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ジャンプ練習中、出火しライダー死亡

 29日午前11時35分ごろ、茨城県かすみがうら市西成井の私設サーキット場で、モトクロスバイクのジャンプ練習中の同市上稲吉、元プロライダー、戸田蔵人さん(35)のバイクが着地した際に出火した。着地場所にあった緩衝材にも燃え移って火災となり、戸田さんは焼死した。戸田さんは下半身不随で、太ももとバイクを革製のバンドで結んで運転していた。県警土浦署は、体が固定されていたために逃げられなかった可能性があるとみて調べている。

     戸田さんは国内最高位の国際A級ライセンスを持ち、プロレーサーとして活躍していたが、2008年、走行テスト中に起きた衝突事故で脊髄(せきずい)を損傷し、下半身まひの障害を負った。知人らによると、再起を目指し、モトクロス講習の講師を務めたり、契約社員として働いたりしながら、練習を重ねていたという。

     土浦署によると、戸田さんの父ら3人が立ち会い、高さ約2.5メートルのジャンプ台から1〜2メートル先の緩衝材に着地する練習中だった。火の勢いが激しく、救助できなかったという。【玉腰美那子】

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