で、このインタビュー自体は30分ぐらいでさっさと終わらせて、あとは二人で近くの文房具売り場で新製品をチェックしながらキャッキャしてました。
早く潰しておくべきか…とか物騒なことを書きましたが、もうすっかり普通に文房具友達です。健太郎くんと僕。
早く潰しておくべきか…とか物騒なことを書きましたが、もうすっかり普通に文房具友達です。健太郎くんと僕。
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オール手書きでこの情報量、何度見ても圧巻
夏休みの自由研究として一人で100ページもの手描き文房具図鑑を作り上げた小学生、山本健太郎くん。
彼の図鑑は『夏休みの宿題で作った文房具図鑑がすごい』で紹介したが、それから約二ヶ月、なにかいろいろと健太郎くんの周辺が変わってきたらしい。 ということで「その後、どんな感じ?」というのを聞いてみた。 > 個人サイト イロブン Twitter:tech_k その1 テレビに出たまず、記事が出てから2週間後に、健太郎くんはテレビ出演も果たした。
11月3日の文具の日に、TBSの朝の情報番組で取り上げられたのだ。 「テレビ、出ました。ものすごい緊張しました。 学校でもめちくちゃ言われましたよ。デイリーポータルの記事になった時にもすごい騒がれたというか人気になったんだけど、テレビに出るってなったらドカーン!って感じで。」 健太郎くんちの近所のファミレスでその後を聞いてます。
健太郎くん、普段はわりと大人しいというかクールな子なのだが、さすがに「ドカーン!って感じ」と語った時は表情も上気して見えた。
つまり、それぐらいドカーンという感じだったんだと思う。 自著について語る健太郎くん。堂々としてみえるが絶賛緊張中。
「テレビに出る前日に学校で『あした健太郎くんがテレビに出ます』って言われたので、みんな観てくれました。
おかげでなんかすごい有名人です。」 その2 学校で人気者になったテレビ出演もあって、健太郎くんはいまや学校一の有名人なのだ。
いま、クラスの友達とかじゃなくて全く知らない一年生の子とかから「あ、けんちゃんだ」って声かけられたりするようになって。 大人っぽく「けんちゃん」と呼ばれたことを笑顔で語る健太郎くん。12歳感が薄い。
そんな年下の子から「けんちゃん」って呼ばれるってすごいな。子役スターみたいだ。
鈴木福くんとかも、たぶん学校で後輩から「福くんだ」とか言われてニコニコしてるんだろうな。 僕が福くんだったら「福さんって言え」って怒ると思う。 健太郎くんもニコニコしてる。えらい。大人だ。 「記事が出た時は学校の先生が『私の貼ったシールがインターネットで輝いてる!』って自慢してました。」 先生も自慢の「たいへんよくできました」シール。
インターネットで輝いてる、というのは斬新な喜び方だと思うけど、喜んでもらえて健太郎くんも嬉しいらしい。僕も嬉しい。
「あと、今までは学校で文房具の話をしなかったのに、今はできるようになりました。」 おお、それはとても良い話だ! 10月にインタビューした時点では、健太郎君は「いま学校で友達におすすめの文房具の話とかしても『…なに言ってんの?』って引かれちゃうから、そういう話をしないんです」と言っていたのだ。 「いや、まだ距離感はちょっとあるけど、文具に詳しい人、ぐらいの立ち位置で認められた感じかな…。 クラスの女子とかが『私の文房具みて』って言ってきたりします。」 なんだその羨ましいやつ。小学生にして文房具でモテてるのか! その3 図鑑が出版される文房具でモテてるうえに、なんと『文房具図鑑』が書籍として出版されることが決定したという。
なんか、夢のような小学生ライフだな。サクセスってこれか。 「僕が中学生になるまでには…ということで、3月ぐらいに出るみたいです。」 健太郎くん、小学生なのでSNSもやってないし連絡先も公開していない。なので、先のテレビ出演オファーや取材依頼なども実は僕にまず連絡がきて、それを健太郎くんのお母さんに転送するということをしばらくやっていた。 で、この出版に関しては大手出版社を含む数社から連絡があったのだ。 お待たせしました。これ、本になります。
その後、各担当さんとお母さんが話し合いをした上で、最終的に京都のいろは出版さんという出版社から発売されることになった。
気になるのは、あの図鑑が手描きのあの感じそのままでちゃんと出るのだろうか、というところ。 あと、定価が本当に3兆円+税になるのかも気がかり。
「基本、あのまんまで出ます。(定価は変わるらしい)
ただ、掲載してる全文房具メーカーさんにチェックしてもらってるので、文房具の値段とか、メーカーさんから「ここはこう書いて欲しい」みたいなのは直してます。 乾いたら色が消える蛍光色つき糊はあまり意味ないって書いたんだけど、そこは人によって見え方がちがうから「個人の感想です」って書いて欲しいって言われたりしました。」 さすがに出版物ともなると、その辺の表現ガイドラインも厳しい。 まぁ、それぐらいのネガティブ表現も「個人の感想です」の一文だけでチェックを通してくれるのだから、文房具メーカー各社とも健太郎くんに注目しているんだと思う。 僕も個人的に、健太郎くんが今後どうなっていくのかすごく気になっている。もしかしたら文房具ライターとして競合になるかもしれないからだ。 若い芽は早く潰しておくべきか。
で、このインタビュー自体は30分ぐらいでさっさと終わらせて、あとは二人で近くの文房具売り場で新製品をチェックしながらキャッキャしてました。
早く潰しておくべきか…とか物騒なことを書きましたが、もうすっかり普通に文房具友達です。健太郎くんと僕。 30歳離れてるけど、普通に文房具の話で盛り上がってます。
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