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米 中国人権派弁護士の有罪判決「取り消しを」
12月23日 7時57分

中国の裁判所が、人権問題に取り組む弁護士に執行猶予のついた有罪判決を言い渡したことについて、アメリカ政府は「『騒ぎを引き起こした』というあいまいな罪で、弁護士に有罪が言い渡されたことを懸念している」として、判決を取り消すよう求めました。
この裁判は、中国の人権派の弁護士の浦志強氏がインターネット上に少数民族政策などを批判する書き込みを行ったことが「騒ぎを引き起こした罪」などに問われたもので、北京の裁判所は22日、浦氏に執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
これについて、アメリカ国務省のトルドー報道部長は22日の記者会見で、浦氏の勾留がとかれたことは歓迎するとしたうえで、「『騒ぎを引き起こした』というあいまいな罪で、1年半以上にわたって弁護士が投獄され、有罪が言い渡されたことを懸念している」と述べました。そのうえで「中国当局に無条件に、ただちに、この判決を取り消すよう求める」と述べ、批判しました。さらにトルドー報道部長は「平和的に政府を批判する弁護士や記者などを組織的に逮捕したり、拘束したりしていることを懸念している」と述べ、中国政府の対応には、表現の自由への尊重が見られないとしています。
アメリカ政府は、中国が安定を確保するには、「法の支配」の確立が不可欠だとして、判決を受けた浦氏に対する中国政府の今後の対応を注視しています。

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