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日本外科学会へ医学的な検証委託

 群馬大医学部付属病院(前橋市)で、同一の医師から肝臓手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、同病院医療事故調査委員会の上田裕一委員長(奈良県総合医療センター総長)は29日、京都市内で記者会見し、日本外科学会(東京)へ医学的な検証を委託したと明らかにした。

     上田委員長によると、検証は責任追及ではなく再発防止が目的。日本外科学会は、約50人のメンバーで同病院消化器外科全般の診療態勢を検証するため、問題の医師の担当だけでなく2007〜14年度に同病院で手術後に亡くなった64症例すべてを調べる。うち51症例は病院側に詳細なデータの提出を求めたという。

     調査委は「64症例すべてに問題があったわけではない。今後は資料要請があった患者の診療記録などを、病院が遺族の同意を得て提供していく」としている。日本外科学会は来年4月までに検証を終える見通し。【土本匡孝】

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