アシアナ航空は27日、路線と組織の再編を通じた人員配置の効率化、コスト削減を進めることなどを盛り込んだ経営正常化措置を来年から実施することを決めた。
ウラジオストク(ロシア)、ヤンゴン(ミャンマー)、バリ島(インドネシア)など赤字路線を整理するほか、役員専用車の返納も受ける。また、希望退職者、休職制度なども実施するという。
アシアナ航空は今年1-9月の累積赤字が879億ウォン(約90億6000万円)に達するなど経営難に直面している。主力の韓国国内線、中国、日本などの短距離国際線で格安航空会社(LCC)の躍進に押されているほか、今年夏の中東呼吸器症候群(MERS)流行が打撃となった。
同社関係者は「来年上半期に発足する系列LCCエアソウルに中・短距離路線を移管するなど効率性の向上とコスト削減を目標に構造調整を本格化させる」と述べた。