３つの投信全てを１月清算へ－ホワイトボックス・アドバイザーズ (1)

2015/12/30 03:26 JST

　　　　（ブルームバーグ）：投資会社ホワイトボックス・アドバイザーズは運用する３つの投資信託全てを１月19日に清算する予定だ。2015年の損失や投資家の資金引き揚げが背景にある。同社は運用資産が38億5000万ドル（約4640億円）で、株式責任者のジェーソン・クロス氏が今月辞任している。

同社は現在も最高経営責任者（ＣＥＯ）を務めるアンドルー・レッドリーフ氏が2000年に設立。清算予定は28日にウェブサイト上で発表した。

ミネアポリスに本社を置く同社の広報担当、アマラ・カイヤレス氏は電話インタビューで「戦略的な決定だった」と発言。「投信の解約が相次いでおり、資金を残している投資家に集中するリスクが高過ぎてわれわれが平静さを保てないと判断した」と付け加えた。現金は十分あり、すべての払い戻しに応じられるという。

金融業界では、サード・アベニュー・マネジメントが今月９日、７億8850万ドル規模の社債ファンドを清算するとともに顧客による換金を一時停止するとし、信用市場と株式市場を震撼させた。ホワイトボックスは顧客に対し、１月19日より前にいつでも換金できると説明している。

同社は今月17日、投信への新規資金受け入れを停止していた。ホワイトボックス・タクティカル・オポチュニティーズ・ファンド（運用資産１億1280万ドル）の成績は年初から今月24日まででマイナス21％、ホワイトボックス・マーケット・ニュートラル・エクイティ・ファンド（同4025万ドル）がマイナス6.3％、ホワイトボックス・タクティカル・アドバンテージ・ファンド（同2030万ドル）がマイナス１％未満だった。　　

原題：Whitebox to Liquidate Its Mutual Funds as Redemptions Rise (1)（抜粋）

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