「脳活動はオフ状態にはならない。たとえわれわれがそうしようと思ったとしても」
マックス・プランク研究所のダニエル・マーグリーズの言葉
ソース
「ぼーっとする」のが脳にとって大切な理由 « WIRED.jp
ぼーっとしてる時(無意識時)、「20倍」の力で脳はフル回転してる
心ここにあらずの状態になり、目の前の作業とは無関係なことを考え始めてしまうことを「デフォルトモードネットワーク」と呼ぶ
デフォルトモードネットワークの時、実は脳はぼーっとしていなくて意識して課題に取り組んでいる時の「20倍」活発な活動をしている
脳の消費エネルギーのうち、意識的な活動に費やされるのはごくわずか(5%)で、大半は意識とは無関係に働いている(脳細胞の維持・修復20%、無意識活動に75%)
脳が使うエネルギーの内訳
意識活動5%、
脳細胞の維持・修復20%、
無意識活動に75%。
なんと無意識の活動に75%ものエネルギーを脳は使っているのだ。それほどのエネルギーをいったい何につかっているのか?
他をぼーっとさせてまで、脳をフル回転させる理由は?
情報を組みなおして「心」をつくっている。
画像のオレンジ色がぼんやりしてる時の脳の活動場所。
ぼんやりとしているときには脳内にあるネットワークが生まれていて、「自己認識」「記憶」「情報の統合」など重要な機能を担う。力を脳に集中させ、そのネットワークを働かせ、これまで貯めておいたいろんな断片情報を「ひとつの意味」に組直する。結果、新たな「心」が形成される。
そのネットワークの名称を「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」というらしい。自動車が停止してもいつでも発進できるようエンジンを切らないでおくのと同じように,これから起こりうる出来事に備えるため,さまざまな脳領域の活動を統括するのにこのネットワークが重要な役割を果たしていると考えられている。
実は複雑な難しい問題の分析・考察をつかさどる脳の部分が、一斉に活発になるのは空想にふけっているときだけらしい。これが事実だとすると、意識をさまよわせておくことが創造的な思考にとって重要な条件となる。
空想に耽っているときも脳は活発に活動している
ピッツバーグ大学の心理学者Mark Wheelerさんによると、ぼーっとしているとき、脳は極めて活発に動いているのだそう。しかも、論理的に思考するときと空想にふけって考えているときとでは脳波の形がまるで違うのだとか。言い換えれば、脳の使い方は異なれど、空想にふけっているときも確実に脳は働いているということのようです。
一般的に、ヒトは、3分の1の時間は空想にふけっているものだそう。かつては、この間、脳も一緒に休んでいると考えられていたそうですが、実は複雑な事象の分析・考察をつかさどる脳の部分が一斉に活発になるのは空想にふけっているときだけなのだとか。もちろん、ただぼーっと座っているだけで難しい問題が解決できるというわけではなく、事前にきちんと準備をし、解決しようという前向きな姿勢が、ある瞬間「これだ!」のという閃きにつながるそうです。
ソース
ぼーっとしているとき、脳は活発に動いている | ライフハッカー[日本版]
「落書き」がアイデアを生み出す
ランセットに掲載された研究によると、一部の研究者は「デフォルト・ネットワーク」――外部からの刺激がない場合に大脳皮質の基本的な活動を維持する領 域――を連動させておくことによって、落書きが脳の活発な働きを維持する助けとなっている可能性があると考えている。2009年に実施された応用心理学の 研究によると、人の名前のリストが読み上げられている間、落書きをするよう促されたグループは、その後実施された抜き打ちのクイズで、そうでないグループ より29%多く情報を思い出すことができた。
イスラエル・ハイファにあるイスラエル工科大学で建築を教えるガブリエラ・ゴールドシュミット名誉教授による2014年の研究によると、落書きの見た目 がアイデアに磨きをかけることもある。落書きが「思考する頭と、鉛筆を持つ手、さらに 紙に書かれた落書きを見ている目の間の相互のやりとり」を活発にさせると教授は語った。
研究では、新しい幼稚園の設計で行き詰まった学生のことが取り上げられている。彼は設計に行き詰まると、習慣になっている好みの落書きを始めた。自分のサインを何度も繰り返し書いた。学生はその後すぐに、落書きした文字の間に幼稚園の3つの活動スペースの間取りを見いだした。そこから徐々にふくらませていき、最終的に幼稚園の設計図ができあがったという。
ソース
余計なことを考えず、積極的にぼんやりできる事
インターネットはダメ。
インターネット依存は、脳のデフォルトネットワークモードを乱す
ソース
インターネットをし過ぎた後はデフォルト・ネットワーク・モードを健常に戻すために瞑想せよ : 場末P科病院の精神科医のblog
音楽はお勧め!
好きなジャンルの曲を聴いている時、脳ではデフォルトモードネットワークが活性化されていることが研究の結果分かった
ジャンルよりもすきか嫌いかが重要
研究では、若年の大人21人が好きなジャンル・嫌いなジャンル・好きな曲を聴いているときのそれぞれの脳の状態がMRIスキャンによって測定されました。
研究の結果、被験者が好きなジャンルか曲を聴いている時、彼らの脳ではデフォルトモードネットワーク(DMN)と呼ばれるネットワークが活性化され ていることが分かりました。DMNは内的思考と外的思考の切り替えに関係しているネットワークです。つまり、DMNが活性化していると物理的に周りの世界 で起こっていることを意識していないということになります。
ジャンルの違いや歌詞の有無に関わらず、それが好きな曲である限り結果には一貫性がありました。音楽の幅広い多様性を考慮すると、この結果は予想していなかったことであると研究者達は書いています。
ソース
好きな音楽が脳に与える影響 - 外界をシャットアウトできるとの研究結果 : Spookie's
なにもしない一人の時間を持つ
その間は、ひまつぶしをしたら、ダメ。
一定の時間を「何もしない時間」にして、その間は考えごとや空想、内省をするのに自由に使ってかまわないとする
ソース
名言「人間の問題はすべて、部屋で1人静かに座っていられないことに由来する」を脳科学的に分析 | ライフハッカー[日本版]