NHK高校講座 世界史「第二次世界大戦」 2015.12.25


日露戦争後日本は韓国を併合した事に加え満州にも進出し鉄道や都市の建設などを展開した。

(眞鍋)マジカル・ヒストリー倶楽部にようこそ!歴史を知れば旅はもっと楽しくなります。
世界を旅して歴史を学んでいきましょう。
さあ今回文太君に与えたミッションは「第二次世界大戦」。
(永松)はい。
二度と起こってはいけない歴史だよね。
そうですね。
第二次世界大戦は5,000万人を超える史上最大の犠牲者を出した戦争です。
今回はなぜそのような戦争が起きたのかその背景を探るツアーを考えました。
それでは早速私が作ったマジカル・ヒストリー・ツアーに出かけましょう。
まずは今回の見どころです。
いざ3つのビューポイント!戦後の世界では新たな国際秩序が生まれます。
ヨーロッパではヴェルサイユ体制。
アジア太平洋地域ではワシントン体制と呼ばれ国際関係の基軸になりました。
これらの体制が崩壊する事によって第二次世界大戦が始まるのです。
時代は…まずはアメリカ。
世界経済の中心地ニューヨークウォール街から戦争が起きた経済的背景を探ります。
そして日本の世界遺産原爆ドーム。
世界初の原子爆弾投下は大勢の民間人を犠牲にしました。
その経緯とは…。
史上最大の犠牲を出した第二次世界大戦へとつながる国際秩序の崩壊を知る旅に出かけましょう!僅か20年で世界は再び戦火を交える事になります。
うん。
その背景にはヴェルサイユ体制とワシントン体制の崩壊があったっていう事なんだね。
そういう事です。
いやでもそれって一体どんな体制だったんだろう。
それについては後ほど詳しく説明していきます。
まずは世界大戦の背景を経済の面から旅のプランにまとめてみました。
ファースト・ビューポイント!いざテイクオフ!テイクオフ!マジカル・ヒストリー・ツアー。
まずはニューヨークの…ニューヨーク証券取引所をはじめ世界各国の証券会社大手銀行などが集中し全世界の金融市場をけん引しています。
実は第二次世界大戦が始まるきっかけは1920年代に起きたニューヨーク株式市場の株価の変動にありました。
その時代に…。
マジカル・ジャンプ!第一次世界大戦で直接の被害を受けずに済んだアメリカは…世界的に優位な地位を築きました。
アメリカの経済発展は主に自動車化学電気工業などの新しい産業によって担われ大量生産と大量消費の時代が到来しました。
ところが…これをきっかけにアメリカ国内では破産や倒産が続出。
アメリカの大恐慌はほかの国々の経済にも波及し世界恐慌が始まりました。
1933年大恐慌のさなか大統領に就任したのがフランクリン・ローズヴェルトです。
ローズヴェルトは大恐慌に対してニューディールという政策をとります。
政府主導によってダム建設などの大規模な公共事業をおこし失業者を救済しました。
深刻な経済危機を打開するためにイギリスやフランスはブロック経済を作ります。
植民地や勢力下にある国々を囲い込みその中で自国の産品を輸出しほかからの輸入を抑えるという排他的な市場圏です。
広大な国土を持つアメリカには大きな影響を与えませんでしたが…う〜ん…はい。
そうです。
でもそれって自分の経済圏を持ってる国じゃないとそのやり方は成立しないよね。
そうなんです。
続いては史上最大の犠牲者を出した戦争がなぜ起きたのか。
その背景を見ていきましょう。
セカンド・ビューポイント!いざテイクオフ!テイクオフ!マジカル・ヒストリー・ツアー。
続いては日本の世界遺産原爆ドーム。
30万人以上の市民が犠牲になった原子爆弾の投下。
その悲惨さを後世に語り継ぐため当時の姿のままで保存されています。
原爆はどのような経緯で落とされたのでしょうか。
1919年第一次世界大戦後の処理を巡ってフランスのパリで講和会議が開催。
戦勝国によってヴェルサイユ体制と呼ばれる新しい国際秩序が誕生しました。
敗戦国のドイツに対しては植民地の放棄軍備制限多額な賠償金の支払いなど過酷な条件を科します。
この時組織されたのが国際連盟です。
ヴェルサイユ体制の維持を目的とした本格的な国際平和機構です。
ヴェルサイユ体制によって…ところが世界恐慌が起こったため失業者が急増し社会不安が高まります。
そこに現れたのがヒトラーの率いる政党ナチスでした。
ナチスは…それは社会不安の中で展望を失った人々を引き付け徐々に大衆の支持を得ていったのです。
同じようにイタリアでもムッソリーニが結成したファシスト党が一党独裁政権を確立していました。
ヒトラーやムッソリーニの政治体制や思想はファシズムと呼ばれます。
1935年ヒトラーは再軍備宣言を発して徴兵制を復活し軍備を拡大。
独裁体制の樹立と領土拡張によって危機を克服できると訴えます。
こうしてヴェルサイユ体制は崩壊していきました。
1939年8月ヒトラーは独ソ不可侵条約を締結し9月1日にはポーランドに侵攻しました。
これに対し…イタリアはドイツの優勢を見て英仏に宣戦。
1940年6月にはフランスがドイツに降伏しヨーロッパの大部分がドイツの支配下に置かれます。
ヨーロッパ全土が戦場と化していきました。
こうした中ドイツは支配地域でユダヤ人などの絶滅政策を実施します。
強制収容所を各地に作りユダヤ人たちを送ります。
そこでは浴室と偽ったガス室に送られて殺され人体実験の材料とされた者もいました。
およそ600万人に及ぶ人たちが殺害されたと推定されています。
まあユダヤ人を殺りくしたっていう事実は今でも歴史に深い爪痕として残ってるもんね。
はい。
悲惨ですよね。
うん。
まあそれにしても……巻き込まれていったっていう流れだったんだね。
はい。
それでは引き続き日本とアメリカの参戦について見ていきましょう。
アジア太平洋地域の状況について第一次世界大戦終結後に遡って見ていきましょう。
1921年からアメリカ主導によるワシントン会議が開かれました。
これによって成立したのがワシントン体制。
東アジア太平洋の国際秩序です。
第一次世界大戦で拡大した日本の領土はワシントン体制によって現状維持を定めました。
また中国の領土の保全などが確認されます。
アメリカには中国が日本の支配下に入るのを防ぎアメリカの市場にしたいとする思惑があったのです。
ところが世界恐慌が起こると日本はブロック経済のために大きな打撃を受けます。
これを領土の拡大で解決しようと大陸での支配権拡大に乗り出したのです。
1931年日本の軍部は当時満州と呼んでいた中国東北地方で軍事行動を開始します。
満州事変です。
日本は中国東北地方の大半を占領し満州国を成立させました。
こうしてワシントン体制は崩壊していきます。
その後日本は…戦いは長期化し戦局は泥沼化しました。
1939年9月ヨーロッパでは第二次世界大戦が勃発。
国際社会で孤立したドイツと日本そしてイタリアは…フランスがドイツに降伏した事で日本はフランスの植民地だったフランス領インドシナに軍隊を進めます。
ここにある石油資源の獲得をもくろんだのです。
この軍事行動にアメリカは態度を硬化させます。
1941年8月アメリカは日本への石油の輸出を全面的に禁止します。
アメリカに石油のほとんどを頼っていた日本は窮地に立たされました。
アメリカとの交渉決裂を受け1941年12月8日日本はハワイの真珠湾奇襲とマレー半島への進軍を実行。
アメリカイギリスに宣戦を布告しました。
ドイツとイタリアもアメリカに宣戦し枢軸国を形成。
アメリカイギリスソ連などの連合国との間の第二次世界大戦は60か国以上が参戦し全世界に広がりました。
当初は劣勢だった連合国側は……での勝利をきっかけに優勢に転じます。
そして1945年8月6日広島に原爆爆弾が投下。
9日には長崎にも投下され合わせて30万人以上の市民が犠牲になりました。
…を決定し日本は降伏。
(玉音放送)「朕深く世界の大勢と帝国の現状とに鑑み非常の…」。
全世界で戦死者は兵士およそ1,700万人民間人およそ3,400万人。
5,000万人以上の死者を出した人類史上最も悲惨な世界戦争はこうして終わったのです。
それにしても日本もそうだったけど全世界的にこの戦争は民間人の犠牲がとにかく多かったんだね。
はい。
その背景にはこの大戦が総力戦だった事があります。
そういえば第一次世界大戦ぐらいから戦争っていうものが総力戦になっていったんだっけ。
そうです。
例えばそれまでの爆撃は…そっか。
まあ民間人でも実際に兵器を作ったりとか弾薬運んだり食料を生産したりする訳だから攻撃対象になってしまうって事だね。
そうなんです。
ここでマジカル・ヒストリー倶楽部アドバイザーの西崎先生です。
(2人)よろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
さあ先生今も世界のいろんな所で戦争が起きてますけどもやっぱり戦争っていうのはなくならないものなんですかね?まずとにかく一番大切なのは歴史を学び記憶しそしてそれからいろんな立場で考えるって事だと思うんですね。
私たちってどうしても歴史を考える時に自分の立場に固執してしまって特に戦争の事になりますと自分の国が勝ったとか負けたとかそういった事で…ですけれどももしかすると相手にも言い分があるかもしれないとそういった事をちょっと考えてみるっていうのはやはり非常に重要な事ですしそこからどうやったら悲惨な状況をどこにおいても世界中どこにおいても起こさないようにするのはどうしたらいいか…という事を考えていけるのではないかな…という気がしますね。
そうですね。
お互いの立場で考えるっていう事なかなかねえできないですもんね。
難しいですよね。
1つの例ですけれども第二次大戦を戦ったドイツとポーランドが共通の国際教科書まあ共通の教科書を作ろうというのでこう専門家たちが集まって議論を繰り返したっていうそういった事もやってるんですね。
(永松眞鍋)へぇ〜。
ですからやれない事はないと。
お互いがそういうふうに思えればやっぱりこう一歩進めるっていうのは何かそう感じますね。
そうですね。
いや先生本当にどうも…。
(2人)ありがとうございました。
いややっぱり歴史を学ぶにしても自分の国の歴史だけじゃなくっていろんな国の立場から歴史を考えるっていう事も大事なんだね。
2015/12/25(金) 14:20〜14:40
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 世界史「第二次世界大戦」[字]

歴史を知ると、旅はもっと楽しくなる! 世界各地の遺跡や観光地に隠された歴史の秘密を解き明かすマジカル・ヒストリー・ツアーに、みなさんも出かけましょう。

詳細情報
番組内容
今回のツアーのテーマは、第二次世界大戦。第一次大戦後、平和維持のためにヨーロッパではヴェルサイユ体制、アジアではワシントン体制が築かれた。それでも第二次世界大戦が起きてしまったのはどうしてだったのだろうか? また、この大戦は兵士よりも、民間人の犠牲者が数多くが生み出された。それはなぜだったのだろうか? NYのウォール街、日本の広島などを訪ねてひも解いていく。【出演】眞鍋かをり、永松文太
出演者
【講師】東京大教養学部教授…西崎文子,【司会】眞鍋かをり,永松文太,【語り】山田みほ

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
バラエティ – その他
趣味/教育 – 大学生・受験

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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