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一日一食でミニマリストで原始仏教徒

ADHDミニマリストのライフハックブログ。ニコニコ動画に各種アップロード中。

【B.5ライフ】内装編 Part5

セミリタイア

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インテリア設置

11/14(土)、11/15(日)、前回はトイレを設置したので、今回は各種インテリアに着手。

流し台

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まず流し台だが、数ある流し台の中でも、最もシンプルで省スペースなタイプを選んだ。そうなると必然的に屋外用のものになる。

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流し台にはホースも付属しているので、その先端に『クリーンアダプター』を取り付ける。

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この状態で、トイレの溶接済みソケットに接続。

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こうすれば、排水ルートが一本化されるので、余計な配管工事をせずにすむ。

後はホースを途中でループさせて、簡易トラップを形成。臭いの逆流を防ぐ。

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流し台設置は終了。

ドア用クッション設置

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使用しているドアだが、ちゃんと閉じても僅かな隙間が生じるため、そこから冷気が侵入してくる。

よってドア用のクッションを接触部に張り付け、隙間が生じないようにする。

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4つ購入で1,892円也。

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暗くてわかりにくいが、ドアの接触部にクッションを張り付けている。

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ドアの密閉具合は上々で、これなら冷気の侵入を防げそうだ。

換気扇カバー

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壁面に設置済みの換気扇だが、このままでは取り付け穴から空気が逃げるため、暖房効率が下がる。そもそも換気扇と窓こそは、冷暖房効率を下げる一番の要因である。

窓は最小限のものしか付けていないので良いが、換気扇はまだまだ工夫の余地がある。

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よってカバーを改造する。

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ベニヤ板を買ってきたので、これをカバーに取り付け、開閉式の扉を製作する。

45㎝×60cm×9㎜を2枚で、1,316円也。

使用するのは1枚だけだが、もう1枚は別の用途に用いる。

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このように蝶番を設置。蝶番は以前に購入した分の余りを用いた。

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扉を閉じる部分には、『ストレート打掛』という部品を使用。257円也。

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開閉部には、先の隙間テープの余りを張り付ける。

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換気扇カバーにも隙間テープを張り付け、4隅にボルトの貫通穴を開ける。

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ベニヤ扉と、換気扇カバーを合体。

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そして換気扇に設置。

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換気扇を使用しないときは扉を閉じて、冷気の侵入を最小限に防ぐ。

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ついでに言うと、ベニヤ板のもう1枚の方は、4隅をカットして流し台の下にはめておいた。ここに各種の台所用品を置く予定。

電気ケーブル固定

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電気ケーブルは、外の引き込みポールにコンセントで差し、そのまま室内に引き込んでいる。

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これらケーブル2本(黄色&黒色)が、そのままぶら下がっている状態なので、壁面にきっちり固定する。

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固定には『ステップル』と呼ばれる金具を用いる。

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固定方法はいたって単純で、ケーブルを挟んで上から押さえつつ、ハンマーで打ち込むだけ。

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こんな感じに、ケーブルを2本とも壁面に固定していく。

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終了。

照明設置

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60W形、810ルーメンのLED電球を4つ、分岐アダプターに接続してからソケットにはめ、壁面に固定する。

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固定はインパクトドライバーによるコーススレッド打ち付け。

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4畳ならばこの程度でも十分に明るい。

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また、エアコンの下にはローテーブルとPCを配置する予定なので、ケーブルタップを購入し、壁面に固定しておいた。997円也。

メタルラック設置

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■ご注文内容詳細
商品番号:iht7518-6
商品名 :[19mm]幅75 6段 (幅74.5×奥行34.5×高さ174.5cm) ルミナスライト スチールラック IHT7518-6 (ST7535/PHT-0173SL)
数量  :1個
税込単価:14,904円
小計  :14,904円

あらかじめハウスの天井の高さや奥行きを測っており、それに最も適合するサイズのものをチョイス。

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メタルラック本体はさほど労力をかけずに組み立てられた。

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しかしこのままでは地震の時に転倒する恐れがあるため、壁面に固定する。

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固定終了。

給水システム導入

流し台は設置したものの、水道に相当する部分がないため、ポリタンクを用いて簡易給水システムを導入する。

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まずは流し台の真上に位置する部分、天井の木材にアイプレートとSカンを設置する。

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Sカンを設置したら、そこにポリタンクの持ち手を引っかけてぶら下げる。

ポリタンクは10リットル用のため、水を満たしたら10㎏と仮定し、もっと重くても十分に耐えられるだけのパーツを選んである。

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そして蛇口を開にすると、水が真下に落下するが、そのままだと高低差があって流し台にぶつかった時に飛び散るため、蛇口の先端にホースを接続する。

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1m計り売りで147円也。

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給水システムはこれで完成。

ついでに補足すると、流し台の左上に乗っかっている黒いフタは、水を流し台に貯めるためのもの。257円也。

黒い電気ケーブルから続いているのは、タップ各種。2種で計1,336円也。

右下の緑色のフタのポリタンクは、トイレに注いで汚物を流すためのもの。

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流し台下の透明な容器は、携帯式の浄水器。井戸の水質検査の辺りで購入したものなので、価格は忘れた。

タオルハンガー設置

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伸縮ステンレスタオル掛け、798円也。

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吸盤式のものしか売っていなかったので、仕方なくそれを購入したが、ベニヤ板には吸着しなかった。

普通に木ネジを打ち込んで固定。

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ここにはマイクロファイバータオルを引っかける予定。

ハウスには現状シャワーを設置する予定はないので、このタオルで体を拭う方式になるだろう。

ポスト設置

インテリアは一通り設置したので、最後に郵便ポストを設置する。

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本当はハウスに合わせてホワイトが良かったんだが、ラインナップになかったのでグレーにした。

自分は毎日ポストをチェックせずに溜め込むズボラーなので、とにかく大容量なものを選んだ。

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そして設置手順だが、コンクリートの上に専用台座を設置してから、ポストをはめて固定する流れ。

だが当然、その際にコンクリートに穴を開ける用の工具が必要となる。

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最初はレンタルしようかとも思ったが、コアドリルの件もあるし、今後も使う可能性が見えてきたので購入することに。

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まずはポストの裏に、台座の上半分を設置する。

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次に、台座の下半分を適当なコンクリートの上に設置。

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振動ドリルに専用ビットを付けて穴を開けた後、『コンクリートプラグ』と呼ばれるソケットを埋め込む。そしてプラグの上に台座を乗せ、上からビスをねじ込んで固定する。

8.0㎜ドリルビット861円也。8.0㎜プラグ213円也。コンクリートビス861円也。

(ちなみにコンクリートビスは『プラグ不要』と書いてあるので、別にプラグつかわなくても直接打ち込めば良かったのだが、何となくやってみたかった)

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では、台座の穴をガイドとして、4か所に穴を開ける。

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最初の穴開けは仕損じたが、2回目で成功し、無事プラグを埋め込む。

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台座を乗せ、上からビスをねじ混んで固定。

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そしてポスト本体を上からはめ、ネジで固定。

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特にガタつきもなく、無事設置終了。

おまけ

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排水管と下水本管の接続部、VU75のソケットが一つ余っていたので、こんなパーツを設置してみた。

この横には井戸があるのだが、井戸で汲んだ水が汚かったら、ここに直接流して捨てる仕組み。

余っていたエルボと100⇒75の変換ソケットを再利用した。

また、井戸を使う際には『呼び水』を最初に投入する必要があるが、それ用のポリタンクも新調した。

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これを常時置いておけば、井戸内の水が落下してしまっても再使用できる。

外観

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これでようやく、作業すべき工程は全てやり終えた。

いわば入居するための『器』が完成した状態だ。

後は引っ越し作業を残すのみ!!

 

 

続く

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【B.5ライフ】内装編 Part4

セミリタイア

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トイレ設置

※以下、超長文のため注意。また、自分以外の方には何ら得るものがない、実用性皆無の内容となります。

 

10/21(水)、10/24(土)、10/25(日)、トイレ設置のため現地に向かう。

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普通トイレを設置するなら、TOTO辺りの陶器製便器を購入するのだが、今回は塩ビ管で自作することにした。

理由は主に二つ。

 

1.既製品のトイレは重いし、スペースも取る。

2.既製品のトイレにはトラップが付いており、使用水量が多くなってしまう。

 

まぁ1については、床束も設置しているし、ミニマリストのため物が少ないから許容範囲内なのだが、問題は2である。

トイレに限らず流し台もそうだが、水を流す部分が『トラップ』と呼ばれる構造になっており、それが下水管からの臭いの逆流を防いでいる。

だがその一方、トラップ構造であるがゆえに、便を流すのに大量の水が必要になるという欠点もあるのだ。

 

なんでそんなに水が必要なのよ

それにしても、トイレというのはなぜこんなにも水を大量に流さないといけないのだろうか。

便器を輪切りにしてみると、なにやら途中に山のように膨らんだ部分がある。この膨らんだ部分はトラップと呼ばれ、ここで水をせき止めておくことで、下水管の臭気が便器を通ってトイレの中に流れ込むのを防ぐという重要な役割を果たしている。

トラップのイラスト 通常時

しかし、いざ汚物を流すというとき、今度はこのトラップの山が難所となる。汚物がこの山を確実に越えて下水管へと流れていくためには、ロータンクから大量の水を勢いよく流す必要がある。そのために、一度に13リットルもの水が必要になってしまうのだ。

トラップのイラスト 流水後

自分は井戸水を使っている以上、毎回毎回13リットルなんて大量の水は使っていられない。水を汲むのも人力だ。

だがトラップなしの構造にすれば、臭いの問題はさておき、使用水量は6リットルぐらいで済むらしい。それならば井戸水スタイルでも何とか生活できそうだ。

よって塩ビ管を用い、トラップの存在しないトイレを自作する。

……まぁ、井戸なんて使わず素直に上水でも使ってれば、わざわざトイレなんて自作せずとも、普通のトラップ付き便器で間に合ったんでしょうけどね。

10万で上水を設置できるにもかかわらず、あえて趣味で井戸を使ってる以上、トイレも趣味で突っ走れってことでしょうか。

便器製作

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まず大まかな形状はこんな感じである。

使用パーツは以下の通り。

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便座だけで大体15,000円ぐらいはかかっている。

これら以外にも色々と無駄な買い物をしてしまったためだが、細かいパーツが多すぎて、もはや正確な金額は覚えていない。

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そしてこの便座を、室内の片隅に設置する。

赤マジックでクッションフロアの上にマーキングし、貫通穴を開ける。

そして実を言うと、この貫通穴用にも別途コアドリルを買ってあったのだが、エアコンの時と同じく、電気ドリルの出力が足りていなかったため、やはりインパクトドライバーで無理やり穴を開ける形となった。

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あぁ勿体ない……。

(ちなみに115mmとは、塩ビのVP100管の外径ちょうどである)

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まずはカッターでクッションフロアを切り抜き、そのラインに沿ってインパクトのドリルビットで少しずつ穴を開けていく。

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貫通。

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次に、一旦フランジを穴にはめて、ボルトを通す部分にも穴を開けておく。

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同じくフランジを用い、ゴムシートに赤マジックでマーキングし、ハサミでカットして専用のゴムパッキンを作っておく。ゴムシートの価格は約500円だった。

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後は床下のカネライトフォームをくり抜いて、貫通穴を完全なものとする。

これは例の出力の足りない電気ドリルに115mmコアドリルを組み合わせたものだが、カネライトフォームぐらいなら何とかなるはずだ。

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案の定、幸いにして、カネライトフォームは何とかカットできた。

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貫通穴完成。

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そして貫通穴にフランジをはめ、ゴムパッキンを乗せる。ゴムパッキンのボルト貫通部分にも穴を開ける。

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更に上から便座本体を乗せ、内部の穴から床下に手を回り込ませ、床下と床上からボルト&ナットで固定していく。

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こんな感じで設置終了。

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実際に座ってみても、尻の接触部は縁の厚いパーツになっているため、まぁまぁの座り心地だ。

だが現時点では便座を設置しただけなので、当然この先に排水管を接続しなければならない。

排水管接続

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排水管はVU75管を用いる。

まず便座の下では、ゴムパッキンの下のフランジにVU100管を接続して、カネライトフォームの下側まで伸ばしているが、当然そのままでは100と75で径が異なるため、100⇒75への変換エルボを接続してから排水管を伸ばす。

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(便座下の下部フランジに接続)

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(100⇒75変換)

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(排水管本体)

また、VU75排水管のもう片方の先端には、『伸縮継手』という長さが自由に調整できる特殊ソケットを付けておく。

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そして伸縮継手の先には、このようなパーツが続く。

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最終的に、これらの末端部分(持ち出しニップル150)を、あらかじめ業者に設置してもらった下水本管にはめれば良いのだ。下水本管の地表に出ている部分も、サイズはVU150管であり、先の『持ち出しニップル150』がちょうどはまる。

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では実際に、床下に飛び出しているVU100管に、100⇒75変換ソケットを接続する。

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だがそのままでは重力に従ってすっぽ抜けてしまうので、このような金属パーツでしっかり固定する。

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32サイズから80サイズまで、ある程度融通を持って固定できる便利なパーツだ。

(買ったのは5個だが、実際に使ったのは2個)

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そしてこの後は、伸縮継手を接続し、下水本管まで繋ぐ流れだが、その前にVU75排水管の『勾配』を調整しておく。

勾配とは要するに『傾き』『傾斜』のことである。

汚水を流す場合、傾斜が急すぎるとかえって汚物が流れずに残留してしまうらしく、数値にして『100分の1』もしくは『50分の1』といった、非常に緩い勾配にする必要があるのだ。

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排水管の勾配を測るためのツールがあるので、それを用いる。

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先の金属パーツの固定ボルトを調整し、勾配が100分の1から50分の1の間に収まるように調整しておく。

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調整が済んだら、残りのパーツを接続する。

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末端の150ニップルを本管にはめたら、再度勾配が狂っていないことを確認し、接続は終了とする。

ちなみにこの下水本管との接続部は、接着剤を使用せずにただはめているだけである。

このモバイルハウスが建築物に該当しないようにするには、『各種インフラが工具を使わずに手で着脱できること』が必須条件だからだ。

とは言え、塩ビ管は結構きっちりはまってくれるので、接着剤なしでも特に問題はない。

配管保護

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『排水管』は、常時水で満たされている『給水管』とは異なり、凍って破裂する危険はない。

だが塩ビである以上、日光による劣化はするので、保護テープで耐候性を確保しておく。

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エアコンの時と同じく、非粘着性と粘着性の両種を組み合わせて巻いていく。

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保護終了。

便器改造

最後に、便器部分の改造を行う。

ウオッシュレット挿入口

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自分は『ハンディウォッシュレット』と呼ばれる製品を持っており、この塩ビ管トイレでも使用し続ける予定である。

だがこのままでは開口部が尻で塞がってしまうため、ウォッシュレット用の挿入口を追加する。

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まずは普通にドリルビットで穴を開ける。

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そうしてできた横穴に塩ビソケットを挿入。

だが当然、このままではピッタリ収まらないし、隙間が生じるので水が漏れてしまう。

そこで特殊な工具を用い塩ビ同士を『溶接』する。

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『ヒートガン』という工具だが、その名の通り、高温の熱風を出して塩ビを溶接できる。イメージとしてはドライヤーの強力版とでも思えば良いだろう。

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まずは穴の開いた部分をよ~く熱する。

こうすることで、あの硬かった塩ビがゴムのような弾力を帯び始める。

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そして塩ビソケットを挿入。

仕上げとして穴の周囲にシリコンシーラントやゼリー状接着剤でも塗っておけば、水漏れはなくなる。

共栓設置

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次に、便器の内部にゴム栓を追加する。

このトイレには節水のためトラップをつけていないが、当然そのままでは下水管の臭いが逆流するため、トラップ以外の方法で臭いを防がなければならない。

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『共栓』と呼ばれる特殊なゴム栓付きパーツを購入し、便器部分に合体させる。

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だがこの共栓には、十字形のグリッドが付属しており、これが便の落下に邪魔となるので金属ノコでカットしておく。

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カットが終了したら、一旦便器を取り外し、下側からはめる。

この共栓はVP100管と全く同じ外径になっているため、こんな無茶な真似ができる。

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そして上からVP100管を挿入し、接着剤を塗布して固定。

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共栓の外周から水漏れが発生しないよう、シリコンシーラントを塗布して固める。

(ちなみに塩ビ表面が汚れてますが、ヒートガンの熱で焦げたためであり、アレで汚れているわけではないのでご安心を)

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またゴム栓には別売りのチェーンを接続し、直接ゴム栓を触らなくても着脱ができるようにする。

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チェーンをハサミで適度な長さにカットし、接続。

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用を足すときはチェーンを引っ張ってゴム栓を外し、横脇のボルト部分に引っかければ良い。

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用がない時はゴム栓をはめて臭いをシャットするが、さすがにそれだけでは逆流を防ぐのに不安が残るので、使わないときはこうして蓋も閉めておく。

流し台ホース接続口

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ウォッシュレット挿入口と同じく、側面に穴を開け、ヒートガンで塩ビソケットを溶接する。

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挿入口の先端についているのは、流し台のホースを接続するための専用ソケットだ。

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『クリーンアダプター』という商品名で、628円也。

まだこの時点ではやらないが、後ほど流し台を真横に設置し、そこからホースを伸ばして排水を便器に合流させる予定。

外観

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くぅッ……完成ッ!

 

 

……( ´Д`;)=3 フウッ……

 

 

 

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 ※大事なことなので2度言った。

 

 

続く

【B.5ライフ】内装編 Part3

セミリタイア

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エアコン設置 

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※以下、超長文につき注意

10/10(土)、今度はエアコンを設置する。

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【 商  品  名 】

2015年モデル 富士通ルームエアコン6畳用・100V/15A AS-R22E

(長期延長保証:申込みしない、標準取付工事なし  商品のみ発送)
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【 合計(消費税) 】58,880円(4,361円)
【 送 料 合 計 】0円(税込)
【決 済 手 数 料】0円(税込)
【 総  合  計 】58,880円

エアコンはもちろん冷暖房両用のタイプ。 エアコン設置は面倒だが、一度設置すればそれ以外の冷暖房器具が必要なくなるので、最も手間とスペースが省ける。

またエアコンのメーカーは、ダイキンパナソニックなど複数の候補があったが、理由があって富士通ゼネラルのものにした。

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エアコンの設置スペース、つまり高さ×幅の大きさが業界最小サイズだからだ。

自分のハウスは小さいため、普通のエアコンだと設置が困難になる恐れがあった。そのため実質的に、このエアコン以外の選択肢はなかったと言って良い。

まぁ業界最小とは言っても、高さと幅が小さいだけで奥行きは並以上にあるので、体積ベースだとむしろ普通のものより大きいのだが、奥行きはあっても大して問題にはならない。

また最新の2015年モデルのエアコンなので、他会社のエアコン並には省エネ性能も優れているようだ。

あとはフィルターの自動清掃ができたり、音声案内が充実していたり、色々と細かい機能は付いているが、その辺はあくまでおまけということで。

ともかく省エネ効率と設置スペースの小ささが決め手である。

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まず基本的なことだが、エアコンは『室外機』『室内機』の2つのパーツに分かれている。

そして使用開始までの手順を大雑把に説明するとーー

1.室外機と室内機を所定の箇所に設置する。

2.室外機と室内機を3種配管&電気ケーブルで接続する。

(ドレン管、冷媒管(細)、冷媒管(太)、VVFケーブル)

3.冷媒管2種内部の空気を真空引きする。

4.室外機に封入されている冷媒ガスを開放し、真空状態の冷媒管内部に満たす。

といったところ。

だが言葉にするのは簡単でも、実際にやってみるとなかなか面倒くさい。

1.室外機&室内機設置

室外機設置

まずは簡単な室外機から片付ける。

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室外機は地面に直置きするのではなく、『プラロック』と呼ばれる専用の足を付ける。2個で1,467円也。

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現物を見れば大体の付け方は察しがつくと思うので、これといった説明はしないが、とりあえず室外機はこれで終了。

手間がかかるのは室内機の方である。

プレート設置

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室内機を設置するにあたり、まずは壁面にこのような金属プレートを設置する。

このプレートは室内機を引っかけて固定できるような形状になっている。

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ただこの壁面、5.5mmのシナベニヤを張っているだけで、裏側にはプレートをビス止めできるだけの厚い木材が通っていない。

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そのため手間ではあるが、一旦ベニヤを取り外し、裏側に固定用のSPF木材を追加設置した。……正直安かったので価格は忘れたが。

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そしてベニヤを貼り直し、プレート設置。

この後ドレン管(発生した水を排出する管)を接続する関係で、やや右下がりに傾斜を付けておく。

貫通穴あけ

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次に、プレートの表記に従い、3種配管&ケーブルを通すための穴を開ける。

つまり赤マジックでマーキングした中心点に大きな貫通穴を開けるわけだが、この作業には『コアドリル』と呼ばれる工具が必要となる。

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エアコンの貫通穴は、とりあえず65㎜が標準であるらしい。

価格は高いがこの際仕方あるまい。

しかしこのコアドリル、工具との接続部(シャンク)がストレートタイプであるため、手持ちの六角軸タイプのインパクトドライバーには接続できない。ストレートシャンクならば別途電気ドリルを調達する必要がある。

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おっ、安いやんけ^^ 買ったろ。

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届いたコアドリルはセット品であり、円形カッターとセンタードリルとシャンク部分で構成されている。(円形カッターだけ異なるサイズのものに変更可能)

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装着したらこんな感じ。

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さて、後は穴を開けて……

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…………?

 

センタードリルを押し当てても、ベニヤに円形カッターが接触した時点でそのまま止まってしまう……。 

 

 

ド リ ル の 出 力 が 足 り て ね ぇ 

 

 

や、安物買いの銭失い……OTZ

……そりゃあ、先端にこんなでかいカッターを付けて回すんだから、相応の出力が必要だわな……。改めてちゃんとリサーチしたら、もっと出力の高い『振動ドリル』クラスのものが必要だった。やっちまったな。

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仕方ないので、インパクトドライバーのドリルビットで無理やり穴を開けた。コアドリルとは一体……。

この貫通穴もドレン管を通す関係で、やや下向きの傾斜を付けて穴を開ける。つまり外側の穴の方が低く、内側の方が高い。

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そして貫通穴に専用のスリーブを通す。

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室内側に来るスリーブのキャップは、書いてある線に従って上下を少し切り落としておく。

後はここに3種配管&ケーブルを通せばよい。

室内機設置

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室内機を設置する前に、裏側にドレン管と冷媒管(細)と冷媒管(太)の3種配管が付いているので、折り曲げて立ち上げておく。

(白いのがドレン管、灰色の断熱材に包まれているのが冷媒管2種)

ただ冷媒管は『銅管』なので、金属疲労で折れない様に曲げる回数は最小限に、かつねじらない様に直角に曲げる。

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次に、VVFケーブルと呼ばれる専用の電気ケーブルを接続しておく。3mで889円也。

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室内機の脇にケーブル用の差し込み口があるので、皮膜を剥いて銅線3本を露出させてから接続する。この際、黒白赤の色を合わせて間違いがないように注意する。

また今回のケーブルは黒白赤3本タイプの太さ2.0mmだが、エアコンによって必要なVVFケーブルのタイプ(何本タイプか&線の太さ)が異なるので、ケーブルを注文するのはエアコンの説明書を読んでからにした方が良い。

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さて、以上4本を先の貫通穴に通す。

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まずはVVFケーブルを通しーー

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気合で3種配管を通す。

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設置完了。 

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エアコンカバーがちゃんと開くことと、がたつきがないことを確認して終了。

プレートにちゃんと引っかかっていれば固定されるので問題ない。

2.室外機&室内機の接続 

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次に、外側に露出した3種配管&ケーブルを室外機に接続する。

だが当然、このままでは長さが足りないので、専用の延長配管セットを用いる。

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冷媒管2種とドレン管。いずれも3m分。

先の貫通穴のスリーブもセットに含まれており、後はスリーブ内を塞ぐ用のパテや、配管を保護するためのテープ類が含まれていた。

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何はともあれ、まずは冷媒管2種から接続だ。

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配管セット側の冷媒管2種は、先端が『フレアナット』と呼ばれるスカート状の形になっており、これを室内機側にピッタリはめてから手でナットを回す。

ここで不手際があると、冷媒ガスが漏れてエアコンが使い物にならなくなるので、スムーズに回せてまっすぐ繋がっていることを確認しながら、慎重に回して締める。

手で回せるところまで回したら、今度は『トルクレンチ』と呼ばれる専用の工具を用いる。

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冷媒管(細)と冷媒管(太)用の2本。

そもそもトルクレンチとは、ある一定以上の力を加えると先端が曲がってしまい、それ以上は力を加えられなくなる特殊な工具である。

今回の冷媒管は銅製であり、締め付けすぎるとフレア部分に割れが生じるし、弱すぎてもガスが漏れる。そこでちょうど良い強さで締めるためにこれを使うのである。

一応、エアコンの説明書に〇〇N(ニュートン)から〇〇Nの間で締めてくださいという説明があるはずなので、それに適合したトルクレンチを用いる。

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まず室内機側は、モンキーレンチとトルクレンチの2丁方式で締める。

ナットが締まるにつれ抵抗が増し、トルクレンチに加わる力も増していくので、先端が『ガチッ』と曲がったら終了。(太)と(細)の2本とも、トルクレンチだけ変えて同じ作業を行う。

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室内機側の冷媒管接続は終了。

次に室外機側を処理する。

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と言っても、多少見た目が異なるだけで、接続する部分の構造は全く同じである。

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室外機側の冷媒管に、配管セット側の冷媒管のフレアナットをはめ、手で回せるところまで回し、後は2本ともトルクレンチの先端が『ガチッ』と曲がるまで締めれば良い。

ただし室内機側とは異なり、使用するのはトルクレンチだけで良い。モンキーレンチは不要。

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次にドレン管を接続する。

だがこれは冷媒管に比べたら楽なもので、本当にただ室内機側に繋ぐだけで良い。

もう片方の先端は水を排出する側なので、室外機には接続せず、下に向けてそのまま置いておく。

そして最後に、VVFケーブルを室外機に接続するのだが……

ごめん写真撮るの忘れた(; ̄ー ̄)

でもやり方は室内機の時と同じで、皮膜を剥いて黒白赤の3本線を露出させ、同じく室外機の黒白赤ソケットにそれぞれ差し込んで固定すれば良い。

ここまでやって3本配管&ケーブルの接続作業は終了である。

3.冷媒管内部の真空引き

先の工程で室内機側と室外機側の冷媒管2種が一繋ぎに接続された。今は空気の流れが冷媒管内で一巡している状態である。

次はそれら内部の空気を真空引きする。

エアコンを使用するには、最終的に冷媒管内に『室外機に封入された冷媒ガス』を満たさなければならないが、今のまま室外機の冷媒ガスを開放すると、冷媒管内の空気と混ざってしまうからだ。

よってその前に、冷媒管内を真空状態にしておかねばならない。

真空引きには真空ポンプが必要だが、普通に購入すると高い上に、使う機会も限定されるので、ヤフオクでレンタルする。

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検索すればいろいろ出てくる。自分の場合は2,000円でレンタルできた。

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ちなみに先のトルクレンチ2本も、この真空ポンプ一式に含まれていたものである。

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真空ポンプ一式をレンタルすると、真空引きの作業手順書も付属するはずなので、詳細はそちらを見てほしいが、真空ポンプの先端を室外機の専用ソケットに接続する。

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見た目で言うと、室外機の冷媒管2種ソケットが上向きに出ているが、反対に下向きに出ているソケットが一か所あり、そこのキャップをレンチで外してから繋げば良い。

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そして真空ポンプのスイッチを入れると、吸入音と共に気圧メーターの数値がマイナスに下がっていく。

-1.00付近まで下がったら運転を停止、その状態で10分以上放置する。

これはつまり、現在冷媒管内の気圧はマイナスであり、真空状態ということなのだが、ポンプを停止してからだんだん正圧(プラス)に近づいていくようなら、どこかしらで空気が流入しているということなのである。

その場合は冷媒管の締めが甘かったなど、原因の追究をしなければならないので面倒。

自分は幸い、-0.98付近で変動がなかったのでOKとした。

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そしてポンプを外した後、一応ダメ押しで付属品の石鹸水を冷媒管の接続部分に吹きかける。

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もし空気が漏れていれば、その部分の石鹸水が泡を生じるはずだが、室外機側、室内機側共に接続部の異常はなかった。

4.室外機の冷媒ガス開放

さて、ここまで来れば山場は越えたも同然。

後は室外機のバルブを開放して、内部に封入された冷媒ガスを開放、真空状態の冷媒管内に満たしてやるだけである。

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冷媒管2種の接続部付近に、それぞれバルブが存在する。

真空ポンプ一式に六角レンチが付属しているので、それを差し込んで回してバルブを開放。

すると『シューッ』という音がして、冷媒ガスが真空状態の配管内に満たされていく。

実際には、バルブをどのくらい回して開放するかなど、細かい決まりがあるようだが、その辺はエアコンの説明書や真空ポンプ一式に付属する作業手順書にすべて書いてある。

一応これで、エアコンは使えるようになった。

5.動作確認

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リモコンに電池を入れ、恐る恐るスイッチを入れる……。

頼む、成功しててくれ!!

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あ……暖ったけぇ……!!

 

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どうやら接続は全てうまくいったようだ。 

後は仕上げ作業を行うのみ。

6.仕上げ

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接続こそ終わったものの、冷媒管やらドレン管やらVVFケーブルやら、未だ露出したままである。

これらに保護テープを巻いて、耐候性を確保しなければならない。

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これらは配管セットに付属していたものだが、非粘着性テープ(左)と粘着性テープ(右)の2種類がある。

主に巻くのは非粘着性の方だが、ところどころ粘着性テープで固定していく感じだ。

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まずは、冷媒管の断熱材の上からテープを巻き、きっちり固定する。

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それから、冷媒管とドレン管とVVFケーブルを全て一緒に巻いていく。

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こんな感じで終了。

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ドレン管だけは、水を排出する関係でこのように先端を下に出してある。

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ただVVFケーブルが、3mでは短かったようでこのように巻ききれなかった。

後で別途巻いたので問題はないが、これだけは3mでなく、長めの4mを注文しておくべきだった。ケーブルは冷媒管と違い、長い分にはいくらでもハサミでカットできるからな。

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そして最後に、3種配管&ケーブルの飛び出しているスリーブ周辺の穴を埋める。

このパテも配管セットに付属。

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固い粘土を指で肉付けするような感じだった。

そして……

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これで終了ッ! 完全終了ッ……!!

 

エアコンは全部終わりッ……!!!

 

相変わらず記事が長くてごめんなさい。

 

ほんとにもう……ここまで面倒臭いとは思わなかったよ……。でも人間その気になれば大抵のことはどうにかなるもんだね。

 

続く

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