「ロト６の当選番号を事前に教える」などと言われ、大津市内の介護士の女性（６５）が計１１００万円だまし取られていたことが分かり、滋賀県警大津署が２９日発表した。同署は詐欺事件として捜査している。

　同署によると、今年１１月中旬ごろから１２月下旬にかけ、ロト６の関係会社の社員を名乗る男から「情報提供料を払えば、ロト６の当選番号を事前に教える」などといった電話が女性宅に数回あり、女性は指定された銀行口座に計１１００万円振り込んだという。

　男はインターネット上ですでに発表されたロト６の当選番号を、「これは事前に入手した情報で、翌日の新聞に掲載されるはずだ」などと言いながら女性に教えた。女性はこれまでにロト６を購入したことがなく、翌日の新聞に当選番号が掲載されているのを見て、男の言うことを信じたという。

　女性は加入していた保険を解約したり知人から借金をしたりして資金を工面。その後、男と連絡がとれなくなったことを不審に思って同署に相談し、事件が発覚した。