内戦の続くシリアで。
非常事態宣言が続くフランスで。
祈りがささげられました。
冬型の気圧配置が強まります。
北日本では、吹雪などに十分な注意が必要です。
こんばんは。
ニュース7です。
日本と韓国の首脳が、いわゆる従軍慰安婦問題の早期妥結を目指すことで一致してからおよそ2か月。
大きな前進となるんでしょうか。
岸田外務大臣はきょう、今月28日に韓国を訪問して、ユン・ビョンセ外相と会談することを、正式に発表しました。
岸田大臣は、28日に決まった外相会談で、この問題の最終的な妥結を目指す考えを強調しました。
あさってには、外相会談に先立って、外務省の局長による協議を行うということです。
一方、韓国では。
ただ、発表では、一連の会談に韓国としてどのような立場で臨むのかなどには触れませんでした。
ことしもあと僅か。
安倍総理大臣は、日韓国交正常化から50年、そして戦後70年の総決算として、韓国との関係改善に道筋をつけたい考えです。
問題の妥結には何が必要なのか。
双方の主張です。
日本側は、従軍慰安婦問題を二度と蒸し返さず、最終的な決着とすること、そして、この問題を象徴する少女の銅像を設置する活動を止めることを求めています。
韓国国内では、この銅像を別の施設に移す案も出ていますが、国民の反発が予想されています。
一方、韓国側は、謝罪、元慰安婦の女性への金銭の支給、そして法的責任を認めることを求めています。
このうち金銭的な支援について、日本政府は、財産・請求権の問題は、完全かつ最終的に解決済みだという日本の立場を維持しながら、過去に支給した償い金のような形での支援などを検討しています。
一方、法的責任については、認めることは絶対にないと伝え続けています。
28日の協議はどうなるのか。
これまでのやり取りは明らかになっていませんが、政府関係者によりますと、韓国側から妥結に向けた新たな提案が行われているということです。
政府は、安倍総理大臣のもとに岸田外務大臣や、外務省の幹部らが頻繁に訪れ、対応を検討してきました。
外務省幹部は、今、一つの大きな節目を迎えつつあるという認識は持っており、大臣みずから接触する局面になったと話しています。
日韓の間に長く横たわってきた従軍慰安婦問題。
日本政府としても、韓国側の対応に一定の評価をしたうえで、妥結に向けたぎりぎりの努力を続けているものと見られます。
次です。
雪が舞っていますね。
こちらは青森空港の今の様子です。
あすからあさってにかけて、北日本の日本海側を中心に、風や雪が強まり、吹雪となるおそれがあります。
気象庁は吹雪や積雪による交通への影響などに、十分注意するよう呼びかけています。
夕方の札幌市中心部の様子です。
午後4時までの12時間で、23センチの雪が降りました。
場所によっては、ひざの下くらいまで雪が積もっています。
気象庁によりますと、あすからあさってにかけて、日本付近は冬型の気圧配置が強まり、北日本の上空には強い寒気が南下する見込みです。
このためあすは、北海道や東北の日本海側を中心に、雪を伴って風が強まり、所によって吹雪となる見込みで、最大瞬間風速は30メートルに達すると予想されています。
また、あすの夕方までに降る雪の量は、いずれも多い所で、北海道で50センチ、東北で30センチと予想され、各地で雪が積もる見込みです。
気象庁は、吹雪や積雪による交通への影響などに十分注意するよう呼びかけています。
一方、気象庁がきょう発表した3か月予報によりますと、暖冬が続くと予想されています。
来月以降は北日本ではほぼ平年並みのほかは、東日本と西日本などで、いずれも平年より高いとしています。
宮城県塩釜市の神社では、春の訪れを感じさせるロウバイが、1か月以上早く咲き始めました。
各地のスキー場では、雪不足が続いています。
長野県大町市のスキー場では、営業開始は今月19日の予定でしたが、まだオープンできていません。
暖冬の原因は、エルニーニョ現象です。
南米のペルー沖の海面水温が、平年より高い状態が続いているためです。
気象庁は、日本の南岸を低気圧が通過しやすくなるため、寒気と重なると、太平洋側でも大雪となる可能性があり、注意してほしいと話しています。
中国の山東省できょう、鉱山が崩れる事故があり、現在も作業員25人が坑内に閉じ込められています。
中国では、5日前に南部の深センで大規模な土砂の崩落があったばかりで、国民からは、現場の安全管理を懸念する声が上がっています。
中国国営の新華社通信は、山東省臨キできょう午前、鉱山が崩れる事故があり、多くの作業員が坑内に閉じ込められていると伝えました。
これまでに4人は助けられたものの、作業員25人が坑内に閉じ込められたままで、救助活動が続けられているということです。
鉱山が崩れた原因について、新華社通信は、近くの廃坑になった鉱山が崩れたことが、作業員のいた別の鉱山の崩壊を引き起こしたとする情報を伝えています。
中国当局は鉱山が崩れた際、現地付近で、マグニチュード4.0の地震に相当する揺れが観測されたと発表していて、映像からは道路がめくれ上がったり、塀が大きく崩れたりしている様子が分かります。
中国では今月20日に、広東省深センの工業団地で、70人以上が行方不明になっている大規模な土砂の崩落があったばかりです。
インターネット上では、深センの救助活動が終わらないうちに、別の場所でまた人が閉じ込められたとか、安全確保はどうなっているのかといった、現場の安全管理を懸念する声が上がっています。
ことしは各地で火山活動が高まった1年でした。
こちらは、噴火した8つの火山です。
活動が以前の状態に戻った所もありますが、依然、警戒が続いています。
住民の生活などにも影響する火山活動。
こちら、鹿児島県の口永良部島では、島の全域での避難指示がきょう、一部を除いて解除されました。
噴火からおよそ7か月ぶり。
正月を前に、待ち望んでいた帰島です。
口永良部島の住民の一部が避難している屋久島です。
午前10時、避難指示の解除を知らせる紙が貼り出されました。
住民たちは午後、口永良部島に向かうフェリーに乗り込みました。
爆発的な噴火。
島の全域に避難指示が出され、住民136人全員が避難しました。
これはひどい状況です。
その後、島を襲った大雨や台風。
住民は、一時的に戻って対応に追われました。
家畜の世話などにも当たりました。
そして気象庁が、5月と同じ規模の噴火の可能性は低くなったとしたことなどから、きょう、およそ7か月ぶりに避難指示が解除されました。
きょう島では、郵便局が営業を再開しました。
職員が窓口を訪れた住民に対応したり、書類を作成したりしていました。
住宅の補修などのため、一足先に島に滞在していた人たちは、片づけなどに追われていました。
一方、再び噴火が起きた際に、火砕流の危険性があるなどとして、3つの地区の合わせて10世帯20人には、避難指示が出されたままです。
山口エリ子さんです。
屋久島の仮設住宅で、1人で避難生活を続けています。
口永良部島にいたときと同じように、畑作業をしているときが、島のことを考えずに済む唯一の時間です。
そして、きょう、島に帰ってきた人たち。
そして、こちらは小笠原諸島の西之島です。
おととしの噴火以来、拡大を続けてきた島の、最新の状況が入ってきました。
今月22日に、海上保安庁が撮影した映像です。
およそ1時間の観測中、噴火は確認されず、この2年間で初めて、新たな溶岩の流出も確認されませんでした。
島の大きさは、前回、先月の調査からほとんど変化はありませんでした。
100度以上あった火口の底の温度も、20度前後まで低下していることが確認され、地下からのマグマの供給量が減少している可能性があるということです。
調査に同行した東京工業大学の野上健治教授は。
海上保安庁は、このまま噴火が停止するか、今後も観測を続けることにしています。
次です。
国と沖縄県の対立がますます深まっています。
アメリカ軍普天間基地の移設先とされている、名護市辺野古沖の埋め立てを巡り、先月、国が埋め立て承認を取り消した沖縄県を訴えたのに対し、きょう、沖縄県も移設工事を止めるため、国を相手にした訴えを起こしました。
互いに相手を訴える異例の事態です。
午後5時に記者会見した沖縄県の翁長知事。
埋め立て承認の取り消しに対する国の手続きに違法な点があるとして、沖縄県が国を相手に訴えを起こしたことを明らかにしました。
名護市辺野古沖では、きょうも埋め立てに向け、海底の地質を調べるボーリング調査が行われていました。
埋め立てはおととし、仲井真前知事が承認しました。
その後、承認を巡り、現在の翁長知事と国との対立が深まります。
ことし10月、翁長知事が承認を取り消します。
これに対し国は、承認取り消しを一時停止することを決定。
埋め立て工事が始まります。
さらに、翁長知事に承認取り消しの撤回を求めます。
翁長知事は応じません。
そこで国は、取り消しの撤回を知事の代わりに行う代執行を求め、提訴しました。
また沖縄県は、国と地方の争いを調停する総務省の第三者機関、国地方係争処理委員会に審査を申し出ましたが、審査の対象外だとしてきのう却下されました。
そしてきょう、移設工事を止めるため、沖縄県は国を相手に裁判を起こしたのです。
訴えでは、自然環境は回復できないほどの被害を受ける。
民意に反してアメリカ軍基地を新たに建設することは、憲法が保障する自治権を侵害する、などと主張。
裁判が行われる間は、工事を中断させる申し立ても行いました。
一方、政府は。
那覇市では号外が配られました。
国と沖縄県が互いに相手を訴える異例の事態。
裁判の審理が本格化することになりますが、国は計画どおり作業を進め、今後、海上での工事も本格化させることにしています。
聞こえてきたのは、きよしこの夜ですね。
きょうはクリスマスです。
日本そして世界各地で、クリスマスのミサやイベントが行われました。
そして、この1年、テロや戦闘が相次いだ地域では、人々が平和への祈りをささげました。
東日本大震災の津波で全壊し、ことし運営を再開した保育所です。
被災した住民を招いて、震災後初めてとなるクリスマス会が開かれました。
サッカー日本代表の香川真司選手です。
中学、高校時代、仙台市でサッカーを学んだことから、宮城の子どもたちの夢を応援したいと、プレゼントを持って訪れました。
おいしそう!
松山市の児童養護施設には、クリスマスケーキが届きました。
送り主は、匿名の誰か。
愛媛県内では、10か所ある児童養護施設すべてに、匿名でプレゼントが届いたということです。
一方、海外では、各地でクリスマス恒例のミサが行われました。
先月、130人が犠牲となった同時テロ事件が起きたパリ。
ミサでは、人々が平和への願いを込めて、賛美歌を歌いました。
その教会の外には、自動小銃を手にした兵士たち。
フランスでは、現在も全土に非常事態宣言が出され、テロへの警戒が続いています。
そして4年以上にわたって、内戦が続くシリア。
人口のおよそ1割がキリスト教徒ですが、過激派組織ISに迫害され、多くが国外への避難を余儀なくされています。
厳しい状況が続く中、少しでも楽しもうと、首都ダマスカスでは、多くの人が街に出て、クリスマスを祝いました。
また、市民ボランティアが内戦で親を亡くした子どもたちに、プレゼントを配って回りました。
直ちに切除する必要がなかった乳がん患者の乳房を、すべて切除してしまうミスが、千葉県がんセンターであったことが分かりました。
千葉県がんセンターによりますと、今月上旬、乳がんと診断された千葉県内の30代の女性が、別の女性患者の検査結果に基づいて手術を受け、右の乳房をすべて切除してしまうミスがあったということです。
女性患者は、実際には初期のがんで、直ちに乳房をすべて切除する必要はなかったということです。
手術で取り出した検体を調べたところ、がんの組織が検査結果と異なっていて、同じ日に検査を受けた別の患者と検査結果を取り違えていたことが分かったということです。
原因は、今の時点では特定できていないということで、病院は外部の専門家を交えた事故調査委員会を設置して、詳しく調べることにしています。
千葉県がんセンターでは、7年前から去年2月までの間に、腹くう鏡を使った手術を受けた患者11人が相次いで死亡し、第三者による検証委員会が、多くのケースで手術方法の選択などに問題があったと指摘しています。
ニュースを続けます。
きのう、福井地方裁判所が再稼働を認める判断を示した高浜原子力発電所の3号機と4号機。
このうち、3号機で、原子炉に核燃料を入れる作業が始まりました。
作業は燃料プールに保管されている157体の燃料を、クレーンなどを使って取り出し、1体ずつ原子炉に入れていきます。
今月29日まで作業が行われる予定で、原子炉に核燃料が入れられると、関西電力が来月下旬を目指す再稼働に向けた準備は、最終段階に入ります。
建物のくいの工事で、データの流用や改ざんが相次いで明らかになった問題で、専門家などで作る国の委員会が、再発防止策を盛り込んだ中間報告を取りまとめました。
業界全体に流用を認める風潮があったと指摘したうえで、元請け会社がくいの工事の責任を負うことを明確にするなど、施工のルール作りを国に求めています。
報告を受けて国土交通省は、来月にも施工のルールを作るとともに、今後、新たに委員会を設けて、建設業界の課題についても検討することにしています。
高速増殖炉もんじゅを巡り、地元の住民などが原子力規制委員会に対して、原子炉の設置許可を取り消すよう求める訴えを裁判所に起こしました。
もんじゅは、安全管理上の問題が後を絶たず、先月、規制委員会が文部科学大臣に対し、おおむね半年をメドに、日本原子力研究開発機構に代わる運営主体を示すよう、異例の勧告を出しました。
原告らは、原子力機構には原子炉の設置許可を受けるのに必要な能力がないことは明らかで、廃炉にすべきだとしています。
一方、規制委員会は、訴状が届いていないため、コメントは控えたいとしています。
ことし、最も活躍したプロスポーツ選手に贈られる、日本プロスポーツ大賞。
日本ラグビーの歴史を大きく塗り替えた、ラグビー日本代表が選ばれました。
東京都内で開かれた授賞式。
大賞、ラグビー日本代表様です。
おめでとうございます。
日本中を沸かせた、ラグビー日本代表が大賞に選ばれました。
ことし開かれたラグビーワールドカップのイングランド大会。
日本は1次リーグの初戦で、過去2回の優勝経験を誇る南アフリカを破るなど3勝を挙げ、日本のラグビーの歴史を大きく塗り替える活躍をしました。
代表選手は、あす、トップリーグの試合があるため、授賞式には参加せず、キャプテンを務めたリーチマイケル選手が、ビデオメッセージを寄せました。
皆さんこんにちは、ラグビー日本代表のキャプテン、リーチマイケルです。
こんばんは。
この土日は北日本で、荒れた天気に警戒が必要です。
どんな点に注意が必要でしょうか?
特に日曜日は、今シーズン一番強い寒気が流れ込んできますので、北海道や東北地方では、大雪や猛吹雪に警戒が必要です。
まずあす土曜日は、北日本を中心に雪が降りやすく、東北地方など、山沿い、雪の量が多くなりそうです。
またあすは大気の状態が不安定ですので、雷や突風にも注意をしてください。
そしてあさって日曜日です。
日曜日は、さらに雪の範囲が広がって、北陸の平野でも雪の所が多くなるでしょう。
特に北海道や東北地方で、一気に雪の量が多くなりそうです。
さらに風も強まります。
このため猛吹雪となって見通しがきかず、交通に影響が出ることも考えられます。
慎重な行動を心がけてください。
では、あすの全国の天気です。
北海道や東北地方ではふぶく所があるでしょう。
西日本や東日本の太平洋側では、晴れる所が多くなりそうです。
3時間ごとの天気です。
2015/12/25(金) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▼日韓関係改善進むか?▼あす夜から冬型強まる▼中国山東省で鉱山崩れる▼口永良部島の避難指示解除▼沖縄県が国を相手に訴え▼パリでシリアで世界でクリスマスの祈り
詳細情報
番組内容
▽日本と世界のきょう ▽ニュースの背景 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】寺川奈津美
出演者
【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】寺川奈津美
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