竹野内崇宏
2015年12月29日19時17分
「精力増強」や「ダイエット」の効果をうたい、インターネットで売られているサプリメントや健康食品計49製品から医薬品成分が検出されたとの調査結果を、厚生労働省が発表した。健康被害が出る可能性があるとして、同省は購入しないよう呼びかけている。
昨年1~3月、「個人輸入代行」などと日本語表記がある海外業者のサイトから計81製品を購入し、国立医薬品食品衛生研究所で分析した。「精力増強」などとうたう50製品のうち33製品から、勃起不全治療薬の成分シルデナフィルなどが検出された。頭痛や心拍増加などの副作用の可能性があるという。またダイエット用のサプリメント31製品のうち16製品から、下剤成分ビサコジルや気管支炎治療薬の成分ジプロフィリンなどが見つかった。
49製品のうち9製品には、発がんなどの恐れが指摘されているフェノールフタレインも含まれていた。
本来は医師の処方が必要な成分が多いが、いずれも医薬品の表記はなく、国内業者であれば医薬品医療機器法(旧薬事法)違反にあたる。多くは海外のサイトで、厚労省は削除要請などをしている。違法性が疑われるサイトを見つけた場合には、同省が委託した一般社団法人・偽造医薬品等情報センターが運営する「あやしいヤクブツ連絡ネット」(http://www.yakubutsu.com、03・5542・1865)への通報を呼びかけている。(竹野内崇宏)
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朝日新聞社会部
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