大日本住友製薬
Innovation today, healthier tomorrows

ドクターからのメッセージ 腰痛治療のポイント

ドクターのご紹介

北陸・信越福井県福井市

どこが、いつ、どんなふうに痛むのか、
医師にできるだけ細かく伝えましょう

山内整形外科
院長
山内 健輔(やまうち けんすけ)先生

ドクターからのメッセージ

腰痛治療の基本は安静を保つこと
年齢やライフスタイルに沿った治療計画を

腰痛の原因には、年代によってそれぞれ傾向があり、対処法も異なります。10~20歳代に多いのは、椎間板(ついかんばん)の障害です。骨や関節を酷使する激しい運動や、運動後のクールダウンが不十分なために痛めてしまうケースをよく目にします。この場合の治療の基本は安静。画像診断をして、必要に応じて飲み薬、注射、湿布などを併用するのが一般的です。
特別な運動をしていない子どもの腰痛は筋肉痛であることが多く、おおむね安静にしていれば、自然治癒力で改善します。スポーツに本格的に取り組んでいる場合は、大会や遠征などのスケジュールに合わせた治療計画を立てることもあります。
大人の腰痛治療の基本も、安静を保つことに変わりはありません。当院では急性腰痛(ぎっくり腰)や変形性腰椎症(へんけいせいようついしょう)が多く、痛みがかなり強くなってから来院される方も少なくありません。壮年期はなかなか仕事を休めませんから、無理をしてまた痛み出す…という悪循環に陥りがち。仕事最優先で治療計画を立てるなら、まず画像診断で別の病気が隠れていないかを確認した後、初回から必要な薬剤を使用し痛みをしっかりととるのがいいと思います。大切なのは、早い段階で痛みによる負の連鎖を断ち切ることです。

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の主な原因は老化
痛み方によって色々な治療法があります

高齢者に多い腰痛の一つに、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)があります。老化に伴って背骨が変形し、脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなってその中を通っている神経が圧迫されることが原因です。安静時はほとんど症状がありませんが、背筋を伸ばして立ったり歩いたりすると、太ももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きにくくなり、歩行と休息をくり返す間欠跛行(かんけつはこう)という症状が現れることもあります。
治療の基本は薬物療法です。痛みが腰だけなのか、下肢にもあるのか、痛みの程度はどのくらいか、ほかに飲んでいる薬はあるのかなどによって、例えば血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤、ビタミン剤、痛み止め、漢方薬など、さまざまな薬を使い分けます。また、適度な運動を生活に組み込んで、腹筋や背筋をつけることがおすすめです。
仮に手術となった場合、当院では最初に入院期間を設定し、目標を立ててリハビリを集中的に行います。これは、スムーズに日常生活に戻れるようにするためです。その間に、ご自宅の生活様式の整備(トイレを和式から洋式に変える、布団をやめてベッドにする、段差対策など)も並行してアドバイスしています。

症状を正確に説明することで
きめ細やかな治療が可能に

福井という土地柄もあるのかもしれませんが、高齢の方は腰痛を我慢してしまう傾向があるようです。腰痛はQOL(生活の質)や、ADL(日常生活動作)を左右するもの。しかし患者さんからの訴えがなければ、医者は助けることができません。患者さんに心がけていただきたいのは、痛みについて “できるだけ詳細に”医師に説明することです。例えば、動いた時に腰だけ痛むのか、しびれはあるのか、脚もピリピリするのか、どこがだるい(福井の言葉で『やめる』)のか、どんなふうに歩きづらいのか、一度に歩ける距離は何メートルなのか、日常生活で何に困っているのかなど、正確に伝えるように努めてみましょう。
また、下肢痛が腰から来ていることをご存知ない方が多いようです。下肢に違和感がある場合も必ず医師に伝えましょう。こうした情報があれば、医師はたくさんある薬の中から、患者さんにより適したものを処方したり、量を調整したりすることができます。

病院名および診療科 山内整形外科
住所 〒910-0016 福井県福井市大宮4-13-18
電話番号 0776-26-1160
医師名 山内 健輔(やまうち けんすけ)先生
ホームページ http://www.yamauchi-seikei.jp/外部リンク
治療責任者 山内 健輔(やまうち けんすけ)先生
経歴 1998年 金沢大学 医学部卒業
2011年より 山内整形外科勤務