード、今、浮きました。
高さ2メートルぐらいでありましょうか、いやー、そして右に、左に曲がりました。
旋回している高さ2メートル、アレックス!あー、アレックスがこんな高い所で、ものすごい…であります。
空中浮遊、まさしく空中浮遊であります!うわ、水しぶきで、私のスーツもびちょびちょになっております。
風がすごい!風がすごい!ぬれる、ぬれる。
いやー、すごい、歴史的瞬間であります。
まさに特撮映画、特撮映画を見ているようであります。
しかしこれはピアノ線がありません、ピアノ線もワイヤも何もありません。
本当に今、人間が、人間が浮いております、そして進んでおります。
うわー、ものすごい水しぶき。
いやー、着水!着水!いやー、アレックス、着水です。
歴史的瞬間、ご覧いただきました。
いやー、日本初フライト、見事に成功いたしました。
いやー、日本初フライトのお気持ちを改めて聞かせてください。
このあと、ちょっとしたチャレンジをしていただきたい。
今よりもちょっと難しいフライトになるかもしれませんけれども、やってくれますか?お待たせいたしました。
ホバーボード、日本国内初フライト、2度目のパフォーマンスであります。
今度はかなり高度なテクニックが要求されます。
では例のもの、お願いします。
4本のレーザー光線が、プールの上にコースを作り上げました。
では、そのコースをご紹介いたしましょう。
まず、1本目のレーザーの右側を通り、続いて、2本目のレーザーの左側へ。
さらには3本目のレーザーの上を通り、4本目のレーザーをくぐるというコースであります。
ではご覧いただきましょう。
ホバーボード、いざ、フライトです。
上がった、上がった、空中浮遊した、空中浮遊した!さあ、まずは1個目の、1個目のレーザー光線の下をくぐり抜けました。
ものすごい水しぶきであります。
そしてぐーっと高度を上げるか、高度を上げて、今度は左側に体重を寄せて、まさにセグウェイだ、空中セグウェイだ!そしてその上だ、アレックスがすぐそこにいる、すぐそこにいる、そして高度を下げた、高度を下げた!余裕だ、余裕の操作性であります!いやー、人類の近未来都市、なんというファンタジーでありましょうか。
まさに宙を舞う、ファンタジスタ、ちょっと障害物に当たったか、これはご愛嬌でありましょう、あー、そして、ふわりと浮いたぞ!ものすごいごう音、そして水しぶきを上げながら、わー、これはもう、まさにSFX映画のようであります。
そして1周回って、2週目に入ろうという、このアレックス、あーっと、今、水没。
しかし笑顔です。
さあ、では、行ってみましょう。
ということで、こちらが実際にビデオでご覧いただきました、ホバーボードでありますね。
こちらご覧ください。
よく見ますと、このコントローラーが、いわゆる針金とかを切るニッパーで作られているわけですよね。
これをぐっと握ることによって、ローターが回転をするということなんです。
足元はスノーボードの靴と留め具、ビンディングを流用しております。
この辺りね、フレームをよく見ますと、傷や粘着テープで補強した跡なども見られるわけでございます。
開発者のアレクサンドルさんは、人類の全く新しい移動手段を開発したかったと語っているわけなんですが、さあ、演出家の宮本亜門さんなら、これ、どのように活用したいですか?
それはオリンピックの開会式でしょう。
というか、本当にこういうものが出て、全員が逆さまになったり、イノベーティブがすごい早いから、何百人が一斉にがーっと動いて、新しいダンスそういうショーを見せることもできるし、もうどんどん、これから変わってくると思います。
84年のロサンゼルスで人間ロケット。
そうそうそう!
今度はドローンで複数で。
はい。
うわーっと宙を舞う?画期的ですね。
そして田中さん、ラグビーの練習でもスクラムを、ドローン使って上から撮影してたんですね。
そうですね。
力の入り具合とかを調べるために、上から。
あとは、バックスでは、スペースをどこに空いてるかというのを見るために、使ってましたね。
やっぱり上から見るのと、下で実際やってるのと、やっぱり違いますか?
全然違いますね。
あー、なるほど、これが強さの源というね、なったのかもしれませんけれども、この先どんな使い方が生まれてくるのか、安全性の確保にも期待したいところではありますが、では夏目さん。
ことし頑張った日本人を紹介する、こちらのコーナー。
皆さん、どうぞスクリーンの前へお越しください。
日本中に感動を与えてくれた、ニュースの主役といえば、この方々です。
赤と白のユニホームのイカの群れ、ラグビー日本代表です。
五郎丸ポーズをしてらっしゃいます、五郎丸選手もいらっしゃいます。
そして、田中選手、どこにいらっしゃるでしょうか?
これですかね?
かわいいですね、周りにハートや星が。
田中選手、いらっしゃいます。
ほかに、見つかりますか?田中選手。
仲間を見つけてください。
おっ、この方は?
マイケルリーチですね。
マイケル選手。
そしてですね、この黄色い袋、黄色い袋は、こちらにありますね。
これをちょっとタッチしていただけますか?あることが起こるんです。
はい。
わっ!
皆さん、集まってきました。
実はこれ、餌が出てきまして、餌で集まってくるようになるんですね。
エリアナさんも、ぜひ触ってください。
これですかね?
皆さんが集まってきました。
本当にこれ、生きているかのような動きをするんですね。
亜門さん、どうですか?
かわいいですね。
かわいいですよねー。
何が餌だと、みんな集まるんですかね?
実際は?
お肉ですかね。
肉を食えればということかもしれませんね。
あっ、亜門さんもぜひ。
えっ?
せっかくですから。
これ、触れるんですか?
はい、どうぞ。
ほーら。
ファンタジーですね、これ。
幸せです。
この楽しさ、伝わってますでしょうか。
さて、このお絵かき水族館の中を泳ぎ回るラグビー日本代表の面々でありますが、一体何ゆえ、日本代表は強くなったのか、田中さん、ずばり、教えてください。
やっぱり自信が、自分たちに持てたということでしょうね。
自信が持てた?それまでのハードワークもいろいろあったと思いますが、日本が強くなった、その訳。
その裏では、こんなことも実は行われていたんです。
ラグビー日本代表を3年にわたり指導していたのが、ある日本人格闘家。
日本代表が強くなるための過酷なトレーニングとは。
きのう、東京・秩父宮ラグビー場。
トップリーグ、キヤノン対ヤマハ発動機の試合。
日本代表、五郎丸歩選手は、1トライを含む18得点を挙げ、リーグ戦得点王に。
ヤマハは、リーグ戦最後のこの試合に勝ち、グループBを首位で通過。
一方、同じく日本代表、田中史朗選手が所属するパナソニックも、リーグ戦無敗でグループA首位に。
年明けからは、順位決定トーナメントが行われる。
ラグビー界にとって、非常に飛躍できた年だったと思います。
ラグビー日本代表が一躍、注目されるきっかけとなったのは、ことしのワールドカップ南アフリカ戦。
1991年以来、24年間、一度も勝てなかった日本が、優勝2回、当時世界ランキング3位の強豪を相手に互角に渡り合う。
そして最後の最後に、逆転勝ちを果たしたのだ。
歴史が!歴史が変わった!
その強さの源は、年間およそ160日にも及ぶ合宿や遠征。
ホワイトボードには、過酷な訓練。
早朝5時ごろから、夜は8時まで、みっちりと行われる猛練習。
トレーニングは大雨でも休むことなく続いた。
選手の体からは湯気が立ち上ることも。
そんな日本代表の合宿に、3年にわたって招かれていた、ある格闘家がいる。
彼が選手に授けた、世界と戦うために一番必要なものとは。
下がらない、下がらない。
そう、そうそう!下がらない、下がらない。
2012年11月、フランス・パリ市内で撮られた写真。
よく見ると、ジャージには桜のエンブレムが。
フェンシングをしていたのは、遠征中だったラグビー日本代表の選手たち。
この年の4月から始動したチームの親睦を深めるため、練習にフェンシングを取り入れていたのは、エディー・ジョーンズ前ヘッドコーチ。
実は、ラグビー以外の競技からも、積極的にチーム強化のヒントを探っていた。
エディーさん。
プロ野球・巨人の原辰徳監督や、なでしこジャパンをワールドカップ優勝に導いた佐々木則夫監督にもアドバイスを求めていた。
去年、合宿中の日本代表が泊まっていた都内のホテル。
その宴会場が練習場所。
移動時間を減らすためだ。
そこで選手を指導していたのは、格闘家の高阪剛さん。
ようこそTK、ようこそ戦いのメジャーリーガー、高阪剛!
ヘビー級で戦うプロの格闘家が、なぜラグビー日本代表の合宿に呼ばれたのか。
高い所から急にしゃがむ、急にしゃがむ、急にしゃがむ、要は消える。
相手から消える。
教えていたのは、相手の目の前で素早く低く入るタックルの技術。
体格で勝る外国人選手に対し、腰から上の上半身に飛びつく高いタックルでは、相手を倒すことが難しい。
腰より下のももやひざを狙う低いタックルは、世界と戦ううえで必要不可欠な技術。
高阪さんは10年以上、自分より大きな外国人選手をタックルで倒し、戦ってきた格闘家だ。
その低いタックルを身につけるための練習が始まった。
四つんばいの姿勢から、手と足を交互に出して進んでいく、通称ワニ歩き。
こちらは両脚を開いたまま前に進んでいく、前バービー。
そして股くぐり。
相手の脚の間を素早くくぐり抜けて立つ練習。
中にはうまくいかない選手も。
これらの練習が、低いタックルに、どう役立つのか。
こんにちは。
東京・赤坂にあるジムに、高阪さんを訪ねた。
あのワニあるきを実演してもらうと、驚くほど柔らかい股関節。
できるだけ姿勢は低く、だけど目線は前に。
足をこの前に。
出しながら。
格闘技で取り入れられている、ウォーミングアップを兼ねた運動だという。
前後に足を開いて、脚を前に出す状態のときに、一番、フルストレッチがかかるんですけれども、このときに、こちらがももの後ろ側の付け根、伸ばしてる側の足は、こっち、そけい部ですよね。
どちらにしても脚の付け根の部分ですよね。
股関節の部分。
股関節をしっかり、こうやって折る、体を折って、しゃがむっていう動作が、すごく必要になってくるんですよね。
このワニ歩きで養われることの一つが、股関節の柔軟性。
股関節が硬いと、低いタックルにいこうとしても、腰の高いこのような姿勢になる。
これでは、前へ押す力が弱く、相手を倒すことは難しい。
一方、股関節が柔らかいと、腰が下がった、このようなしゃがむ姿勢を素早く取りやすい。
これだと、前を押す力が格段に強く、大きな相手でも倒すことができるという。
実際に、選手がタックルに入る瞬間の姿勢を見てみると。
低いタックルに行くとき、腰が下がった姿勢になっているのが分かる。
そして、相手の脚の間を素早く抜ける股くぐりは。
低い姿勢を取って、タックルはやってもらいたいんだけれども、そのあとすぐ立ち上がってほしい。
常に15人の選手が立って戦い続けるのが日本の作戦。
そのため、タックルのあと、いかに素早く立ち上がれるかが重要だった。
股くぐりは、このための練習。
高阪さんが行っていたあの練習は、素早く効果的な姿勢で、低いタックルに入るため、そしてすぐに起き上がるためのものだった。
この練習で、低いタックルを身につけたのが、ワールドカップ初出場、22歳の松島幸太朗選手。
最初、そういうワニ歩きとかやるときは、すごい硬いなっていうのは印象にあったんですけど、練習をするにつれて、可動域も広がってきた。
その成果は大舞台で発揮された。
南アフリカ戦の後半残り10分、相手選手がディフェンスを突破した、そのとき。
体重が9キロ重い相手を、見事に倒した。
そしてすぐに立ち上がり、次のタックルにいき、再び立つ。
その後の試合でも、低いタックルを次々と決めた松島選手。
タックルを決めてピンチを防ぐというのも、高阪さんの教えがあったからだと思います。
日本の勝利に貢献した高阪さん直伝のタックル。
しかし、実はもう一つ、大事なことを教えたという。
戦う気持ち、闘争心というものを、選手たちに植え付けてほしい。
格闘家にとって、闘争心は何よりも重要な武器。
相手と向き合ったときに、少しでも後ろに下がってしまう、1センチでも下がってしまったら、それはもう負け。
逆に、1センチでも前に踏み込んで、前に出て、俺は絶対お前には負けないっていう気持ちで試合を迎えれば、そういう試合っていうのは、いい結果がついてくるし。
選手に闘争心を植え付ける。
そのための練習は、なんとボクシングの殴り合い。
顔面にパンチを受け、少しでも下がってしまうと。
下がらない、下がらない!前に、前に、前に!
さらに押さえ込む人と起き上がる人に分かれた、レスリング練習。
はい、OK。
実はエディヘッドコーチから、このような1対1で競わせる練習を、必ず取り入れてほしいと言われていたという。
自分から、やりにいくんだ、倒しに行くんだっていう、本当に気持ちの部分だけをフォーカスした練習だったですね。
ワールドカップの前、高阪さんとボクシング練習を多く行ったのは、真壁伸弥選手。
前に出る、前に出る、打ち返す、打ち返す。
必死の形相でパンチを打ち込んでいく。
もっとできるだろうみたいなことも言って来るんで、高阪さんは。
なんかこっちは本気でやってるのに、それを言われたら悔しくなって、もう絶対勝ってやろうって。
9月18日、南アフリカ戦前日、イングランドで行われたチームミーティングでは。
国のために南アフリカを殺しにいく。
迎えたワールドカップ南アフリカ戦。
試合終了間際で3点差。
真壁選手が大声で叫んでいた。
何か、短く指示を出しているように見える。
STって言ってますね。
ST?
スクラムを押してって、そのままトライを取るというサインでした。
気合いでは負けちゃいけないなと思って、常に声出してましたね。
すると、このスクラムで。
南アフリカが反則。
このとき、日本にはキックで3点を取り同点とするか、スクラムからのトライで5点を取り、逆転を狙うかの選択肢があった。
エディーヘッドコーチの指示はキック。
しかし。
おっ!スクラムです。
楽な選択をしても、絶対にいいことはないんで、常に自分から、一番しんどい選択をするようにというメンタルになりました。
高阪さんのおかげで。
逆転できずに試合が止まれば、その時点で日本の負けが決まる。
試合終了間際で、体力的にも苦しい時間帯。
だが、選手は果敢に前に出て、トライを狙う。
さあ、ここはマフィ!マフィ!カーン・ヘスケス、カーン・ヘスケス!歴史が!歴史が変わった!
とにかく信じられなくて、ただ、うれしかったですね。
技術面でも、気持ちの部分でも、日本が勝つために、本当に力になってくれましたね。
その日、選手のサイン入りユニホームを握りしめながら、試合を見ていた高阪さん。
前半が始まって10分、15分ぐらいのところから、もう涙が止まらなくなってしまって。
合宿でやっていたこと、練習、やっていたことっていうのも、全部出そうっていう気持ちがすごく伝わってきてですね、そうそう、そこの低さだ、低さだ!
ことしのラグビーワールドカップで大活躍した日本代表について、お伝えしておりますが、何度見ても感動的な南アフリカ戦でありますね。
あの試合を、先ほどの高阪さんは、もう泣きながら、見ていたということですが、それは知ったのは、今初めて?
今、初めて知りました。
というね、田中さんの目にも涙が。
コーチとの信頼関係というか?
そうですね、いろんな方に支えられて、日本代表が出来てたので、本当にうれしいですね。
先ほど、田中さんが日本代表が強くなった理由は?といったときに、自信とおっしゃったじゃないですか。
分かります。
あれだけ過酷なことやってれば、それは勝って当然だろうっていうかね、勝たなきゃしょうがないだろうという気持ちになるんですかね?
そうですね、やっぱり負けたくないという気持ちが出てきましたね。
ミーティングで、南アフリカを殺しに行くっていうシーンがありましたが、あれ聞いて、どう思われましたか?
もう本当に、日本のためにやらないとって思いましたね。
そうですか。
なるほどね。
いやー、本当に皆さん、過酷なハードワークをしてらっしゃいましたね。
田中選手は、国内のトップリーグでは、パナソニックに所属しているんですが、世界を股にかけたスーパーラグビーでは、ニュージーランドのハイランダーズの選手であります。
そのハイランダーズのこちらの方なんですが、日本代表の次期ヘッドコーチとして名前が挙がってるんですね。
このジョセフ監督、かつては日本代表としても出場しているようなんですが、どのような方なんですか?
熱い人ですね。
すごい熱い方です。
そうですか。
日本語もなんか、お話になるみたいですね。
そうです、日本でもプレーされてたので、英語も日本語も両方できるので、すごい理解してもらえると思いますね。
熱い方だというと、エディー前ヘッドコーチもずいぶん、かなり熱い方でしたが、何か大きく変わることはあるんでしょうかね。
練習はちょっと楽になるんじゃないかなと思いますね。
それ、だめです、楽にしちゃだめです。
また高阪さんに教わってください。
ワニ歩き。
しんどいです。
しんどいですかね?
あれはしんどいです。
ああ、そうですか。
今もやってらっしゃるんですか?ワニ歩き。
今はチームではやってないですね。
個人としてやってる人はいるかもしれないですけど。
そうですか。
来年はラグビー界にとってどんな一年にしたいですか?
やっぱりブームから文化に変わってほしいですね。
まだ変わったという実感はないですか?
変わったというのはあるんですけども、やっぱりこれをずっと継続していくためには、もっともっと僕たちが頑張らないといけないなと思いますね。
そうですか。
エリアナさん、何か、田中さんに聞きたいことありますか?
たくさんあるんですけど、試合前に何かすることってあるのかなと思いました。
私の場合、大会前は必ず音楽を聴いて、心を落ち着かせるんですけど、何かあるのかなって。
僕はちょっと汚いんですけど、吐きます。
吐きます?
それはどういうことですか?
試合前になると、興奮しておえつというか。
おなかを空にしたいっていう気持ちになって、それをすると、ちょっとすっきりして、試合に臨めるっていう感じですね。
そういう、それも一つのルーティーンなんですかね?
そうですね。
はぁー。
亜門さん、いかがですか?
19年のワールドカップは楽しみで、もうとにかく楽しみです。
もう突き進んでほしいなという、その思いばっかりですね。
こんなこと言うのは、大変こくかもしれないですが、楽しないで。
そうですね。
さっき楽になりますっていう、ちょっと、えっという感じがあったんですけども。
楽にはならないですね。
自分たちでしんどいことを求めていきますので。
ぜひそうお願いいたします。
がぜん注目される日本のトップリーグ。
来年1月9日からの順位決定トーナメントが始まります。
さあ、お絵かき水族館で、ことしのニュースの主役を紹介するこちらのコーナーです。
まだまだ数多くの皆さん、話題となりましたね。
さて、田中選手に問題です。
この方はどなたですか?
えー?
下になんか時が書いてありますよ。
何か持ってらっしゃいますね。
テニスの松岡さんですか?
はい、大正解です。
松岡修造さんです。
熱いことばが載ったカレンダー、まいにち修造、ご覧になりましたか?田中さん。
ネットでは少し見させていただきました。
松岡修造さんの存在は、どのように受け止めてらっしゃいますか?
まあ、熱い方だなっていう。
田中さんも熱いです。
さあ、続いてはエリアナさんに問題です。
この方は、お分かりになりますか?
つんく♂さんですか?
さすが、大正解です。
音楽プロデューサーのつんく♂さんです。
喉頭がんで声帯を摘出しました。
母校の近畿大学の入学式で、声を失ったことを明かしました。
亜門さん、声を失ったことを明かして、それでもなお活動を続けていくつんく♂さん、どうご覧になりますか?
すばらしいですよねー、まさに本当のミュージシャン、音楽家ですよね。
心の音楽を持って。
心を伝えるっていうこと。
そうです、そうです。
これからますます幅広いご活躍が期待できますよね。
さあ、そしてお次はですね、あっ、亜門さん、この方です。
誰?これ。
どなたか分かりますか?
これ、あのそった渡辺謙さん。
大正解。
王様と私、ブロードウェイでやった。
そうです。
アメリカ演劇界で最も権威のある、トニー賞主演男優賞に、日本人として初めてノミネートされました。
これ、亜門さん、すごいことですよね。
快挙ですよ。
いよいよ日本人もどんどんブロードウェイに出て、皆さん。
もう今、スポーツの世界が日本人の海外での活躍が、わりかし当たり前になってきましたけど、演劇の世界って、ことばの壁もあってね。
もうどんどん国を越えていったほうがいい時代になったということでございますね。
王様と私、再演が決まっています。
本当に大快挙でした。
そして田中選手、もうひとかた、この方は?
あれ?誰?
ぶよんぶよんって。
これ、動かないわけにいかないんですよね?2015/12/27(日) 18:00〜18:55
読売テレビ1
真相報道 バンキシャ!ニッポン人は頑張ったスペシャル 第2部[字]

今週のバンキシャ!は…1部・2部あわせて2時間スペシャル

詳細情報
番組内容
澤穂希・オコエ瑠偉・北斗晶・佐々木健介・五郎丸歩・リーチマイケル・大野均・田中史朗・真壁伸弥・山田章仁・松島幸太朗・羽生結弦・マツコ・福山雅治・吹石一恵・堀北真希・山本耕史・森三中大島・大谷翔平・内村航平・清宮幸太郎・本田圭佑・武藤嘉紀・錦織圭・サニブラウンハキーム・大村智・梶田隆章・又吉直樹・とにかく明るい安村・松岡修造・油井亀美也・つんく♂・佐野研二郎・大塚久美子…今年の顔は
出演者
【MC】
福澤朗
夏目三久
【ゲスト】
林家木久扇
宮本亜門
田中史朗(ラグビー日本代表)
宮本エリアナ(ミスユニバース日本代表)

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 報道特番

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

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