比留間陽介、緒方雄大
2015年12月29日14時34分
後を絶たないさい銭泥棒対策に、寺社が頭を悩ませている。参拝者の思いを踏みにじる行いは、福岡県内で分かっているだけで年間150件前後。抑止効果が期待される防犯カメラも、設置には様々な壁がある。
福岡県朝倉市の教法寺の納骨堂。見知らぬ男が近づくのを住職の妻(62)が見つけた。9月の昼下がり。男はスリッパに履き替えないまま中に入り、素早く扉を閉めた。堂内にはさい銭箱がある。
知らせを受け、住職(66)と次男(29)が扉を開けると、男がタオルを握りしめて立っていた。タオルには約2万円分のさい銭が包まれていた。
「観念しなさい」。住職が諭すと、男は小声で「すみません」。だが、住職が警察に通報しようとすると、男は走り出した。追いついた次男を投げ飛ばし、自転車で逃げた。
近くの防犯カメラ映像などから元力士の男(35)が10月、逮捕された。「スリルとお金が欲しかった」。今月25日の初公判でそう話し、窃盗未遂などの罪で有罪判決を受けた。
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朝日新聞社会部
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