香港Ｈ株：３日続落、年初来の下げが拡大－本土株は上昇

2015/12/30 18:17 JST

　　　　（ブルームバーグ）：香港に上場している中国株の指標、ハンセン中国企業株（Ｈ株）指数は30日、３営業日続落。Ｈ株指数はアジア主要株価指数の中で年初来の下げが最も大きいが、深刻化する中国の景気減速が企業収益を圧迫するとの懸念が強まり、下落幅をさらに広げた。

Ｈ株指数は前日比1.3％安で終了。中国人寿保険（2628 HK）と広発証券（1776 HK）が軟調で、金融株の下げを主導した。Ｈ株の年初来の下落率は19％に達し、ブルームバーグが追跡するアジアの主要株価指数の中で最も下げている。

中国本土株の指標、上海総合指数は前日比0.3％高で引けた。ＣＳＩ300指数は同0.1％高で終了。金融と公益株は下げたが、通信株とテクノロジー銘柄の上げで帳消しにした。

申万宏源集団のセールストレーディング責任者、ウィリアム・ウォン氏（香港在勤）は、「経済成長率が一段と鈍化し、人民元の下落も見込まれている。このため来年１－６月（上期）の中国市場も変動の大きい相場が続く公算が大きい」と指摘。「米金融当局が追加利上げに踏み切れば、香港経済だけでなく市場心理にも影響するだろう。Ｈ株は売られやすい状況にある」とコメントした。

原題：Chinese Stocks Sink in Hong Kong to Extend Asia’s Biggest Losses（抜粋）

記事に関する記者への問い合わせ先： Hong Kong Kyoungwha Kim kkim19@bloomberg.net

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