Amazonの攻勢がすごい|プライム会員向けサービスの価値

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米Amazonが映画制作に本格参入

Amazonが、本格的に自主映画制作するというニュースが昨日入ってきました。
アカデミー賞を受賞したいって言っている。
プライム会員向けに動画配信サービスを開始したAmazon。
動画コンテンツの向上に多額の投資を行っており、テレビと映画の両分野で自主製作を行っています。
本気で映画制作に参入する。
年間に16本作るそうです。
その映画は、劇場で公開された後、すぐにアマゾンのオンラインサービスで視聴可能になる。
Amazonが作った映画がアカデミー賞を受賞する時代が、そう遠くない将来、くるかもね。

【米アマゾン、自主映画製作に本腰 「オスカー受賞目指す」】<YAHOO!ニュース>

最近、ネットのニュースでよく出てくる企業は、FacebookやTwitterではなく、Amazon。
なんだか、Amazonのジェフ・ベソスが、一気に攻勢をかけているような感じです。

Amazonのプライム会員向けのサービスがすごい

ボクは3年くらい前からAmazonmのプライム会員になっています。
当初は、即日配達の会員でした。
だいたいのものが配送力無料で、なるべく早く届けてくれる。
プライム会員の会費は、年間3,900円。
それでも便利だなって思って、会員になっていました。
午前中に本を買うと、夕方か夜には届けてくれる。
忙しい人にはとってもいいサービスです。

ところがここにきて、Amazonが矢継ぎ早に、プライム会員向けにすごいサービスを付加してきました。

Amazonプライムビデオ
(映画やドラマが無料で見放題、ダウンロードもできる)
Amazonプライムミユージック
(100万曲以上の音楽が無料で聞き放題、ダウンロードもできる)
1時間以内の配送「Prime Now」
(1時間以内の配送料が890円、2時間になると無料)
クラウドストレージサービスのデータ量無制限
(初年度600円、次年度6,000円)
プライム会員は今までの会費のまま、こういうサービスが利用できるようになりました。

映画やドラマが見放題っていうのは、すごいです。
昨年公開された映画「スティーブ・ジョブス」やF1を題材にした映画「ラッシュ」などの新しい映画や、「ジュラシックパーク」シリーズや「インディージョーンズ」のシリーズ、「ゴッドファーザー」「バックトゥザフューチャー」シリーズなどの昔の映画も無料で見放題。
ジェイソン・ボーンもジャック・バウワーも無料。
韓国ドラマも日本のドラマもかなりのドラマが見放題。
やれやれ、これじゃレンタルビデオ店はお手上げです。

パソコンやタブレット、スマホで見ることができるのですけど、さらにすごいのが「Amazon Fire TV Stick」。
これはAmazonプライムビデオ、ミュージックを利用するためのガジェット(小物)。
小さなステックを家庭のTVにつなぐだけで、家のTVで視聴できるようになる。

こんな小さなものが世界を変える?

こんな小さなものが世界を変える?

これを早速、購入、使ってみました。

午前中に届いた。
ステックは、本当にUSBスティックと同じくらい。
これを自宅のTVの「HDMI端子」に接続して、電源コードをつなぐだけ。
ボクのアカウントがあらかじめ製品に登録されているから、面倒なパスワードとかもない。
すぐに使うことができる。

いつも思うのですが、アメリカ企業のUI(ユーザーインターフェース)は、よくできている。
ものすごく簡単。
日本の企業だと、何をするにしても、いちいちパスワードを入れろとか、IDを入力とか、いちいち煩雑。
嫌になる。
Amazonのこういうところを見習うべきです。

何度も言いますが、とっても簡単。
まったくストレスなく、すぐにAmazonプライムビデオを見ることができました。
すごいです。
映画もドラマもドキュメンタリーもアニメも、見切れないほどある。
それが無料。
音楽もかなりの有名なアルバムが無料。
ジャズ好きのボクにとっては、とてもうれしい。

映画もドラマも見放題、リモコンで超カンタン操作

映画もドラマも見放題、リモコンで超カンタン操作

こういうことが普及すると、消費はどうなるんだろうな。
そういうことを考えた。
インターネット通販も大きく変わる。
生鮮食料品店。
レンタルビデオ店。
CD屋さん。
TV局。
JCOMなどの有線TV。
広告代理店。
アップルミュージックやグーグルミュージック、スマホでUSENなどの、有料の音楽ストリーミングサービス。
そいうい直接的に影響がある業種はすごい影響が出る。

そうでない業種。
たとえば美容室や飲食店だって、影響がでてくるだろうな。
家の中で過ごす時間が増えるってことだから。

「毎年、お正月は温泉に行っていたけど、Amazonでジャックバウアーを見尽くしたいから、家にいよう」
なんてこともあるかもしれない。
(でも、このスティックがあって、温泉旅館の部屋がWiFi環境があれば、温泉ホテルの部屋のTVでも見られるけどね)

世界中を飲み込んでいくAmazon
スケールが大きい。
たくさんのライバルを、圧倒的に引き離そうとしているようだ。
映画制作の本格参入も、映画の興行収入を増やすより、Amazonプライムの会員を増やすというのが狙いだろうしね。
今、目が離せない企業であることは間違いないだろうな。Amazon。

Amazon Fire TV Stickで韓国ドラマ「トンイ」の予告を見ながら思っていたのは、概ねそんなことだ。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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