Updated: Tokyo  2015/12/29 13:28  |  New York  2015/12/28 23:28  |  London  2015/12/29 04:28
 

米国株:下落、エネルギー株が安い-アマゾンやディズニーは上昇 (1)

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    (ブルームバーグ):28日の米国株は下落。エネルギー株を中心に売りが先行したが、アマゾン・ドット・コムやウォルト・ディズニーの値上がりが寄与し、下げ幅を縮小する展開となった。

石油のシェブロンは1.8%値下がりした。産銅会社フリーポート・マクモランも下落。一方、アマゾンは1.9%上昇。ディズニーは新作映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のヒットが好感され1.3%値上がりした。スター・ウォーズ新作の世界興行収入は公開後10億ドルを突破した。

S&P500種は前営業日比0.2%安の2056.50。ダウ工業株30種平均は23.90ドル(0.1%)安の17528.27ドル。

ペンション・パートナーズ(ニューヨーク)で2億ドルの運用に携わる投資担当チーフストラテジスト、マイケル・ゲイド氏は「『薄商いの時はショートにするな』との格言があるが、この日の値動きはそれにある程度一致している」と述べ、「多くの投資家は今週はすでに手じまっているだろう。出来高も少ない」と続けた。

商品の中でもこの日は原油が特に下げた。ニューヨーク原油市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は3週ぶり高値から下落。イランが、制裁解除後に輸出を拡大する目標をあらためて示したことが手掛かり。中国で11月の工業利益が前年同月比で減少したことも影響した。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は7.4%上昇して16.91。先週は24%と大幅に低下した。

S&P500種産業別10指数のうち6指数が下落。エネルギー株は1.8%安、素材株は0.8%下落した。通信サービスや公益事業、選択的消費株やテクノロジー株はほぼ変わらずだった。

フリーポートは9.5%安。同社は共同創業者のジェームズ・モフェット氏が会長と取締役を退任すると発表した。モザイクやニューモント・マイニングも安い。

金融株は続落。バンク・オブ・アメリカ(BOA)やシティグループなど銀行株が売られた。

アマゾンは1.9%上昇。早期配達や音楽・動画配信を提供する「アマゾン・プライム」サービスに12月第3週で全世界300万人余りが加入した。

バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルは10%超の値下がり。マイケル・ピアソン最高経営責任者(CEO)が医療休暇に入っていることを明らかにした。スキャンダルに見舞われている同社の経営は、幹部によるチームの手に委ねられることになった。

原題:U.S. Stocks Slip With Crude Weighing on Energy as Year-End Looms(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Anna-Louise Jackson ajackson36@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Cecile Vannucci cvannucci1@bloomberg.net Alex Longley

更新日時: 2015/12/29 07:55 JST

 
 
 
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