インドネシア、原発導入を凍結へ 再生エネで電力不足の解消目指す (1/2ページ)

2015.12.28 07:33

 北スマトラ州メダンで電線の敷設作業中の男性たち。インドネシアは電力不足が経済課題の一つとされる(ブルームバーグ)

北スマトラ州メダンで電線の敷設作業中の男性たち。インドネシアは電力不足が経済課題の一つとされる(ブルームバーグ)【拡大】

 インドネシアは、原子力発電の導入を凍結する方針だ。同国のスディルマン・エネルギー・鉱物資源相が、2050年までは原子力発電所の建設に着手しないと明言し、今後、太陽エネルギーなど、再生可能エネルギーの開発を重視していく姿勢を示した。現地紙ジャカルタ・ポストなどが報じた。

 インドネシアは電力不足が問題となっており、経済成長の足かせにもなっているとされる。低コストの電源開発として、25年までに総額80億ドル(約9630億円)で合計発電容量600万キロワットの原発4基を建設する計画もあったが、同相の発言はこの計画を白紙撤回したものと受け止められている。

 インドネシアは環境悪化への懸念から発電所建設に反対する住民などが多く、とくに日本の福島第1原子力発電所の事故以降、原発への風当たりが強くなっている。00年代には中央ジャワ州ムリア半島に原発を建設することが提案されたが、激しい反対を受けて計画が中断するなどした。

同国は、原発導入に向けて1950年から小規模の実験を行っており…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。