糸井重里さんが現在メインの活動とされているウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」。筆者は10年来の大ファンで、それこそほぼ毎日チェックしています。緩急織り交ぜた良質なコンテンツが膨大な数あるのでいつ来ても飽きません。ほんとスゴイ。
今日はその中から、この年末年始でまとめて読むのにオススメなコンテンツを筆者の独断と偏見でご紹介したいと思います! こたつでぬくぬくしながらゆっくりとどうぞ。
グルメ
2013年あんこの旅
2013年の新年企画として発表されたコンテンツ。あんこをこよなく愛する糸井さんが、あんこに対する熱い思いを滔々と語ります。
まんじゅう、大福、もなか、たい焼き、おはぎ、異なる和菓子それぞれについて確固としたあんこ論を確立している糸井さん。あんたどれだけあんこ好きなんだよ、好きすぎるだろとただただ驚きです。また登場する和菓子が東京を代表する名店のものばかりで、いちいち美味しそうなんですよねぇ。読み終わると和菓子を買いに行きたくなることうけあいです。
糸井 あんこについて
がつがつ知ろうとし過ぎないことです。
こっちからは、行かない。
向こうから迎えに来て、いただく。
ご招待に合わせて‥‥
(ものすごく真面目な顔で)ありがとうございます!
平野レミさんのカレー「WADA CURRY」を作ろう!
ほぼ日刊イトイ新聞 - 平野レミさんのカレー WADA CURRY を作ろう!
お正月のおせちに飽きたら、カレーはいかがでしょーか。絶品「WADA CURRY」のレシピを、平野レミさんの軽妙なトークとともに楽しむコンテンツ。動画がメインなのでお手軽に楽しめます。
これが「WADA CURRY」! 筆者も一度作りましたが、簡単にできる上に、シャンツァイの風味が鮮烈でいくらでも食べられる旨さでした。うーんまた作りたくなってきたぞ。ニュージーランドでも簡単に手に入る材料ばかりだし、また作ろうかな。
動画の中から一本ピックアップ。ロマネコンティの話がヤバイ。
カロリーメイツ金沢の旅
乗組員(=東京糸井重里事務所の社員さん)が積極的に顔出しで出演するのもほぼ日のコンテンツの特徴。最近活動が著しいのが、スガノさん、シブヤさん、ジャンボさんの女性3人からなるユニット「カロリーメイツ」。彼女たちが国内外問わず出かけて行ってはその土地の旨いものを食べて食べて食べまくる。朝ごはんがダブルヘッダーなんてのは当たり前、その勢いでランチに突入してデザートはしごしてディナーで締めなんて旅程もさも当然のようにこなす3人の胃袋に脱帽です。
2015年は台湾やシンガポールにも行かれたカロリーメイツの皆さんですが、ここでは金沢編をチョイス。北陸新幹線も開業して金沢は一気に身近な都市になりましたね。寿司から甘味まで、怒涛の飯テロをお楽しみください。
ふたりが横で
大騒ぎしており、
ジャンボは涙を流しています。なんだよー、と訊いたら、
「とにかく食べてみて!」と。のどぐろのあぶりのにぎりでした。
びっくりした。
頭に血がのぼりました。
なんだよこれ。「考えられないくらいおいしいです」
とシブヤちゃん。「これはもう、のどぐろのためだけに
金沢に来ていいと思うんです」
と、ジャンボ。「のどぐろは、年間通じて食べられる
お魚ですので、
いついらしても楽しめますよ」
と、大将。
ビジネス
岩田聡さんのコンテンツ。
2015年7月11日に亡くなった任天堂の前社長・岩田聡さん。岩田さんは名作「MOTHER」シリーズの制作を手掛けるなど糸井さんとは親しい間柄であり、ほぼ日では創刊時に事務所のLANケーブルの配線工事もされた「電脳部長」でもありました。そんな岩田さんの登場したコンテンツがまとめられています。
物事って、やった方がいいことの方が、
実際にやれることより絶対多いんですよ。
やったほうがいいよねっていうことが
山ほどあるんです。
だから、やった方がいいことを全部やると、
みんな倒れちゃうんです。
なので、オレたちはなにが得意なんだっけ、
ということを自覚したうえで、
「なには、なにより優先なのか」
をはっきりさせること。順番をつけること。
それが経営だと思います
堀江貴文さんの、まじめなおせっかい。
堀江さんの著書『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』を記念して行われた対談。
とかく注目と反発を受けがちな堀江さんですが、その行動原理はどこにあるのか、そしてなぜ反感を買うのかを、糸井さんが「おせっかい」というキーワードで解き明かしていきます。ほかではあまり見ることのできない堀江さんの表情にも注目です。
堀江 ステレオタイプな型にはめられるのって、
ぼくに限った話じゃないと思うんです。
みんな、なにかしらの型にはめられてるというか。
それでも、型にはめられないで
生きていく方法はあるし、
そういう気づきをすこしでも
提供できるんじゃないかという思いがずっとあって。
『ゼロ』という本を出したいちばんの目的は
そこかもしれないですね。
糸井 その目的、達していると思いますよ。
堀江 そうだといいんですが‥‥。
伝わってほしいです。
現状に生きづらさを抱えているひとたちに。
みんな大なり小なり
不満を抱えて生きているんだと思うんですけど、
やっぱり
「そこまでがまんすることないのに」
という気持ちは強いですから。
社長に学べ!
2005年、当時日本マクドナルドの社長を務めていた原田泳幸さんのインタビュー。最近問題続きで業績だだ下がりのマクドナルドですが、これを機会に前社長が何を語っていたのか、振り返ってみるのもよいかも。クォーターパウンダーとかビッグアメリカとか1日限定1000円マックとか、筆者は割と好きでしょっちゅうマックに通ってたんですけどね。行かなくなったのはむしろ社長交代後のような気が。どうしてこうなっちゃったかなー。
ブランドを考える上で、
いちばん大事なのは
「お客さんの期待値を超えて
はじめてブランドだ」
ということです。テレビでかっこいいことを
言っているけど
お店に行ったら失望しちゃった、
じゃダメなんです。だからテレビでは
あんまりかっこいいことは言うなと。
そこそこに言っておいて、
行ってみたらテレビで期待したよりも
ずっとよかった……
これがビジネスですからね。
マンガ
ネコが出ますよ。
「伝染るんです。」の和田ラヂヲさんが足掛け4年間に渡って連載した不条理系ギャグ漫画。
カツラの清水、エジプトパーマの川上、残念な頭(そういう名前)、など頭部に特徴のある人々は次々出てくるのに、いつまでたってもネコは出てこない。毎週「今日こそネコが出るのか!?」とワクワクしながら読んでおりました。本当に出るのか、出ないのか? ぜひその目でお確かめください。
(エジプトパーマの川上。)
連載の後日談であるインタビューもあります。
大きいほうと小さいほう
不定期に連載されているシュールなマンガ。緻密に描きこまれた絵と、なんともつかみどころのない独特の世界観が魅力的です。ギャグなのかシリアスなのか現代アートなのか。筆者も大好きな連載なのですが、神出鬼没な宇宙人である「大きいほうと小さいほう」よろしく、連載の方も神出鬼没なので、更新のお知らせがあるとテンションが上がります。
(大きいほう(右)と小さいほう(左)。この佇まいがもう……)
そにぎりくん
毎週木曜日に連載中のギャグマンガ。現在まで145話が掲載中。1話完結なのでどこからでもどうぞ。気に入ったらぜひ「おいおい」してってください。
ゆるゆる
はらよわ男の座談会。(ジュエリー仕様)
「ゲーリーさんと親しい人々」通称はらよわ男4人による、う○○に関する座談会。子供の頃の思い出、現在のゲーリーさんとのつきあい方、いかにしてOPPを回避するかについて語っています。出演者はスチャダラパーのBOSEさん、イラストレーターのタナカカツキさん、そして当時は SAKEROCK で活動されていた浜野謙太さんと星野源さんというなんとも豪華なメンツです。
ちなみに文中の「う○○」はすべて宝石の名前に置き換わってます、ということでジュエリー仕様なのです。
ボーズ でもふつうはさ、
「あいつトイレ、行ったぞ」
みたいになっちゃってたよね。
浜野 「しかも、個室に行ったぞ」
星野 その瞬間に、あだ名が、
ターコイズになるじゃないですか。
ボーズ そうだね。
もう、ターコイズ。
浜野 ターコイズ。
タナカ なってた、なってた、ターコイズ。
言いまつがい
世の中にあふれる言い間違い……もとい「言いまつがい」を集めに集めた、ほぼ日の名物コンテンツ。高確率で爆笑ネタがまぎれているので電車の中で読んではいけません。
娘が
「『パイレーツ・カリ・
オブリアン』見たい!」
と言うので
週末に映画館に行ってきます。
(ジャック・スパロウ大好き)
ホテルに勤務する友人が、新人の頃のこと。
フロントでお客さまに
「ご一泊ですか?」と尋ねるところを、
ついうっかり
「ご一発ですか?」と。
直球ですね‥‥。
(リ)
アーカイブが膨大すぎて追い切れないよ! という場合はランダムボタンをお試しくださいませ。書籍化もされてます。まとめて読みたい方はこちらもどうぞー。
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最近では「ほぼ日」というとほぼ日手帳を作ってる会社だと思ってる方も多いようです。確かにそうなんですけど、それ以外にもものすごい量のコンテンツがあって、手帳はそのひとつに過ぎないんですよね。手帳のほぼ日しか知らなかった人もこれを機会にほぼ日本体ものぞいていただけるとファンとしては非常にうれしく思う次第です。ではではーー。