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泊原発 原子力規制委の審査が終盤へ
12月25日 22時07分

北海道にある泊原子力発電所の再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査で、議論になっていた原発で想定される最大規模の地震の揺れがおおむね了承され、泊原発の審査は終盤に入ることになります。
25日開かれた原子力規制委員会の審査会合で、北海道電力は泊原発で想定される最大規模の地震の揺れについて、おととしの審査の申請時点で示した550ガルから620ガルに厳しく見直すと説明しました。
これについて審査会合で異論は出ず、おおむね了承されました。
泊原発を巡っては、原発がある積丹半島の沖に活断層があるかが最大の論点となりましたが、地形の隆起は浸食によるものだとする北海道電力の主張が審査会合で認められ、その後は、存在が知られていない活断層による地震が起きた場合、どの程度の揺れを想定するかを巡り議論が続けられていました。
今回了承された620ガルの揺れの想定は、比較的精度の高いデータが得られている平成16年の北海道留萌支庁南部を震源とする地震の記録を参考にしたもので、ことし8月以降に順次再稼働した鹿児島県の川内原発の想定にも採用されています。
泊原発ではすでに最大の津波の高さを12メートル余りとする想定が了承されていて、今後、審査は終盤に入ることになります。
ただ、設備の耐震性や火山の影響評価などの議論が残っているほか、審査に合格したあとも検査などが必要になるため、北海道電力が目指す泊原発3号機の再稼働の時期は見通せない状況です。

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