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日銀議事要旨 賃上げ慎重な企業の姿勢に懸念12月24日 12時48分
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日銀は、先月開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表し、複数の政策委員から、企業の賃上げの動きが鈍く、消費者の間で物価の上昇への抵抗感が強まるおそれがあるという意見が相次いでいたことが分かりました。日銀は先週、企業に投資を促す措置の導入を決めたばかりで、賃上げに慎重な企業の姿勢に懸念を強めていたことがうかがえます。
公表された議事要旨によりますと、先月の日銀の金融政策決定会合では、企業の収益が過去最高の水準にあるにもかかわらず賃上げや設備投資がやや鈍いという報告があり、何人かの政策委員が「今の高水準の収益を、企業の経営者が円高の修正などによる一時的なものと見ていることが影響している」という分析を示しました。
そのうえで、複数の委員が「上昇基調にある物価を反映する形で賃金が上昇しなければ、家計が食料品などの値上げに対する抵抗感を再び強めるリスクがあり、留意が必要だ」と指摘していました。
日銀はこの1か月後の先週の金融政策決定会合で、企業に対して賃上げや設備投資を強く促す金融緩和の補完措置を導入すると決めましたが、この決定に先立ち、政策委員の間で賃上げに慎重な企業の姿勢に懸念が強まっていたことがうかがえます。
そのうえで、複数の委員が「上昇基調にある物価を反映する形で賃金が上昇しなければ、家計が食料品などの値上げに対する抵抗感を再び強めるリスクがあり、留意が必要だ」と指摘していました。
日銀はこの1か月後の先週の金融政策決定会合で、企業に対して賃上げや設備投資を強く促す金融緩和の補完措置を導入すると決めましたが、この決定に先立ち、政策委員の間で賃上げに慎重な企業の姿勢に懸念が強まっていたことがうかがえます。