ニュース詳細
有志連合がIS幹部10人を空爆で殺害12月30日 8時00分
k10010356671_201512301510_201512301513.mp4
過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦を進めるアメリカ軍主導の有志連合は、今月、空爆でISの幹部10人を殺害したと発表し、このうち2人は先月、フランスのパリで起きた同時テロ事件の犯行グループとつながりがあったとしています。
過激派組織ISに対する軍事作戦を進めるアメリカ軍主導の有志連合のウォレン報道官は29日の会見で、今月、イラクやシリアで実施した空爆でISの幹部10人を殺害したと発表しました。
このうち、24日にシリアで殺害した男は、先月、パリで起きた同時テロ事件の首謀者と直接つながりがあったほか、26日にイラクで殺害した別の男も犯行グループのネットワークに関係があったということです。このほかの幹部もISの組織内で、欧米諸国での直接のテロ攻撃を計画・実行するグループに深く関与していたということで、ウォレン報道官は引き続き幹部を狙った空爆を強化する考えを示しました。
一方、ウォレン報道官は、イラクの政府軍が28日、奪還を宣言した都市ラマディで国旗を掲げる様子を上空から撮影した映像を公開し、「極めて重要な節目になる」と評価しながらも、まだISの戦闘員が残っているなどとして、完全なISの掃討には、なお時間がかかるという見通しを示しました。
このうち、24日にシリアで殺害した男は、先月、パリで起きた同時テロ事件の首謀者と直接つながりがあったほか、26日にイラクで殺害した別の男も犯行グループのネットワークに関係があったということです。このほかの幹部もISの組織内で、欧米諸国での直接のテロ攻撃を計画・実行するグループに深く関与していたということで、ウォレン報道官は引き続き幹部を狙った空爆を強化する考えを示しました。
一方、ウォレン報道官は、イラクの政府軍が28日、奪還を宣言した都市ラマディで国旗を掲げる様子を上空から撮影した映像を公開し、「極めて重要な節目になる」と評価しながらも、まだISの戦闘員が残っているなどとして、完全なISの掃討には、なお時間がかかるという見通しを示しました。
パリ同時テロ事件との関連は
有志連合による空爆で24日にシリアで殺害された男について、フランスのメディアは、先月13日のパリ同時テロ事件の実行犯の幼なじみだったと伝えています。
フランスの新聞「パリジャン」によりますと、この男はシャラフ・ムアダンというモロッコ系のフランス人で、おととし夏にシリアに渡り、パリ同時テロ事件でコンサートホールを襲撃した実行犯の1人と幼なじみだったということです。「パリジャン」は、事件の最中に実行犯らが「スレイマンに電話をかけるか」などと話し合っているのを耳にした生存者がいて、この「スレイマン」という名前で捜査関係者に知られていたのが、今回殺害されたムアダンという男だったと伝えています。
フランスの新聞「パリジャン」によりますと、この男はシャラフ・ムアダンというモロッコ系のフランス人で、おととし夏にシリアに渡り、パリ同時テロ事件でコンサートホールを襲撃した実行犯の1人と幼なじみだったということです。「パリジャン」は、事件の最中に実行犯らが「スレイマンに電話をかけるか」などと話し合っているのを耳にした生存者がいて、この「スレイマン」という名前で捜査関係者に知られていたのが、今回殺害されたムアダンという男だったと伝えています。