キッチンが走る!冬SP「豊の国のグルメと湯煙の旅〜大分市・別府市・由布市〜」 2015.12.26


(杉浦)うわ〜大絶景だねこりゃ。
(秋元)ホント気持ちいい〜。
「キッチンが走る!」。
冬のスペシャルは九州・大分の旅。
海の幸山の幸がいっぱいの豊の国を訪ねます。
キッチンワゴンの行く手には…。
(木下)すげえ。
はじけてる!入った!今が旬!豊後水道が育む絶品のぶり!そして思わずのけぞるあの高級魚!お〜ホッホッホッ…。
うわめっちゃうまい!旅人はフランス料理の木下威征と秋元さくら。
こんなさば初めて食べました。
師弟関係の2人が大分の食材で豪華競演です。
(秋元)すご〜い!大分といえばやっぱり温泉。
豊かなお湯が人も作物も温めます。
酸っぱいです。
女性に大人気の観光スポット。
そこで出会ったのは旅館を支える冬野菜。
そして温泉が育む驚きの食材も。
(秋元)え〜何これ。
郷土の味に夢をかける生産者たち。
挑戦心が生み出した大分の名産が鮮やかな創作料理に大変身。
何?これ。
何?これ。
すごすぎる。
食材探しは臼杵市からスタート。
海岸線を北上し別府市に1泊。
2日目は山あいを走り由布市に向かいます。
気持ちいいな〜!これは気持ちいいわ〜。
大分の海。
出ちゃいましたね。
出ちゃいましたね。
まずは臼杵湾に乗り出した3人。
40年以上この海で生きてきた佐々木兼照さんに案内してもらうのは…。
静かな海に浮かぶたくさんのいけす。
うわすごい。
うわ〜あ餌あげてる!うわ〜!はじけてる!
(木下)すげえ。
(秋元)うわぶりすごい。
(木下)すごいね〜。
養殖しているのは大分県が全国第3位の生産量を誇るぶり。
リアス式海岸に大小の湾が点在する大分県南部。
波が穏やかな湾内では昔から養殖が盛んに行われてきました。
早速ぶりを見せてもらおうとすると…。
突然網を渡された太陽君。
金魚すくいならぬぶりすくいは初挑戦。
絶対無理だ…。
(佐々木)おしよっしゃよっしゃ…。
入った!
(佐々木)入った。
あ〜とれた〜。
(木下)立派立派。
きれいだね。
すごいきれいだね。
4キロを超す立派な養殖ぶり。
実はただのぶりじゃないんです。
かぼすを食べるんですか?うん一緒に餌に混ぜて食べさしてほいでできたぶりがかぼすぶり。
かぼすぶり。
かぼすで育つその名もかぼすぶり。
かぼすといえば大分県の特産品。
全国の生産量96%を占めています。
これがかぼすのパウダー。
あ〜爽やか!何かすごいいい香り。
かぼすの粉末を餌に混ぜる事でさっぱりとした脂のぶりになるといいます。
大分ではぶりは暮らしに欠かせない魚。
一本丸ごと買って正月料理にも使います。
二十歳で養殖を始めた佐々木さん。
冬になるとぶりを心待ちにしている地元の人たちに少しでもおいしいぶりを届けたいとさまざまな試みをしてきました。
そして5年前県の水産試験場が餌にかぼすを使う研究をしている事を知りいち早く養殖に取り入れたのです。
佐々木さん60歳からの挑戦でした。
自分がこう四十何年養殖してきてほいでにんにくがいいとかいってにんにくの搾ったやつをな餌に混ぜてあげたり。
そういう事もあったしほいで発酵魚粉がいいとか。
チャレンジしてこられたんすね。
もういろんな事試してきた。
ほいで実際自分が食べてみてもまあいまいちやなという感じじゃったのが…もうみんなから寄せられて。
ほいでいいぶり作ったの〜っちゅうて褒められて。
ほいで自分もやる気をもらった。
俺もう65ぞ。
60からこれ始めたんですか?こんだけおいしいぶりやったらたくさんの人に食べてもらいたいっちゅう思いがあってまだずっと続けて作りよる。
佐々木さんをはじめ地元の漁師たちはそのおいしさを広める取り組みを続けてきました。
いまや東京や大阪からも注文が寄せられています。
かぼすぶりをごちそうになります。
さばいてくれるのは妻の勢津子さん。
(勢津子)またうそを…。
扱いが上手。
(秋元)うわ〜すごい脂。
(木下)いい脂ですね。
(秋元)おいしそう。
(木下)血合いがやっぱいい色してるもんね。
まずは刺身で頂きます。
うんおいしい。
ホントだしつこくない。
脂がねすっきりしてる。
(秋元)おいしい!
(勢津子)のってるんだけどね。
のってるけどいやらしい脂じゃない。
さらっとしてるんですね。
(秋元)香りがすっごいですね。
このもちもちの食感と。
更に皮付きのまましゃぶしゃぶに。
佐々木家冬の定番料理です。
(木下)どれぐらいいきたいですか。
こんなもんでいいっすか?
(秋元)え〜ぜいたくですねこれ。
(木下)ゼラチン質もありますね。
あ〜うまい!皮付きやっぱ身と皮の間のこのうまみ。
(秋元)その皮がぷりっとした感じになりますよね。
褒めて頂いてありがとうございます。
いやこちらこそですよ。
(木下)ちょろっとこのだしが…。
(秋元)気になりますね。
ちょっとおしょうゆ入れなくてもいいですか?
(木下)いや…もういい脂の味がします。
(秋元)お〜私もちょっと試してみていいですか?
(木下)もちろん味付けたらもう最高だと思いますけど。
う〜ん!かぼすぶりね出会えて良かったですね。
俺が一回言うたんよ。
それは駄目です駄目です。
(佐々木)そういうニュアンスでとられたらなうちのやつが…そりゃいかんと。
かぼすぶりに負けとらんと。
ね。
ですよね。
せっちゃんと出会ったから今続けられてるわけですから。
はい。
(笑い)
(勢津子)これで料理を作ってみて下さい!
(秋元)はいありがとうございま〜す!かぼす色に見えてきた。
漁師の挑戦心を奮い立たせたかぼすぶり分けて頂きました。
ありがとうございました。
(秋元)ありがとうございました。
(木下)ごちそうさまです。
かぼす〜!
(秋元)かぼすぶり〜。
かぼすぶり〜。
(木下)お客さんからの声が届いててあれはうまかったねっていうのがたまらないってお父さん言ってましたけどそういう事なんだよね。
そうですよね。
だって65でね。
それはなかなかね。
60歳で人生を変えたかぼすぶり。
2人が料理の世界に飛び込んだのも人生最大の挑戦でした。
10代のころはツッパリだった木下さん。
不安定な生活の中でたまたま雑誌で目にした料理に興味を持ちました。
二十歳からフランスで懸命の修業を重ねます。
モットーは一食入魂。
人を喜ばせたいという情熱を込めた独創的な料理は木下ワールドと呼ばれています。
秋元さんは元キャビンアテンダントという異色の料理人。
世界中で出会った料理に強く興味を引かれ26歳でシェフの道を目指しました。
全国各地の食材を温かな味に仕立てる家庭的なフレンチが秋元流。
ともに人気店のオーナーシェフになった今も料理に挑戦した時の初心を忘れず新たな味に挑んでいます。
更なる食材を求めキッチンワゴンがやってきたのは佐賀関漁港。
お目当てはこの港にしか揚がらないというあの魚です。
(木下)これのどかだな。
いいですね〜。
(秋元)水もきれいですよね。
この町並みが好き。
(木下)腰下ろして何かこうのんびり釣ってたいな。
こんにちは〜。
(秋元)こんにちは。
今日どちらに?地元の方ですか?はい。
ちょごめんどっかでか見たけど名前…。
NHKのちょっと番組で「キッチンが走る!」という番組で杉浦太陽と申します。
見てます見てます。
でもごめんなちょっと絶対カメラ映るやろ?もうな〜言っとったらもっときれいくしたんに。
そっか!突然で申し訳ない!今回ちょっと大分に来たんですけども。
やっぱりもう佐賀関といえば関あじさば。
そうそうそう…。
おいしい?そりゃおいしいわあんた。
食べたいな!今日みんな日和はいいけんみんな沖行ってるよ。
これから戻ってくるんだ。
大分が誇るブランド魚関さば関あじ。
築地では一匹2,000円以上はする高級魚です。
この時期は関さばが旬を迎えています。
あ何?これ。
(秋元)え〜!これいるんですか?関さばが。
うそ〜!これめっちゃ興味ありますよ〜。
(木下)あ〜これそうだね。
こっからとって。
えこれ養殖じゃないですよね。
これいけすとってるやつ…。
(木下)とってきたやつを入れてんだろうねこれね。
(秋元)帰ってきました楽しみ〜!続々と帰ってきてますよ。
いいっすね〜。
ちょうど漁を終えた船が続々と港に。
早速漁師さんのもとへ。
ここにいるのが…。
(秋元)いますか?
(秋元)うわホントに泳いでる。
うわぶりぶりや!大きい!
(秋元)すご〜い!
(木下)まるまるしてるね。
(秋元)うわ〜すごい。
身の締まりと脂ののりが絶品。
これだけ生きのいい関さばは初めて。
すると…。
(秋元)おいしそう。
あそんな…え?めっちゃ…技ですね今の!
(木下)すごい。
(秋元)すごい。
これ技だこれ。
(木下)すごいすごい。
突如始まったのは面買いと呼ばれる水揚げ方法。
漁協職員が見た目の大きさで値段を決めサイズごとにいけすへ移します。
鮮度を保つため出荷直前まで生かしておきます。
(大本)そうですそうです。
一匹一匹。
網でがっさ〜じゃなく。
手で。
あ手でこうやって。
わ〜。
出会ったのはベテラン漁師の大本晃弘さんと新人の藤田陽介さん。
(木下)すごい似てらっしゃる2人。
似てますよね。
髪形もおんなじですからねハハハ…。
自分もそうですけど…。
そっくりですけど親子じゃないんですね。
えそんな安かったんですか?昔から関さばは地元でおなじみの魚。
おいしくて値段が安いのが人気でした。
この名が全国に知れ渡ったのは27年前。
漁師と漁協が一丸となって各地で試食会を開きおいしさをPRしました。
関さばの刺身は抜群と評判になり日本初のブランド魚となったのです。
おいしさの秘密は豊後水道の中央に位置する漁場にあります。
対岸に四国を望む僅か13キロの狭い海峡です。
速吸瀬戸と呼ばれ潮の流れが激しい海で泳ぐため身の引き締まった関さばが育ちます。
大本さんは40年以上一本釣りで関さばをとってきました。
水深100メートルまで糸を垂らし指の感覚だけを頼りに釣り上げます。
網と違って手間はかかりますが名産のさばをとりすぎないようにという配慮から一本釣りが守られています。
新人の藤田さんは漁に出てまだ1か月。
大本さんの船で一本釣りのコツを学んでいます。
手痛ないですか?大丈夫?
(藤田)僕はやっぱ初めはまだ手が赤ちゃんなんで。
師匠とちょっと手を比べてもらってもいいですか?
(藤田)僕は全然です。
そんなそんな。
(大本)そんなに変わらないですよ。
(秋元)すごい漁師の手。
(木下)漁師の手だもんねもうね。
ほんまにグローブみたい。
ちょっと手触らしてもらっていいっすか?
(秋元)格好いい!
(大本)でかいね。
あここだ。
このタコですね。
(大本)そうですね。
ここからもうみんなタコですね。
釣りダコ。
ホントはだって針刺さっても痛くないでしょうもう。
いや痛いですよ!そりゃ。
神経ありますよはい。
やっぱ手を見るとやっぱ違いますね。
(木下)全然違う。
(藤田)でもその代わりに僕船乗るんがやっぱ苦手なんで揺れるんでね。
でやっぱ握っとんですよ。
何でもうここにめっちゃマメが。
あ〜揺れる〜!っていうタコなんですね。
そんだけ揺れるんですね。
釣りたての関さば頂きます!
(木下)さばの身じゃないよね。
さばの色じゃないですよね。
もっと…もっとこう赤くなってるイメージが。
(秋元)ホントにきれい。
荒波にもまれぴちぴちに引き締まった身は刺身が一番!うっま…。
(笑い)思わず出ましたね。
(秋元)ぶわ〜ってきますね。
お〜ホッホッホッ…。
(笑い)何やこの魚は!
(木下)脂半端じゃないですね。
(秋元)いや〜私こんなさば初めて食べました。
(木下)とろ〜っとくるね。
とろさば!とろさばだ!
(秋元)ホントとろさば。
脂がすっごいのってるのにすごい身が締まってる。
香りがふわ〜っと。
今日のはどうですか?脂のってごりごりしてて最高っすね。
(笑い)さっき自分で釣ったやつですよこれ。
(秋元)最高ですよ。
(木下)ホントうまい。
更におすすめの料理があるといいます。
余った身を使ったりゅうきゅうという漁師料理です。
初めて聞きました。
あの沖縄の琉球っていう言葉なんですか?九州ならではの甘いしょうゆとねぎごまをあえて出来上がり。
御飯にかけて頂きます!このスープですね。
これと一緒にこう上に…。
(木下)これはもう何杯でも食える。
(大本)自分が食べるしょうゆだけでちょっと甘口。
(秋元)おいしい。
御飯との相性最高ですね。
うん。
うまっ。
(秋元)しょうゆがやっぱり独特ですね。
早っ!一瞬…秒殺ですねこれ。
ち〜んごちそうさまでした!師弟でぴったりなくなって。
でもまだ入って1か月ちょいですけども結構交流がもう深いんですね。
(藤田)御飯一緒に食べさしてもらったらね。
高級魚関さば関あじに憧れ兵庫県から移り住んだ藤田さん。
きっかけは佐賀関漁協による新人漁師の募集でした。
佐賀関では20年前に700人もいた漁師が高齢化のために150人にまで減少。
このままでは全国有数のブランドが廃れてしまう。
その危機感で始まったのが漁師を募集して育成する制度でした。
漁協が住まいや生活費の世話をして1年間ベテラン漁師のもとでみっちり修業させます。
後継ぎのいない大本さんも藤田さんに大きな期待をかけています。
そっか2人目の子供ね。
そうです。
髪形も一緒で。
(笑い)ほんまにこう見たら親子みたいですよ。
(藤田)格好いいじゃないっすか。
海の男ね。
こんな手に僕もなりたいんでね。
そっか。
憧れられてますよ!
(大本)ありがとうございます。
あ〜いいな。
でもいい関係ですよねすごい。
お互いもうね年数がたてばライバルですから。
師匠たったそれだけですかって言われてみたいですよね。
そんだけ大きく成長してほしいんですね。
最後に大本さんが見せたい景色があると港近くの高台へ案内してくれました。
うわ〜大絶景だねこりゃ!ホント気持ちいい!うわこりゃいいわ。
すごい。
(木下)すごいね。
関さばの漁場が一望できるこの場所。
40年間大本さんが気持ちを励ましてきたという風景が広がります。
もう2回ぐらい来ました。
やっぱお気に入りの場所なんですね。
見てて自分もそうですけどやっぱ気持ちいいですよね。
(木下)気持ちいいですねこれはね。
いい場所なんだな〜。
(秋元)すごい。
豊かですね。
(大本)はいじゃあこれを料理に使って下さい。
ありがとうございま〜す!師弟がつなぐ大分の誇り。
関さばを分けて頂きました。
(木下)あれがまた1年2年3年となればなるほど親方の偉大さも感じるでしょうし親方は逆に弟子のかわいさというかもっとこいつに教えてあげたいって思いも出てくるでしょうしあれが何か中途半端にこんなの簡単だよなんて言われたら多分教えないと思いますよね。
そうですよね。
あんだけ真剣だからこそ教えたくなるんだと思いますね。
師匠として秋元さんに料理人の心構えを教えた木下シェフ。
秋元さんとの出会いは講師として調理師学校で教えた時でした。
一食入魂という木下さんの信条に感銘した秋元さんはすぐに弟子入りを志願。
(木下)正直勢いはあるけどやる気も感じるんだけどそんな甘くないぜって正直思ったんですね。
一心に料理修業に打ち込んだ秋元さん。
独立して店を持ったのは3年後の事でした。
(木下)僕も言ったのは…
(木下)まずは一個ずつ押さえていこうねと。
…っていう感じだったよね。
ホントにそのとおりにやっていこうっていうふうに自信を持ったシェフのひと言ですね今のは。
今ふとホントに走馬灯のように思い出しました。
師弟初の料理の競演となる今回の旅。
どんなフレンチが師走の大分を彩るのでしょうか。
海の幸を堪能した3人。
いよいよ全国有数の温泉地別府へ向かいます。
あ何か見えました?はい。
湯けむり見えました?
(秋元)うわ〜すごい!えそんな…あホントだ!
(秋元)あんな感じなんですね。
何て分かりやすい湯けむり。
町の至る所から煙が湧き出てる。
(木下)こんなに出てんだ。
ん〜一気に温泉街っぽくなった。
(秋元)別府ですね。
年間800万人以上が訪れる温泉天国別府。
今話題なのがこちらのCM。
温泉の魅力を国の内外にアピールしようと大分県が制作。
インターネットで世界中に配信され外国人観光客の誘致に一役買っています。
鎌倉時代から湯治場として長い歴史を持つ別府。
町の至る所に湧き出る温泉がたくさんの人を引き付けています。
うわ。
(秋元)へ〜。
(木下)うわすごいすごい。
超出てる。
この下にずっと通ってるんですねこれ。
あ蒸気だ。
あったかい。
(秋元)あったかい。
うわ鬼から出てますよ。
飲める温泉も大分の味。
ちょっと塩分入ってますね。
おいしい。
ホントだ。
塩味。
塩味しますよね。
ホント。
うん。
不思議。
地球のだしですよ。
(秋元)うん地球のだし。
こちらは…。
(秋元)え〜何?これ。
(杉浦秋元)こんにちは〜。
これ何か蒸してるんですか?温泉の蒸気を利用した釜。
これで食材を蒸す地獄蒸しは別府の名物。
観光客にも人気です。
ふだんの料理にも便利な蒸し釜は昔から別府の家々に必ずあったそうです。
生活の隅々まで温泉の恵みが生きる湯の町別府。
(木下)あここに魚屋さんが。
(秋元)何〜?まだやってる?温泉街では魚や野菜の店が家の釜を使って観光客に地獄蒸しを楽しんでもらっています。
火がいらない。
(秋元)おこれ?これもうご自宅のやつですか?
(日野)そうです。
(木下)へ〜あ〜すごい。
開けたら下から蒸気が。
(木下)さっきちょっと上の方で温泉飲んでちょっとしょっぱいのがあったんですけどここはどんな感じなんですか?やっぱしょっぱいよ。
(秋元)へ〜面白い。
蒸し時間は10分。
味付けは一切なし。
蒸気で程良い塩加減に。
(木下)いただきます。
おいしそう!いい色してますね。
うんいい塩味。
う〜ん!ちょうどよく塩気が入るんすね。
(木下)塩けが入ってるうまい。
普通に蒸すよりもこういうふうに蒸した方がおいしいですよね。
(木下)これさつまいもとかやったらおいしそうだね。
そうそうそう…ね。
面白い。
地熱利用ですね。
あ〜いい温度。
熱すぎずぬるすぎず。
最高。
これはいいっすね。
これはいいっすね〜。
足から疲れが流れ出ていく。
足湯で癒やされ1日目が終了です。
明日は別府から由布院へ。
温泉ゆかりの食材を探します。
2日目の朝。
(秋元)あれ?何かすごいですよ。
何?あれ。
(木下)何ちゅうもんなんだ?
(秋元)すごい。
別府といえば地獄巡り。
源泉から熱湯がとめどなく湧き出る光景から地獄と呼ばれます。
ここは青い温泉が輝く海地獄。
こちらは燃えるように赤い血の池地獄。
含まれる成分によってお湯の色が七変化。
何?何?
(秋元)うわ〜!口開けてる!
(秋元)気持ち良さそう。
温泉カバだよ!
(木下)でっかい露天風呂だね。
カバにカピバラも温泉大好き。
うらやましい!
(秋元)お〜ほっこりしてるほっこり。
いいですね何か田舎の…。
おかぼすかぼす。
土産物店で食材を探していると…。
(木下)あ!見つけたのはビッグサイズの果実。
獅子ゆずというそうです。
(秋元)うわいい香り!色もいいし。
そうだここ特産って事はどっかになってたって事ですか?
(木下)そうですね。
この辺でとれるんですか?これ。
・うちの農園で。
(秋元)へ〜木になるんですよね。
そうですはい。
店の裏の農園で作っているというので案内してもらいます。
(秋元)もうぶら下がってますよおっきい黄色いのが。
失礼します。
(秋元)すご〜い!
(木下)木に対して実がでかすぎない?
(秋元)確かに。
ぶりぶりだな!
(秋元)わ〜いい香りする。
(木下)ホントだ。
(秋元)すごい。
(木下)ホントだすごいいい香り。
ホントだ。
(秋元)ホントだ白い。
うわ〜いい香り。
粒は何か花びらみたい。
(秋元)うんホント。
鬼ゆずともいいますね。
鬼ゆず。
地獄っぽいですね。
そうです。
このごつごつがね。
ごつごつが。
鬼の金棒みたいな。
大きな実は実入りが良いと縁起物として正月飾りにも使われます。
地熱で果樹が早く育つというこの農園。
お土産用にさまざまなかんきつを栽培しています。
(秋元)え…かぼすってこんな大きかったっけ。
かぼすが完熟したんですか?・もう熟れるとこういうふうに。
完熟して黄色くなったかぼす。
まろやかな酸味になり糖度も上がるそうです。
大分では緑の実と同じように親しまれています。
(秋元)香りをかいでみたいですね。
試食をすすめられた3人。
(木下)僕らが知ってるかぼすよりだいぶ大きいですね。
割ってみないと…うわすっげえ果汁。
(木下)きたきたきた…すごい。
(秋元)ホントみずみずしいですね。
ジュースが…。
(木下)酸っぱくない?酸っぱいです!ちょっとかぼすぶりの気持ちちょっと分かりました。
かぼすぶりの気持ちが分かりました。
この果汁で。
鍋物には欠かせないという。
・かぼすをちょっとこう搾って。
さっぱりしますよね。
ありがとうございます。
地獄の裏には天国があったよ。
(秋元)ありましたね〜。
めっちゃおいしいなこれ。
大分名産のかぼすに獅子ゆず。
料理に使わせて頂きます。
更に温泉でちょっと変わったものを育てていると聞きハウスを訪ねます。
すいませんお世話になります。
(木下秋元)こんにちは〜。
(木下)すいませ〜ん。
こんにちは〜。
出会ったのは木元修司さん。
一体何を育てているのか。
え〜何?これ。
いけすがいっぱい…。
うわうわうわ…。
(木元)ここは…どじょうの。
どじょう?
(秋元)え〜温泉の中で泳いでるんですか?
(木元)そうなの。
温泉であったまっているのはたくさんのどじょう。
この蛇口が。
(木元)蛇口が。
生ぬるいでしょう。
(木下)あホントだ。
うわすげえ。
こんないっぱい入っちゃうんだ。
(木下)めっちゃ入ってますね。
(秋元)すごいまるまる。
(木元)この温泉に入ると太る。
へ〜。
あ臭みもない。
(秋元)あ臭くない全然。
臭くないです。
(木元)脂のってるでしょ。
寒さが苦手などじょうは温泉で養殖すると餌をよく食べ成長が早くなるといいます。
(木元)天然のものはこの大きさになるまでには約3年以上かかるんです。
これは大体7〜8か月でこの大きさになる。
味はもう全然違いますよ。
全然違う?全然違いますよ。
すごいですね。
なぜ温泉を使おうと思ったんですか?温泉のお湯がもったいないって事で農業ハウスには引いてた。
ところがそれでもまだ…木元さんがどじょうの養殖を始めたのは5年前。
もともと建設業を営んでいましたが10年ほど前から不景気で経営が悪化。
そんな時大分県が温泉でどじょうの養殖を研究していると知り一念発起。
しかし資金がないためハウスも一から手作りでした。
あちっちゃ!
(秋元)ホントだ。
更に養殖技術も確立されていなかったため何度も失敗。
どじょうの稚魚が一度に1万匹以上死んでしまった事もありました。
(木元)やっぱり温度管理。
温度管理。
繊細な作業なんですね。
(木元)もう一水槽も二水槽も三水槽も…木元さんは成長に合わせて温度を変える技術を生み出し養殖を軌道に乗せました。
その技術を県内に広め大分県はどじょう生産量全国一になりました。
自慢のどじょうは各地のどじょう専門店や料亭に出荷されています。
あないですか?はい。
何となくイメージですけどやっぱり臭みがあったりとか淡水魚らしいっていうのがあるとイメージしてたのでそれがない環境の中で育ったどじょうの味はものすごい今興味あります。
秋元さんが初挑戦のどじょう。
から揚げにして頂きます。
うなぎは結構使うんすけど。
フランスでね。
だじゃれがお好き…。
低温で10分。
じっくりと揚げて出来上がりです。
いただきます。
うんうまい!いっちゃおう。
(木下)相当うまい。
うまい!
(木下)相当うまいね。
おいしい!全然臭くない。
え癖が全然ないんですけどやっぱ温泉の効能でこのやわらかさが出るんですか?やわらかいんですよ。
うまみが強いって事ですよね。
(秋元)うまみ強い。
(木下)全然イメージ変わっちゃった。
(秋元)変わりますよね。
何でも最初のものにねチャレンジするってやっぱ大変だしリスクもあると思いますしね。
でもやっぱそれを諦めないで続けたっていうのがやっぱすごいっすよね。
もう何かの形で少しでも大分のお客さん来て頂ける何か少しでも発展できるようなね。
そういうのも一つの思いがあるんですよ。
(秋元)土地への愛。
そうです。
いいですね。
そのメッセージも伝えられますよね。
(木下)自分のものに自信を持ってる人っていい顔してますよね。
ホントに楽しんでやってる感じしますね。
うれしいですね。
うれしいですね。
木元さんの情熱で育つ温泉どじょう。
新しい大分の味です。
(秋元)もう感動以外ないですね。
こんなのあったんだっていう。
何かこう応援したいなできる事があればやってあげたいなって。
大分の生産者のチャレンジ精神に触れ料理人魂に火がつきます。
更なる食材を求め高原を走るキッチンワゴン。
全国にその名を知られた温泉地由布院に入ります。
うわ〜すごい。
すごいなこれ。
標高高いんですねじゃあ。
(秋元)高い。
景色がとってもいいですね開けてて。
山の手入れがちゃんとされてる。
(木下)すごいですねこれ。
ついにやってきました。
これ山に囲まれて下が盆地なんですかね。
由布岳が見下ろす自然豊かなリゾート地由布院。
四季を問わずのどかな温泉とグルメにひかれてやってくる観光客。
その数年間400万人。
趣ある町並みとおもてなしが女性たちに人気です。
3人は町の中心にある旅館を訪ねました。
うわ泊まりたいここら辺。
(木下)うわ〜いい雰囲気。
(秋元)うわすてき。
この旅館の人気が季節の野菜をあしらった料理の数々。
使われているのは全て地元の野菜です。
この日も15年来のつきあいという農家が野菜を納めにきていました。
こんにちは〜。
お邪魔します。
すんませんお邪魔します。
今日は野菜はもう注文したものが届くんですか?
(中山田)そうですね。
はい基本的には。
突然これ使う?っていう…。
(中山田)全然ありますよ。
はいそれはもう。
江藤さんが作ってる野菜が何があるかで料理を考えるっていうのが僕たちの…。
何があるかって聞きますもんね。
こんなん作ったよみたいな。
よく畑に遊びにきたりして。
で野菜見て。
農家の江藤雄三さん。
由布院の旅館35軒に野菜を届けています。
どんな野菜を作っているのか。
由布岳の麓にある畑に連れていってもらいます。
わ〜茂ってますね。
(木下)うわ〜すごいいっぱいある。
奥様ですか?
(江藤)そうです。
畑にいたのは妻の国子さんです。
全然できてないスティックが。
何かいろんな種類がありますけど…。
江藤さんの畑には見慣れない野菜がたくさん。
何だこりゃ!日野かぶってホントはこんなに大きくなったらいけないんですけどね。
かぶ?これかぶなんすか?これは日野菜というかぶの一種。
(江藤)上の方がまたね甘みが。
(秋元)あ上甘い!
(木下)うまい。
おいしいな〜!
(江藤)ちょっと辛みがあります。
(秋元)すごくいいバランス。
もう見えた。
(秋元)その上はじけるように。
これは中まで赤い紅芯大根。
詰まってますよ。
(木下)いいですねこれは。
更に…。
あ〜いい色がもう見えた。
これはあやめかぶっていう。
あやめかぶ。
野菜ワールド!もとはほうれんそう専門だった江藤さん。
あまり知られていないユニークな野菜を由布院の名物にしたいと19年前に多品種栽培を始めました。
その数何と150種類。
江藤さん一押しの野菜がこれ。
赤万願寺なんかあるんですか?
(木下)非常にうまそうなんですけどもこれもいいですかね?いろいろ作ってますね。
京野菜の…甘みと肉厚な食感が特徴で地元の旅館でも重宝されています。
(秋元)赤万願寺なんて高くて…。
(国子)え〜そうなの?いっぱいあるよ。
(笑い)あうまい!
(秋元)え〜食べてみたいです!
(国子)どうぞどうぞ。
(秋元)いいですか?あいい香り。
う〜ん!みずみずしい。
ジュースが。
(木下)ホントだ甘っ。
(江藤)あそうやもみじスティックも。
とってこうか。
奥様今何とりにいったんすか?分からなくなった?あの辺からだったんだけど何か違うよね。
奥様アニメ声なんだ。
一瞬奥様って言っていいのかなって。
娘?いや…。
よく言われるの。
(秋元)ハハハ…かわいい。
超かわいいんですけど。
お父さんですか?みたいな。
2人の結婚は9年前。
地方公務員だった国子さんは農業をしたいと専業農家の江藤さんをパートナーに選びました。
結婚式を飾ったのは江藤さん入魂の野菜。
何てポジティブな人生。
(国子)お見合いした時に雄三さんがいろんな旅館に連れていってくれたんだけど雄三さんと結婚したら食いっぱぐれないかなと思って結婚した。
(笑い)
(秋元)面白い奥様。
(国子)どこに何があるか分かんない。
そっか種類の把握は奥様の方が。
そうですね。
今楽しんでるんだ。
結婚当初は30種類だった野菜を5倍に。
そして出荷先も増やしてきた国子さん。
農業への夢はまだまだ尽きません。
板場さんとかが買いにきたら自分の好みの太さとかが自分でとれるような。
(秋元)すごいですね。
(国子)きゅうりとかも花で欲しい人とかいるんだけど自分でボウルを持ってきてとって帰れるといいかなみたいな。
料理人目線ですね。
それはねレストランからしたらめちゃくちゃうれしいですよ。
すごいですよ。
ここだったら自分で選べるわけですもんね。
楽しんでる人たちいいですよね。
ね〜伝わってきます。
(秋元)ホントね。
いいな〜夫婦で。
おいしさの秘密はチャレンジ精神。
夫婦の野菜を分けて頂きました。
(秋元)いってらっしゃ〜い!試作よろしくお願いします。
いってきま〜す!よ〜し。
ここから太陽君は自転車で由布院の名物を探します。
その間にシェフたちは明日のお披露目会に向け料理の構想を練ります。
生産者の人たち訪ねてみると…木下シェフが提案したテーマは挑戦。
互いに挑戦心旺盛な料理で勝負です。
私としては初めての出会いだったんでこれで自分がいろんなアイデアを盛り込んでみてシェフに…
(木下)チャレンジャーだよね。
(秋元)楽しめるかな?緊張するな〜。
それぞれの心を捉えた食材で試作開始。
木下シェフが手に取ったのは獅子ゆず。
(木下)房にしたらぽろぽろっとなるでしょタイ米みたいに。
一方の秋元シェフ。
初めての食材どじょうに挑戦。
うまみが強いと感じたどじょうのだしをとってみます。
あうんおいしいです。
更に焼いてみるとどうなるのか。
どじょうの魅力を最大限引き出そうといくつもの調理法を試します。
軽井沢みたいやな〜。
そのころ太陽君は観光客でにぎわう通りへ。
印象に残った由布院の味についてインタビュー。
杉浦太陽と申します。
そうだ太陽君だ。
びっくり〜。
おいしいもんは?おいしいもん食べました?食べましたよ。
豊後牛?おいしかった?え何で食べたんですか?ステーキ?焼いて食べた。
何か名物食べました?食べました。
何牛やった?それ。
ああ豊後牛ね。
そっかやっぱみんな牛食べてるやん!由布院に来たら豊後牛は外せない様子。
脂のうまみがひと味違うという豊後牛のコロッケも。
あホントだ。
うんうん。
これ食べ応えあるわ。
うんあうまいな!豊後牛いったろうかな。
さあ豊後牛か…。
市街地の近くにある畜産農家を訪ねてみます。
牛がいた…すいませ〜ん。
豊後牛を育てる農家の2代目近藤俊郎さんです。
うわでっかいね〜。
(近藤)これ全部お母さん牛です。
お母さん牛。
あ〜迫力ありますもんね。
子供…子牛は?
(近藤)子牛は生まれたのはこちらとかです。
牛パレードですか?銀座で?銀座を。
はい。
豊後牛は大正10年の畜産博覧会でチャンピオンとなり牛は豊後が日本一とうたわれました。
日本一の牛を生み出したのが豊かな大自然。
由布岳山麓の広大な牧草地で春から秋の間放牧すると丈夫な牛に育ち肉はあっさりとした味わいになるといいます。
そうか君たちは由布院の山々で伸び伸びと大きく育った。
(近藤)そうですね。
いいっすね〜。
更にここでも温泉の恵みが。
あ湯気出てる!寒い冬も快適に過ごせるようにという近藤さんの心遣いです。
(近藤)やっぱりちっちゃいうちは人と一緒で風邪をひかさないとかですね。
特にこの由布院は九州でも寒いとこですから。
もう風邪ひかさないようにとか寝る所もベッドじゃないかっていうぐらいふわふわなやつであったかくさして。
全国ナンバーワンへの挑戦。
歴史ある豊後牛を最後の食材に加えました。
ただいま戻りました〜。
(木下)お疲れさまです〜。
(秋元)わ〜おかえりなさ〜い。
お肉を。
すごい霜降りじゃないっすか。
お肉を!あの…豊後牛です。
(木下)すげえ肉ですねこれ。
どうしよう…。
これはかなりのレベルの。
早速焼いて味わってみます。
すごい脂出ますね。
(秋元)ホントだおいしそう。
うまっ。
(秋元)うまいっすか?うまっ!あやっぱりうまい!
(木下)もう溶けちゃう。
いい脂でしょう?
(木下)いい脂。
秋元シェフ初めて使うどじょうに気合い十分。
そうですね豊後ですね。
豊後です。
豊かな国だ。
海の幸もね山の幸も。
もう全てが豊かだなと。
そして人がみんなあったかいし。
何か生産者さんもこれがどういうふうに料理になるんだろうっていう気持ちよりも…まあ正直ちょっと押され気味ですけど。
ホントだな。
いやシェフは絶対大丈夫。
師匠が参ってる師匠が参ってる。
大分の生産者の舌を驚かす事はできるのか?試作は夜更けまで続きました。
お披露目会の朝。
よっしゃ!しゃ〜!頑張ります。
お願いしま〜す。
牛肉にどじょう関さばにかぼすぶり。
バラエティーあふれる豊の国の幸。
師弟の2人が競う挑戦のひと品。
どんなフレンチが生まれるのか。
まずは秋元シェフ。
初めて使う食材どじょうに挑戦です。
(秋元)酔っ払わせます。
どじょうの魅力を高めたいとフレンチ風3種盛りにしてみます。
一つ目はどじょう本来の味を生かしたフリットに。
(木下)お〜いい感じで揚がったね。
(秋元)はいかりかりになりました。
2つ目はフレンチの王道赤ワイン煮。
赤ワインでじっくり煮てどじょうのうまみにコクをプラス。
(秋元)20分ぐらいかな〜。
ペースト状にし滑らかな食感に。
うまい!これはフレンチの世界に飛び込みましたねどじょうが。
(秋元)どじょう。
うわ!ここで秋元シェフの演出が。
(秋元)これ木元さん喜ぶな〜。
かわいらしいどじょうの形のパイ。
フレンチの伝統技法パイ包み焼きをアレンジします。
(秋元)こんな食べ方ありますよというのを大分の方たちに知ってもらえたらなと思ってます。
ほ〜。
フフフ…。
3つ目もフランス料理の調理法コンフィに。
低温の油でじっくりと火を通します。
表面をこんがりと焼き上げうまみを閉じ込めます。
ここで登場するのが豊後牛。
斬新な組み合わせに挑戦です。
狙いはうまみの相乗効果。
刻んだ牛肉と野菜を合わせタルタルという料理に。
その上に低温の油で火を通したどじょうを重ねます。
緊張するよね。
緊張します。
ハッ。
ハッつって…。
(笑い)師匠もうなるどじょう尽くしのひと皿の完成。
教え子の料理に刺激された木下シェフ。
これを何かその一品に表現したいなと思います。
(木下)すばらしい関さばを。
身がぱんぱんですね。
(木下)ねもう脂がねすごいのってるから。
挑むのはフレンチ風おせち料理です。
まずは脂たっぷりの関さば。
かぼすのエキスで酸味を加えます。
皮目をあぶり香ばしさをプラス。
(木下)やっぱもう脂がのってるからすごいね。
作るのはフレンチ風のさばずし。
何と里芋のペーストを酢飯の代わりに。
(木下)初めてなんでねこれ…
(木下)これもちょっとマリネしときましょうか。
仕上げにハチミツの甘酢に漬けたかぶ。
フレンチと和食の大胆な融合。
木下ワールド全開の料理です。
人の笑顔を見るんだったら喜んでくれるんなら何でもやろうみたいな。
続いては豊後牛と万願寺とうがらしのコラボ。
ここで大分名物のあのお酒が。
じゃあちょっと麦焼酎で。
お〜初チャレンジですか?
(木下)やっちゃいましたね。
やっちゃいました。
麦焼酎の香りを移すため蒸し焼きに。
地元の食材同士なら相性抜群だとにらみました。
最後はかぼすぶり。
大分の正月に欠かせないぶりを軽くソテーしレアに。
これに合わせるのが…。
ファイア。
地獄だ地獄。
(木下)地獄。
しょうゆに赤ワインを加えたたれ。
漁師料理りゅうきゅうをフレンチ風に変身。
(木下)ここでりゅうきゅうをフレンチ風で。
器に使うのは縁起物の獅子ゆず。
何?これ〜。
何?これ。
何?これ。
すごすぎる…。
大分の幸を一つにした木下流おせち料理が完成です。
いよいよお披露目会。
(秋元)お待たせしました〜。
できましたお待たせしました〜。
(秋元)奥からでいいですか?フランス料理がやって参りました。
会場には…
(秋元)はいこちらのお料理ですね。
温泉どじょうフレンチ七変化です。
きました七変化しちゃいましたか。
「あさが来た」!秋元さんこん身のひと品。
料理人のチャレンジ精神で生産者の挑戦にエールを送ります。
フリットにコンフィそしてパイ包み。
フレンチの手法を駆使してどじょうの魅力を引き出したひと品。
皆さんの反応は…。
(秋元)コンフィという調理法でじっくりやわらかく骨まで煮込みました。
このパイはあえて。
(秋元)どじょうの形に。
(一同)お〜。
ホントですか?
(笑い)すっごいおいしい。
(秋元)ありがとうございます。
お〜そうなんです。
(木下)意外にこの肉とコンフィが合う。
(秋元)あホントですか?わ〜良かった。
どじょうと肉と合うってなかなかね。
(笑い)また新しい構想が生まれちゃって。
(木元)いくらでも持ってきますよ。
どじょう持っていきますよ。
どじょう尽くしさくらさんの料理どうでした?忘れない味になりましたか。
うれしいですね。
やっぱね弟子の成長がね。
もう抜かれちゃいましたねこれね。
このまま帰りたくなっちゃった。
いやいやいや…。
こんな料理を作ってすごいっておっしゃったんで僕も親方からこんな言われたいなと思いました。
そう言われるように早くならなあかんなっていう。
ばんばん釣ってお前がこんな釣ったんかいうて。
何か未来の姿が想像できるっていいですね。
すいませんお待たせ致しました。
(秋元)お待たせしました。
できました〜。
(秋元)すごい。
はい失礼しますど〜ん。
皆さんまじまじと見てますね。
何が入ってんだ?と。
豊の国木下流おせち料理と。
皆さんの目を見張らせた鮮やかな料理。
かぼすぶりはフレンチ風のりゅうきゅうに。
万願寺とうがらしは豊後牛の肉詰め。
そして関さばはおすし風に。
海の幸山の幸を華やかに盛り合わせ豊の国の正月を演出しました。
じゃあいただきましょう。
写真も撮りながら。
どれからいただきましょうか。
(藤田)僕らはさばです。
さば。
(木下)里芋をおすしのシャリの代わりにして巻きずし風にして。
(秋元)すごい。
(藤田)刺身と違って何かね。
風味もいっぱいあってね。
(江藤)何か里芋の粘りも合いますね何か。
(秋元)おいしい。
由布院の料亭でこんなん出てきたらいいですよね。
(江藤)いやびっくりしました。
これだから写真撮って全部皆さんに板場さんたちにお見せしてこういう使い方もやってるそれで撮ったんです。
あ〜今の写真はじゃあ由布院の料理人さんたちに拡散されるわけですね。
すぐに送ります。
(佐々木)違うわぶりじゃね。
良かったです。
うれしい。
それが一番ですよね。
そうですねうん。
(木下)最高の食材がね最高の…。
近藤さんひそかに見ましたよ僕は。
カメラ目線でオーケーってやってるの。
(笑い)その瞬間を見ましたよ。
昨日は何だったんですか!これからずっとこれ着て歩くようにします。
(笑い)いつも普通に作っている野菜がこんなにみんな何ていうんかなおしゃれに出てきて…こういう食べ方もあるこういうおいしさもあるんだっていう事を再発見できてですねホント感謝なんですわ。
俺いつも思うんだけど…
(佐々木)ホントに今までずっと生きちょったもの全て生きてるもんを…ほいでみんなで頂いて命をつなぐんやのありがたいの。
感謝感謝。
いやしみますね〜。
しみます。
こう背中のとこどんっと。
背中を後押ししてもらって。
いや〜ホントに。
もうねうれしいっすね。
今日ホントにチャレンジしてる方が多いわけですよね。
ホントに60歳になってからかぼすぶりに挑戦して40歳を過ぎてからどじょうに参戦しそして奥様が違う他県から農業に入り同じく藤田君は他県から弟子入りし漁師になり…。
すごい緊張して料理どうしようって迷ってたんですけどやはり皆さんの…シェフにも背中押してもらったし。
皆様の笑顔を脳裏に浮かべながら橋渡しをお客様に橋渡しをして笑顔になってもらえたらいいなって思ってあしたからまた頑張ります。
まだ若いですよまだまだ。
頑張って下さい。
(秋元)ありがとうございます。
元気が湧き出るおんせん県大分県。
皆さんすてきな出会いどうもありがとうございました。
ごちそうさまでした!ありがとうございました。
(笑い)旅で出会った豊の国の心意気。
ふるさとの食を守り育てようという生産者の決意が海に畑に高原にみなぎっていました。
新しい年に向けて温泉の国ならではの熱い挑戦が続きます。
2015/12/26(土) 19:30〜20:43
NHK総合1・神戸
キッチンが走る!冬SP「豊の国のグルメと湯煙の旅〜大分市・別府市・由布市〜」[字]

冬のスペシャルは温泉と味の宝庫・大分県へ。佐賀関から別府、由布の旅。師弟関係にあるフランス料理の木下威征・秋元さくら両シェフが新しい郷土料理・正月料理を競作!

詳細情報
番組内容
冬、ぬくもりが恋しい季節に「おんせん王国」大分県へ。フランス料理の名手2人が豊かな海の幸・山の幸を斬新な一品に変身させてお湯も人情も温かな豊の国にエールを送る。まずは豊後水道に面した大分市佐賀関で特産の魚介を堪能、湯の町・別府では温泉が育てるユニークな食材を発見。さらに由布市では観光を支える畑や草原の恵みに出会う。木下威征・秋元さくら両シェフが師弟の絆を生かして新しい郷土料理・正月料理に挑戦。
出演者
【出演】フランス料理…木下威征,秋元さくら,【リポーター】杉浦太陽,【語り】高橋克実

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
情報/ワイドショー – グルメ・料理

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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