韓国警察庁、報復型犯罪防止に向けスマートウオッチ普及を推進

警察庁が来年から導入
ボタンを押せば警察に自動通報

 警察庁は犯罪の加害者から報復を受ける恐れがある被害者などを対象に、身辺保護のための「スマートウオッチ」の普及を進めると、27日に発表した。

 このスマートウオッチは通常のスマートウオッチと同じく腕時計型で、緊急事態の際にボタンを押すと直ちに112番(警察)に通報され、また通報者の位置などもそのまま警察署に伝わるようになっている。いわば一般のスマートウオッチに警察通報用の機能が追加されたものといえるだろう。これによって通報者は管轄の警察署とすぐに通話もできる。

 また犯罪被害者が加害者から報復を受けるケースなど、特に危険な状況にあると警察が判断した場合、警察はスマートウオッチに直接電話をかけることができる。この際、被害者が電話を取ることができない状況でも、警察は強制受信機能を起動させ、被害者の状況を探ることが可能だ。

 警察の関係者は「かつて犯罪の通報、あるいは裁判で加害者に不利な証言などをしたことのある被害者のうち、加害者から報復を受ける恐れが特に高いと判断されれば、優先的にこのスマートウオッチを支給する」とコメントした。警察は来年度、このスマートウオッチ1000台分を普及させるための予算をすでに確保している。またこれとは別に、被害者などが居住地を管轄する警察署に保護を要請した場合も、警察は審査を経てスマートウオッチを支給する。警察は被害者が希望する場合、自宅などに監視カメラを設置することや、臨時の避難所が必要な被害者には宿泊費などの支援もできるようにする計画だ。

キム・チュンリョン記者
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