インドネシア「公で議論歓迎」
【ジャカルタ平野光芳】インドネシア外務省の報道官は「問題が開かれた場で公に議論されたことを歓迎する」とコメントした。インドネシア国内でも1990年代以降、従軍慰安婦の存在が注目されてきたが、政府は「1958年の戦後賠償協定で問題は解決済み」との立場を取り、最大規模の投資・援助相手国でもある日本と政治問題化しないよう配慮してきた。
ただインドネシアでも、元慰安婦への支援を求める声は根強い。日本の戦争責任について研究している国際未来研究所のヘンドラジット氏は「今回の日韓合意は外交的に現状を打破した。これを機にインドネシア政府もより積極的に問題に取り組んでほしい」と期待を示した。