きょうの料理スペシャル「私の忘れられない味」 2015.12.26


さあ始まりました。
「きょうの料理スペシャル」という事で本日は視聴者の皆様からお寄せ頂いた「私の忘れられない味」を大特集したいと思います。
どんな味と出会えるのか楽しみですね森さん。
ねえ!ほんと何が食べられるのか楽しみです!「きょうの料理」今日はスペシャルな内容でお送りしますがあちらにはおなじみの顔が見えますね。
うわぁ何イチャイチャしてるんですかお二人。
おもみしてるんですよ。
ありがたい事よ。
91歳で元気で…。
「ばぁば」と今日お呼びしてもよいでしょうか?どうぞ。
料理研究家の鈴木登紀子さん。
そしてえっと料理研究…。
「じぃじ」です。
じぃじ早いんじゃないんですか。
お二人の「私の忘れられない味」もご披露頂きますんでよろしくお願いいたします。
さあ皆さんこちらをご覧頂きたいと思います。
「きょうの料理」ではこれまでおよそ4年間「私の忘れられない味」のエッセーを募集してきたんですね。
で全国から寄せられたお便りやメールの数なんと641通。
すごいです!じゃあのりきってないんですね。
そうなんです。
お送り下さった皆さんありがとうございました。
これだけの忘れられない味があるという事で更に森さん後ろ見て下さいこれ。
どうですか?あららららたくさん。
普通に僕らから見たらおいしそうな料理なんですけどここにもいろんな思い出が詰まってるという。
今日はですね皆様から頂いたこのエピソードテーマ別に紹介していきたいと思います。
まず最初のテーマは「自慢の味」です。
「高校生の頃家庭科で芋の天ぷらを作った。
さつまいもを家と同じように厚さ3cmに切ったら笑われた。
冗談かと思われたのだ。
友人たちが切った厚さは5mm程だった。
恥ずかしくて震える手で自分も5mmに切り揃えた。
自分の家の恥を見られたようで嫌な気分だった」。
「でも今なら声を大にして自慢して言いたい。
厚さ3cmの芋てんは外はカリッときつね色で中は焼き芋のように真っ黄色味は甘くて最高。
芋は時間をかけて揚げると甘みが増すとあとで知った。
母は正しかった。
正々堂々我が家の自慢の味だった。
恥なんて思ってごめんなさい。
仕事もしていたのに時間をかけて揚げてくれてありがとう。
息子たちも厚い芋てん大好きよ。
お母さんから受け継いだ大事な味だからね」。
うわ〜おいしそうですね!ホクホクじゃないですか。
でもねみんながね5mmぐらいに切っていたものをボッと切った瞬間に「やばい!」って思って薄く切られたんでしょうね。
でもそれが家族の味なんですね。
これはまねしたい味ですね。
さあ次まいりましょう。
「それは私がまだまだ幼い日の母が作るごちそうです。
毎月1日と15日に作る炊き込みごはんです。
台所の神様にお供えして食卓を守って頂くのです。
材料は小さく切った干し大根と揚げだけです。
お米と混ぜて煮干しと一緒に普通に炊きます。
私が一番好きだったのは煮ている時の干し大根とおしょうゆの匂いでした。
たくさん炊いた時は母の手でお握りになりました。
おやつのない昔の事食卓に並びみんなでつまんで食べていました。
今でも我が家では毎月1日と15日には両親を思い作ります。
そしてお供えします。
簡単なごはん忘れていない母の味です。
珍しくない料理ですがどうしても書きたくて」。
この早瀬さんのお話なんですけどもこのまぜごはん調理する時に匂いがしますよね。
そうすると当時の食卓やそれからあねさんかぶりをしたお母さんの姿それから前掛けそういったものが映像になって思い浮かぶんですって。
美人で料理上手な自慢のお母さんだったそうです。
やっぱりにおいとか味とか全て思い出が詰まってるんですね。
目で見たものよりにおいの方が覚えてるんですってね。
なるほどなるほど。
続いては…お便りをくれたのはこちらのマンションで暮らす…4人家族のお母さんです。
冬になると思い出して食べたくなる味があります。
それは…?小学校の時によく作ってくれました。
もう誰に出しても間違いなくおいしいって言ってもらえる自慢の味です。
「冬になると母はストーブの上で牛肉や野菜を何日もかけて煮込んでくれました。
そして『さぁ今日は手伝ってね!』と母の声。
それを合図に私と姉が野菜の裏ごしをします。
お手伝いでいろんな事を教わりました。
味が落ち着いた次の日にやっとビーフシチューが食卓に並びました。
それは大好きな大好きな母の味」。
「母は私が中学生の頃にあっけなく他界してしまいました。
母がメモしたレシピを見つけ姉と涙を流しながら作ったビーフシチュー。
煮込みすぎてお肉の形がなくなってしまいました。
きっと母は天国で大笑いしていた事でしょう。
『もう一度食べたいなぁ』母のビーフシチュー」。
大好きなお母さんを亡くしたのは尋美さんがまだ14歳の時でした。
10代の姉妹は力を合わせ懸命に生きました。
そして10年の月日がたったある日。
もう一度あの母の味と巡り合う出来事が…。
(尋美)私がお嫁に行く事が決まって料理の本をおうちから持ち出そうとしたんですね。
それで料理の本を開いたら中にほんとに小さなメモがあって何だろうと思ってよく見ていたら「ああビーフシチューのレシピだわ」って。
大さじとかってそういう事書いてなかったんです。
適当な人…。
そこで…。
よし!ああいったいった!ああいい感じいい感じ!お姉さんを呼んで久しぶりにお母さんのビーフシチューを作る事に。
詳しいレシピがなくても大丈夫。
子供の頃に戻ってあの日の記憶をたどります。
疲れるからたまには…。
代わりましょうか?なんかさ「網目に斜めにするのよ」とかさお母さん口だけだったよね。
私たち頑張ってたけど。
「皮と実の間に栄養があるのよ!」とかねそういう一つ一つに母の言葉が入っていたのでそんな事思い出しますね。
当時は…カレー?カレーが主流だったんで…料理上手で新しもの好きだったお母さん。
きっと子供たちの喜ぶ顔が見たくて手間暇かけて作ってくれたんでしょうね。
明るかったよねすっごい。
いつもニコニコしてましたね。
朗らかな人だった。
お母さんは石油ストーブの上でコトコト煮込んでいましたが…。
今はマンションで石油ストーブが使えません。
そこで考えたのがこのやり方。
鍋を新聞紙とタオルで包んで保温。
味をじっくりなじませます。
ず〜っと中でお肉が柔らかく柔らかく煮えていくのでこれでやってます。
わぁおいしそう!味もなじんだみたい。
今までなかなか母の味にはかなわなくて何度も失敗したけど今日はどうかな?うん!うんいいんじゃない!さあ出来上がりました。
懐かしい母の味。
市販のルーを使わずに時間をかけて作ってくれた「母のビーフシチュー」。
野菜のうまみがぎっしり。
愛情たっぷり。
自慢の味です。
出来たよ〜!お母さん喜んでくれるかな?お母さんいただきます!いただきます!柔らかい!うんうんちゃんとスプーンで切れる。
うんうん!フフフ…この味?うん!おいしい!こんな日が来るとはね。
あ〜おいしいね。
こんなふうに長い年月たって姉と姉妹で作れるのがすごいうれしいです。
天国のお母さん見てますか?あなたの味に少し近づけたみたいですよ。
お二人が幼い頃に戻ったようでね森さん食べたあとのこのグッて握りしめた拳に気持ちがすごい出てましたね。
もう…ああ感動した私。
3つともでもお母様の味でしたけどやっぱりこう…母親の味ってのはすり込まれてるみたいなところあるんですかね?もう子供の頃から食べてますから憧れになっちゃうんじゃないですかね。
私の母は土曜日の…要するに半ドンですよねいわゆる給食が出ないと必ずねスパゲッティボロネーゼだったんですよ。
「これミートソースでしょ」って言うと「いや違います。
これはボロネーゼと申します」って言うんですよ。
なぜか分からないけどうちの母はこだわりで小学校の時ですかねそれがボロネーゼって分かるまでやっぱり十何年かかるわけですよ。
(グッチ)いいな〜!あの…ばぁばのお母さんの思い出の味ってあります?い〜っぱいありすぎて何がいいかしらと思うくらいです。
お料理上手だったんですね。
そうなんですよ。
父が晩酌夜ね必ず2時間かかってたの。
1品ずつ出さないと機嫌悪いから1品出来たら私がそれを持っていって「あ〜ん」ってして食べさせてもらって。
酒の肴大好き。
お酒は飲めないけどね。
へぇ〜!それぞれあるんですねやっぱ。
(グッチ)僕のはあんまりかっこよくないんですけどうちの母がカレー自慢だったんですよ。
「お母さんのカレーは最高よ」ってず〜っとすり込むわけ。
僕もきっとそうなんだなと思っておいしいと思って食べて大人になって外で食べたら全然そっちの方がうまいの。
でも分かります。
僕も母そんなに料理上手じゃなかったんですが覚えてる料理はお弁当だったりとかして…。
うちの母お弁当におでんをそのまま入れたりするんですよ。
半分側のごはんがおでんの汁でビタビタになっちゃってまして。
でもそれもおいしそうな…。
今にしてみればおいしいんですけど…。
ちょっと開けた瞬間一回閉めますよね。
でも何で覚えてるんですかねばぁばこういうものって。
やっぱりあなた自分を産んで下さった方だから忘れられませんでしょ。
ねぇ。
やっぱり他の人と違うわよ。
産んでくれてごはん作ってくれて面倒見てくれた。
ポッと出してくれたそれだけでもう愛情がたっぷりなんですから。
感謝しなければいけません。
さて「私の忘れられない味」。
次はですね自分の子供の世代へと受け継がれていく味「つながる味」です。
「祖母は90歳を越えても息子のためにと私の父が大好きないか飯を作り続けていました。
ちょっとしょっぱい時もありましたが父はいつも『おいしいおいしい』と言いながら食べていました」。
「祖母は戦争で息子を4人も亡くしました。
まだ幼かった私の父やその姉と弟3人の子を必死で育て上げました」。
「祖母は台所にちょこんと座っていかに一生懸命ごはんを詰め込んでいました。
きっと子供たちへのたくさんの想いも一緒に詰め込んでいたのだと思います」。
「今は祖母の代わりに私がいか飯を父や家族に作っています」。
「祖母がいか飯に込めた想い子供たちに伝えていけたらと思っています」。
「娘や孫たちが遊びに来ると決まって作るのが亡き母の思い出の味『ばぁばの春巻き』である。
中には鶏肉のささ身ねぎにマヨネーズ。
さっぱりしていて何個でも食べられる。
私が落ち込んでいた時に母はいつも気付いてくれて何も聞かず山のように『春巻き』を作ってくれた。
そして又がんばろうという気にしてくれた」。
「今は私が孫たちに元気がないと夕食に誘い一緒に春巻きを作る。
すると孫たちは笑顔でいっぱいになる。
みんな元気になってガンバレ!食卓には母の声が聞こえる様な気がする」。
「『ばぁばの春巻き』は元気をくれる魔法の春巻き。
いつも孫たちと『また作ろうね』と約束する」。
う〜ん「つながる味」。
これは森さん相手を思いやる気持ちが味をつなげていく一つの力なのかもしれませんね。
「なんか落ち込んでる」と思ったら「春巻き作ろう」と思って作ってあげて。
それが「頑張ろう」って気持ちになって伝わって伝わって。
自分の子供に作ってあげて…。
でお孫さんも覚えて…。
「あの春巻きが食べたい」っていって。
春巻きっていうとこのささ身のお肉が入ってるあの春巻きが春巻きだってずっと思ってらっしゃる…。
そうなんでしょうね。
家庭の春巻きってありますもんね。
この春巻きの吉田幸子さんに伺ったんですが吉田さんは18歳の時に上京してふるさとを離れたんですね。
家族との時間がほんとにうんと少なくなったわけですけども帰省の度にお母さんとこの春巻きを作ったと。
今になったらそれが自分とお母さんをつないでくれていたものなんだなという事を実感していらっしゃると。
なるほど。
やっぱり一緒に作る一緒に過ごす時間いろいろ会話する中での料理作るってばぁば…。
そうですよね。
いろいろお話し…。
楽しい事やら厳しい事も出ますしね。
それはやっぱり親子ならではですものね。
味がつなげてくれてるという事ですね。
さすがです。
すごいシンプルなんですけどね。
そういうのってすてきですね。
さあでは次へつなげていきましょう。
こんにちは。
スザンヌです。
今回お便りを下さったのは79歳のおばあ様。
一体どんな忘れられない味なんでしょうか。
こちらのお宅かな。
失礼します。
(チャイム)あっどうも。
どうもこんにちは!ようこそおいで下さいました。
はじめまして。
お便りを下さった…働きながらの子育てを経て今は悠々自適の毎日です。
こうやってアンティークの事をやったり書道をやったり…。
一番好きなのはお料理なんですね。
それでこういうのも自分で作ったりとか…。
え?そうなんで…これいいですか?触って。
はい。
えっすご〜い!これはNHKさんの「すてきにハンドメイド」の本を買って。
こんなすばらしい作品が出来てますよ!ところで肝心の「忘れられない味」は…?これが完成品なんですね。
わっすご〜い!これが衣乃さんの「忘れられない味」…?
(スザンヌ)このお料理名って何て言うんですか?鉄の火のお味噌。
(汽笛)「私は幼い頃北海道に家族で引っ越しましたがまず寒さに慣れるのが大変でした。
子供に体力をつけさせようと母が作ってくれたのが『鉄火味噌』でした。
熱湯を注ぐとコクのある味噌汁になりますし香ばしくてごはんが何杯でもお代わりできます。
戦後の食料不足の時も母は作ってくれ家族そろって元気に過ごす事ができました。
私にとって忘れられない味であり生涯における宝物だと思っています」。
手洗った?洗った。
お鍋をのせてそれを並べて…。
衣乃さんを訪ねて来たのはお孫さんたちです。
強火じゃなくて…。
お目当てはおばあちゃんの料理教室。
作るのはもちろん…そう「鉄火味噌」。
4世代につながる味の継承です。
干ししいたけときくらげごぼう昆布。
材料は栄養満点の根菜が中心。
お肉は使いません。
味の決め手はみかんの皮。
アクの強いごぼうなどの癖を和らげさっぱりした風味になるんだそう。
最初香りを出すために何を入れる?しょうが。
しょうが。
はいみなちゃんしょうが入れて。
ごま油でみじん切りにした材料を全部炒めます。
大体何時間ぐらい炒めるんですか?そうですね大体2時間半ぐらいは。
出来上がるまで根気のいる仕事なんです。
おつまみとかだったらきゅうりとかにのせてもおいしそう。
おいしそう!合いそう!お酒飲まれるんですか?甘めの白味噌を加え更に炒めます。
ここからが大変。
重たくなってきました。
(スザンヌ)そうだよね。
ちょっとなんか味噌がねだんだん煎ってるから重たくなってそうな感じする。
(衣乃)代わったら?はい交代。
やっぱりふんばって全身でね混ぜるといいんですよね。
うわ〜すばらしい。
なかなかできそうでできないですよね。
返しが…。
ダイナミックにね動かして。
混ぜるのが大変。
おばあちゃんの混ぜ方と私たちの混ぜ方で全然違うのでさすが先生。
ほんとですね。
年季が違う。
母がね昔っていうのは大所帯で非常に多かったんです。
で母がこれを教わって食べさせたら…すごい感謝されて…。
「鉄火味噌」は嫁しゅうとめ問題も解決した…。
ねぇ!娘さんお二人は教えてもらいましたか?でも母がよく夜遅くにやってたのはよく覚えてます。
話に花が咲くうちに水分がとんでパラパラに。
ようやく出来上がりです。
いただきます!はいどうぞ。
孫2人が頑張って作ったそのお味は?最高!ブラボーです!うんおいしいですね!野菜本来の甘さと味噌の甘さと全部がまじわって優しさがこうじんわりくる感じがします。
うん!おいしいです。
ああよかったね!よかった!おばあちゃんに褒められて思わずお代わり!働いたから…。
働いたもんね。
やっぱり衣乃さんはこの味を代々受け継いでいきたいというお気持ちは…?やはりグルメの時代ですけど余計手作りの良さはかわいい孫には完全にマスターしてお嫁に行ってほしいというか…。
よろしくお願いします。
実は孫の美奈子さんこれまで教わったレシピをノートにつけていました。
その最初のページに「鉄火味噌」。
衣乃さんの忘れられない味はしっかりと未来につながっています。
4つの世代につながってる。
すごいですね。
あのレシピ集もすごかったですね。
おばあちゃまから教わったものがああやって本になる。
(グッチ)男としてはですねああいうお孫さんと結婚したいですね。
ちゃっかりね。
(笑い声)さあさあさあその愛情の詰まったこの「鉄火味噌」ちょっと頂いてみましょう。
(鈴木)頂きましょう。
あ〜。
う〜ん…!う〜ん!いかがですか?表情が変わった。
おいしい!ほんと!
(森)ねっ!詰まってるの。
(森)ねっ!これお茶漬けにしてもおいしいですね。
意表をつくパワーの強さ。
すごくパワーがある。
あんまりお魚とか入ってなかったですからあっさりしてるのかなと思ったらそんな事ない。
うまみがすごい詰まってる。
うまみがすごい!白井衣乃さんは銀行員だったんですって。
だから残業が多くて…。
でこの「鉄火味噌」を作り置きをしていって子供たちに晩ごはん自分たちでも食べられるようにと。
おいしいですもう!裕三さんやっぱ2時間半かけたからこその味なんですよねこれは。
でしょうね。
やっぱ一生懸命作った愛情が籠もってますね。
「つながる味」という事ですよね。
ちなみにばぁばと裕三さんお二人「つながる味」というのは?もちろんありますよね。
ばぁば一緒に作りましょう!おっ?何だろう?・「愛あなたと二人」・「夢あなたと二人」・「忘れられない味があるの」・「忘れられない味があるの」
(拍手)
(森)あ〜出た!すてき!ばぁばの忘れられない味を実際に作って頂きます。
さあ皆さんキッチンに集まって下さい。
(一同)は〜い!は〜いはいはいはい何だろう?はい失礼します。
はいどうぞ。
さあ今日は何を作って下さるんですか?母の思い出の味ですのね。
私の大好きな五目ちらしずしですよ。
ちらしずし!そうよ。
おひなさまとかお誕生日とかそういう人寄せのある時とかっていうのは必ずこういうのが出てきましたよ。
では作りましょうか。
お願いいたします。
今ここにね蒸し上がって9分。
パッ!湯気立ちました。
9分というのはお母様に教わったんですか?そうです。
もう決まりなのよ。
あんまりね長い事蒸したらね酢の吸収悪くなるの。
逆手に持ちます。
逆手です。
(森)ごはんが出ました。
ばぁばのお母さんもこんなふうにしてらっしゃった?もちろん。
もっと大きなお釜でした。
教えて頂いたんですかお母様に。
そうそう。
それはもうねそれはいけないとかこうしなさいというのはじかに。
これはすぐにお水張るんですよごはんきれいにとったら。
固まっちゃいますもんね。
恐れ入ります。
ばぁばのお母さんのお名前って…。
お千代さん。
お千代さん。
お千代さんすてきな名前ですね。
ちょっと待って下さい。
あの写真見て下さい。
あ〜!あればぁばですか?
(鈴木)違います。
あれは長女で終戦間もない頃で。
(森)その後ろにいらっしゃる方がお千代さんですか?そうです。
でお千代さんの母はねおいち様って言われてた。
そのおばは一番インテリでしたね。
県立女学校できたらね…。
ばぁばばぁばごはんが冷めちゃいますよ。
1回目の卒業生だったのよ。
今ちょっとね横道それました。
大丈夫よでも。
こうしてならすの。
それからねあおいだらね…。
はい任せて下さい!まだよ。
まだですか?まだですよ。
ねっ全体に混じって重くなったらあおぎます。
どうぞよろしく。
はい!はい。
私じゃないの!私をあおいでも駄目よ。
ごめんなさいああごめんなさい。
こっち来てもいいけど。
そしたらねうちわ持つ時はそれ駄目なの。
こうやるの。
それでここをきかすのスナップを。
肩から力を抜いてほら。
こういう風が出なきゃ。
音が違うわ。
違うわよ。
あっいい音。
でもこっちをあおいでよ。
どこあおいでます?僕。
あなたこの辺あおいでる。
ごめんなさい。
(鈴木)しいたけね。
(森)これ厚く切ってますね。
この時とばかりごちそうだから。
かんぴょう。
やっぱりお母さんがこういう具を別々に煮てらっしゃるのもずっと見てらっしゃった。
見てたの私。
ほんとにもうお勉強はみんな「丙」だったんだけどね。
「甲」「乙」「丙」。
女学校の時にね。
「家の事」って書いて「家事」っていう時間があったの。
それは「甲」だったわよ。
そうよ。
「家事」って「家の事」っていうの。
これをこうしてね端の方から混ぜるの。
こうして回すの。
それで最後に大きく混ぜたらいいの。
これで混ざりましたらね今度この金糸卵とおぼろねこれたらですよ。
たらをゆでてほぐしてすり鉢ですってお鍋で煎ったらこういうかわいらしいピンクのおぼろが出来ますよ。
これで出来上がりですね。
(鈴木)出来上がりですよ。
美しい。
さあそして続きまして?
(森)そしてもう1品ですか。
今度は?今度は太巻きなの。
これね母のとおりなの。
おぼろ。
私はね小さい時からそういうの見てるの好きだったから今役に立ってるのよね。
そうですね。
(鈴木)いいですか。
このごはんがここへ来る。
いいですか?はい。
ああ一気に…。
(鈴木)そしたらちょっと半回転。
グイッグイッグイッと押すの。
しっかり押していいんですか?そう。
うわぁきれい!
(鈴木)これからまだあるの。
ここでねいい?こうしてね…。
あっ整えるんですね。
(森)うわかっこいい!職人!
(グッチ)今シュッとあげましたね。
でこれを切ってみますか。
(森)はい。
包丁にお米がついちゃうんですよ。
これ酢水かしら?酢水ですね。
ほら。
(一同)おっ!何ですか?今これ伝わらせたらほらこれシャープに切れるじゃない。
ほぉ〜!
(鈴木)これ端っこちょっと厚いけどお手伝いした人がこれをもらえるのよ。
「トン」する事で酢水が…。
(鈴木)下に伝わるから…。
ねっ。
一回包丁をまたきれいに拭いてまた「トーン」と。
ああでも切り口がきれいですね。
(森)そのやり方はお母さんに教わったんですか?
(鈴木)そうそうそうそう。
やってみたいわと思ってたの。
やっぱり大人になったらね役に立ちましたよ。
こうしてきれいに切ったものを盛りつけたものがこちらですね。
(鈴木)はいどうぞ。
こちらです。
(森)ほんとに太巻きこれ。
お祝いの時に食べるやつだ。
おいしそうですね!おっきいですね!わぁすてき!あら〜。
皆さんもちょっと一口ね。
頂戴します。
どうぞ召し上がって。
いただきます。
ちらしずしから頂きましょうかね。
うんとっても品のいい味ですね。
ほんとだ!おいしい。
すごくいい!
(森)おいしい!うん!
(鈴木)それで今度太巻きをあがるとねお味がまた違いますよ。
太巻きもどうぞ。
おっきいのあるから。
おいしい!僕この太巻き今まで食べた太巻きで一番おいしいですよ。
あらありがとう!ほんとに。
ほんと?私もそう思うわ。
アハハハ!ばぁばこの味をどなたかに伝承なさってますか?してます。
うちの娘たち。
同じに作りますよ。
お子さんも…。
うん。
そう。
谷原さんそろそろ僕も作りたいんですけど。
お願いします。
今日はねタンメン作ります。
タンメン!僕もタンメン大好きなんですよ裕三さん。
ああじゃあよかった。
好きよ!あっばぁばも好き!好きですよみんな。
分かりました。
作りましょう。
じゃあ僕ちょっとお手伝いさせてもらえません?よろしくお願いします。
じゃあ代表でちょっと…。
楽しみですね。
僕タンメンにはうるさいですからね。
(グッチ)ああそう。
いや楽しみだな。
タンメンってなぜまた今回タンメンをやろうと思われたんですか?まあとにかく基本的に僕タンメンが大好きである東京都内のおいしいタンメン屋さんがあってほんとによく通いました。
ああそうですか。
その味を覚えて帰ってきてうちで作るんですよ。
また違うなってまた行って食べてそれず〜っと繰り返してました。
グッチ裕三さんと言えばどんな味でもたちどころにコピーできてしまうという能力をお持ちだという。
その裕三さんでもそこまで時間かかったんですか。
もうやっぱりねそこ飛び抜けておいしかったんですよ。
それでまあ今日作るのは炒めないんですよ。
それもしかしてこれの事なんじゃないんですか?そのとおりです。
今日は炒めないタンメン。
炒めないタンメン。
楽しみですね。
とっても簡単です。
まずあの麺を…谷原さんすみませんがちょっとゆでて頂けますか。
分かりましたやりましょう。
その間に僕やっちゃいますから。
これ時間にするとどれぐらい?多分3分ぐらいだと思いますね。
3分ぐらいですね。
あっ2分です。
2分ぐらいですね。
お好みですね。
お好みじゃない。
え〜と白だしです。
はい。
えちょっと待って下さい。
白だしを入れるんですか?はい。
和風ですから。
キャベツもやしそしてコマツナ…。
セロリ。
セロリ!これ今何の肉も入ってないじゃないですか。
普通タンメンっていうと豚肉入ってますよね。
(グッチ)これ和風ですから。
そば屋さんの作り方です。
これあきれるぐらいうまいです。
でもでも白こしょうだけは要るんですよ。
白こしょう使うんですか?アクセント。
(マシンの音)工事現場ですか?ここ。
すごいな!
(グッチ)僕のマシンはそのぐらい音がするんです。
すごいマシン持ってますね。
(マシンの音)で今音に調子に乗って僕が入れすぎたと思うでしょう。
はい。
入れすぎました。
どっちなんですか!それで…いいですか?砂糖!これね砂糖をそのおやじも入れるんですよ。
(生きがいい音)これ生きがいいでしょう?宇宙人か何か来訪してますよ。
宇宙人来訪?何ですか今のは。
砂糖は生きがいいんですよ。
あっこの生きがいい音が出る。
ただの砂糖じゃないですね!おっしゃるとおりです。
それであと塩です。
塩ですか。
お塩。
(生きがいい音)あっこれも生きがいいですね。
でねちょっと味見をします。
失礼。
(スプーンが落ちる音)あっ大丈夫?ちょっとグッチさん!裕三さん?こんなうまくいくと思わなかった。
もうこれで決まってますか?いやちょっと塩足んないですね。
塩足んないんですかちょっと。
どういう事ですか?ねぎ油を…。
これをかけるとかけないじゃ全く…。
すごい今いい香りしてます。
(ねぎ油の音)あら?
(グッチ)これはちょっと合わないと思うな。
これは何の音ですか?
(グッチ)ねぎ油の音です。
それで…これからもう一押しなんです。
(森)えっ?出来上がりじゃない?
(グッチ)さあ皆さんも一緒に!
(一同)すし酢。
もっと元気に!よくできました。
これだけ言ったら忘れないでしょ。
ええっでも入れちゃうんですかすし酢を。
(すし酢の音)また宇宙人出てきましたよ。
これを入れると入れないじゃ全然違う。
(すし酢の音)え〜…。
普通なんかラー油とか入れるのは見た事あるんですけれども…。
ラー油も結構ですがラー油が勝ってしまってこのほのかな野菜の味が…。
あっさりタンメンを…。
だって…味付けだって白だしだけですよ。
白だしとちょっとしたお塩と砂糖だけですもんね。
だからもうほんとに野菜の味に頑張って頂きたい。
なるほど。
出来上がりです。
分かりました。
じゃあ早速運ばせて頂きます。
お待たせをばいたしました。
失礼いたします。
ちょっと脇から失礼いたします。
(一同)いただきます。
(森)しかも炒めてないんですよね。
(グッチ)そうです。
これもうつゆを飲んで頂ければ一発で分かります。
(森)まずおつゆ飲ませてもらっていいですか。
(鈴木)でも熱いわよ。
おお〜!和風だ。
すし酢合いますね。
あらすてき!すてきですね。
違和感ない。
すし酢すてきよ。
(森)ほんとだ!へぇ〜すごい!これはおみそれいたしました。
(グッチ)何しろ簡単でしょう。
だからねぎ油をかける事で炒めずに済むんです。
いやほんと裕三さんのレシピって「たんめん」になりますよね!ああっ…!く〜っ!抜群ですよこれ!和風だから全然嫌みがないの。
これ野菜のうまさがほんと出てるタンメン。
2人のとってもすてきな「つながる味」ありがとうございました。
さて次は今までとはちょっと違うテーマです。
「忘れられない味」何もおいしい味だけとは限りません。
「ほろ苦い味」どうぞ。
「それはあれば必ず箸がのびた。
いつも隅っこにあった地味なおかず。
それを食べるとよみがえる台所に立つ母味噌汁を慎重にすする猫舌な父隣にいたきょうだいたちそして優しい祖母」。
「1人暮らしを始め作ってみたけれど簡単なはずなのにできなかった。
それでもやっぱり食べたくて何度も繰り返すうちに分かってきた。
切り方と焦らずにじっくりと炒める事だった。
それが分かった時熱い台所で祖母が母がしてきてくれた事が身にしみていつものピーマンがにじんでしまった」。
「それは私が1人ではない事を思い出させ温かいもので包んでくれる。
それはどこにも売っていないから自分で作るしかない。
作っては食べるを繰り返す。
そうしていたらきっとみんなを忘れない」。
「夜中にばあちゃんが階段を上がってくるとだしのいい匂い。
ばあちゃんの夜食はいつもうどん2人分。
ふだんは一切台所に立たないばあちゃんが真夜中に油揚げを炊き餅を焼き時間をたっぷりかけて作っていたのは私と過ごすひとときのためでした。
甘辛い揚げが汁に染み出てすごくおいしかったけどなんだか一方的で胃にも心にも重苦しく…。
『欲しゅうないけえ。
あっちに持っていって!』とわざと言った事もありました。
好意を拒絶する私を怒る事もせずただゆっくりと冷めていくうどんを見つめていたばあちゃん。
お墓に入ってしまって意地を張っていた自分の愚かさに気付きました。
思えば丼の中にはいつも切ないほどの愛情と慈しみが詰まっていたのに。
後悔と涙と感謝の味の『ばあちゃんのうどん』をもう一度だけ食べてみたいです。
惜しみなく与えてくれた優しさを思い切りのみ込んでみたいです」。
う〜ん…。
「ばあちゃんのうどん」豪華ですね森さん。
ねえ!やっぱりちょっと重いという感じも分かるけれども今にしてはねもう一度食べたい味でしょうね。
なんかこういうの弱いのよ私。
ほんと申し訳ない。
もらい泣きしてしまいます。
さあ次へ行きましょう。
さあ続いては私ペナルティヒデが横浜にやってまいりました。
一体どんな忘れられない味に出会えるんでしょうか?早速行ってみたいと思います。
こちらがご自宅のようですね。
朝早いからな…。
(チャイム)あれ?
(インターホン)「はい」。
「どうぞ」なんだ!すごいですね谷原さん万国共通で顔パス声パスという事でしょうか。
こんにちは。
ちょっと一旦いいですか?全然受けないじゃないですか!まあいいでしょう。
こんにちは。
はじめましてペナルティヒデと申します。
よろしくお願いします。
こちらが今回の主役!
早速ですけども啓代さんの忘れられない味とは何でしょう?コーンスープ!危うく「欧米か!」って言いそうになりましたけども…。
えっ?お味噌汁ではなくコーンスープなんですか。
またおしゃれな。
ねえ。
えっ?お母さんは今日どちらに?フフ…こちらに。
えっ?高校生の娘さんじゃなくて?いやぁ…お若いから。
あっこんなのお嫌いですか?
(笑い声)
あらお母さんまんざらでもなさそう
小山さんの忘れられない味
でも実はこの1杯には親子のほろ苦い思い出が詰まっているんです。
事情を聞いたヒデさん子供たちを呼び出すと…?
OK?じゃあいきますよ!用意どうぞ!
「小学校の頃だったと思うのですが家に帰ると母の機嫌が悪かったのです」
ただいま!おかえり!今日の晩ごはんなぁに?
母はなぜ機嫌を損ねてしまったのか?実は啓代さん友達にこんな事を言ってしまったんです
「どうやら友達の家で『うちの晩ごはんはワンパターンなんだよ。
ハンバーグの時はいつもコーンスープが出るんだ』と悪気なく言った言葉が母の耳に入りかんに触れたらしいのです」
その時はどう思われたんですか?うん…。
作る時…あ〜なるほど。
もうバッチバチです。
どうして知ってるんだろうって…。
(ヒデ)「ええっ何で?」っていう。
「どっから漏れた?」って。
そういうもんなんですよね。
どっから聞いたの?お話をね井戸端会議で…。
何でお友達にそんな言い方しちゃったんですか?
そうそう。
子供の頃ってなんかてれくさくて自分の気持ちを正直に言えない事あるんだよね。
でも啓代さん本当はお母さんの作るコーンスープの事が好きで好きでたまらなかったんです
そのコーンスープはたまねぎと小麦粉をバターで炒めてコーンクリームを入れてゆっくりゆっくり焦げないようにかき混ぜます。
啓代さんはコーンスープを作る時は必ずお手伝いをしました。
味見をさせてもらえるからです。
お母さんは「お料理は手間をかけて丁ねいに作るとおいしくなるのよ」と優しく教えてくれました
ワンパターンのハンバーグとコーンスープどちらもお母さんが手間を惜しまずに作った最高のごちそうです
いただきます!じゃあまずはこちら。
おいしい!ありがとう!このワンパターンでいいのこれはもうおいしいから。
いやコクがあるしっかり。
濃厚。
でも食感ちゃんと残ってて。
これは自慢したくなりますよね。
おいしいよね。
華ちゃんどう?おいしい!もうでもあれですよね。
和解という和解はしていないわけじゃないですか。
じゃあ…啓代さんどうぞ。
いつもおいしい料理をありがとうございました。
本当にごめんなさい。
これからもいろいろ教えていきたいと思います。
あら!いやよかったわ〜。
ねえ!…って全然聞いてねぇの。
がっついてる。
分かるけど。
いや僕もロケ行かせて頂いたんですけどもとてもすてきなご家族でしてね。
行ってきましたっけ?失礼いたしました。
ピンポン押してらっしゃいましたね。
僕が滑ったみたいな事になってますけれども。
でもなんかあれですよね子供の頃って素直に「ありがとう」とか「おいしい」って言えない時ってありますよね。
でもあれはすばらしいワンパターンですけどうちの母は弁当僕中学3年間ほとんど毎日同じでしたよ。
おかず。
何でした?じゃがいもとピーマンとにんじんの千切りを炒めるんですよ。
それが入ってるの。
嫌とは言わなかったんですか?言いましたよ!聞かないですよ僕の言う事なんか。
だからしょうがないから僕は学校で友達とトレードしてましたね。
またそれが好きなやつがいて肉と交換してくれたりするんです。
それもまたほろ苦い味かもしれませんね。
いい思い出ですよね。
う〜ん甘い匂いが漂ってきそう。
見てるだけでワクワクしてきませんか?続いてはみんなが大好きなあの味です。
子供の頃ワクワクした忘れられない味。
そう「おやつ」
お母さんが作ってくれた卵入りの牛乳ゼリー。
ドキドキしながら切り分けたあの日
日曜日になるとお父さんが作ってくれた練乳入りのドーナツ。
ほんのりした甘みが口いっぱいに広がりえも言われぬおいしさでした
戦後の食糧が乏しかった時代にばあちゃんが作ってくれたのは「のべだご」。
小麦粉を薄く伸ばしてからゆできな粉をまぶした素朴なおやつ
ごはんを乾燥させ油で揚げれば…白い花が咲くように膨らんだ「おばあちゃんのほしいい」
残りごはんがお菓子になって大喜び!
あなたにもそんな忘れられない「おやつ」の味ありませんか?
みんな!皆さん今おいしいおやつ作ってるから待っててね。
すごいいい匂いしてますけど何ですか?それ。
これね私のね思い出の味のね「かりんとう」なんですよ。
そう!忘れられない私の思い出の味なんですよこれが。
でこう揚げましてね…。
それで揚げたものをですねこうやって黒糖にからめるわけでござんす!はい!そっからからめるんですか!
(森)これです!ボンボンボンボン。
私旅館なんですよね実家が。
…なもんですからばあやさんにいっぱい育てられましてそのばあやさんがおやつに作ってくれた味なんですね。
ちゃあちゃんっていうんですけどこの大切なばあやさんが今日の私をつくってくれたばあやさんなんですけどねもう大好きで大好きでね…。
再現するという事になって「なんか味が違うな」と思って「おかしいな」ずっと感じてたんですよ。
母に電話したら「ちゃあちゃんの作ってたかりんとうでしょう。
味噌入れてたよ」。
「え〜っ!」って本当に驚き。
味噌入れるんですか?
(森)味噌なんですよ。
はいそして冷ましたものがこちらでございます。
これでございます。
皆さん食べて頂きましょう。
(歓声)ほんとこれがね私の思い出の味でございます。
(鈴木)あらまあすてき!
(森)どうぞどうぞ召し上がってみて下さい。
たくさん思い出を頂いて。
じゃあいただきます。
(鈴木)上手にカラッとしてるわね。
おいしい!味噌が入ってる!味が深いですよね。
(鈴木)懐かしい味。
(森)ほんとにね大好きで…。
あっこれ子供の頃ですね。
これ子供の時の写真?う〜んそうです。
これ森さんですか。
かわいらしい。
セレブなハンドバッグしてらっしゃいます。
(森)当時はこんなんですよ!私台所が調理場ですねいわゆる旅館の。
遊び場だったんですよ。
それでだからあんまりコチョコチョコチョコチョするもんですから台所の真ん中の柱の配膳台の上に横にあるんですよ柱が。
そこにくくりつけられて…。
(笑い声)いやこれはチョコチョコする危険で危ないからここで見てなさいって言われて…。
もう方向をかえるとこっちがなま物というかおろしてるお刺身とか作ってるところで揚げ物が見えて煮物が見えて…。
でもねほんとこれがこの味というか忘れられなくて。
手作りのものを常に食べさせて頂いてたので…。
「何が食べたい」と言うと必ず本物が出てくるんですよ。
でもある意味私としてはみんなが食べてるものを食べたいなという憧れがねすごくあったんですよね…。
でもとっても温かい味です。
ありがとうございます。
続いてのテーマは「よみがえる味」です。
「終戦直後小学生だった私は闇米を担ぐ母に連れられて高山に向かった。
雪の中2時間遅れて凍えながら小さな宿に飛び込んだ。
しばらくして女将が運んできてくれたのはごはんと白菜の漬物。
白菜はカチカチに凍っていた。
『網であぶってなあ』と女将は言った」。
白菜はいろり火にあぶられこうじの匂いが漂い始めた。
やがて女将の言うとおりふんわり広がった」。
「ごはんをくるみ口の中にぼっこり入れた白菜漬けは格別においしかった」。
「あれから60年以上白菜を使った料理を作ってはみるが戦後の貧しい哀しい記憶とないまぜになって味わったあの白菜漬けにまさるものはない」。
「店に出回る白菜を見る度母と一緒に食べた白菜漬けを思い出すのである」。
西藤さんあの…おとうさんとそれからおかあさんは戦後の食べ物のない時代に何とか子供たちのためにという事で必死になっていたと。
でおかあさんのお手伝いでお米を一緒に売りに行ったりあるいは反物を売りに行ったり。
そんな時に食べた一品だったんだそうですけども。
でもあの当時お米食べるだけですごい贅沢ですよねばぁばね。
そうですよ。
だってほんとに大変でしたよ。
そんな中貴重な白米。
あの白菜。
焼いて食べたっていうのがね。
もう二度と再現できないでしょうね。
さあ次のVTRまいりましょう。
ワッキーです。
どうも〜。
今回はですねある方の「忘れられない味」を求めて大阪は豊能町に来ております。
じゃあ早速そのある方のおうちに行ってみましょう!大阪府北部に位置する豊能町。
ワッキーさん山あいの住宅街を訪ねました。
何これ?えっ?どういう事?これ。
これをたたくの?
(たたく音)声聞こえる。
(たたく音)ほんとかよ?はい。
栩野さん?おはようございます。
おはようございます。
どうもはじめましてワッキーと申します。
はい…。
あっワッキーさんや!そうです。
あ…ワンクッションありましたねなんか。
今これコンコンって鳴らした。
これでよかったんですか?あいいんです。
(たたく音)頼もう!
(笑い声)
(ワッキー)元気ですね栩野さんもう。
いやいやなんか実家って感じするな。
ああすごい!うわうわうわうわ!庭めっちゃすごい!いや庭きれい!家内がねワイフが世話をしてますけども…。
「家内」でいいじゃないですか。
「ワイフ」って…。
「ワイフ」っていいですね。
そろそろお二人さん本題に入りましょう。
栩野さんの「忘れられない味」っていうのは何なんですか?これはね「牛肉のつくだ煮」なんですよ。
これはね父が兵隊行く時にね見送りに行きましてね。
それは70年以上前。
父が出征する直前に家族で見送りに行った時の事。
7歳だった栩野さんに父が自分の弁当を分けてくれました。
その時に父が食べてた飯ごうからちょっと頂きましてね。
でそれを食べた。
その味が忘れられない。
当時はとても貴重だった牛肉。
少年は思わず言ってしまいます。
すると傍らにいた祖母が…。
(栩野)私のおばあさんがね……とこういう形で言われて怒られたの。
ところがおやじはね私に分けてくれましたね。
その時お父さんどんな感じでした?おやじはね笑顔で黙ってね。
黙って…。
その笑顔は70年がたった今も栩野さんの胸に…。
自分がもうね戦争に行くと。
戦争に行くという事はもう「死ぬ」という気持ちですわね。
子供に育っていってほしい元気になってほしいって気持ちでしょうな。
子供に応えてやりたいという気持ちがあったんでしょうな。
あの日の味が忘れられない栩野さん定年後料理を始めました。
作っているのはそう「牛肉のつくだ煮」。
これがおやじが食べた「牛肉のつくだ煮」かどうかは分かりませんけども私が思い出して作った料理ですけども。
こちらが栩野さん作「牛肉のつくだ煮」。
素朴なごちそうです。
ごはんと一緒にね!
(栩野)飯ごうのね蓋の上にねごはんがあってその上にこれのしてくれてるわけです。
70年前の味ですもんね。
そうです。
(栩野)どうですか?うわ!もううんまい!う〜ん!忘れられない味が時を超え最高の味によみがりました。
お代わりいいですか?ハハハハ…。
マジでメチャメチャうまいんだけど。
それもそのはず。
60歳を過ぎて料理に目覚めた栩野さん。
なんと料理サークルまでつくっちゃったんです。
えっ?「フロイデ」。
ドイツ語で「喜び」。
あ〜…。
・「Freude」それですわ。
その「フロイデ」。
「フロイデアンコッヘン」。
あ〜…っていうグループ名ですか。
グループ名です。
栩野さんの始めた「フロイデアンコッヘン」は20年たった今も大盛況です。
皆さん思い思いに料理を楽しんでいます。
栩野さんも真剣そのもの。
いやもう重要な人ですよ。
全部のキーポイントは彼が持ってる。
お料理も超抜群。
もちろんここでも牛肉のつくだ煮は名物メニュー。
おやじがね飯ごうの蓋にね…。
さあさあ昔話が始まりました。
子供の時…あの今思うたら…子供に食べさせてやりたいという気持ちと…。
変わらへんな。
ほんまにそうですね。
ああ…。
子供においしいの食べさせたい…。
今になって分かるんですね…。
父の記憶は色あせない。
よみがった味がいつまでも思い起こさせてくれるから。
とっても元気な方ですけどもあのつくだ煮本当におとうさんがもう戦争に行ったら会えないかもしれないやっぱ暗い時代ですから「少しでも子供を喜ばしてあげたい」そんな思いであげたのかもしれませんよね。
そうですね。
当時の事がこうやって鮮やかによみがえってくる料理ってやっぱりすごく皆さんの脳裏に残るしそういうものってすてきですよね。
そうですね。
あとおばあ様が自分の息子が出征するっていう時にその子供にちゃんと満足おなかいっぱいさしてあげたいという気持ちもすごく分かるじゃないですか。
これ切ないお話ですねとっても。
思い出の音楽ってその当時の事を思い出すじゃないですか。
思い出の味っていうのもそういう事なんでしょうね。
毎回やっぱ思い出すんでしょうね栩野さんあれを食べる度に…。
うん…。
で同じ事言うんでしょうね。
いつまでもお元気でいて頂きたいと思います。
さあ皆さん次のエピソードはこのお手玉に関係があるんですよね。
そうなんです!このお手玉にまつわるお便りを下さったのは梅田智恵子さんという方なんですが見て下さいこの原稿用紙2枚にわたってびっしりと文字を書き込んで下さってるんですけれどもこの手紙見るだけで思いの丈が伝わってきますよね森さんね。
これ一緒についてた卓球している絵でしょうか。
そしてもう一つが電車に乗ってる車窓ですね。
どなたでしょう?本当梅田さんの気持ちが伝わってまいります。
この思いを受け止めてですね再現ドラマを作らせて頂きました。
どうぞご覧下さい。
昭和19年秋太平洋戦争開戦から3年。
劣勢を強いられていた日本では深刻な物資不足で配給は減り人々の暮らしは苦しさを増す一方でした。
はい!はい!あ〜やっちゃった。
よし!いいね。
はい!はい!はい。
はい。
「私と2つ違いの兄は年が近い事もありとても仲の良いきょうだいでした」。
お兄ちゃんもう一回!よ〜し!いくよ!はい!ふっ!はい!あ〜…。
やった!「しかし労働力の不足していた日本では学徒勤労動員が始まっており16歳の兄もまた軍需工場へと動員されていきました。
規律の厳しい寮での生活に加え大人に交ざって行う慣れない仕事。
私は兄の事を大変心配していました」。
どうしたの?お兄ちゃん頑張ってるかな…。
頑張ってるさ。
おなか…すかしてないかな。
どうしたの?お手玉どうかしたの?智恵子このお手玉お兄ちゃんのためになくなっちゃってもいい?いいよ!お兄ちゃんのためでしょう?うん。
「母と2人お手玉の中から小豆を取り出しました。
その小豆で作ったのはたっぷりのあん」。
わぁいい匂い!ちょうどいいね。
うんうん。
炊き上がりました!わぁ!「当時は大変貴重だったもち米。
田舎の親戚から少しずつ分けてもらったものを母は何かの時のためにと大事に取ってあったのです」。
「兄の喜ぶ顔を想像しながら一つずつ大切におはぎを重箱に詰めました」。
よしできた!うん!じゃあこれあしたお兄ちゃんに持っていこう。
うん!あっ…。
あっ。
甘い!
(笑い声)
(笑い声)甘い!「電車に揺られながら兄に会える事に心がワクワクしました」。
ああ…。
あっ!ほらあれ。
うん?お兄ちゃん!お兄ちゃん!元気にしてたの?病気してない?大丈夫?うん!お兄ちゃんこれ。
開けてごらん。
うわぁおはぎだ!お母ちゃんと一緒に作ったの!ありがとな!兄とおはぎの思い出をつづって下さった智恵子さんはこの春亡くなりました。
おはぎを受け取った兄の勲さんを横浜に訪ねました。
あっどうも。
ごくろうさまです。
どうぞどうぞ。
戦後家業の時計店を継いだ勲さん。
10年前に引退して今は妻と静かに暮らしています。
戦時中のつらい思い出は胸にしまったという勲さんに智恵子さんのお手紙をお渡ししました。
「お手玉のおはぎ」。
「今でも瞼にはっきりと焼き付いています。
そののちもおはぎを作るたび台所で母と一生懸命に作ったおはぎの香りや笑顔で走ってきた兄の姿をいつも思い出しました」。
あの…想像できますね。
私の妹とね母親が私のために作ってくれたというんでほんと今思わずね…。
あ〜懐かしいなぁ。
妹が描いたんだと思うとなんか…。
あ〜…。
いやこの呼ばれてね行った時のこれだけは覚えてるのなんか。
呼ばれてねうれしかったというのだけはね。
もう強烈に覚えてますねなんか。
物静かな…だけどしんが強いという感じ。
そういう妹ですね。
「さあお兄さんにお母さん作って持っていきましょう」というふうに言ってくれたと思うんですよ。
いや私は幸せ。
これ見ると幸せだったと思いますね。
ほんとうれしいです。
70年の時を超え智恵子さんがおはぎに込めた思いは勲さんの心に確かに届きました。
あの日舌にのせたあんの味とともに兄の笑顔がよみがえる。
そんなお手玉のおはぎが智恵子さんの忘れられない味です。
あんなつらい時代にもひとときの幸せというのはあったんですね。
うんうん…。
今年他界されたから余計にお兄様のもとに手紙が行ってよかったなと思いますね。
戦争中の物がない時代「お兄ちゃんのために何かしてあげたい」というその思いがこのお手玉を壊した中から小豆を取り出しておはぎにして…。
そのお兄さんへ思ってる思いというのがまたこのおはぎという形になったわけじゃないですか。
(森)きょうだいっていいですねほんとに。
家族っていいですよね。
いいですね。
やっぱあの時代苦しい中でも相手の事を思いやるってとっても大事だったんですかね。
そうですよお互いにね大事にね。
だってね戦争時代っていうのはほんとに大変でしたよ。
戦後も大変でした。
ほんと食べ物っていろんなものを人に残してくれるしそして伝えてくれるし…。
それに関わった事によってその味がまた他の方にも伝わるし…。
やっぱりちょっと食べる事っていうのはなんかもう私も「ダイエットしなきゃ」とは思うけどもでもすてきな事だなって。
こうやって思いが伝わるんだから。
一食一食大切にね思い出をつくっていきたいなと思いますよね。
ほんとこの味食べると「学生の頃よく食べたな」とか「おふくろが作った味だ」みたいなね。
だから強烈に味って頭に残りますよね。
あの「きょうの料理」番組では数々のレシピをご紹介してるわけですけどそういった番組でご紹介する料理がいずれ皆さんの忘れられない味になったらいいなっていうふうに思いますね。
これからも続けていきたいですね。
料理ってほんと今日見させて頂いて思ったんですけども自分の人生と言っても過言ではないかもしれませんよね食べるって事は。
だって食べて幸せでしょう?おいしいの食べて怒る人いないでしょう。
(一同)そうですね。
だから大きな力ですね。
食べる事って大切ですね。
だって生きる事ですもの。
生きるっていう事は食べなきゃ生きていかれない。
私いつもそう言ってますよ。
食べる事は生きる事。
生きる事は食べなくてはならないと言ってますからね。
食べる食べさせる。
これは生きる。
そして誰かの事を思いやる。
だからこそこれだけたくさんの「私の忘れられない味」が届いたんだと思います。
応募して下さった皆様本当にありがとうございました。
そして皆さん本当にありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
やっぱ料理っていいですね。
(鈴木)そうですよね。
ほんとそう。
「味」とは実に不思議なもの。
口の中からは一瞬で消えてしまうのに何年も人の記憶にとどまっています。
今回寄せられた641通の忘れられない味。
その中で最も多かった料理は何だと思いますか?それは…「卵焼き」。
「形の悪い端っこを自分の分に。
真ん中の部分はいつも私のお弁当に入れてくれた」。
「ちりめんじゃこ長ねぎにら。
大嫌いなものばかり入っているのに何でだろう?ママの卵焼きだと食べられた」。
「学校が好きでなかった私を勇気づけた母の『たらこたまご』。
母は卵に魔法をかけてくれた」。
「入院した父を喜ばせたいと一生懸命作った大好物の甘い卵焼き。
天国へと旅立った父が残した日記には『卵焼き食べる。
おいしかった』。
涙が止まらなかった」。
ありふれた料理だからこそ人の数だけ「我が家の味」がある。
お父さんが作ってくれる卵焼きがいつも殻が入ってんの。
で食べるとジャリってして「あっお父さんの味だな」っていう。
ほろ苦い味も悪くないよね。
僕野球やってるんですけどヒット打てなかったとかそういう落ち込んだ時にお弁当食べてる時間とか親の愛情が籠もった卵焼きなんで結構格別においしいです。
うん自慢の味だ。
「お母さんの味」を再現しようと思ってるんですけど教えてもらってもなかなか上手にできない。
お弁当には絶対入っててほしいような入っててうれしいような卵焼きを作ってあげれたらなと思いますね。
今はまだうまく作れないかもしれない。
みんなそう。
でもそんな料理もいつの日にか…きっと誰かの忘れられない味になる事でしょう。
2015/12/26(土) 14:00〜15:30
NHKEテレ1大阪
きょうの料理スペシャル「私の忘れられない味」[字]

視聴者から寄せられた641通の「私の忘れられない味」を集大成。全国の家庭の味がつむぐ、涙あり笑いありの心温まるストーリーを、スタジオのゲストとともに堪能する。

詳細情報
番組内容
平成23年から募集してきた「私の忘れられない味」。全国から、幼い日の母の味、苦しい時代を支えた味、亡き父との思い出の味など、心温まる物語が寄せられた。今回はお便りのご本人を訪ねてさらに深い思いを伺い、今に伝わる味の秘密を取材。またスタジオではゲストが、それぞれの忘れられない味を披露。料理が伝える感動的な力に思いをはせる。【出演】谷原章介、森公美子、鈴木登紀子、グッチ裕三、後藤繁榮アナウンサー
出演者
【ゲスト】料理研究家…鈴木登紀子,【出演】グッチ裕三,【司会】谷原章介,森公美子,後藤繁榮

ジャンル :
情報/ワイドショー – グルメ・料理

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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