(韓国語)岩渕⇒ご覧の映像は、あすから2日間金沢市で行われる日中韓学生アニメーションフェスティバルで上映される作品の一部です。
そしたら、かあちゃんは足を引きながらゆっくり行きましょう。
犬はかあちゃんにかみつくでしょう。
そのうちに猟師が来てかあちゃんを縛っていくでしょう。
その間に坊やとお父ちゃんは逃げてしまうのだよ。
それじゃあ、かあちゃんがなしになってしまうじゃないか。
生字幕放送でお伝えしますこんにちは。
ことし最後の放送になりました「くらしきらり解説」です。
きょうのテーマはこちらです。
担当は中谷日出解説委員です。
まず早速、どんなフェスティバルですか?中谷⇒日本と中国、韓国の関係は政治的には関係改善に向かって前に進み出そうとしている感じだと思いますけれども文化レベルでよい関係を築いていこうという試みがこのフェスティバルなんです。
日本の文化庁が主催しています。
どこが参加していますか?日本中国韓国の6つの芸術系の大学そこでアニメーションを学ぶ学生や教員そして各国で活躍する若手アニメーション監督が一堂に会して、作品の上映やシンポジウムを行うというフェスティバルです。
特に今回、私が注目する試みをきょうは紹介します。
6つの大学の学生が混成チームを作ります。
5つのチームに分かれて同じテーマでアニメーションを制作するんです。
共同制作なんですね。
そして発表し合うという試みなんです。
どんな作品でしょうか。
早速、見てください。
この作品は、男の人と女の人が出会って、そして赤ちゃんが生まれて子どもとまた出会うという親子の愛を描いた作品です。
フィラメントということばがありますね。
電球の先に白熱球などで光るものですね。
それから子どもに当たりますフィラメントは線状の構造を意味しています。
モチーフは線なんです。
線と線が結び付いてフィラメントが出来上がるそれで、ともすということです。
子どもができて輝きだす。
ものすごく温かい作品です。
その電球が家族をまた照らすという感じなんですね。
線の表現も微妙に光っていていい表現だなと私は思っています。
共通のテーマがあるんですか。
テーマは出逢うというものです。
参加国の学生が話し合ってテーマを決めていくんです。
続いての作品は「SARADANCE」というものです。
野菜がモチーフなんですね。
その国の文化を野菜に見立てて。
日本のものですね。
サラダボウルの中で出会って混ざり合って美しいハーモニーを奏でるという作品です。
それぞれの伝統文化やさまざまな楽器などができます。
野菜がそれをまとっているわけです。
日中韓の文化は、何か似ているところがありますね。
太鼓は共通な気もしますね。
それぞれの学生が思い思いに伝統文化をサラダボウルの中、皿の上でフェスティバルをしているような雰囲気でコラボレーションの意味が出ている作品です。
サラダもいろんな個性が合わさるからこそ、おいしくなりますよね。
強いメッセージが感じられます。
このイベント全体フェスティバル全体のテーマとも合う作品だと思います。
最後の作品です。
ドレッシングを作る過程でなかなか溶け合わないしょうゆ、水分と油ですね。
それが合わさろうとしていますが、なかなか、合わさらない。
混ざり合うことができない状況なんですけれどもそれを見て入っている瓶がお母さんという意味合いなんですけれどもね。
お母さんの一振りで溶け合うというものです。
きょうだいみたいな感じですね。
仲よくなりました。
上機嫌で2人が混ざり合って1つのドレッシングになって味を奏でるというものです。
振られて、サラダをおいしく味つけていくというものです。
でもこれはオチがあるんですよ。
振らないでそのまま放っておくとまた分かれてしまうんです。
ちゃんと関係を振っておかないとずっと混ざり続けることはないんだなというメッセージかなと思います。
くっついたり離れたりしてでも仲のよさは伝わります。
関係改善というか2つのものが融合していく全体のテーマにもあった作品だと思います。
どうやって作られたんですか?6つの大学で5つのチームが作るんですけれども一口にアニメーションといっても、ものすごく時間がかかるんです。
何百枚何千枚という、絵を重ねていかなければいけません。
時間がかかります。
ミーティングは5月から始まりました。
インターネットを介して各学校とテレビ電話でミーティングを重ねるんです。
東京藝術大学の学生さんたちがここにいます。
3つの国で話し合うということです。
当然、ことばの壁があります。
韓国中国の人たちは英語が流ちょうらしいですけれども日本の方たちは苦手な方もいるということで留学生が、間に入ってコミュニケーションを取るということもあったようです。
それぞれの大学が夏休みに入ったときに合宿をするんです。
東京藝術大学のアニメーション専攻のある横浜で合宿をしました。
それぞれのチームが作品を作っていく共同制作をしていくというものです。
何日間だったんですか。
10日間、行われました。
10日間のうちに全部を作って発表しなければいけません。
大変なんですよ。
制作中の様子です。
東京藝術大学の校舎の中でやっています。
何千枚とは言わなくても千何百枚という枚数を徹夜で描くわけです撮影もします。
テレビ電話はやっていますけれども、初めて会ってどんな雰囲気だったんですか。
最初はお互いのことがよく分からないのでぎくしゃくした感じだったんですけれども絵はことばよりもものをいうんです。
絵を描き合っているうちに考えや思いが伝わって最後は溶け合ったいいムードだったということです。
考えが伝わって最後は溶け合ったいいムードだったということです。
学生さんたちのコラボレーション以外にはどんなものが見られますか。
各国の若手で活躍するアニメーション作家各大学の学生の作品も上映されます。
こういうものは続けることが大事です。
それを提案します。
金沢21世紀美術館シアター21で行われます。
あしたあさってです。
入場無料です。
ぜひ皆さんご覧になるといいかなと思います。
こういうイベントを続けることがお互いの理解を深めて心の壁を低くしていくのが大事です何かを作ることが大事ですね。
次回は藤野優子解説委員とともにお伝えします。
ぜひ、ご覧ください。
2015/12/25(金) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「日中韓 学生アニメフェスティバル」[字]
NHK解説委員…中谷日出,【司会】岩渕梢
詳細情報
出演者
【出演】NHK解説委員…中谷日出,【司会】岩渕梢
ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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サンプリングレート : 48kHz
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