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来年度予算案 国債残高膨らみ財政状況厳しさ増す
12月25日 4時20分

来年度予算案 国債残高膨らみ財政状況厳しさ増す
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政府は24日、一般会計の総額が過去最大の96兆7218億円となる来年度予算案を決めました。国債の発行額を今年度より減らしますが、それでも34兆円余りを新たに発行せざるを得ず、来年度末の残高は838兆円まで膨らみ、財政状況は一段と厳しさを増します。
政府が24日決定した来年度予算案は、一般会計の総額が今年度の当初予算を3799億円上回る96兆7218億円で、過去最大となりました。
このうち歳入では、厳しい財政事情を踏まえ、国債の発行額を今年度当初よりおよそ2兆4000億円減らしますが、それでも政策の実施に必要な財源を賄うため、新たに34兆4320億円発行します。その結果、国債の発行残高は今年度末の812兆円程度が、来年度末には838兆円程度まで膨らむ見通しとなり、財政状況は一段と厳しさを増します。
一方、歳出では「社会保障費」、「地方交付税」、「国債費」の3つの経費を合わせた額が、全体のおよそ4分の3にあたる73.3%を占めるようになり、ほかの政策への予算配分の余地が狭まる「財政の硬直化」が進んでいます。
このように日本の財政は歳入・歳出両面で深刻な課題を抱えており、経済成長による税収の増加や、制度改革も含めた大胆な歳出の抑制など、財政健全化に向けた抜本的な取り組みが急がれます。

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