NHKニュース おはよう日本 2015.12.26


おはようございます。
7時になりました。
政府は、あさってソウルで行われる日韓外相会談で、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡る打開策の柱の一つとして、新たな基金の創設を提案することにしています。
しかし、基金の規模を巡って、韓国側と大きな隔たりがあり、最終的な妥結を目指して、引き続き調整を行うことにしています。
岸田外務大臣は、慰安婦問題の早期妥結を目指す安倍総理大臣の指示を受けて、あさって、韓国・ソウルでユン・ビョンセ外相との会談に臨むことにしています。
会談で岸田大臣は、
強い冬型の気圧配置や上空の強い寒気の影響で、これからあすにかけて、北日本の日本海側を中心に風や雪が強まり、吹雪となるおそれがあります。
気象庁は、吹雪や積雪による交通への影響などに十分注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、冬型の気圧配置や上空の強い寒気の影響で、北日本の日本海側を中心に風が強まり、雪が降っている所があります。
きょうは北海道や東北の日本海側を中心に、雪を伴って非常に強い風が吹く所があり、北海道では、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は35メートル、東北では、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は30メートルに達すると予想されています。
また北海道や東北の日本海側を中心に、雪も強まり、あすの朝までに降る雪の量はいずれも多い所で、北海道で60センチ、東北で50センチと予想され、その後も雪が降り続く見込みです。
この冬は、北日本や日本海側の多くで、雪が少ない状態が続いていますが、あすにかけてはまとまった雪が降って、各地で積もる見込みです。
気象庁は吹雪や積雪による交通への影響などに十分注意するよう呼びかけています。
では気象情報担当の南さんとお伝えします。
今後の雪の見通し、詳しくお願いします。
そうですね。
雪の強まる時間帯が出てきそうですね。
注目はこの日本海にあるこの雲なんですけれども、この雲は、低気圧による雲なんですね。
この時期といいますか、今、かなり日本海の海水温も高くなっていますので、水蒸気量が結構豊富で、雪が降ると雪が強まるおそれがあります。
この雪雲がきょうは夕方ごろになると、北日本にかかってくる見込みです。
この紫色の所は雪が強まる所で、特に夕方前後を中心に東北の北部などで、雪の強まる所が多くなります。
一気に雪の積もる所が出てきそうです。
そして夜にかけて、太平洋側でも雪が降り、そして夜になると次第に冬型の気圧配置に変わって、風も強まってきそうです。
これは風の予想ですが、風速20メートルを超えるような風が吹きますので、風が吹いて雪が降るとふぶく所、見通しの悪い所もかなり多くなる見込みです。
そしてあすにかけて、雪は降り続き、あすは強い寒気も流れ込んできますので、北陸などでも雪の降る所が多くなる見込みです。
そして、あすの朝までに降る雪の量は、東北や北海道では50センチから60センチ。
最大瞬間風速も30メートルを超える所多くなりますので、ふぶく所が多くなりそうです。
注意点ですが、一気に雪が降りますので、車が立往生するんです。
またふぶく所も多くなりますので、見通しが利かなくなる。
で、低気圧による雪ですので、湿った雪が降りますから、電線などにつきますと、電線が切れて停電のおそれもありますので、停電などについても注意をしてください。
これから年末年始にかけての天気はどうなりそうですか?
そうですね。
来週の初めにかけては日本海側、雪が続きますが、その後、少し気温が高くなりますと、日本海側は雪ではなくて雨の所も多くなる見込みです。
太平洋側は比較的晴れて、気温も高くなりそうですし、これは札幌から東京までですけれども、名古屋から那覇を見ましても、太平洋側は晴れの天気が続いて、比較的穏やかな年末年始を迎える所が多くなりそうです。
南さんとお伝えしました。
では次です。
インドのモディ首相は、カシミール地方の領有権などを巡って長年対立する隣国パキスタンを、きのう突如訪問して、シャリフ首相と会談しました。
インドの首相がパキスタンを訪れるのは、およそ12年ぶりです。
インドのモディ首相は、きのう突如、パキスタンのシャリフ首相と会談すると、自身のツイッターで明らかにし、その数時間後、パキスタン東部の都市ラホールに降り立ちました。
モディ首相としては、パキスタンとの関係を安定させ、内政に専念する環境整備につなげるため、みずからが友好姿勢を大胆に打ち出し、関係改善の流れを確実なものにしようというねらいがあります。
これに対してパキスタンのシャリフ首相も、国内で深刻なエネルギー不足を解消したいと、中央アジアから天然ガスを引くパイプラインを建設する計画をインドなどと進めていて、こうした事情も会談実現を後押ししました。
一方で、両国は混乱が続くアフガニスタンの安定に向けて、現地に部隊を駐留させているアメリカから協調するよう促されていたことも、関係改善の動きにつながっていると見られます。
電撃的な首脳会談を行ったインドとパキスタン。
ただ、混乱が続くアフガニスタンでも、影響力を競い合っていると見られ、会談が本格的な関係の改善につながるのか、注目されます。
次は中国南部、広東省の工業団地で発生した、大規模な土砂の崩落についてです。
中国政府は、自然災害ではなく、建設残土を受け入れていた処分場に堆積した大量の土砂が崩れて引き起こされた事故だとして、厳しく責任を追及すると発表しました。
中国南部広東省深センの工業団地で、今月20日、大量の土砂が崩落しました。
地元政府によりますと、これまでに4人が死亡し、今も70人以上の行方が分かっていないため、軍や警察などが24時間態勢で救出活動を続けています。
その中国ではきのう、山東省で鉱山が崩れる事故もあり、現在も19人の作業員が坑内に閉じ込められています。
スポーツは向井アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
この時間はフィギュアスケートですね。
ですね。
札幌市で開幕した全日本選手権です。
世界最高得点を更新し続ける羽生結弦選手の演技に注目が集まりました。
4連覇がかかる羽生。
前半のショートプログラム。
最初のジャンプは4回転サルコーです。
おっと。
練習から不調だった大技でバランスを崩します。
次の4回転トーループ。
見事に立て直しました。
すばらしい。
で、ステップは、スピードに乗りながら、細かく刻みました。
羽生、ミスは出ましたが、それでも100点を超え、トップに立ちました。
羽生を追うのは、宇野昌磨。
グランプリファイナルで3位に入った18歳です。
冒頭のトリプルアクセル。
課題の4回転ジャンプ。
おお。
おっと。
なんとか、なんとかこらえます。
こらえました。
足首柔らかい。
3回転のコンビネーション。
技術向上に取り組んできたジャンプをすべて成功させました。
宇野は、羽生からおよそ5点差の2位につけました。
羽生選手、ジャンプの転倒ありながらも、今回、また100点超えてきたわけですよね。
そうなんですよね。
簡単には出ない点ですよね。
そこをしっかり出してくるところに、取り組んでいることのレベルの高さっていうのを感じますよね。
後半のフリーは今夜行われます。
以上、ここまでスポーツでした。
年が明けて3月、東日本大震災から5年を迎えます。
一方、世界に目を向けますと、きょう12月26日は、11年前、世界の広い範囲を襲う大規模な津波が起きた日です。
2004年12月26日。
インドネシアのスマトラ島沖で発生した巨大地震による大津波。
被害は、東南アジアからアフリカ東部に至るインド洋の広い範囲に及びました。
死者・行方不明者22万人以上。
未曽有の災害となりました。
最も多くの犠牲者が出た国は、インドネシアでした。
しかし、11年がたち、住民からは。
分からないという声すら聞こえます。
津波の記憶の風化が最大の被災地、インドネシアでも課題となっています。
そのインドネシアでは、今、ある島に伝わる歌が注目されています。
島の住民は、この歌のおかげで、津波の被害を免れることができました。
この歌をさらに広めることで、記憶の風化を食い止めようとしている男性を取材しました。
最大の被災地インドネシア西部のアチェ州にあるシムル島です。
9万人が暮らしています。
シムル島の沿岸部です。
この地域は屋根の高さの津波に襲われ、住宅のほとんどが倒壊したといいます。
しかし、住民は全員山の中に避難していて、無事でした。
シムル島の人たちは、なぜ助かったのか。
その理由は、この島だけに伝わる現地のことばで津波を意味するスモンと呼ばれる歌にありました。
津波からどう身を守るかを教える歌です。
スモンは、多くの島民が犠牲になった津波を教訓に、今から100年以上前に作られました。
スモンは島の人たちの間で、世代を超えて歌い継がれてきました。
スモンの歌詞を覚えていて助かった、モリス・メサシラエさんです。
11年前、自宅にいたモリスさんは、立っていられないほどの強い揺れに襲われました。
モリスさんはとっさに父親から聞かされていたスモンの歌詞を思い出し、高台へ逃れました。
一緒に避難した家族は無事でした。
ところが。
州都バンダーチェで大学や高校に通っていたモリスさんの4人の子どもたちは、津波に飲みこまれてしまいました。
津波の前日、12月25日は、モリスさんの誕生日です。
この日贈られたメッセージが、長女の最後のことばとなりました。
島に比べ、防災意識の低い都市部で生活し、子どもたちは、油断してしまったのではないか。
モリスさんは、島に伝わるスモンを広める必要性を痛感しました。
モリスさんは、津波から1年がたったころ、新しいスモンを作りました。
古いスモンに新たな歌詞を加え、より具体的な内容にしました。
2004年の地震では、津波の直前に海面が下がる状態が各地で目撃されました。
津波の前兆だと注意を呼びかけて、迅速な避難を促すねらいです。
モリスさんは、これまで完成したスモンをCDやテープに記録して、配布する取り組みを続けてきました。
インドネシアでは、この10年、復興に力が注がれ、防災対策を行う余裕はありませんでした。
このままでは被災の記憶が失われてしまう。
モリスさんは、危機感を強めています。
そして今月。
同じように防災意識が薄れる現状を変えたいと考えた地元政府の招きで、モリスさんは、首都ジャカルタでスモンを演奏しました。
モリスさんは、亡くなった子どもたちへの思いを込めて、歌いました。
11年前、津波の直撃から島の人たちを守ったスモン。
モリスさんはみずから作った新たなスモンで記憶の風化を食い止め、同じ悲劇が二度と起きないことを願っています。
ハード面の整備も大事ですけれども、歌にすると、音楽と一緒に覚えやすいですし、子どもにも分かりやすいという点でいいですよね。
そうですよね。
次の世代に伝えていくのは子どもたちですもんね。
そうですね。
モリスさんは、同じように津波で被災したマレーシアでも演奏を行うなど、活動の場を広めています。
そしていつか東日本大震災の被災地を訪れ、スモンを演奏するとともに、互いの防災の知恵を共有したいと考えているそうです。
シムル島では、スモンの記念碑も建設中で、島の重要な文化として、継承するとともに、世界にも広めていきたいとしています。
さて、きのうのクリスマス、皆さんどう過ごされたでしょうか。
世界の各地では、ミサが行われるなどして、人々はこの1年を振り返り、平和への祈りをささげました。
こちらはバチカンのサンピエトロ広場。
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は、大勢の信者を前に、恒例のクリスマスメッセージを読み上げました。
中東やアフリカの紛争地で和平が進むことに強い期待を示したうえで、フランスの同時テロ事件など、テロの犠牲になった人々を追悼しました。
こちらはイギリス、エリザベス女王のクリスマスメッセージです。
イギリスをはじめ、イギリス連邦の各国に向けた放送で、エリザベス女王は、各地でテロなどが相次いだことし1年を振り返ったうえで、こう呼びかけました。
こちらはタイ。
クリスマスに合わせて国民にちょっと変わった贈り物です。
タイの財務省は、きのう、記者会見を開き、今月31日までの7日間に、買い物や食事などのサービスにお金を使った人は、国税局に後日、申請をすれば、減税措置を受けられると発表しました。
申請できる上限は1万5000バーツ、日本円にして5万円余りで、納税額に応じて最大1万7000円程度の控除が受けられるということです。
安全保障関連法の成立や選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことを受けて、中学校と高校の教科書で、新たに記述を追加したり、修正したりする、訂正申請が相次いでいることが分かりました。
続いて気象情報です。
北日本では、雪の降り方に注意が必要ですね。
南さん。
北日本では、短時間で雪の積もる所が多くなる見込みです。
現在の青森の様子、ご覧ください。
青森も朝から雪が降ったりやんだりの天気になっています。
現在の積雪は4センチ、この時期にしては、雪が少なく、20センチほど、雪が少なくなっています。
しかし、きょうの夕方ごろになると、一気に雪が降り積もるおそれがありますので、きょうの雪の降り方に注意・警戒をしてください。
では午前3時の天気です。
日本付近は西高東低の冬型の気圧配置になっています。
日本海に1つ低気圧があって、この低気圧がこのあと東へ進んで、夕方ごろ、北日本を通過する見込みです。
夜になると、日本の東へ徐々に移っていきますが、この通過する際に雪が強まって、一気に雪の積もる所も出てきそうです。
また通過後は、西高東低の冬型の気圧配置にかわって、風が強く、あすにかけてふぶく所が多くなる見込みです。
きょうの天気の移り変わりです。
きょうは、北陸から北海道にかけて、日本海側などを中心に雪や雨が降る見込みです。
夕方ごろになると、北日本は太平洋側でも雪の降る所が多くなり、雪が一気に積もる所も出てくる見込みです。
夜にかけて、雪が降り続き、そしてあすは、強い冬型の気圧配置に変わって、寒気も流れ込み、北陸でも雪の降る所が多くなる見込みです。
あすは風も強く、ふぶく所も多いでしょう。
では、きょうの各地の予報です。
2015/12/26(土) 07:00〜07:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

▼22万人以上の死者・行方不明者を出したインド洋大津波から26日で11年。津波で家族を失い記憶を風化させてはいけないと活動するインドネシア人の男性を取材しました

詳細情報
番組内容
▼2004年12月26日、インドネシアのスマトラ島沖で発生した巨大地震。東南アジアからアフリカ東部までインド洋の広い範囲に津波が到達、死者・行方不明者は22万人を超えました。それから11年。多くの犠牲者を出したインドネシアの被災地では記憶の風化が課題となっています。こうした中、津波で4人の子供を失った男性が津波の教訓を歌にして伝える活動を続けています。
出演者
【キャスター】近田雄一,上條倫子,【スポーツキャスター】向井一弘,【気象キャスター】南利幸

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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

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