2号機近くにキツネか
東京電力は28日、福島第1原発2号機の原子炉建屋内・格納容器前でキツネとみられる動物1頭を確認したと発表した。現場周辺の放射線量は最大毎時10シーベルト以上あり、被ばくしているとみられるが、映像では弱っている様子はないという。
キツネの体長は約1.3メートルで、21日朝に監視カメラで見つかった。カメラの前を計7〜8分間歩き回った後、姿が見えなくなったという。進入経路は不明で、人や車両が通行する経路からの出入りは確認されていない。
2013年にはネズミが配電盤付近に入り込んで停電し、使用済み核燃料プールの冷却などが停止するトラブルがあったが、東電は「配管やケーブルの更新作業を進めており、かまれてもダメージは少ない」としている。
第1原発には事故前、「野鳥の森」と言われる森林があり、キツネやタヌキ、キジなどの動物がたくさん生息していたが、事故後は汚染水タンクなどの設置のため伐採された。【大場あい】