情報流出に注文や不安　「国の責任で調査を」

　約１０万３千人分の健康保険証の番号を含む個人情報のリストが流出、厚生労働省が調査に乗り出したことに、リストに掲載されていた人たちからは３０日、「国の責任でしっかり調査を」との要望や、１月から運用が始まるマイナンバー制度への不安の声が上がった。

　大阪府摂津市は、被害が最も多かった７市区の一つ、大阪市東淀川区の隣にある。夫婦の情報が漏れていた摂津市別府２丁目の無職男性（７７）は「どこから漏れたかも分からず、怒りの持って行きようがない」と困惑。「悪用されるのが怖い。国の責任でしっかり調査し、経緯を説明してほしい」と話した。