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米 モスク狙った破壊行為や嫌がらせ過去最多
12月30日 13時13分

米 モスク狙った破壊行為や嫌がらせ過去最多
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アメリカでは、イスラム教の礼拝施設モスクを狙った破壊行為や嫌がらせが、ことしは70件を超えてこれまでで最も多くなったことが分かり、イスラム教徒に対する偏見が広がっているという懸念が強まっています。
アメリカのイスラム系団体「アメリカ・イスラム関係協議会」によりますと、アメリカ国内でモスクを狙った破壊行為や嫌がらせが、ことしは今月16日までに合わせて71件起き、統計を取り始めた2009年以来、最も多くなったということです。
このうち、モスクの破壊行為が29件、襲撃を予告するなどモスクに対する脅迫行為が29件、モスク周辺での差別的な発言などの嫌がらせ行為が8件などとなっています。
こうした事案のおよそ4割は先月のパリの同時テロ事件以降に集中していて、テロ事件やアメリカで起きたイスラム教徒による銃の乱射事件などを受けて、イスラム教徒に対する偏見が広がっているという懸念が強まっています。
アメリカでは、今月、大統領選挙の野党・共和党の指名争いでトップを走るトランプ氏がイスラム教徒の入国を禁止すべきだと発言したほか、ニューヨークではイスラム教徒の男性が男に「イスラム教徒を殺す」と言われ何度も殴られ、けがをする事件も起きています。この男性はNHKの取材に対して「本当に怖い。多様性を認めるアメリカの価値観に反している」と不安そうに話していました。

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