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2015.12.29 Tuesday

2015年読んでよかった本10冊

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    今年は色々とありましたが、僕は元気です。
    とはいえ、色々な人に「今年は激動でしたね」ってそのニュースをみてよく言われるんですが、ペパボ入社して以来、毎年激動が起きてるんですよね。入って1年経って働いてる事業が子会社になったり、気がついたら社長がいなくなって役員になってたり。
    まあ、とはいえ今年は本当に例年にない激動さはあったんですが、それでも本を読んだりアイドルを応援したりは変わらないです。

    ということで、2015年読んで良かった本を10冊紹介したいと思います。
    ブクログで確認すると、149冊読んでるようです。(登録し損ねてる本がある気がする。。。)
    そんな私が今年読んだ本で良かった、人に薦めたい本10冊をピックアップします。
     

    orange

    まず1冊目、映画も好評上映中の「orange」です。
    もともとは、トーハンさんに打ち合わせに行った時に拡材が置いていて、そこであった小冊子が気になってたマンガでした。
    読み始めて、未来の自分から手紙が届く、友を救うという点で惹かれて読み始めました。最終巻はもう号泣必至です。
    元々は少女漫画だったみたいなんですが、連載雑誌が変わって青年漫画雑誌でやってるんですが、男性でも読める絵柄、ストーリーだと思います。
    少女漫画はちょっと、、という方にも入門編としても読める作品だと思います。

    ボクの妻と結婚してください。


    こちらもドラマになった作品です。少し、ドラマ版とは違いますが、本作もドラマ版同様泣けます。
    著者の樋口さんは、放送作家さんでバラエティではガチンコやココリコミラクルタイプ、最近ではキスマイ魔ジックとか、第一線で活躍されてる方です。
    この「ボクの妻と結婚してください。」は、タイトルどおりで主人公が病気で余命わずかな中、自分が亡き後の妻を心配して新しい旦那さんを探すという話です。
    ちょっとコメディぽいとこもありますが、いろいろと人生や自分のエンディングというのを考えてしまいます。

    人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院のリクエスト食


    人生において、寝ること食べることってかなりの回数をしてるんですよね。特に食は1日3回は、だいたいしてるわけです。
    この淀川キリスト教病院は、私が生まれ育った大阪市東淀川区淡路という街にある病院です。その終末医療をおこなうホスピスで、患者からリクエストを受けてご馳走を出してくれるサービスがあるらしいです。
    いろいろとあって、このホスピスについていろいろと調べてる時期にちょうど出会った本です。
    これも読んで、自分にとっての人生最後のご馳走って何だろうって考える一冊です。

    「だから、生きる。」


    つんく♂さんがガンにかかる前、かかった後の治療についてを自身でまとめた一冊です。
    最終的に歌手の命でもある声と引き換えに「生きる」ことを選んだのですが、その直前がかなり壮絶な状況でした。
    ガンという、今や2人に1人がかかる病気の怖さを改めて感じるとともに、読み終えが後につんく♂さんの選んだ道を応援したいと思える一冊です。

    塩田先生と雨井ちゃん

    イースト・プレス
    発売日 : 2015-05-18

    ここ2年、 「このマンガがすごい」の投票にブクログとして参加させていただいていますが、僕はこのマンガに投票しました。
    高校の先生と女学生のほのぼのとした恋愛を描いた作品です。ラブコメです。
    こういう学生時代を送りたかった来世は送りたい、という気持ちで常に学生時代を舞台にした恋愛漫画を読むのですが、最近出た漫画ですが、ちょっとなつかしい絵柄な感じなのですが、どこか新しく感じてしまいます。
     

    「メジャー」を生みだす マーケティングを超えるクリエイターたち

    著者の堀田さんからいただいた本となりますが、とても面白かった新書ということで紹介させていただきます。
    いろいろなクリエイターの方々をインタビューして、今のクリエイティブの世界をとらえようとした一冊です。
    今の価値観は「多様性」とまとめられがちな部分もあると感じていて、そこに共通する何かがあるんじゃないかって思って、ちょうどハマった一冊です。

    物欲なき世界

    著者 : 菅付雅信
    平凡社
    発売日 : 2015-11-04

    価値観というテーマでつながるのですが、「今の若者はものを買わない」というテーマを軸に今世界で起きている事象を丁寧に整理された一冊だと思いました。
    自分がいま仕事としているビジネスは、消費をする、というのが核となっています。そうした中で、時代の変化にどうしていくべきか、悩ましい内容でした。
    また、この本の冒頭あたりで書かれていた、雑誌の潮流に関しては現場の人からすると当然な話だと思いますが、いざまわりをみると確かに、、、と感じることもあったり。

    ちょっと今から仕事やめてくる

    著者 : 北川恵海
    KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
    発売日 : 2015-02-25

    最近はやりのお仕事系小説に入るのでしょうか。書店でワゴンに平積みしてるので気になって買った一冊です。
    仕事に疲れて、人生に疲れた主人公の前に現れた昔の同級生。いろいろな不思議な体験を経験して、最後に主人公はどうするのか、、、いわゆるブラック企業や「仕事と人生」について考えさせられる一冊です。
    こういう、キラっと輝く小説ですが、いろいろな書店さんや出版社さんの努力もあってかなり売れてるらしいです。ブクログもこういう作品をもっとプッシュできるようになりたいなぁと思う今日この頃です。

    しんがり 山一證券最後の12人

    ドラマにもなった作品です。社長の号泣会見でもおなじみの山一証券破たんの中で、調査から最後の会社清算にかかわった人たちを描いたノンフィクション作品です。
    当時センセーショナルな形で報道されたけど、細かいところまで知らなかったので見てみたんですが、企業の不正というのがどういう形で出てくるのか、それが垣間見える本です。
    また、同時に書いてる清武さんという巨人をいろいろとあって辞めた(辞めさせられた)という経緯を見ても、怨みたいなものも感じる一冊です。

    まちの本屋 知を編み、血を継ぎ、地を耕す


    岩手のさわや書店の店長をしている田口さんの町の書店論。
    決して、書店や出版関係によくあるセンチメンタルな昔はよかったみたいな議論ではなく、いま町の書店として何ができるか、そして書店も他の商売同様に生き抜いていかなければいけない、というスタンスで語られているところが好感が持てます。
    田口さん自身、ご実家の本屋をつぶしたという辛い経験があるようで、これからの町の書店を作っていく人の一人なのではと読み終えたと感じました。
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    ブクログとパブーというサービスをやっている株式会社ブクログで取締役をしています。 主な仕事はマネージャー業務とかです。 ブクログでは広告とか外部提携、パブーではKindleやKoboのディストリビューションの立ち上げなど担当していました。
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