米国のスタートアップ Kickshark が MacBook の USB-C ポートに接続するドッキングステーション「HydraDock」を発表しました。現在2016年2月出荷分の予約を受付中。標準価格は229ドルですが、予約の先着1万名までは割引価格169ドルで提供するとしています。
 
12インチの Macbook はその発表当時、驚異的な薄さと携帯性で注目を集めました。一方でアップルならではの割りきりっぷりを見せたのが入出力ポートの乏しさ。ほとんどの入出力をワイヤレス化するとして、内蔵バッテリーの充電を含めた外部接続端子は USB-C ポートただひとつしか搭載していません。

ただ、やはり端子がひとつしかないと不便も生じます。実際に購入したユーザーからも MacBook 本体を充電していると iPhone の充電ができないなどといった不満の声もチラホラと聞こえました。

ほどなくしてアップルは MacBook 向けに純正の HDMI / VGAマルチポートアダプタ なども発売したものの、こちらは USB-C 端子 x1と HDMI x1、通常の USB A 端子 x1 を備えるだけで、やはり iPhone を充電しつつ外付けの USB-HDD を使うといった使い方には対応できません。
 
 
HydraDock はそんな MacBook の不満な点を解消すべく作られたドッキングステーション。搭載する端子は、USB-C x3 /USB-A x4 /Mini DisplayPort 1.2 /HDMI 1.4 /SDXC /ギガビットLAN、3.5mmステレオミニ音声入出力。日常的に必要となりそうな、ほぼすべての端子を網羅しました。

また本体は MacBook に合わせた大きさかつ、くさび形になっており MacBook の下に置いて使えばキーボードを"いい角度"でタイピングできそうです。

残念なのはそのプラスチッキーなデザイン。まるで100Vコンセントのテーブルタップのようにも見えてしまいます。

もう一点注意すべきは、紹介動画で USB 3.1 対応を強調しているところ。もちろん HydraDock は USB 3.1 に対応してはいるものの、これは USB 3.1 Gen 1 のことであり、USB 3.0 までに比べて電源供給能力が高いことを意味します。よって転送速度は USB 3.0 の 5Gbps と同じで一般に知られている USB 3.1(Gen 2)の転送速度10Gbpsではありません。そもそも MacBook 自体が 5Gbps までの対応なので、もし今後 USB-C 端子で10Gbps対応の周辺機器が出てきたとしても、現行 MacBook では 5Gbps しか出ませんのでご注意ください。

12インチMacBook用拡張ドック「HydraDock」予約受付中。先着1万名は169ドルで購入可能

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