最近Twitter上などでよく見かけるのが「ニンジャスレイヤーに興味があるけどどこから入ればいいのかわからない」という疑問です。
翻訳チームでは以前から「何巻から読んでも大丈夫」というメッセージを発していましたが、やはり1巻から買い揃えないとなんか嫌という人がそうはいっても多く、選択肢が多いのはそういう人たちを混乱させてしまいむしろ逆効果であることがわかり、最近は「迷ったら黙ってネオサイタマ炎上1巻」というコミュニケーション方針を取っています。第1部はKindle版もあるので、Kindleでないとなんか嫌、という方にもオススメです。
- 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,本兌有,杉ライカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2012/09/29
- メディア: 単行本
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ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上1<ニンジャスレイヤー>
- 作者: ブラッドレー・ボンド+フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2015/04/16
- メディア: Kindle版
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グッとくるお気に入りニンジャを探しましょう!
◆キャラの見た目で選ぶ◆
「でもニンジャスレイヤーって1部と2部と3部があるんでしょ? どこから読めばいいの?」という人のために今回提案するのは、キャラの見た目で選ぶという方法です。ニンジャスレイヤーの登場キャラクターはどれも魅力的かつ多彩。第3部の最新連載時点でニンジャの総数はなんと500以上! しかもその多くが、わらいなく=サンによってビジュアル化されています。今日の記事ではそのごく一部、約40キャラを紹介します。細かいことを考えず、とにかくキャラの見た目と名前でビビっときたところから読む! これです。では、主要キャラから順番に……。
◆主要キャラたち:1部から3部までまんべんなく登場◆
ここで一応、しばしばニンジャスレイヤーとも共闘するような主要サブキャラクターも紹介しておきます。
ニンジャスレイヤー、フォレスト・サワタリ、ジェノサイド
ナンシー・リー、ドラゴン・ユカノ、ヤモト・コキ、ブラックヘイズ
上記のキャラクターは1部から3部の全てに登場します。彼らの活躍が読みたいならばどの部からでも大丈夫ですし、初登場エピソードから追いたければ第1部からがベストです。
◆第1部:ネオサイタマ炎上編◆
- メイン舞台:ネオサイタマ
- 敵組織:ソウカイ・シンジケート(ソウカイヤ)
敵総帥と幹部:ラオモト・カン、ダークニンジャ、ゲイトキーパー
敵精鋭:アースクエイク&ヒュージシュリケン、ダイダロス、ヘルカイト
革命的進歩組織イッキ・ウチコワシ:バスター・テツオ、アムニジア
曲者たち:バジリスク、ヤクザ天狗、シルバーカラス
◆第1部ワンポイントアドバイス◆
第1部は、重金属酸性雨が降りしきる頽廃の電脳都市ネオサイタマを舞台とした、サイバーパンク・ニンジャアクション小説です。邪悪なニンジャ組織、ソウカイ・シンジケートの抗争によって妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジ……。死の淵を彷徨っていた彼もまたニンジャソウル憑依者として蘇り、ソウカイヤに対する復讐の戦いを開始します。危険な電脳都市ネオサイタマや、そこで生きる人々の様々な側面を描き出しつつも、主軸はあくまでフジキドの復讐譚。極限までミニマル化されたニンジャ同士の戦いは、ワビサビめいた激しさと儚さすら感じさせます。
◆第2部:キョート殺伐都市編◆
- メイン舞台:キョート共和国
- 敵組織:ザイバツ・シャドーギルド
敵幹部:パーガトリー、イグゾーション、ニーズヘグ
死刑囚ニンジャ軍団:ランペイジ、アズール、デスドレイン
いい奴ら:アコライト、シキベ・タカコ&タカギ・ガンドー、シルバーキー
女ニンジャも多彩:イグナイト、フェイタル、パープルタコ、ストーカー
イレギュラー存在:エトコ、ケジメニンジャ、エルドリッチ
◆第2部ワンポイントアドバイス◆
ソウカイヤを壊滅させたフジキド・ケンジは、もうひとつの仇である邪悪なニンジャ秘密結社ザイバツ・シャドーギルドを滅ぼすため、新幹線に乗ってキョート共和国へと向かいます。巨大な電脳都市であるネオサイタマに対して、ガイオン・シティは奥ゆかしい平安時代の情緒を残す神秘的な地下多層都市であり、ここを舞台に伝奇色の強いニンジャ群像劇が織り成されます。協力者がナンシー・リーから私立探偵タカギ・ガンドーに変わりますが、フジキドの戦いそのものは変わらず「ニンジャが出て殺す」の作品コンセプトも維持されており、どこから読んでもあなたは新鮮なニンジャアトモスフィアを摂取できます。第2部の1巻は「ザイバツ強襲!」。ドラマCD付属版もおすすめ。

- 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,本兌有,杉ライカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2013/06/29
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◆第3部:不滅のニンジャソウル編◆
- メイン舞台:ネオサイタマ
- 敵組織:アマクダリ・セクト
敵総帥と配下:ラオモト・チバ、シャドウドラゴン、バイセクター
ガールズ:ブレイズ、エーリアス、ユンコ・スズキ
独立勢力サークル・シマナガシ:アナイアレイター、フィルギア
強敵:ニンジャキラー、スターゲイザー、ディスエイブラー
◆第3部ワンポイントアドバイス◆
暗黒のシステム秩序をもって世界を征服せんとするアマクダリ・セクトを主敵とする第3部は、最も長く、また最もストーリーのバラエティが豊富な部になっています。第1部を思わせるサツバツとした短編があります。第2部を彷彿とさせるニンジャ同士の重厚なカラテドラマがあります。ネオサイタマという都市そのものの変容、さらにニンジャとモータルの関係性の掘り下げも、第3部の重要なテーマです。ニンジャスレイヤーは果たして、いかなるカラテでアマクダリに戦いを挑むのか……第3部の刊行はまだまだ始まったばかり! 今後の展開をお楽しみに!
第3部の1巻は「秘密結社アマクダリ・セクト」。第3部からは巻末に用語集も掲載され、より入りやすくなっています。第3部はアマクダリ・セクト以外にも、様々なニンジャ組織が入り乱れて戦う点が魅力です。
ニンジャスレイヤー 秘密結社アマクダリ・セクト (不滅のニンジャソウル # 1)
- 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,本兌有,杉ライカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
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===== NINJA FACTS =====
◆本当に書籍版はどこから読んでも大丈夫?◆
大丈夫です。現在、ニンジャスレイヤーの日本語版書籍は15冊存在します。第1部が4冊、第2部が8冊、第3部が3冊です。第3部は、今後も続刊予定で、完結までには2部よりも長い巻数になります。前述の通り、各巻はどこから読んでも大丈夫なセットリストになっていますので、いきなり第2部や第3部から読んでも全く問題ありません。そもそも第2部の開始時点で、第1部に出てきたニンジャはほぼ全員ニンジャスレイヤーのカラテによって殺され爆発四散しているからです。
いかがだったでしょうか。今後も様々な側面からニンジャスレイヤー入門記事を書いていきます。ニンジャスレイヤーの魅力はキャラだけでなく「都市そのもの」であったり「敵組織そのもの」であったりもします。そういった観点から以前書いた別の記事がありますので、興味を持たれたかたはぜひ続けて読んでみてください。
(Tantou)