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トルコ ロシア関係悪化でイスラエル接近か
12月23日 6時20分

爆撃機の撃墜以降、トルコとロシアの関係が悪化するなか、トルコとイスラエルが関係の修復に向けた秘密交渉を行っていると伝えられ、トルコがロシアに代わるエネルギーの調達先として、イスラエルへの接近を図っているものとみられています。
トルコとイスラエルは2010年、パレスチナ暫定自治区のガザ地区に支援物資を届けようとした市民団体の船がイスラエル軍に拿捕(だほ)され、銃撃でトルコ人9人が死亡したことをきっかけに、事実上の外交断絶の状態が続いてきました。こうしたなか、両国のメディアは、双方が関係の修復に向けてスイスで秘密交渉を行い、条件を確認したと伝えました。
具体的には、イスラエルが遺族への補償のための基金を立ち上げること、トルコがこの件に関する申し立てを取り下げ、イスラム原理主義組織ハマスへの支援をやめることなどが条件になっているということです。そのうえで、両国は、イスラエル沖からトルコに天然ガスを供給するパイプラインの建設に向けた協議を始めるとしています。22日には、トルコがイスラエルの要求に応える形で、ハマスの幹部を国外に事実上、追放しました。
両国の接近は、トルコ軍によるロシア機の撃墜以降、トルコとロシアの関係が悪化するなか、ロシアに代わる新たなエネルギーの調達先を確保したいトルコと、地域大国であるトルコと良好な関係を築いて自国の安全保障を強固にしたいイスラエルとの間で思惑が一致したことによるものとみられています。

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