クリスマスの今月25日夜、大田市内の路上に停車した乗用車を運転手が、男に銃器とみられる凶器で襲われる事件が発生し、警察が捜査に乗り出した。男は犯行後逃走している。
大田儒城警察署によると、この日午後11時45分ごろ、大田市儒城区鳳鳴洞の路上に停車した車で、職場の同僚の女性(34)と一緒にハンバーガーを食べていたJさん(38)が、マスク姿の男に襲撃された。
男は車の後部座席のドアを開け、運転席に座っていたJさんを凶器で襲った。Jさんは右肩に銃弾とみられる破片が刺さり、病院で手術を受けた。命には別条はない状態だという。警察によると、助手席に座っていた女性は襲われなかったという。
女性は警察の事情聴取に対し「黒い防寒着を着て、白いマスクを着けた男が、車の後ろのドアを開けて押し入り、銃と思われる凶器でいきなりJさんを襲撃した」と話した。
警察は、容疑者が手製の銃を使用したと推定している。警察の関係者は「現場の鑑識の結果、車の中から火薬が使われた痕跡が見つかった。Jさんの体内から取り出した破片を、国立科学捜査研究院に送り、詳しい鑑定を依頼した」と説明した。警察は、犯人がJさんだけを襲撃し、金品には手を付けていないことなどから考えて、面識があり、何らかの恨みを持つ者の犯行である可能性もあるとみている。
警察は現場近くの監視カメラの映像を分析し、容疑者を特定する一方、被害者に対し事情聴取を行い、事件の詳しい経緯を調べている。